ネタ切れ補完に最近のBTOパソコン新製品を紹介。
今年はAMDとインテルから新CPU、NVIDIAとAMDがビデオカード(以下グラボ)のラインナップの中堅クラスを埋めて行くなど、特に年の後半は動きが多かった印象があり新製品も比例して多め。
しかし何となくピンと来ない。
最近出たBTOパソコンの新製品(2017年11月)
5件中3つパソコン工房と多いけれど偶然。
マウス
高耐久SSD「Optane SSD 900P」採用クリエイター向けPC - ITmedia
http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1710/31/news089.html
初っ端から普通の人には縁の無い箇所がこちら。
価格は69万9800円から(税別)
インテルSSDなOptane SSD 900Pがクソ高いわけでは無く、そのSSD 480GB単品の発売当時価格は約8万円なので大して高いわけでも無し。いや、充分高いけれど。
高額化の原因はグラボにQuadro P5000(VRAM 16GB)が標準で搭載されており、価格コム最安26万円突破なマジキチ設定。加えてCPUがCore i9-7900Xであり価格コム最安10万円オーバー。ちなみに現在の最高値グラボはQuadro GP100で88万円。
SSDの性能について、マウス公式プレスリリースの記事に良いグラフがあったので転載。
シーケンシャルは「順次」と書き換えられて分かり易い割にランダムがそのまんまなところは上手い日本語表現が無かったのだろうか、ランダムなら通じると考えたか。私に言わせると細切れ。
数値は公称値と思われベンチマークでは無さそう。このSSD発売の記事を最初に見た時はランダムのIOPS間違えているのかと思ったほどの高速性。
数値を見るに、青い棒は900P、下の黒い方の従来品とは順次読み出しが速い割に書込がSATA3のSSD並なので600P(M.2スロット、NVMe)の数値と推測。
10コア最大4.3GHzのCPU、Quadro搭載、超高速SSD、メモリ64GB、水冷クーラー。足りない物は大容量HDD、必要なら光学ドライブくらいなので要るならカスタマイズで足しましょう。
HDDのおすすめは、セカンドに4TB、サード3TB。
- SSD 480GB・・・起動ドライブ
- HDD 4TB・・・バックアップ用
- HDD 3TB・・・データ用
OS、入れるソフト、高速が必要なキャッシュはSSD。データの保管は3番のHDD。これら2つのバックアップを2番でまかなう構成。
2番は1TB+3TBにパーティション切っても良いし、パーティション何それうまいの?ならばフォルダを「C」「F」のようにドライブ名で分けてもOK。
税込76万円も出せる職人がたかが2~3万円を惜しむ理由は無いはず。
エプソン
第7世代Core搭載の15.6型ノートEndeavor NJ4100E - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1088519.html
またもや超ボッタクリ価格なのかと思いきや、そうでも無かった。
エプソンは、第7世代Coreプロセッサを搭載した15.6型スタンダードノート「Endeavor NJ4100E」を発売した。
Core iシリーズ搭載で7.5万円ならばi3?と思えば、そうでもあった。
最小構成は、Celeron 3865U(1.8GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ4GB、250GB HDD、DVD-ROMドライブ、無線LANなし、Windows 10 Home
もはや悪意さえ感じるCPUの並び順。左のリスト。
第7世代Coreプロセッサ搭載ならCeleronとかいうCPUでも性能良いのだろうという勘違いを誘発したいとしか思えない。
メモリ4GBは良いとしても、今時HDD 250GBとかDVDーROMは良く在庫持っているなと思える絞り方に加えてCPUがCeleron、ノートなのに無線LAN無しで7.5万円税別は割とひどい。
7万出すなら、マウスはメモリが同じ以外は全体的に性能も容量もアップ。
CPU性能合わせるとDELLなら5万切れる。
