最近発売のBTOパソコン5月上旬分。
連休の影響がありニュースリリースそのものが少なめとなっており、今回は3メーカー7記事分の新作しか出ておりません。多ければ良いというものでもないけれど、少なすぎると尺稼ぎが難しくて困る。
今回はパソコン工房が多め。
最近発売のBTOパソコン(2018年4月下)
パソコン工房5つ、マウス1つ、ドスパラ1つ、計7。
パソコン工房
Quadro P600搭載のクリエイター向けPC - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1120045.html
PC Watchに掲載の税別価格は間違えており、税込表記になっております。その税込価格は約20万円。
見た感じQuadro P600が浮いた構成となっており、カスタマイズ前提かと疑い販売ページを見て来たところ、おそらくそう。
標準のCPUはCore i9-7900番台の中では最低クラスの性能だけれども、廃エンドなので価格は10万円くらいするモノ。誤字ではございません。
標準構成の時点でCPUがオーバースペック、またはグラボが非力すぎる標準構成となっており、やるなら「おすすめ」と書いているP2000で良いと思われP4000との2択、あるいは最初からP4000しか選べないくらいの勢いがバランス取れる。
パソコン工房、全般的にバランス良く標準構成も多いので選びやすいけれど、時々こういうトンチンカンなやつを出す。担当者により違うのか、変な構成で出すと信用なくすと思うのだけれども。
P600ならCore i7以下で良いし、i9言いたかっただけにしか見えない。
Core i9とTITAN V×3基の超ハイエンドPC - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1120318.html
これは狙ってやっているのでしょう、TITAN V3枚とか一体何と戦うのか。
珍しくケースに自社製品を使わず市販品のシルバーストーンを使っており、さすがにTITAN V3枚はPCIeスロットのスペースが厳しかったのだろうか。
価格は税込1,943,978円、間違えているわけではない約200万円。米Amazon価格は3,599ドル、1ドル111円とすると40万円くらいx3なのでグラボだけで120万円。18コアCPUのCore i9-7980XEは20万円台でここまで140万円。
1,350W電源3万、マザー3万、と足して行けども、さすがに全部の合計が200万円も行かないと思われ、オンライン展示品状態。市販PCで最高額を狙っただけと推測。
オフィスや外付オプションは抜きにして、内蔵できるパーツを全部最高性能で盛った状態にしてみると268万円に到達。意外と安いと思った。
ちなみに高額化した原因はSSD4台+HDD2台の6ストレージにしたため。見て楽しむものでしょう。
SSD+HDDの2ドライブ搭載スリムPC - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1121143.html
主な仕様。
- OS:Windows 10 Home
- CPU:Core i3-8100(4コア、3.6GHz)
- メモリ:8GB
- SSD:240GB
- HDD:1TB
- DVD:スーパーマルチ
- 電源:300W
無難な構成。
ゲームとか3D系の処理とかしない、長時間を要する何らかの変換をするような使い方をするなら万人向けといえるバランスの良い構成。
価格は2ストレージにした分、数千円高くなっていると思われる税込で約8万円であり、個人的にはバックアップ用HDD内蔵は完成品としてとても良いと思うため、SSDのみで7.2万円とか、メモリ4GBにして6万円台目指すより好き。
スリムケースが難点と言いたいけれど、中身いじらない前提ならばこれでもいいと思う。最近のインテルCPUのクーラーは静か。
Core i3-8100はTDP65W、私が使用しているサブPCはCore i3-560でTDP73W。インテルクーラーでも普通に静音。もちろんスリムよりミニタワーの方が静音なのは言うまでもなし。
見た目重視ならこれでもアリでしょう。見た目が良いとは言っていない。
GTX 1070とi5-8400搭載ツインドライブ15型ゲーミングノート-SankeiBiz
http://www.sankeibiz.jp/business/news/180511/prl1805111233048-n1.htm
ノートPC側が進化したのか、CPUのTDPが低下したためか、普通にノートパソコンへデスクトップPC用のCPUを搭載する時代に。
CPUは控えめにしつつグラボもやや控えめにGTX 1070、ところがSSDはNVMeの250GB、+HDDの2ストレージ構成。SSD容量も控えめですな。カスタマイズすると割高なので最初から480以上にしておいてほしい。買わないけれど。
