なるほど、こういう勘違いがあるのか、と感嘆。
個人では無いのでリンク申し上げます。「WEBデザイン、システム構築、パソコン修理やBTOまで。パソコンの事ならエイムワーク。」のスタッフブログより。
「メーカー製パソコン」と「自作機(BTOパソコン」 | エイムワークスタッフブログ
http://www.aimwork.com/wp/?p=62 (cache)http://s03.megalodon.jp/2009-0808-1919-50/www.aimwork.com/wp/?p=62本日は「メーカー製PC」と「BTO-PC(自作機)」についての
メリット・デメリットを書いてみます・・・
この時点で「え?」ですが、その下にある一覧表がおもしろい。初心者は、こういう勘違いをするのかと参考になりました。合っている項目は省略し、誤りを引用して突っ込みを入れます。
メーカー製PCの場合 *メリット <略> ・必要最低限のソフト(Office)が入っている <だから数万円高くなっている <略> *デメリット ・拡張性がない <余程特殊なケースで無ければ、自作、BTO同様 ・故障した時に高くつく <メーカー次第なので一概に高いとは言えない ・買い替えの時セットで買い換えないといけない <そんなことはありません <略>
自作機(BTO)PCの場合
<省略>
*デメリット
・パソコンとしての保証が無い <左の一覧ではどこも最低1年付きます
・知識が必要 <改造しなければ全く同じ
・ソフトも用意しないといけない(Office) <オフィスは(略)
・サポート・マニュアルも無い <有ります
途中で気付いたのですが、これは「自作」と「BTO」を混同されているのかと。
BTOはBuild To Order の略、注文の後に作るという意味です。
自作は自分で作るので注文ではありません。
有限会社エイムワークで自称BTOパソコンを販売しているようなので、そこで保証やマニュアルを付けたく無いのかも知れませんが、それは組立代行と言って個人がヤフオクなどで売っているレベルです。BTOではありません。
メーカーPC(ナショナルブランド)
■メリット
実際に見て購入できる、店頭販売が多い
ビックカメラ、ヤマダ電器、エディオンなど、普通の家電店から、ツクモやソフマップなどの専門店などで見て購入できる可能性が高く、決めて買うのでは無く見て選ぶことができます。パソコン購入の目的は用途から選ぶものなので、ひっくるめて提案されるのは初心者に優しいでしょう。
有名だから何となく安心、宣伝などのイメージが良い
ディズニーキャラクタを使ったり有名な俳優や女優が宣伝しており、だから何だと思うのですが、誰もが知っているメーカーならば安心なのでしょう。私には理解できません。
大量に生産し卸しているため在庫処分が早く多い
桁違いに在庫を持って販売しているので、少しの計画のズレが大量の在庫となり、春モデルや夏モデルの切り替え時期に処分販売されます。ここは狙い目です。
■デメリット
独自仕様の特殊なパーツが有りセルフリペアが困難
変わった形のケースやノートでは、開けてびっくりなパーツが多く、細かいことを言えばビスや開封シールなど様々な罠が有ります。私が、メーカー品で他人のPCを触りたくない理由です。
余計なアプリケーションが満載
何と120種類のソフトが使い放題!など有りますが、体験版や試用版は宣伝のため、ソフトウェアを制作しているメーカーが無料提供していたり、金をPCメーカー側に支払っています。余計な物がガンガン起動するので、ただでさえ遅いWindowsが更に遅く重くなります。
改造や増設などで修理不可とされることがある
開けたら修理しません。最近のPCでは譲歩しているのか、メモリの増設方法などマニュアルに記載されていますが、家電同様にそれ以外の場所を分解するとアウトとなり、バレるとブーメランのように何も無かったかの如く送り返されます。または高額な請求が飛んで来る事有り。
BTOパソコン
■メリット
BTOメーカーの規模が大きいほど自作より安くなる
バルク(の部品)を大量に仕入れるため、大人買いの法則で単品買いするより安くなります。一次問屋のイメージが良いかと。更にOS(Windows)がナショナルブランドと同様のOEMになるため、OSもセットで購入するならば自作より確実に安くなります。(ならない構成ならやめた方が良い)
パーツや性能を選べる、動作確認済なので相性保証、自分で作業する手間無し
まとめましたが、BTOメーカーが自社のブランドで作るPCなので、相性が出たり動作しないことは100%有り得ません。後々判明した時はマウスコンピュータやDELLのように、ごめんなさいの連絡が来ます。ナショナルブランドと同様かつ細かいサービス。
