ストレージ別の容量と価格と性能について(2013年3月現在)

2013年3月13日

5分で判る、とは言えない現状のストレージについて。

ストレージとはデータを記録する媒体の総称で、今回はHDD(ハードディスク~)、SSD(ソリッドステート~)、SDやCFカードを指しております。2013年3月時点で何がどうなっているか調べたのでまとめ。

一部ややマニアックなので、意味が判らなくなったら飛ばしつつどうぞ。

SSDはTLCが主流になってしまうのか?

TLCと言えば、私は先日 Samsung 840(無印)で知ったばかりのNANDフラッシュの記録形式で、耐久力テストによるとMLCと比較し大幅に寿命短縮するという代物。

SLC、MLC、TLCの違いを解説されているサイトから画像を拝借。

nand-slc-mlc.jpg

source:SLC, MLC, TLC方式のフラッシュカードで何が起きているのか

左端のSLCはサーバなどに使われる信頼性の高い高寿命な記録方式で、1つのセルで0と1という2つの切替。

中央のMLCは2012年までに一般用PCユーザ用として普及していた比較的安いSSDで、枠の数の通り単純にSLCの1.5倍の記録容量となる為、容量辺りの単価が安め。しかし寿命は半分以下との事。

先日のサムスン840の短寿命で知ったTLCはSLCの2倍の容量となるものの、MLCより寿命が短く、インテルX-25Mシリーズ(MLC)が約80年なら約3年とかいうわけのわからない結果となっておりました。

TLCという言葉を初めて知り、安くする為のサムスンクオリティかと思っていると、プレクスター製品でもTLCが採用される予定のようで。

kitamori-tlc-plexter-ssd.gif

source:北森瓦版 - PlextorのTLC NANDフラッシュを使用したSSDのスペック

容量や速度などはSSDとして充分な性能。一点気になる箇所はTLCで、いくら東芝だろうと寿命はどうなのか。

個人的にはSSDが出た当初は「信頼性の高いSLCが普及するはず(キリッ」と申しておりましたが、実際にはMLCまみれでSLCはマニアのおもちゃ状態。

しかしMLCでもぶっ壊れたという報告は滅多に見られず、SLCはCPUでいうCore iシリーズかXeonかの違い程度かと思っておりましたが、次はTLC。

記録容量のみで比較すると、価格はSLCの半値、MLCの2/3程度まで落とせると思いたいけれど、NANDフラッシュ以外の部分も有り、そう単純なものではないでしょう。

 

SSDのMLCでさえ容量は1TB超え間近

大容量ならサーバ用、データセンターなどで使われるとされる、PCI Express接続なSSDならインテル910シリーズで800GBとか有るものの、価格が実売40万円くらいするので一般向けとは言えず。

数ヶ月前までは一般PCユーザ用としては512GBが現実的な価格、とは言え4万円前後しておりますが、MicronのCrucial 500シリーズは1TBに近付いております。

アスク、最大960GBのSSD「Crucial M500」を取り扱い - PC Watch
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20130307_590796.html

crucial-m500-pcwatch.jpg

TLCかと思いきやMCLとの表記有り。

米国で1月に発表された製品。「Crucial m4」の後継モデルで、20nmのMLC NANDを採用。コントローラはMarvell「88SS9187」を採用し、独自のファームウェアを搭載。

気になる寿命も引かせてもらいます。

総書込容量は72TBで、これは1日あたり40GBの書き込みを5年間行なった場合に相当するという。MTBFは120万時間、保証期間は3年。

1日40GBで5年相当なら、4GBなら50年くらい。インテルのX25-MなどのMCLと同じかやや下くらいと見てよろしいかと。

ちなみにMTBF120万時間は、120万時間に平均1回故障するような感じ。24時間稼働なら約137年に一度になるので、私ら一般PCユーザはスルーで良い数値。

960GBモデルはシーケンシャルリード(連続読込)500MB/s、同ライト(同、書込)400MB/sと最近のSSDと同じくらいの公称値。

気になる価格はPC Watch1月の記事によると、未定とはあるものの米国では600ドル以下の見込み。日本での発売は4月以降。

1ドル90円くらいとすると5.4万円。輸送費などのコストが乗り6万円を超えるくらいでしょう。それでも512GBが4万円前後なら割安。

次は2TBだろうとは思うけれど、怖いのがTLC。理由は2chまとめのコメントのキレが良いと思うのでこちらも引かせてもらいましょう。

プレクスター、TLC SSDの件。

Plextor、TLC NANDフラッシュを採用したSSDを発売へ | Newslogplus
http://www.newslogplus.com/2013/01/plextor-tlc-nand-ssd.html

そうかと思ったレスを2つ。

740: Socket774 :2013/01/09(水) 18:43:25.00 ID:nderH7XD
TLCならラインアップを256/512/1024GBにしないと

741: Socket774 :2013/01/09(水) 19:02:08.41 ID:MWA7QDNY
いや256GBはMLCで十分作れるんだから、512/1024GB以上だな

有り得ない単純計算になるけれど同容量の場合。

  • SLC・・3万円
  • MLC・・2万円
  • TLC・・1.5万円

上から、1セルで2種類、3種類、4種類の切替で読み書きを行う為、製造コストは上のような比率 にはならないけれど、SLCで512GBが出来るならTLCは1TBだろうのようなレスと解釈。

TLCとMLCのセル数で計算すると価格差はTLCが25%安くなるけれど、実際には20%も行かないと思われるものの、大容量で高額になるほど率による金額差は大きくなり、今後TLCが普及する可能性はございましょう。

但し、最初の1~3年くらいは人柱募集状態。その後どうなるか。

 