価格は税込で22万円くらい。後で出るドスパラのゲーミングノートと比較し、実際に買うとなるとどちらにするか迷えるバランスだと思う。
Pentium Gold搭載のミニタワーPC - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1121742.html
軽作業デスクトップPCの本命か。
CPUにPentium Gold G5400(2コア/4スレッド、3.7GHz)を搭載(中略)、DDR4-2400メモリ4GB、1TB HDD、DVDスーパーマルチドライブ、OSにWindows 10 Homeを搭載。
価格は税込56,138円、HDDが惜しい。SSDにして税込6万円切れて欲しかったと思うのは私だけではないと思う。
どうしても余裕を持たせたいのか知らないけれど、このクラスのパソコンで良い一般家庭のPCならば、ストレージ容量は100GBも要らないだろうから128GBのSSDでも良いとすれば1TBのHDDとう価格差ほぼないはず。
激安ノートではeMMC 32GBとか平気でやるのだから、低価格な汎用デスクトップPCのSSD 128GBは充分アリだと思うのだけれども。
スマホのカメラが高性能になり写真整理するなら128では足りない、そう思うかも知れないが、彼らパソコンに移さないと思われ気にしなくて良いと思う。
マウス
第8世代Coreプロセッサ搭載の法人向けPC - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/biz/1121031.html
法人向けPCとして定番なのか、小型とかスリムケースが多い中の両取り。
リンク先では幅99mmとしか書かれていないので公式の販売ページの仕様を見たところ、高さは29cmなのでスリムとしても小さい方、通常は40cmくらいになるはず。
価格は最安構成が税別で約5.5万円。CPUはCeleronながらノートのAtomもどきとは違う3.1GHzなので軽作業ならば問題ないレベル。
メモリ4GBは良いとしても、HDD 500GBはなぜSSDにしなかったのか、と思えばPC Watchに掲載がないだけで、マウスの直販では+5千円でSSD 240GB標準もご用意アリ。+3千円でも良かったのでは。
デスクトップPCだからと本当にデスクのトップに置くなら小さく細い方が良いのでしょう。私の職場ではデスクトップPCをデスクの上に置いている人は居らず、下手に小さなケースだと床置すると不便だと思う。
ドスパラ
GTX 1060を搭載15.6型薄型ゲーミングノート - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1121296.html
ゲーミングノートにしては薄い気がすると思い仕様を見ると厚さ27mmであり、高性能かつグラボ搭載にしては薄い方。重量2kgもゲーム用にしては軽い方。
標準構成は2種類、高い方は税別約17万円でCore i7+GTX 1060搭載、安い方は15万円でCore i5+GTX 1050を採用。2万円程度の差でこのクラスなら高い方を選ぶべきかと。
共通する特徴はストレージがSSD 250+HDD 1TBの2ドライブ構成となっており、映像出力にHDMIx1、ミニDPx2というノートにしては中々豪華な仕様であり、モバイルかつ外部出力前提でも良さそう。
このほか、RGB LED搭載のメカニカルキーボードも特徴となっている。
なので部屋を暗くしてもキーボード余裕で見えそう、スイッチがメカニカルな点もノートにしては珍しい方ですな。しかし軸が何色か書かねば意味がないと思った。
私もBTOメーカーも今後ゲーミングPCは来るだろうと予想しているため、今のうちにゲームPCでの知名度を上げるべきでしょうな。
BTOパソコン以外でのドスパラの試みが面白い
今回も私の独断と偏見で勝手に評価。
- 用途次第で大アリ・・・マウスの法人向け小型スリム
- 納得の構成・・・パソコン工房Core i3搭載2ストレージスリム
- ワケガワカラナイヨ・・・パソコン工房のCore i9+Quadro P600
私のスリム推しは珍しい。TITAN V3枚はどう考えてもネタなので除外。
ところで最近のドスパラはBTOパソコンは冴えたモノが見られないものの、GTX 1080 Ti搭載GALLERIAを100台設置したゲーミングな施設「LFS(ルフス) 池袋 esports Arena」をオープンしたりで元気がよろしい印象。
ドスパラといえば私も利用した事がある中古もいい感じ。仕様がわかる人はCPUから下へ読んで行くと不自然な箇所がわかるかと。
source:ドスパラの「リノベーションPC」が大量入荷-AKIBA PC Hotline!
