パソコンと無線で繋がる物特集。
最近の10年くらいで無線化され普及した物が多く有り、私も現にマウス(トラックボール)とヘッドセットがワイヤレス。必ずしも無線が良いとは限らない物も有るけれど、こんな物も有るのか程度に覚えて損は無いかも知れない。
得もしないかも知れないけれど。
先に今回出る無線の種類について簡単に。
- 無線LAN・・IEEE802.11a/b/g/n(PCやゲーム機、スマホなどに対応)
- Bluetooth・・IEEE 802.15.1(バージョンアップで省電力かつ高速化)
- Unifying・・ロジクールの独自規格(レシーバ1つで最大6台接続可能)
- Intel WiDi・・インテル・ワイヤレス・ディスプレイの略
- EyeFi・・Eye-Fi社が開発したSDカードの無線化技術
以下、機器や機能を7種類に分けて紹介。
ヘッドセットなどの音声入出力(Bluetooth)
マイクは昔から無線化されておりましたが、最近はヘッドセット以外にもBluetooth普及のお陰かヘッドフォンやスピーカーも無線化。
どのような製品が有るか、価格コムのランキングなど参考に。下はヘッドセットの売れ筋の例で2012年12月現在。
source:価格.com - ヘッドセット 人気売れ筋ランキング
数年前まではサンワサプライやIOデータなどの有線の安物が多く見られたものの、最近はソニーなどが本気で作っており高級品も人気が有るようで。
スピーカーやヘッドフォンに関しては、マニアックな人に言わせるとまだ音質に問題が有るとの事。
私のように2千円くらいのヘッドセットでも音質に不満が無い人間には良く分からないけれど、コーデックの変換時に音質が劣化するそうな。
伝送環境の悪化に強く変換時の負荷も少ない反面、Bluetooth機器間の通信時にこのコーデックに変換されるため、音質の劣化や再生時の遅延が起きてしまう。これを避けるために、(以下略)
source:Bluetooth - Wikipedia
私の環境ではBluetoothの電波は障害物有りでも10メートル前後届く為、音楽をPCで再生しそれを聴きつつ炊事なども可能。
Bluetooth対応機器は昔と比較すると結構安くなっており、何と言っても邪魔な線が無いのは快適。
音質の劣化とかマニアで無ければ解らないレベルなので、興味が有るなら冗談で購入しても良さそうな低価格品もございます。
キーボード、マウス(BluetoothやUnifying)
最近は当然のようにワイヤレスキーボードやマウスが出回っており、価格も有線と大差無くなって来ております。
私が利用している例で言うと、マウスとトラックボールがロジクール製品でUnifyingという無線技術で接続中。
source:ロジクール Unifyingレシーバー
2台のPCへ各1つ接続しており、Bluetoothのようにペアリングするので混線する事はございません。
キーボードも無線の物が多く有るけれど、マウスは良いとしてもキーボードの無線化(有線が故障し買い替えなど)は御注意有れ。
Bluetoothの場合、Windowsが起動した後に認識し接続される為、無線キーボードではBIOS設定画面へ入るとかWindowsの再インストール、セーフモードの選択などが操作出来ないはず。Unifyingは独立して動くようで操作可能。
そのような支障以外に電池の交換が面倒なものの、邪魔な配線が1本消えてスッキリするので、キーボードにこだわらないならお勧めと言えましょう。
ちなみに私はこだわるので有線(Realforce106、P/S2)接続。
プリンタなど複合機類(無線LAN)
5~6年くらい前までは無線LAN内蔵のプリンタや複合機は普及しておらず、USB接続または有線LANによるネットワーク接続。
最近は安いプリンタでもIEEE802.11「n」に対応する物も多く、コンセントさえ有れば良いので設置場所の自由度が高まっております。
私が所有している例では、CANONのMP500は有線LANまたはUSB接続。かなり調子が悪い為、次はCANONのMG6330、またはブラザー製品を考えております。
2位または5位の製品辺りが候補。
source:価格.com - プリンタ 人気売れ筋ランキング
キャノンは単にMP500を気に入っており次も同社製にしようかと。ブラザーはランニングコスト(主に代替インク代)が激安、かつメールにてアドバイス有り良さも判ったのでどちらか。エプソンは良い思い出が無いのでスルー。
ふと気になった事は無線LANにすると遅くなるのでは、と思ったけれど、MG6330の例では有線LANは最大でも100BASE、MP500はUSB2.0接続なので更に遅かったはず。
プリンタを無線化しない理由が無い為、購入を検討する際はIEEE802.11「n」対応の物を選びましょう。今更b/gのみとか無いと思うけれど。
無線ルータ(親機)は2~3千円なので、無線化していないなら純正インク2~3本購入したと思えばよろしいかと。
ここまでは一般的なPCユーザでも知っていると思う無線化機器。
モニタへの映像出力(HDMIまたはインテルWiDi)
最近の有名メーカー(NECや富士通など)製の高額なノートPCなら、インテルWiDiに対応しているかも知れない。