HDDは3.5インチなら4TBが約2.2万円

話は変わりHDDは既に4TBが発売されしばらく経過しております。

0s03357-2013-03-kakaku.jpg

source:価格.com - HGST 0S03357 [4TB SATA600 7200]

この価格がどうなのか、他の容量と比較すると分り易い。2013年3月現在。ここからの価格は百円単位で切り上げ捨てしているので全ておおよそとして。

  • 3TB・・10,700円(WD30EZRX-1TBP)@3,600円
  • 2.5TB・・9,000円(WD25EZRX)@3,600円
  • 2TB・・7,500円(SEAGATE ST2000DM001)@3,750円
  • 1TB・・5,800円(SEAGATE ST1000DM003)@5,800円

Windows XP以前は2TBの壁が有るので2TBはまだ良いとしても、2.5TBと3TBの価格差は2千円も無く2.5TBを選択する意味が薄い。大容量HDDを複数内蔵するならSATAポートの無駄になる為。

右端の@は1TBあたりの価格で、@3,600円を4TBにあてはめると14,400円。まだ7,600円くらい割高なので普及する価格とは言えないけれど、数ヶ月もすれば15千円を切るでしょう。

来年4月にはWindows XPのサポートが終了する為、7以降へ乗り換えたPCユーザから2TBを超えるHDDの需要が上がるかも知れない。

しかしSSDの1TB超えは間近とするなら、価格は別として容量ではHDDを追い越す日も遠くは無いでしょう。

SSDとの価格差は性能差が桁違いなのでHDDよりは高額になるもの。もしTLCどころかQLC(4、クアッド・レベル・セル)とか出てぶっ壊れまくる使い捨てSSDが出、ないでしょうなさすがに。

今後、SSDの品質がどこまで落ちるかは見当もつかないけれど、HDDは高速回転しており元から無茶な構造。

HDDは消耗とかいう前に事故のように突然ぶっ壊れる可能性がSSDより高いとし、SSDなら書込回数という比較的安定した寿命計算が出来るとするなら、SSDの方が信頼性は高いとも言えましょう。

HDDのプラッタ(ディスク)回転数の7200rpmがどのくらいの速さかは、1秒間に120回転。3.5インチHDDのプラッタの直径を9.5mmとすると、ギア比1なら時速130km/hくらいの速度で走るラジコンカーレベル。(摩擦や重量などは無視で)

風圧で浮いているらしいヘッド(読み書き部分)とプラッタの隙間は、ジャンボジェットが地上1mmで飛んでいるようなものとどこかで読んだ記憶が有るけれど、ソースが無いので嘘かも知れない。で放置しようと思ったけれどソース発見。

スライダの大きさがおよそ0.7mmとする。これを長さ70mのジャンボジェット機にたとえると、10nmという浮上量は、たったの1mmでしかない。つまりジャンボジェット機が、地上スレスレを飛んでいることになるのだ。

source:vol.1 従来の5倍の衝撃に耐えるHDDヘッド|テクの図鑑|TDK Techno Magazine

こういう事を考え始めると、SSDとの比較は性能差以外にHDDの壊れ易さが更に気になるところ。

 

SDXCカードやCFの最大容量は256GBへ

おまけ、NANDフラッシュやTLC繋がりでSDカードとコンパクトフラッシュも。今どこまで容量が上がっているのか調べると、SD(XC)カードは256GBまで来ておりました。

lexar-400x-sdxc.jpg

source:Lexar Professional 400x SDXC™ UHS-I Card | Lexar

日本では見当たらず、上の画像によると価格は約900ドルと超高額。

容量を1ランク下げ、128GBで検索すると現在はトランセンドやキングストンのSDXCカードがCLASS10でも1万円くらい。

SD、SDHC、SDXCの容量が良く解らなくなったのでついでに。カッコ内はフォーマット。

  • SD・・128MBから2GBまで(FAT16)
  • SDHC・・4GBから32GBまで(FAT32)
  • SDXC・・64GBから2TBまで(exFAT)

source:SD / SDHC / SDXCカードの仕様と互換性

2TB・・・。

CFカードの最大と価格も見てみましょうか。高級なデジタル一眼などでは採用される事が多い記録用媒体。

256GB・・149,800円     

source:レキサー、世界最大容量を謳う256GBのCF - デジカメWatch

1万5千ではございません。約15万円。しかも2012年前半。日本では見当たらず、海外ではAmazonを見ると400ドルくらい。

カメラで10万とかレンズに数十万とか突っ込む人には安く見える、のかも知れない。ゲームしない人に5万円のグラボが理解出来ないと同じような。

 

ストレージは大容量で安ければ良い?(まとめ)

色々と書いたけれど本題はSSDで、今後TLCの扱いがどうなるか。そして品質と価格の問題、更には現状のMLCに取って代わるか。

以前のTLC記事でも書いたけれど、TLCはトリプル~。MLCはマルチ~とは言え中身は今まではダブルを指しており、TLCをMLCと表記されると仕様の見た目では判らない。各メーカーがどう扱うかによりましょう。プレクスターはTLCとなっているけれど、MLCと表記されても嘘では無し。

TLCの価格は同容量なら単純計算でMLCの3/4が限度とするなら、寿命がどの程度になるものか。1日の書込量が1GBの人と100GBでは大きく差が出ると思われ、TLCが実用レベルとして受け入れられるか。

いずれにしても、HDDほど突然ぶっ壊れる率は低いとしてもバックアップは重要という事で、何となく誤魔化して終わりましょう。

TLCの2TBが1万円まで値下がり、寿命2年(4GB/1日)なら、私の用途では5年以上もちそうなので、2台購入しミラーリングしても良いと感じております。

HDDのように、ある日突然カツンとかいう壊れ方をしないと信じ。

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