改造や増設を前提に保証を見てくれるメーカーも有る
ドスパラがそうですが、仕舞いには電話で聞いた症状から、不具合ヶ所を予測してパーツを送ってセルフで修理するサービスも有ります。自分で改造できる人が多くなったため、安く早くつけるためには大変良いこと。
■デメリット
全体的にデザインがダサイ
BTOメーカーがデザインを持ち込むわけでは無く、台湾や中国で作られたケースやベアボーンをそのまま採用し、シールやプリントでブランドを載せます。時には、良いデザインはソニーが全部買い占め、余ったものを安く大量に購入します。
電源容量や基準に甘い場合が有る
クレバリーとDELLで見ましたが、それは明らかに電源が足りていないという構成。80PLUSのマークが無ければ、ワット数表示の60%で計算します。ピーク表示で500Wならば、CPUやマザー、グラボ、メモリ、など全て合計して300Wを超えないように。厳しいですが60%は私の基準です。もっと余裕が有っても良い。
B級品が入っている可能性も有る
ジャンクに近いとまでは言いませんが、部品にはロットなどによるランク(格付け)が有り、買い叩こうとしたらB級品を仕入れることになります。これを採用するかはメーカー次第ですが、理由が解らない不自然な激安PCには注意しましょう。どことは言いませんが、G●●D B●X。原価割れはおかしいだろ。(ハーキュリーズ、VSPEC、Aチャージのメーカー)
自作パソコン
■メリット
自由度100%、何でも好きな構成で作ることができる
水冷だろうがオーバークロックしようが誰も文句は言いません。好きなケースを選び、電源にこだわり、メモリにヒートシンクやファンを付けようと自由です。光学ドライブはパイオニア一択、マザーは絶対にASUS、SoundBlasterは・・など、そこまでこだわるなら自作しか有りません。好きにやれます。
修理して延命し続けることができるため財布に優しい
グラボが壊れた、オンボードならば起動するし出力する、だからグラボを交換。HDD壊れたようだ、交換、メモリが少ないから交換や増設、そろそろブルーレイか。など、壊れたパーツをピンポイントで交換できるため一気に金が出て行かず、小出しにできるため大規模な出費が無く余裕を持てます。
パソコンの知識が自然に付いて行く
全て自分で調べ、試行錯誤から身に付いて行くものなので、自分のやる気次第でいつの間にかパソコンマニアやPCオタクと言われるレベルまで早く到達できます。パソコンは生活必需品とも言えるため、ちょっとした修理やパワーアップができるとモテモテかも知れませんが、そうだったら2chはもっと閑散としているでしょう。
■デメリット
保証がパーツの単体のみ、壊す確率が高く相性問題も
最近は相性保証する販売店も増えていますが、それはツクモやドスパラなどBTOメーカーでの話。最安狙いで聞いたこともないディスカウントショップで買うと、製造メーカーへご相談くださいアタックを喰らいます。。パーツの保証はメモリ以外は通常1年、HDDは7~10ヶ月など有ります。海外へRMAを自分で申請することも。そして、自作は壊して(失敗を繰り返して)覚えるものです。
不具合の判断から修理まで全て自力、誰にも手を貸してもらえない
私がBTOメーカーで修理をする前は、これが相当困りました。全て自力、しかも教えて君は嫌われる上、私の場合は「徹底的に調べて判らなければ諦める」ため、そういう人には向いていないかも知れません。回答も曖昧だったり知ったかぶりが多く、予想以上に苦労するでしょう。
パーツ単品で購入するため時には高くつく
送料や振り込み(代引き)など、通販を利用していると気が付けばシャレにならない金額になっていることも。ドスパラやツクモなどで単品をまとめ買いすれば解決しますが、それでは最安にはならず、だったらBTOにしろよという結論に辿り着くのです。秋葉原や日本橋が近ければこの限りにあらず。
以上が「メーカーPC」と「BTOメーカー」と「自作」の「メリット」と「デメリット」です。 私が考えた3x3x2の18種類なので、別の見方をすればもっとあるでしょう。
まとめると、BTOはメーカーPCと呼ばれるパソコンと自作の良いとこ取り。
OSの手持ちが無く、新規にPCを買うならBTOパソコンが最も得で、保証が切れてから自作への道へ進むことが、パソコンを本当に使い込む意味では正解だと私は思っています。
よく調べず誤った解説を撒き散らすな という例でした。
ネタ提供ありがとうございます>有限会社エイムワーク殿
今回、 大変勉強になりました。ありがとうございます。