大きく出ました。今回はBTO・カスタマイズや組立てメーカーというより、
大手BTOメーカーからナショナルブランド(ソニーとかNEC)のお話です。
先日から「円高還元セール!」ということで、ドスパラ、クレバリー、サイコムなどが
価格改訂(値下げ)をしていますが、乗る時期は今月から来年2月と見ています。
サイコム、BTOパソコンの円高還元値下げを実施
http://journal.mycom.co.jp/news/2008/11/10/006/index.html
今はちょうどボーナス<->クリスマス。
なぜ安くするのかは「競合他社に勝ちたい」というよりいかに需要をすくい取るか。
家電量販店では、東芝や富士通が大処分してます。
ナショナルブランドはこの時期から春モデルの準備や発表を始めるので、秋冬は
もう処分するしか無くなります。※BTOはあまり関係ない
周辺機器では大量に突っ込んだ家庭用のインクジェットプリンターが大特価です。
プリンタは携帯電話みたいなもので、本体は安くしてインクで稼ぐから簡単に
処分価格まで下がってしまいます。狙った型番の相場を調べて出かけましょう。
なぜ在庫をするとマズイのかは、簡単に言えば「在庫」=「資産」→税金多め
になるからです。仕入れて売るわけですが、売れば仕入れは「経費」になるので
これには税金はかかりません。(正確に言うと違うけれど、金利みたいなものです)
売れ残ると在庫になるので儲けが減ります。
だったら処分しちゃえばいいじゃん、現金も回るし。という流れです。
レイオフ(リストラ)して経費削ることと、在庫処分はやや遠いですが似ています。
(今回、AMDには触れません)
いつ何が発売予定なのか、1~2年先まで書いてあります。
こちらのページの一番下の画像がデスクトップCPUのロードマップです。
モバイル版Nehalemが見えてきたIntelのロードマップ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/0908/kaigai465.htm
※「後藤弘茂のWeekly海外ニュース」より
ちなみにヨークフィールドとかブルームフィールドというのはCPUの開発ネームで
後で"Core2 ○○"や"Core i7"という型が付きます。
ここで死にスジになるのが、Corei7とかぶっているCore2Extreme。
Extremeが処分になれば、その下のQuadも巻き添えを食らいます。
だからと言って、それ以下のCPU(Duo)まで値下げすると、夏までもちません。
Extreme、Quad、ここがねらい目ですが、ビデオ編集やCADとか処理のきつい
ゲームをしなければいらないかも知れませんが、短期処分で原価割れ必至です。
買い替え考えてるマニアな人は要チェックでしょう。
ですが、決算まであと3ヶ月なので在庫を残したくありません。
このバランスや未来の為替相場までは分りませんが、現在1ドル=87円台。
107円の頃に仕入れた部品と比較すると、原価差は20円。
今、107円の頃の製品を原価107,000円(利益0円)で処分しても、同じ製品が
87円なら87,000円で作ることになり利益率は約18%。
ここの仕入がうまければ安くても儲かるメーカー。ということは、各社そうしたいはずです。
いつまでどこまで円高が続くのかですね。
色々ごちゃごちゃ書きましたが、春モデルが出る前に処分中の秋冬狙い。
円高還元は本当なので乗るべし。ということです。
私はまだPentium4で十分ですが。
コメントする ※要ユーザ登録&ログイン