意味深なタイトルですが、画像編集に疲れて適当です。
DELLの公式サイトで2代目Adamoのxpsが、チラ見せのまま数週間が過ぎました。メールを登録していますが、未だ音沙汰有りません。
Adamo xps
http://www.adamobydell.com/xps/
閉じて約1cmということはLCD(液晶)がいくら薄くとも3mmとすれば7mm。 この薄さにCPUやメモリを挟んでいるとは信じ難いノートです。
これがプレスリリースになると更に薄くなります。意味が解らない。
【PC Watch】 Dell、9.99mmの極薄ノート「adamo xps」の新しい写真を公開
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20091014_321499.html
公式の画像は背面と思われる方向からの撮影でしょうか。この写真では開く側が5mmを切っているように見えます。キーボードはどこへ行った。
これは左が底面に見えますが、PC-watch以外にEngadgetやIT-mediaも倒れているような角度で掲載されています。DELLがこの角度で送って来たのでしょう。
何か特殊な機能やコンセプトが有りこの向きになっている可能性が有ります。キーボード代わりにタッチパネル方式の液晶で操作するなど。妄想です。
話は変わりますが、私のモニタはやや明るめに設定してあり、これがどういう事なのかはガンマをいじると解ります。モニタは調整しなくとも結構。画像を明るく加工しました。
左側2/3の開閉側が暗すぎて見えなかった部分。
上部が陰になっており見えていなかった箇所です。明るくすると背景に明度の高い丸とノート本体の下に影が見えます。これを修正するために暗い部分をより暗く補正し、今回の画像になったものと思われます。薄く見せるための故意では無い、と私は見ます。
もっと明るい画像は、やはりチラ見せですがEngadgetより。
デル、前代未聞デザインの9.99mmノートAdamo XPSをチラ見せ
http://japanese.engadget.com/2009/10/07/9-99mm-adamo-xps/
初代アダモが軽く20万円を超えたため、更に上か20万前後と予想したい所ですが、ここまで薄ければCPUはAtomやCore2のSU系。放熱を考えるとCULV辺りが妥当。MacBookAirに対抗しているなら17万円を切れるとして、私の適当な予想は10~15万円です。
「落ち続けるDELL」本当にそうなのか?
自分で書いておいて本当にそうなのかも有りませんが、DELLと言えば、安い、納品が遅い、悪い評判が多い、という三拍子揃った世界ナンバー1だった大企業。2~3年前からHPに世界一を奪われましたが、出荷台数で言えば先月には世界3位に落ちたようです。
世界PC市場でAcerがDellを抜く 低価格ノートPC人気で - ITmedia News
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0910/15/news044.html
ニュース系にありがちな数値の羅列では無く、一覧表が載っていますが更に見易くグラフにしました。 出荷台数(世界)の昨年、2008年Q3(7~9月)から。
世界の出荷台数なら約5台に1台がHP、続いてDELLでAcerが3位。東芝が凄いですね。NECは春に海外から撤退したため、日本製という事で売れているのでしょうか。日本では東芝がネットブックのシェアが1位になりました。続いて2009年Q3。
DELLとAcerが入れ替わり。成長率もグラフでどうぞ。
Acerの伸びはネットブック(ミニノート)です。出荷「台数」なので、300ドルのネットブックも2000ドルのデスクトップも同様に1カウントするなら、出荷金額ではAcerは落ちるはずです。ここの見所はDELLとHPとし、トラフィックを比較。対象は世界です。
これはGoogleの機能で、1日当たりのアクセス人数をおおよそで表しており、昨年の10月にはDELLはAcerの3倍あったものの、現在ではHP含めAcerに抜かれそうな勢いです。
いずれも社名.comでの比較ですが、これを知名度と見るなら落ち続けるHPとDELLに対してのAcerは認知度では世界対象の場合、充分に知られているという事になります。
また、HPが落ちているにも関わらずシェアは1位かつ前年比9%の伸び率という事は、その他でまとめられている所では相当苦しいベンダーが有るでしょう。
日本のBTOメーカーで言えば、サードウェーブ(ドスパラ)とユニットコム(パソコン工房など)、サイコムが好調で、他のメーカーはどうなんだ?という考え方です。
マイケル・デルのDELL inc.は、どうしちゃったのか?
長々と解説しましたが、私が書きたい事はここです。
DELLの創業者マイケルとその周辺が語っていたDELLとは、標準(コモディティ)化で有ってAdamoのように時代を先取りし過ぎたり競合を作るやり方では無かったはず。
売れている市場に対して製品を大量に投入するからこそ、安く品質を管理した物を世界中に流通させる事が出来、ジャストインタイム(在庫をしない、受注が有ってから作る)からこその莫大なフリーキャッシュフローがDELLだったはず。
- なぜ今ここでアダモなのか
- どうして楽天やYahooショッピングに在庫を置くのか
- はたまた、家電店にも展示在庫を見せびらかしているのか
以前のDELLなら、今はネットブックを大量格安で売りまくっている頃です。Adamoだとかカラーがどうだ、Eモバイルセットで100円など、どう見ても市場に流され取り残されており、唯一のカラーバリエーションはHPの中途半端なパクリ。
ネットブックが予想以上に大ヒットしてしまい、そこで計画が狂ったのかと思ったものの、その後のフォローが有り得ない。流行らないと踏んだからこそ数年前にタッチパネルを見送り、結果として良い判断だったと聞きましたが、今は普通に Studio One シリーズで細々と売っています。
思い出した。AlienWareもデスクトップが出ていますが、ノートは派手にやったもののデスクトップは宣伝がほぼ無い。私にはネットブックという引き金でおかしくなったように見え、マイクソソフトがXPの蹴落としで市場や方向を荒らしたと見ています。
DELLのパソコンは勧めないし駄目だとも言いませんが、在庫をせずパソコンを売るDELL方式は究極の経営です。物販でありながらこれが出来るということは、仕入から生産、受注にて販売まで全て計画通りに進める。
やたらと気合いが入っていますが、BTOパソコンというDELLではなく、関西のマイケルデルでも無く、本物のDELLはどうしちゃったのか。来年の今頃には、また別の記事を書いていそうです。
二度とやりたくないDELL本の書評らしきものは過去記事にて。
(書評) DELL 世界最速経営の秘密 | BTOパソコン.com
経営やマーケティングに関わっているなら必読とも言える名著です。
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