しかもHDD1TB、DVDスーパーマルチ、無線LANはもちろん標準搭載。
なぜエプソンはパソコン事業撤退しないのか謎すぎる昭和のNEC暗黒時代な価格設定。法人向けとして売れているのだろうか。私がPC購入担当者ならエプソンは確実に選択肢に入らない。
パソコン工房
3つまとめて。
- 10コアCPU搭載のビジネス向けミドルタワーPC - PC Watch
- 第8世代Core i7搭載13型フルHDノート発売 - キーマンズネット
- GTX 1070 Tiとi7-8700K搭載ゲームパソコン - ライブドアニュース
1番、10コアCPUはマウスのクリエイター向け70万円PCと同じCore i9が標準となっており、グラフィック機能を内蔵していないCPUなので映像出力のためだけにGeForce GT 730が搭載。
メモリ32GB、SSDは250GBの高速なNVMe仕様、Windows 10は最初からProなど確かに法人向けなのかも知れないけれど、一体何の業務に使われる前提で構成したのかは謎で約27万円。
2番、CPU性能にこだわったと思われるCore i7-8550U搭載で性能を見て来ると、最大4コア8スレッドは分かるとしてもターボブースト最大4GHzは少々驚いたというのがノートで4GHzは初見なため。
その他の構成は平凡で、メモリは4GBが1枚、SSDではなくHDD 500GB搭載、ビジネス向けと称しつつWindows 10はHomeとなっており、価格は税別で9.5万円。CPU盛りすぎて他が弱い。
3番、GTX 1070 Ti新発売に合わせたと思われるゲーミングPCで税別18万円くらい。こちらはCPUのコア数にこだわらず同じく新発売な第8世代Core i7-8700Kを採用しており6コア/12スレ、最大4.7GHzという正しいゲーミングPC。
何かの記事で読んだ、ゲーム用PCは14~20万円の間が売れ筋らしいので予算的には合っております。特に文句は無いと思いきや、これで18万円。
- OS:Windows 10 Home 64ビット
- CPU:Core i7-8700K
- マザー:インテル Z370 Express
- グラボ:GeForce GTX 1070 Ti(8GB)
- メモリ:8GBx1(DDR4-2666)
- SSD:240GB(SATA)
- HDD:1TB(SATA)
- DVD:スーパーマルチ
- 電源:500W 80PLUS SILVER
BTOパソコンならそのくらいだろうとは思うものの、もう3千円出せばグラボが1ランク上のGTX 1080になってしまう件。
CPUが1世代前のCore i7-7700Kで良いなら、SSD、HDD、メモリ容量が全部2倍かつグラボがGTX 1080になれるという意味不明さ。
これはパソコン工房がおかしいというより、なぜNVIDIAはGTX 1070 Tiとか言う中途半端な性能の物を作ったのか、またはASK税はパソコン工房にも効いているのか、が価格不自然になってしまう原因かと。
以上。新製品出してプレスリリース撒くのは良いけれど、何も印象に残らないのはなぜなのか。
パソコンと市場の今後の傾向を勝手に予想
パソコンの出荷台数が以前と比較し減少し続けているのはXPサポート終了特需の後、2014年4月より後なので既に3年半も前。
2013~2014年にWindows 7への買い替えが進んだとすると次の買い替え時期は今から後になるだろうと思っていたけれど、法人はそうだとしても個人ではそう思えなくなって来た。
私個人というピンポイントにすると、ノートは3台あるしデスクトップは動くし性能も容量不足も感じないので買い替えや買い足す必要性を感じない。昔は、「こんな時にノートがあれば便利」「CPUは高性能なのでメモリ不足?」と思った事があるけれど今は何でも安いので手軽に買える。
そしてそのノートは滅多に使わない。
デスクトップの方が快適で効率も良いので年に数回の仕事での出張時、数日だけが出番。最も古いノートは2012年12月購入なので5年も前だけれども一応現役としても利用可能。
