JEITAが統計データを更新、1月のPC出荷台数を公開。
Windows8発売後のPC出荷台数は(JEITAの統計)では前年比マイナスが続いており、1月は台数と金額ともに二桁%の落ち込み。前年比かつひと月なのでビビる数値では無いけれど、各所の反応を見つつ分析。
今何が起こっているか良く御覧有れ。
スマホや板PCの利用が増えPC購入が減少(by.NHK)
私は過去1日も受信料を支払っておらず、リンクするのは恐れ多いので行くならURLコピペにて。
パソコンの国内出荷額 過去最低に NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130304/k10015924091000.html
JEITAが発表した数値を元に2013年1月の出荷台数と金額の減少を報道。それだけにしておけば良かったものを情弱ぶりを発揮なさっておられます。
これは、スマートフォンやタブレット端末でインターネットを利用する人が増えて、従来のデスクトップ型やノート型のパソコンを買う人が減っているためとみられます。
どう見ようと個人の勝手では有るものの、NHKの公式ページにて勘による感想文は頂けない。何を根拠にそう言うのか、JEITAの数値を見ていない、または理解していない証拠。
ソースはこちら。
2012年度パーソナルコンピュータ国内出荷実績 JEITA/統計データ
http://www.jeita.or.jp/japanese/stat/pc/2012/
一覧の下半期を拝借。
newマークが付いている列が1月。
出荷台数は前年比86.6%(-13.4%)、金額は82.0%(-18.0%)となっておりますが、金額は毎年7%前後下がって行くもの。続きはまとめで。
消費者はWindows8の「せい」と気づいている
先にこちらを。
2012年、PC販売不振の一因はWindows 8にあり―IDCが分析 | Computerworld
http://www.computerworld.jp/topics/634/206624
外れまくる予想屋IDCが分析してくれなくとも、買う側は「知ってた」状態。何を今更と思ったので晒しておく次第。
2chの反応(by.PCパーツまとめ)
NHKの記事に反応している人々の声。
パソコンの国内出荷額、過去最低に : PCパーツまとめ
http://blog.livedoor.jp/bluejay01-review/archives/25187962.html
省略され過ぎていると思うので、ソースより2~7を引用。
2 :名無しさん@13周年:2013/03/04(月) 05:59:24.72 ID:cQgojSaJ0
8?
3 :名無しさん@13周年:2013/03/04(月) 06:02:20.09 ID:ZtGWR8Gu0
どうすんだよ8
4 :名無しさん@13周年:2013/03/04(月) 06:03:24.17 ID:393BM7br0
2chやエロ動画サイトを見る分には
買い換える必要もないからな。
5 :名無しさん@13周年:2013/03/04(月) 06:03:41.77 ID:YCXIW4l8T
7にしたら捗るわー^^
6 :名無しさん@13周年:2013/03/04(月) 06:05:15.40 ID:lU9wAQH50
パソコンが売れないのは
景気がどうこうという問題ではなさそうだな
7 :名無しさん@13周年:2013/03/04(月) 06:05:26.45 ID:7yYQJZLe0
8のアップグレード版買ったけど、何時使うか見通し立たずw
他に8繋がりのレスを引用。
54: 名無しさん@13周年 2013/03/04(月) 07:01:47.72 ID:Fht+lFgHP
8はタブレット用とマウス用に分けるべきだった
64: 名無しさん@13周年 2013/03/04(月) 07:10:32.06 ID:q0V5/sZC0
>>54
んむ、マウスじゃ使い物にならん
8用にワイヤレスのタッチパッド買ってマウス捨てたわ
タブレット用ならRT、マウス用なら7で事足りるというか7が便利。
RTはマイクロソフトが継続して金を儲ける用のストア収益化仕様。8の存在価値や理由が分からない。
タッチパッドでも何とかなるかも知れないけれど、例として画面上から2つ目左から2つ目のアイコン(タイル)をクリックするならマウス(ポインタ)操作が必要となり、純粋なタッチ操作には及ばない。
8とは関係無いけれどもう一つ。
100: 名無しさん@13周年 2013/03/04(月) 07:45:29.09 ID:xQjBv04M0
もうだいたい行き渡っちゃったしな
多少の型落ちでもスペック的に問題ないし
買い替え需要がないんじゃ
それなら出荷台数は徐々に下がって行くはずで、昨年11月から突然下がり続ける理由が説明出来ない。マイナスになると各メディアが騒ぐので目立つけれど、PC出荷台数は年々増加し続けておりました。
政府統計の2012年のパソコン世帯普及率は76~78%くらい。行きわっていてもなお、買い替え、世帯1に対しての台数が上がっていたわけですな。
兄貴達の感想(by.スラド)
ハードウェアに限らないマニアの巣窟より。
パソコンの国内出荷額、過去最低に | スラッシュドット
http://hardware.slashdot.jp/story/13/03/06/0831224/
まずはこちらから。
この統計の数字の元となる「自主統計参加会社」は12社。
(JEITAへのリンクは省略)
そこには、無視できないシェアを持つ筈の、HP、DELL、ACER、ASUSは入っていません。
確かにHPやDELLなどが入っていないのは無視出来ないけれど、JEITAの比較は前年比なので関係は薄く、HPとDELLの四半期決算は売上が下がっており、入れると更にひどい数値になっていたと推測できましょう。
そして私も同意な意見を一つ。
Windows 8以外の原因がある的な意見もあるようですが、PCの選択時に消費者がWindows 7搭載モデルを探すという現象が見られているという販売側のリポートもちらほらありますし、販売が落ち込んだ時期を考え合わせると、Windows 8以外の原因があるとしてもその影響はわずかで、ほとんどの原因はWindows 8にあるだろうという推定のを否定する要素は余りないようです。
主に2種類の考え方でしょうな。
- パソコン以外の物が入れているから<PCと他の端末を比較
- Windows8感染のパソコンが求められていない<PC内で比較
多くのメディアは前者として報道し、消費者は私を含め後者と見る人が多め。報道に流され「そうなんだろうな」と思い込んでいる人は前者。
なぜこの前提からWindows8は糞という結論が導かれないのは、MSに金もらっているとしか思えない(想像)
これに対するレスも引かせてもらいます。
Windows7が素晴らしすぎてWindows8の新機能も霞んでしまうという結論を導かないのはどこからお金を貰ってるんですか?
