自称パソコン初心者の人にはCPUが何GHz(ギガヘルツ)だとか、Core2何たらなど覚えきれないかと思います。CPUのみならまだしも、メモリが何、グラボって何だ、など有りますが、基本はロゴを見る事でそのパソコンの価格は見えて来ます。
今思い付いたパソコンの価格に大きく関わる順
- メーカー、ブランド(VAIO、FMV、VALUE STAR など)
- ケースのデザイン(HPのデザイナーモデル、メーカー独自のもの)
- CPUの性能(今回これやります)
- その他色々適当(これもついでにやります)
- 発売時期と在庫状況(過去の記事をどうぞ)
高性能なCPUから行きます。
大きく分けて4段階有ると思って下さい。
Intel Core i7(i5) - インテル・コア・アイセブン(アイファイブ)
今出回っているCPUで最も性能の高いシリーズです。i7とi5をまとめている理由は、ブランド名が混ざっており意味が解らない為です。
見る箇所は3点
- COREの右にうっすらと「i7」「i5」と入っている
- 右上の三角形がオレンジ色
- 全体的に青い
次のCore2も青かつ三角部分がオレンジなので見分けるにはうっすらと見える「i7」と「i5」の文字。黒はシリーズ中でも別格で最高クラスのExtreme(エクストリーム)を表します。
Core i5 はピンが1156本、i7 は 先々月まで1366本でしたが現在は1156本の i7 も有り混乱できます。価格帯は8万円から40万円程度と広く上は青天井。金が余っていたりスポンサーが居るなら i7 をどうぞ。
用途はHDビデオ編集3Dゲームなど何でも快適に出来ます。
Intel Core2 Duo(Quad) - インテル・コア・ツー・デュオ(クアッド)
昨年の今頃までは最高性能のCPUでしたが来年の今頃には作っていないよ とインテル様が宣告されています。
- COREの右にうっすらと「2」と入っている
- 右上の三角形がオレンジ色
- 全体的に青い
i7 や i5 の場所に「2」と書かれている以外は、COREの下に Duo や Quad と入っている事です。Core-iシリーズとは違い、黒いロゴには Extreme と書かれていますが意味は Core i7 と同様にCore2シリーズの最高性能を指します。
ピン数はいずれも775本。約4年前からの規格ですが、先にも書いたように来年には生産が終了します。価格帯は6万円から10万円程度と一昔前の値段に見えますが、充分現役の良いCPUです。
用途は3Dゲーム、その他パーツ次第でビデオ編集も可能。利点は価格に有り、安く抑えるならCore2が旬でしょう。来年終わり(もういい
Intel Pentium(Celeron) - インテル・ペンティアム(セレロン)
モニタセットで細いケースと安売りされている汎用機。
- そのまんま「Pentium」「Celeron」
- 右上の三角形が青
- 全体的に白い
書き忘れましたが、ここまでのロゴは左になる程性能が高いCPUです。上のロゴは左のPentiumが性能は高くCeleronは下。私が今これを書いているパソコンのCPUは左のPentiumですが、名前は同じでも別物のように進化しています。
いずれもDual Core(デュアルコア)になっており、これはロゴのみでは判りません。しかしシングルかデュアルか、こだわるレベルのCPUでもありません。価格帯は3万円から5万円程度でモニタセットならプラス2万弱の5万円から7万円程度となります。
用途はメール、インターネット、エクセルやワードや年賀状など基本的な事はだいたい出来ます。3Dゲームや映像編集は無理と思って良いかと。
TVショッピングや家電店の「GHz」(ギガヘルツ)に騙されるな
上手いと思った事が、ジャパネットの売り文句で富士通が型落ちのFMVを処分していた時の「何と!CPUは2GHzですよー」です。
同じシリーズならクロックは高い方が高性能と言えますが、同じ2GHzでも Core2 と Celeron では処理方法が違う為この数値を基準には出来ません。
メモリは増設した方が良いという嘘
3~4年前までは、NECや富士通ソニーその他有名ブランドが、Windows XPでメモリ192MBや256MB標準の構成を平気で売っていました。ハイスペックで512MBなど信じられない売り方ですが当時はメモリが今の5倍以上の価格だったのです。
ここ1年と少しの間にメモリは大暴落しており、メモリ2GB(1GBx2)と4GB(2GBx2)の差は数千円。大量にバルクという付属品無しのパーツを仕入れているわけですから、今時のメーカーがそこで妥協するわけがありません。
店頭のアップセルな営業には気を付けましょう。Windows7のメモリは普通に使えば2~6GBで充分です。
CPU以外のパーツはどう選ぶのか?
標準スペックはCPUの性能に合わせておおよそ決められています。
例えば、Core i7を搭載しつつもビデオカードは載っているもので、メモリは最低2~3GB、普通に4~6GBも有り得ます。ハードディスクは500GB以上でしょう。
Celeronならばビデオカードは標準では無く、増設も性能の低い物が1つ選べるかどうか。メモリは2GB、ハードディスクは160~320程度の組合せ。
このようにCPUの性能さえ判れば、本当はどの程度の価格なのかが自称初心者の人にも見当が付けられます。
今、ここまで読んで感心してしまった人は、BTOでカスタマイズなど考えずBTOメーカーがお勧めする「即納」という標準仕様や、ビックカメラなどで展示処分などを考えた方が良いかも知れません。
数年に1台購入するものなので、ここまで真剣にCPUのロゴ(シール)を覚える必要も有りませんが、店頭で「コアアイセブンのエクストリーム無いの?」などのたまえば「パパ、格好いい!」となるかも知れませんが、おそらくならないでしょう。
店頭に出掛ける時は知ったかぶらない事です。
詳しいふりをすると、本格的にマニアな店員が畳み掛けるように営業トークを繰り広げて余計な出費になるやも知れません。正直に初心者のふりをして、嘘・大袈裟・まぎらわしい を見抜ければそれで良いと思います。
店頭へ出掛けるなら、この性能と価格を参考にどうぞ。
【PC Watch】 マウス、Windows 7搭載3万円台のデスクトップと4万円台のノート
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20091014_321617.html
マウスコンピュータというBTOメーカーのPC(モニタは別)で4万円。
- CPUはCeleron
- メモリ1GB
- ハードディスク320GB
- ビデオカードは無し
- Windows7 Home Premium 付
デザインはアレですが、VAIOやFMVなどのロゴが入っていないケースと性能、価格を比較してみましょう。モニタは23インチ(16:9、フルHD)で2万円前後が相場です。
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