source:インテル ワイヤレス・ディスプレイ (インテル WiDi)
ノートPCの映像を無線で家のテレビなどへ送信し、大画面化出来る技術。但しこれは設定すれば終わりでは無く、テレビ側へ受信機を接続しなければならず価格に問題。
バッファローの受信機(PC-TV1/HD)の価格を調べると、価格コムでの最安は約9千円と高額。と思いきや、NETGEAR製品がセール中なのか約3千円。これは安い。使うならの話。
source:価格.com - NETGEAR Push2TV HD PTV2000-100JPS
WiDiは単純にノートPCの画面をテレビ出力するのみでは無く、デュアルディスプレイとして別のモニタとしても使える仕様。
WiDiはデスクトップには対応しておらず、デスクトップPCでやるならHDMIを無線化する事も可能。
但し、インテルWiDi、HDMIいずれもテレビ側がドットバイドットに対応していなければボケてしまい、ドットバイドット対応のテレビは以前調べた時点では42型以上の高級機になる流れ。
ストレージ・ドライブ類(無線LANやEyeFi)
ストレージ、ドライブはスマホやタブレットPCの普及に合わせるかのように、最近になり結構無線化されて来ております。
- HDD:Wi-Fi&バッテリー搭載HDD「HDW-P500U3」-INTERNET Watch
- SSD?:容量128GBのiOS/Android対応無線ストレージ-PC Watch
- DVD:ロジテック、無線LAN内蔵DVDドライブ-INTERNET Watch
- カードリーダー:約4千円の薄型無線LAN SDリーダー-AV Watch
2番めは容量のみで中身がSSDとは書かれていないけれど、容量からして今更128GBのHDDでは無いでしょう。また、これはパソコンとはUSB接続になるようで、今回の趣旨とは外れております。
これらをパソコンから無線接続する意味はほぼ無いと思われ、主にモバイル端末用。いずれも消費電力は大した事が無い為、常時電源オンで家中どこからでも、とか便利そうですな。
便利と言えば世界が変わる、は大げさなもののEye-Fiが素晴らしい。
Wi-Fi内蔵の無線SDカード「Eye-Fi」現物レビュー - BTOパソコン.jp
https://bto-pc.jp/etc/wi-fi-sd-card-eye-fi-review.html
デジカメで撮影した写真が自動でパソコンやスマホなどへ無線で自動転送されるSDカード。iPhoneなどなら内蔵のカメラ機能で良い気がするけれど、画質にこだわる人には上位機種(RAWも転送可能)をお勧め。
しかしこだわる人はデジタル一眼、CFカードのような気がする。
USBハブ(無線LAN)
有るだろうと思い「無線 USB」で検索するとハブがヒット。
source:USB機器をかんたん無線化できる「net.USB」特集 | IO DATA
USBハブとはUSBのタコ足配線用のようなもので、価格を調べると最安で6千円台。結構高いですな。
IOデータのページでは、プリンタやUSB接続HDDを共有出来るとの提案。感心したものは3番で、地デジキャプチャを接続すると複数のPCでテレビ視聴が可能になるとか。
無線は「n」対応なのでUSB2.0接続なら速度の問題は無さそう。高いと書いたけれど、これさえ有ればUSB接続のDVDやカードリーダーも無線化出来ると思われ、用途が多いなら有りかも知れない。
ちなみにNAS(LinkStation)のような何かが既に有るなら、標準でUSB接続した機器はネットワーク上に現れるので、無駄な買物はされぬよう御注意有れ。
電球のソケット(無線LAN)
何でも有りですな。
市販の電球を無線LAN対応にするソケット「Spark」 - GIGAZINE
http://gigazine.net/news/20121210-spark/
金口はE26らしいので日本でも一般的な大きさ。
機能は
- WiFi経由で電球を無線操作
- スマホのアプリで明るさ調整
ここまでは驚かないけれど、これは凄い。
- 目覚まし用で徐々に明るくも出来る
- 留守中、暗くなると点灯する設定も可
- メール受信で点滅も出来る
残念ながら購入(出資)は既に締め切られており、日本での入手はサンコーレアモノショップとか上海問屋に期待するしか無さそう。
電源の無線化もソニーが開発中(まとめ)
2009年なので3年くらい前の記事。
ワイヤレス給電システム、ソニーが開発 - ITmedia LifeStyle
http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0910/02/news087.html
当時は50~80cmと短く60ワットと低め。現在は不明。
これが数mになり数百ワットに対応するなら、デスクトップPCは完全に無線化可能。上の状態でも、ノートPC利用やその充電程度なら実用出来そう。
非接触(無接点)充電は既に実用化されているので、遠くない将来かも知れませんな。だから何だと言われても困るけれど。
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