最近発売のBTOパソコン7月後半分。
今回は珍しく日本HPより新製品が連発となっておりビジネス用として提案がございます。HPもDELLもLenovoもそう、外資系は年に数回不意打ちのごとく新たなPCを放流するスタイル。
適当に見て参りましょう。
最近発売のBTOパソコン(2018年7月後半)
全3メーカー8種類。
パソコン工房
SSDとHDD両搭載の15.6型ゲーミングノート - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1133556.html
主な仕様を引用。
CPUにCore i7-8750H(6コア/12スレッド、 2.2GHz)、GeForce GTX 1070(8GB GDDR5)を搭載(中略)15.6型フルHD(1,920×1,080ドット)非光沢IPS液晶ディスプレイ、DDR4-2400 8GB×1、240GB SATA SSD+1TB HDD
15.6型で引用部分には書かれていないけれど重量2.24kgはゲーミング仕様なノートにしてはポータビリティがよろしいですな。
PC Watchのニュースリリース掲載は容赦なく税込表記になるパターンが多く、価格は197,618円とのことで、パソコン工房的には182,980円な税別表記。税込でも20万円を超えないよう設定したのだろうか。
この価格が適正かは不明。ノートの場合はまずマザーボード含む本体がいくら相当なのかわからず、CPUは今回のCore i7-8750Hは395ドルと表記はあるもののモバイルCPUはN/Aなことが多い。加えてグラボも価格は見当つかない。
どう見るかは素直に性能や容量を見てこの価格で手を出せるか。
6コアCore i7とGTX 1060搭載の15.6型ゲーミングノート - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1133115.html
もう一つのゲーミングノートは1個前のノートのグラボをGTX 1070から1060へ1ランク落としてHDDのおかわりがなくなっただけ。
価格は当然安くなり税込169,538円、税抜156,980円となりこれは明らかに17万円切り狙いかと。送料で17万円オーバーするけれど。
1TBのHDDは現在価格コム最安で5千円くらいのモノなのでグラボの差額がGTX 1070->1060で2.3万円くらい。
以前調べたSteamのゲーム用PCにはどのくらいのスペックが必要になりそうかの記事によると、推奨環境はGTX 1060辺りなのでこのノートならだいたい何でも行けそう。
なぜ仕様一覧のスクリーンショット撮ったかはBluetooth 5.0は初めて見たため。存在は知っていたけれど実装は見たことなかった。
Ryzen 7とQuadro P4000搭載のクリエイター向けPC - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1133121.html
確か6月頃にも出ていた気がするQuadro 4000搭載のクリエイター向けPC、今回はRyzen版といったところか。
価格の323,978円は半分くらいがグラボ代、ちなみに約15万円もするけれど最上級クラスになると60~70万円当たり前なのでまだ安い方。
Ryzen 7は2700Xなので8コアの定格3.7GHzとなっており、メモリ32GBに512GBのNVMeなSSDに加えHDDが3TBと何かと盛り目。
OpenGLの性能が必要なクリエイター向けとして中堅的な位置ですな。
日本HP
最大18時間駆動のLTE対応13.3型2in1 - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/biz/1133414.html
明らかにバッテリ駆動時間が特徴なLTE対応にて13.3型なのでモバイれというご提案なのでしょう。
最小構成が20万円程度となっており、何が要因でそこまで高額になるのか仕様を見るもよくわからない。
最小構成は、CPUにCore i5-8250U(1.6GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ8GB、ストレージに256GB SSD、最大700cd/平方mに対応した13.3型非光沢IPS液晶ディスプレイ(1,920×1,080ドット表示)、OSにWindows 10 Proなどを搭載。LTEは非搭載。
OSがWindowsのProな以外は平凡なやや高性能、LTEが高額化の原因かと思いきや約20万円な割に非搭載なので意味不明。
法人向けなので大人買いしてくれたら大幅値引きが前提なのだろうか。または最近HPもDELLもLenovoのようなクーポン商法しているので1台でも値引き前提価格なのか。
LTEを搭載可能な13.3型着脱式2in1 - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/biz/1133427.html
1つ前の2in1はサバ折りタイプ、こちらは分離する2in1。価格は一気に下がり14万円レベルな理由は性能や容量がやや落ちるため。
最小構成は、CPUにCore i3-8130(2.2GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ4GB、128GB SSD、1,920×1,280ドット表示対応13.3型液晶ディスプレイ、OSにWindows 10 Home
とはいえCore i3搭載は凄い。
何が凄いかは同じ2in1でも分離するやつはCPUやマザーボードなどを画面側に全部収める必要があり、分厚くなるわけにも行かないのでAtomとかクソ性能が多いところCore iシリーズはさすがモバイル作り慣れているHPといえましょう。
