インテル入っていないAMD構成の話。
BTO PCメーカーの取り扱いがインテルまみれな上、私がインテル信者なのでAMDネタは滅多に無く正直良く判らないけれど、10月にCPUの新製品が出たらしく、価格コムで見積もって行くと安い割に高性能パソコンが出来る事が判明。
PC初心者でもギリギリ解るかも知れないレベルで参ります。
今回の記事内では、CPUの事をAPUと称しております。AMDのグラフィック機能内蔵CPUの正式名称がAPU(Accelerated Processing Unit)の為。
新APU「Trinity」は最下位モデルでも約5千円で3.4-3.6GHz
当初は価格コムへ登録の表記ミスかと思ったけれど、発売のニュースを読むと本当に3GHzを超えております。
AMDの新世代APU「Trinity」が発売に、最上位でも12,980円
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20121006/etc_amd.html
GHz(クロック周波数)の数値は簡単にいうと処理速度の性能の一部を表しており、インテルCPUなら余裕で1万円を超えるくらいの物。
最上位のA10-5800Kは高性能なものの、発売時の実売価格は1.3万円。やはりインテルCPUに置き替えると、2万円は下らない性能。
クロックの下に小さく書かれているTC(Turbo Core~)は、インテルでいうTB(Turbo Boost~)のような感じで、使っていないコアを止めてクロックを上げた際の最大値。上位モデル2種類は4GHzを超えており凄まじい。
コア数はDualとQuadと記載有るように、上位4種類が4コア、下位2種類が2コア。HT(1コアで2本処理)とか無い為、純粋に2と4コアを使う仕様。
インテルなら全て2倍かそれ以上の価格になるところ、AMDは良心的。インテルが広告費を突っ込みぼったくっているだけとも言うけれど。
価格コムのレビュー見ると、CPU性能としては数値が同等でもインテルよりやや劣る代わりに、内蔵グラフィック(Radeonシリーズ)が優秀で人によりインテルより高性能と感じるとか。
それにしても安いので、高性能な自作PCとしてパーツを一式(最低限で)揃えた場合、どの程度の総額になるか次で。
AMDのAPUと対応マザー「Socket FM2」で最安構成を見積
最安は価格コムのパソコン、各カテゴリより。
まずはAPU。条件はSocket FM2のみ、価格昇順。
発売から約2ヶ月半と少々、実売は1割強くらい安くなっております。最上位のA10-5800Kでさえ、インテルCPUなら中程度の性能の価格。最下位はCeleron G555(2.7GHz、2コア)が同じ価格くらい。
最安で構成してみる為、A4-5300、約4400円。
マザーボードもAPUと同じく、Socket FM2で価格昇順。
見えていないけれど上半分はSATA2、下半分はSATA3対応。今回はHDDで行こうと思うので、SATA3の恩恵は体感が難しいとしてSATA2にしましょうか。
メモリスロットは2本しか無いけれど、8GBx2枚でさえ5千円を切れているのでスロット数は2でも良いと思う。
最安はASRockで、約4600円。
ここからはインテルと同じ。メモリはDDR3、無難に人気ランキングより。
3位のCFDにしましょう。4GBx2枚で約2800円。
SSD 64GBなどはずるいと思うので、実用を考えHDDで。
3桁GBの方が安いけれど、現状コストパフォーマンスが最も良い、言い換えると1GBあたりの最安は2TB~3TBなので、1位のSeagateで。約6600円。
ケースは条件無しで安い順。久々に見たので安すぎて驚いた。
2千円台のATX(ミドルタワー)ケースが多数。1980円とか意味が解らない。
レビューの星がやや低いので見たけれど、価格相応との事で目立った支障は無いご様子。GMC B-4、約2千円。
電源も激安になっており驚いた。ATX電源で検索し価格昇順。
私がメインPCを購入した当時、約2年前は400Wクラスの最安でさえ実売3千円くらい。現在は余裕で切れており、最安はサイズの250W。
250Wでも足りると思うけれど、200円も違わず450Wの恵安電源が見えているのでこれにしましょう。約1900円。
ケーブル類はマザーボードに付属、CPUクーラーはCPUに付属の物で。ケースファンは1つ有るようなので良いとし、ここまでの総額は約22,300円。
HDDの2TBが大容量過ぎるなら、SSDの120~128GBにしても総額24千円程度。インテルならCPUが比較的非力なCeleronになる所、AMDなら高性能APUになるという例。
ちなみに買い替えと考え構成している為、追加ならWindows7 Home~か8無印で約1万円プラスの32千円くらい。モニタも足すなら21.5型が約1万円として42千円くらい。
関係無いけれど、性能さえ問わなければ私がパソコン工房で購入したレサンセの3万円ノートがいかに安いか判るかと。Windows7が1万円、15.6型液晶パネル80ドルとすると、PC本体部分は1.3万円くらい。
やはりインテルで無ければ良く判らない(まとめ)
インテルより安い、高性能な割に安いと書いて参りましたが、AMDと言えば自作PCユーザやマニアがオーバークロック遊びをする為用という印象が強いブランド。
最下位モデル、A4-5300のレビューより。
総じて感じたことは期待したほどではなかったということ。 クロック数に釣られた自分が浅はかだったのだが 感じではインテルのセレロン(2.4~2.6)同等ではないかと思う。
ここまで意図的に書いておりませんが、A4-5300含む下位モデルはL2キャッシュが1MBとなっており、証明は出来ないけれどこの少なさが原因では無かろうかと。
最上位モデルのA10-5800Kのレビューも引用。
安定性に関しては不評なAMDだがこのCPUは安定感がある。 ただ、省電力性は3770Kと比べるとかなり劣る。 4コアではあるが6コア並の消費電力である。
PCメーカーがAMDを使いたがらない原因の一つとして考えられる事は安定性。ちなみに私が修理現場で最も苦戦した機種がAMD構成で、CPUやマザーの故障か相性が出ているのか判り難かった経験有り。
また、AMDは消費電力の少なさを気にする暇が有るなら、オーバークロックで数値を上げようという目的のユーザが多い模様。
というわけで、クロック周波数の数値と価格だけを見ると、やたら高性能で激安な感が有るものの、やはりAMDは良く判らないという事で私なら迷わずCeleronを選ぶでしょう。
以上。パソコンの自作遊びがしたいならAMDはお勧め。実用重視で無難に行くなら、量産系のBTOパソコンがお勧め。
量産系(パソコン工房)の激安な例。
A4-5300のレビュー、「Celeron 2.4-2.6GHzと(体感で)同じくらい」を信じて合わせるとG550は2.6GHz(2コア、キャッシュ2MB)なので同等かも知れない。上の機種ではWindows7 Home~が載っているので本体は約2万円。
そして私は今回のパーツ寄せ集め見積で送料を含めておりません。
コメントする ※要ユーザ登録&ログイン