そこで気付いたことは、パソコンの代用品としてスマホやタブレットを利用するのではなく、スマホなどの利用頻度が増えたのでパソコンの使用時間が減り故障する機会が減った。デスクトップPCかスマホかは私とは逆だけれどもノート滅多に使わない点は同じ。
5年前のノートが現役で使える、使用頻度が低いので故障しない、この流れがXPサポート終了後に起こっているとするなら、7サポート終了祭りはXPほどの賑わいはしないのでは無かろうかと予想し始めております。
法人は基本的にリースだろうから頭良い代理店ならXPから7への移行時に5年以内のリース契約として7終了直前にリース切れるか再リース中になるよう設定しているはずなので出荷台数特盛り祭りになるはず。
しかし個人は7が終了したなら、使いにくい10仕様のパソコンへわざわざ買い換えるだろうか。サポート切れていても週に数回、1度に10分程度メールチェックと返信するだけなら10にしない、パソコン買い替えないのでは無かろうか。
新製品が出てもピンと来ないのは需要の低下。
「そんな高性能な物が必要か?」とか、「円安の今、5年前より1.3倍ほど高価なノート買うか?」と私でも思ってしまう。
この記事、短いながら的確な気がする。
もちろん会社ではパソコンを毎日使っていますが、家にあるパソコンはあまり使わなくなりました。友人とのやりとりは基本LINEで、(中略)以前は、家に帰ったらまずパソコンの電源を入れていましたが、今は全くしません
source:脱パソコン生活の意外な落とし穴 | マネーポスト
要点を抜き出すと、パソコン使用頻度激減->セキュリティソフト代もったいないので解約、という流れが自然だとするならば、セキュリティセキュリティうるさいWindowsのサポート終了なぞ問題ないと思ってしまえそう。
想像してみると解る、普段からスマホでウェブ検索や動画を見たり連絡などしているならパソコンでウェブページ開く機会が無くなり用途はメールチェックだけ。
それがGmailだろうとローカルのメーラーであろうと知らないメールは開かず捨てる、添付ファイル有りはスルー、フィッシングに釣られない、ならば私でもセキュリティソフト入れないしWindowsがXPだろうと何だろうと気にならない。
そう考えて行くと、NECと富士通の売り飛ばし、ソニーがVAIOの切り離し、東芝の撤退検討は納得。パソコンが必需品から有れば便利程度まで値打ちが下がってしまった人が多いのやも知れず。
パソコンは業務とマニアとゲーマー用とするならばノートPCこそ必要とされない、生き残るのは逆にデスクトップPCという流れになりそうな予感。
私は毎日ブログ書くので気付いていないだけか、もし書いていなければ本当にパソコンは必要か、毎日電源を入れるかと聞かれると微妙。
就業後は外食が増えるか、冗談でスポーツジム通いしてみるか、Amazonプライム会員になってだらだらと動画を見続けるか。1日一度のメールチェックと稀にある必要な返信をしたなら、後はパソコン要らない気がして来た。
昔はプライベートでもパソコンでメール返していたけれど、今はLINEばかりで過去1ヶ月でメールを誰かに返信した記憶がございません。と思い送信済フォルダ見たら最新は9月20日だった。
「パソコンがあれば何でもできる」から、「(起動~終了が面倒ではないなら)パソコンでもできる」になったのかも知れない。
さすがに2ch生活板のまとめをスマホで読む気はしないけれど、そういう所へ行かなければ良い、他の事で暇潰せば良いだけ。※鬼女まとめログとかスレタイが優秀すぎて長文ばかりなのにリンクのクリックが止まらなくなる
- 連絡、天気予報->スマホ
- ニュース->タブレット
- 動画->Fire TVやChromecast系
- テレビ->テレビ
- 仕事、文書作成、3Dゲーム->パソコン
マルチメディアなパソコン時代からシングルメディアでマルチデバイスの時代になったと思えば世界はするりと片付き申す。昔はそれが不便だからマルチメディアになったはずが時の流れで逆が便利になったとは皮肉すぎる。
PC電源オンしなくなったPCユーザの主犯はスマホ、共犯がLINEだと思うその理由は、メールチェックするためにPCオンー>終わったならパソコンで別の事を始めてしまう->メールの新たな未読が着弾(最初に戻る)、が無くなった。