どこが変かはVGA、グラボがGTX 1050 Ti搭載となっており、他の構成はGTX 1050 Tiが出る前のパーツ、CPUが第3世代Core iシリーズでありIvy Bridgeなので6年くらい前の構成。
法人向けのリース落ちPCと思われるスリムケースへ手頃な価格の新品グラボを搭載して販売するという、発想がいいと思った売り方。ちなみにGTX 1050 Tiは価格コム2万円台くらいなので元は3.5万円くらいの中古PCなのでしょう。
SteamならばほとんどのゲームがCPUよりグラボの性能の方が重要、メモリはグラボに搭載のVRAMが重要、なのでこのやり方は大アリだと思う。古めな自作PCのグラボだけ取り替えた感じといえばわかりやすいか。
安さという利点と引き換えの難点は中古なので特に電源とHDDが怖い、スリムケース用の電源は種類が限られ割高、中古PC専用のMAR版Windowsなので最初にHDD丸ごとクローンかイメージでバックアップしなければHDD逝くとヤバい。
保証1~3ヶ月、下手にPC初心者が手を出すべきモノではないでしょうな。
もう一つ、サードウェーブレンタル(株)なる会社がいつの間にか爆誕。
source:https://twrental.co.jp/campaign.html
法人向け専用でレンタルPC、今なら2ヶ月無料、3ヶ月目以降からは有料になるキャンペーンを実施中。リンク切れる可能性を考えてリンクは切っております。
利点はリースではないのでおそらく期間の指定が可能、購入ではないので減価償却の手間がなく、借り物なので故障時の修理代はドスパラ持ちになるのだと思われるリースのいいところ取りな印象。
難点はリースとは違い永遠に自社のモノのはならないと思われ、購入やリースよりも割高に価格設定されていそう。これに限らず思うことは、なぜ法人向けの多くは価格表記しないのだろうか。検討すらしてもらえないと思うのだけれども。
パソコンが3年程度で型落ち、性能不足になっていた時代から5年以上使えるモノになったと思えば、レンタルは良いのか悪いのか。
Windows 7終了前の一手でしょうな。私が会社のPC購買担当なら価格を聞くだけ聞いてみると思う。
回線料を約5千円として3年で18万
こうみると3年以上使うPCに20万出すのはそれほど高い壁ではないのかしらと
>Quadro P600搭載のクリエイター向けPC
P600って、スリムケースでもCADやらPhotoshopやらをそこそこ快適に動かしたい、という用途に適したグラボだったはず。3DCADには少し力不足ですが、そういう軽めな用途、入門向けには良いやも。入門向けで20万は高いですが。
というか電源の700Wは何故でしょう。7800XのTDPは140W、P600のTDPは40W。その他パーツでかなり多めに見積もって250Wとしても、計430W。カスタマイズ前提の指摘はその通りやも。P4000でもTDPは105Wですけれど。CPUもカスタマイズが視野に入っているとか。
>Core i9とTITAN V×3基の超ハイエンドPC
3年保証が商品代金の10%ですから、保証料金でゲーミングPCが1台は買える高額さ。
>SSD+HDDの2ドライブ搭載スリムPC
むしろこっちにP600を入れろと。
>GTX 1060を搭載15.6型薄型ゲーミングノート
ドスパラの製品ページには
「標準キーボードに最新の光学式スイッチを採用し、メカニカル式の様な打鍵感と光学式センサーによる超高耐久を両立させました」
と書いてありますから、キーボードの構造(アクチュエータ)はメカニカルではなくメカニカル風っぽいですね。スイッチ(センサー)が光学式、つまり赤外線スイッチ。物理的なスイッチではありませんから、無接点方式と呼んで良い構造。
ヲチモノ- 光学式キースイッチのメカニカルキーボードをまとめてみた(~2017/09)
http://watchmono.com/blog-entry-7915.html
>ドスパラの「リノベーションPC」
後付けでパーツを加えてOKなら、中古PCのBTOに対応してくれると面白いやも。
1.中古CPU+中古マザー+中古メモリ+新品SSD+新品HDD+新品グラボ+新品電源
2.中古CPU+新品マザー+新品メモリ+中古SSD+新品HDD+中古グラボ+新品電源
3.中古CPU+中古マザー+中古メモリ+中古SSD+中古HDD+中古グラボ+中古電源
4.新品CPU+新品マザー+新品メモリ+新品SSD+新品HDD+中古グラボ+新品電源
こういう組み合わせ。全て新品パーツのBTOパソコンより割安、しかし自分でパーツを集めて組むより割高、という絶妙な値付けだと良さそう。