しかし2in1、私はサバ折り型でも分離でもない回転式2in1を所有しているけれど未だにWindowsをタブレット状態にして使う利点がございません。
外れるとか逆に折れる必要はもちろん、回転してタブレットにしてタッチ操作とか必要ないわけで、キーストロークの深い普通のクラムシェルが良いとしか思わわない。
富士通からタダで貰っておいてひどい言い草だとは思う。
GTX 1050 Tiと6コアCPU搭載可能クリエイター向けノート - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/biz/1133434.html
ゲーミング・・・ではなくクリエイター向けらしい。
これまた凄いですな、さすがノート屋HP。何がどう凄いかはこの薄さでGTX 1050を搭載している点で発熱大丈夫なのだろうかと思ったけれど1050はモバイル用なら二桁W余裕なはず。デスクトップ版1050がTDP75W。
価格は税別18万円から。GeForce搭載は4GBのVRAM目当てなのだろうか。どうしてもクリエイターと言えばOpenGLな印象があるのでDirectXで何するのか見当つかない。
日本HP、34型湾曲液晶を搭載した一体型デスクトップ - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/biz/1133439.html
尖ったやつ来ましたな。法人向けで税別25万とか正気か。
湾曲した34型、解像度3,440x1,440はどうなのか。単純に横を2分割すると1,720x1,440の2枚分なのでフルHDより縦が1.33倍、横は少し狭い。
どのくらい湾曲しているのかは画像でしかわからないけれど、横3,440ともなればフルHDx2に近いサイズなので湾曲していた方が良いと思う。
というのが私はフルHD横3枚しており、正面モニタは普通に置いているけれど両側は私向きに15~20度ほど角度を付けて置いており、全部水平にすると端が見づらい、疲れる。
このくらいの解像度がちょうど良さそう。
FRONTIER
Core X/Threadripperを選べるQuadro P600搭載PC - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1133177.html
久々にフロンティアの意味不明構成を見た気がする。
CPUはハイエンド、GPUがQuadroの中ではローエンドといえるP600搭載となっており、一体誰向けに提案しているのかさっぱりわからない。
プロ向けとしてこの構成ならばグラボを最初からP2000スタートくらいのカスタマイズにしておかねばバランスが悪すぎ、入門用にインテルとAMDのXシリーズなチップセットは頭おかしい。
パソコンというモノは値段が高いから良いとは限らない悪い見本になってしまっている気がする。
マウスコンピューターとドスパラに妙な動きアリ
いつも通り私の独断と偏見で勝手に評価。
- 用途次第で大アリ・・・※該当なし
- 納得の構成・・・※該当なし
- ワケガワカラナイヨ・・・もちろんフロンティア
日本HPの法人価格は値引き前提だと思われ、結局いくらで売るのかわからないので何とも言えない。
別件、BTOパソコンとは言えなさそうなネタを2つ。
最大12画面表示できるデジタルサイネージ向けPC - ITmedia
http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1807/24/news095.html
グラボ1枚あたり4出力らしいので3枚のGTX 1050 Tiを1台のパソコンへ搭載して12画面出力という仕組なのでしょう。5760×4320ピクセル7680×2160ピクセル表示とか言われてもピンと来ない。
マウスはなぜかMSIとコラボなのか代理店になったのか。
マウスコンピューターがMSI製ゲームPCの販売を開始 - Engadget
https://japanese.engadget.com/2018/07/18/msi-pc/
Engadgetのタイトルは、「驚きのコラボ」で始まっているけれど珍しいことでもなく、以前はサイコムがMSIのノートを販売しておりました。高いしカスタマイズないのでスルーしていただけ。
しかしサイコムは自社ノートないのでMSIのノートを売っていた、対してマウスはゲーミング的に丸かぶりなのでどういう意図があるのか。
おそらくマウスが考えることなので、国内のシンプルな見た目なパソコンとDELLやHPのようなハデなやつ、どちらが売れるか試しているのだと思う。
経営者次第(意味深)
>Core i7-8750H(6コア/12スレッド、 2.2GHz)
ちなみに2.20GHzはベースクロックであり、ブースト時のクロックは4.10GHz。なかなか高性能。ただし4.10GHzで動作するのは最大2コア時。4コア動作時は最大4.0GHz。6コア動作時は最大3.90GHz。
>Bluetooth 5.0
4.0からの改良点は「最大通信速度の向上」「送信できるデータ量の増加」「通信速度を落とすことで通信距離を伸ばすことができる」あたりだそうで。IoTへの恩恵が大きい感じ。
>i5-8250U
こちらブースト時のクロックは3.40GHz。4コア8スレッド。
> i3-8130U
こちらのブースト時クロックも3.40GHz。2コア4スレッド。
>湾曲した34型、解像度3,440x1,440
だいたい21:9のシネマ比率ですか。映画を見たりFPSをプレイしたりに向いていそうですね。
>Core X/Threadripperを選べるQuadro P600搭載PC
なぜ電源が1,000~1,050Wなのですかね。標準仕様なら500Wでも問題なさげですが。