#Windows8のメリットが何かと問われれば、「新しい」くらいしか答えられない程度に無知な私
金を撒くとそれも報道されるだろうから無いとしても、強引に良い方向で捉えると「PC市場を支える為に8を批判しない」という風潮は有るのかも知れない。
結局、8以外が原因、または8以外の影響も大きいと言う人々は数値や推移を細かく見ていないのだろうとして本題、まとめへ。
マイクロソフトWindows8の正念場は2~3月(まとめ)
今回の1月の落ち込みは確かに大きいけれど、年間を通せばそうでも無く、ひどいなら昨年7月の急落がでかく、台数は-16.2%、金額は-28.4%と2012年度最大。
但し、ひと月前の6月を見ると台数と金額ともに大幅に上がっており、その反動が出たか集計にずれが生じたものかと。6~7月は夏モデル出荷月。
数値では判り難いのでグラフ化。出荷台数、前年比%から。
7月に落ちて戻ろうとするもまた落ちる、という印象。
6月と7月を相殺すると春から夏に掛けて下がっており、夏からWindows8発売の10月に掛けて上昇。新OS発売前の買い控えとか言っていたニッケーなどの大手サイトは言い訳しないのか。
11月に落ち、12月は前年比を割れているものの多少復活。この頃まではまだWindows7仕様のPCが店頭で販売されており補充もされていたはず。
(店頭販売は)1月からWindows8ほぼ一本になったと「仮定」して次へ。
上と下は同じ数値を元にしているので見易い方をどうぞ。
いずれも出荷台数を2011と2012年で月毎に比較した推移を表しております。6、9、12月の出荷が上がるのは、春、夏、秋冬モデルをPCメーカーが出荷する為。
2011年と比較すると6~7月、10~11月が逆転している以外はほぼ同じような推移。1月の落ち込みも本年の方が大きいとは言え、まだ2月に盛り返すかも知れないと見られる推移。
関係無いけれど金額もグラフにしてしまったのでついでに。
ソースを忘れたので噂として、PCはノートとデスクトップどちらか忘れたけれど毎年平均単価が5千円と1万円くらい落ちているらしく、2012年が全体的に低くなるは当然。
話を戻し、2011~2012年のPC出荷台数を4~10月、11~1月で分けつつ月平均にしたものがこちら。差の比較を分り易くする為、下限を0では無く80万台にしているのでご注意有れ。
左は7ヶ月で割り、右は3ヶ月で割り算。何を意味しているかは左がWindows7販売期間、右がWindows8という分け方。
厳密には違うけれど、Windows8仕様の秋冬モデルが10月下旬に発売されても一気に出すわけでは無く、一部メーカーが出荷した6日間(10/26-10/31)用の台数という短期間。
多くのメーカーがWindows7で出荷していた10月までは前年比+1.4%となっており、Windows8に移行した11月以降は-7.0%と激減。
ラスト、出荷台数を3月まで延ばしつつ、推測を入れたものがこちら。
濃い色は先程貼ったグラフと同じ。薄いオレンジは推測、というか最低ラインと個人的に感じる数値。
2012年2~3月の元とした数値はひとつ前のグラフで使用した、11~1月の平均(または合計)前年割れ率-7.0%で試算。
もし本当にここまで出荷したならPCメーカーは自分で自分の首を絞める事になり、出荷金額は落ちなくとも利益が大幅に削られましょう。売れない>在庫処分>ビビって夏モデルは更に出荷数を抑える悪循環。
その悪循環は既に始まっていると思われ、Windows8で出す限りは続くと予想しております。早く何とかしないと、本当にPC事業を撤退せざるを得なくなるかと。
なぜ8で売るか妄想すると
- Windows8ライセンスの前売りを大量に在庫している
- Windows7 OEM版の出荷終了時期が近付いている
- マイクロソフトから何らかの制限や強制を受けている
1は大有りとして、3も有り得なくは無し。
問題は2で、MS公式のダウングレード解説ページより。
OEM 版 Windows 7 の提供終了時期は、PC メーカーから Windows 7 の出荷が終了する日を指し、通常の規定では 最新 OS 提供から 2 年間を最長としております。
最長なので2年以上は無いという意味で以内なら有り。
以前描いたWindows各バージョンの終了実績と予想。
source:Windows7の販売終了は2014年10月26日と予想するが不安 - BTOパソコン.jp
国内の有名PCメーカーはOEM版。BTOで国内メーカーなら、OEM版の利用はマウスコンピューターやフロンティア、エプソンダイレクト、パソコン工房製品の一部。私が外から見た限りのおそらく。
しかしWindows8は7のように32/64bitセレクタブルでDSP版とOEM版を見分ける事が出来ず、外からの見た目は不明。
タブレットPCやスマートフォンは行き渡っていない、または今後の携帯電話がそうなるのだから伸びて当然。
PC販売や出荷に影響が無いとは言えないけれど、今年から本格化すると思われるPC出荷台数の減少は、ほぼWindows8の影響と言えましょう。
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