スマホやタブレットはパソコンの代用にはならないけれど、シングルメディアのマルチデバイスにより重要度が下がったのは確かで、私の場合ブログ書いていなければ、強いて必需度を言うならスマホの方かも上かも知れない。
以上。法人用途はXP祭り再来になるものの個人はそれほど盛り上がらない、に500ペリカ。意味不明なら失礼。
エプソンのノートPCは業務用ではないですか。
セキユリティーのため
・無線無し、DVDはROM
データはサーバなんで
・大容量HDDは要らない
価格は
・儲かってるから経費で落とせ
という意味かと。
ROMとか250GBとか、かえって高いんじゃないかと思います。
まさにその通りといいますか、セキュリティ考えたらシンクライアント端末が理想なんでしょうけれども、それなりの企業規模でないとシンクラ設備なんかにはなかなか投資せんでしょうから需要があるのでしょうな
データセンターのマシンルームにも入ることあるんですが、フロアの一画を某企業のシンクライアント用サーバラックとストレージラックだけで占めてる(ラックが15ほど並んだ列が5~6列あって、仮想環境用にまた別の一区画サーバが並んでたりするw)ようなところもありますからね
シンクラ環境に無縁な方からすると、低スペックとしかイメージしにくいというか奇妙な仕様に感じるのも仕方ないかと
http://sandi.jp/column/corpus-thinclient/20140909.html
安いからと言ってレノボやデルを選んで、おまけで裏口までサービスされてたら、たまったもんじゃないですしね。
そらもうスマフォからネットワーク機器に至るまでIoT最大のリスクじゃなかろうかというお話なんですけれども、マルウェア程度ならまだ可愛いもんなんですが、ハードウェア上で基板に仕込んでくるからもはやユーザーレベルじゃ回避できない
( `ハ´)「バックドアは無い(とは言ってない)アル」
()内を保管できる眼力が問われる模様(白目)
>価格は69万9800円から(税別)
つまり76万と。3D CAD用なら平常運転の価格ですけれど、相変わらずQuadro搭載PCは高いですね。
>HDDのおすすめは、セカンドに4TB、サード3TB。
私は後ろの方にバックアップドライブを置きます。ファーストは小容量のSSD×1台、セカンドは中容量のHDD×2~3台、ラストは大容量のHDD×1~2台。現在はSATAコネクタがが足りないため、外付けのHDD×1台がバックアップの2台目に該当。
>Endeavor NJ4100E
カスタマイズ画面で気づいたのですけれど、キングソフトオフィスって「WPS Office」に改名したのですね。
PC Watch - 互換オフィスソフトのKINGSOFT Officeが「WPS Office」にリブランド
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1030002.html
>Celeron 3865U
15.6型のほぼ据え置きノートで省電力CPUを採用する利点は非常に少ないというか、無駄にクロックが下がるため止めた方が良いと思うところ。いくら世代が新しいCPUでも、1.80GHzの2コアでHDDなら快適動作には程遠いです。エコ志向でしょうか。
>なぜNVIDIAはGTX 1070 Tiとか言う中途半端な性能の物を作ったのか
それ昔からよくやりますよね。GTX 750と750Tiを出した時にも思いましたし、GTX 460と460SEを出した時にも思いました。性能が細分化され過ぎると選びにくくなります。
>そしてそのノートは滅多に使わない。
私もここ1年ノートを使っていないですねw
外用はスマホで済んでしまうのでw
>過去1ヶ月でメールを誰かに返信した記憶がございません
私もめったにメールは送信しませんねw
>なぜNVIDIAはGTX 1070 Tiとか言う中途半端な性能の物を作ったのか
もう〜円出せば1ランク上のグラボが買えるということかも知れません。
>セキュリティセキュリティうるさいWindowsのサポート終了なぞ問題ない
問題ないわけではないが利用頻度が低いパソコンならサポート終了だから買い換えたいとは思いません。
とはいえ使い続けるのは危険なのでサポート終了後は使わない方がいいです。