最近発売のBTOパソコン8月下旬分。
今回も相変わらずパソコン工房が多く全12種類中5種類がユニットコム。グラボ替えただけのようなマイナーチェンジは次回から除外しようと思うほど、代わり映えない構成のプレスリリースにやや辟易。
適当に見て参りましょう。
最近発売のBTOパソコン(2018年8月後半)
「次回ではなく今回からマイナーチェンジは抜けよ。」と思われたかも知れない。しかし私は上から順に記事を書いていないので無理。
- まとめ部分を半分くらい書く
- ココを下から仕上げる
- まとめ部分を仕上げる
- 概要(冒頭文)を仕上げる
- タイトルを書いて校正して終わり
4の時点ですでに本文は全て出来ており冒頭文は後付。内容書かずに概要は書けないので毎回そう。
パソコン工房
PUBG GIRL’S BATTLE認定PC計3機種をリリース - エルミタ
http://www.gdm.or.jp/pressrelease/2018/0817/273175
source:「PUBG GIRLS BATTLE」第2回大会のゲスト発表-GAME Watch
PUBGは1年くらい前からSteamで最も遊んでいるプレイヤーの多い韓国のバトルロワイヤルゲームで、そのゲーム大会をDMMが主催し、そのガールズバトル認定を冠するパソコンを発売。
3機種ある最上位は税別20万円、最下位は10万円。珍しく全ての機種でRyzenが採用、グラボは下2つがGTX 1070 Tiと1060ながら最上位はRadeon RX Vega 64となっており純粋なAMD仕様。
インテルが入らなければこの価格帯でもコア数盛れる良い例。オススメは最上位の20万円のやつで、中位の18万のやつは上位との差額的に内容が微妙、下位はSSDナシなど中途半端だと思った。
3D CAD用クリエイター向けデスクトップPC - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1139587.html
8万円で3D CADとはどういうことなのか、理由は以下の通り。
AutodeskのFusion 360を使用し、レンダリングなどCPUを使う作業をクラウドサーバーに任せることでコストを抑えた
ローカルのパソコンの力は最低限あれば良いという今どきな考え方。
私もノートPCから自宅メインPCを遠隔操作することがあるけれど、ノートPC側の性能はあまり関係なく、回線速度とノート側のGPU(グラフィック)性能がそれなりにあればOKな感じ。
3D CAD用という言い方ではなく、Autodesk Fusion 360向けクリエイターPCとした方がよりわかりやすいのでは。ローカルでガリガリ作業するクリエイター向けではないのだから。
ディープラーニング向けデスクトップPC - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1139620.html
ディープラーニングとは日本語で深層学習、AIの思考を計算するやつ。
スーパーコンピュータでやるものだと思っていたけれど、パソコン工房は家庭用深層学習機としての構成をしており、本当に12万円程度のパソコンでディープラーニングとかできるのか疑えてしまう。
おもな仕様は、Core i7-8700、DDR4-2666メモリ8GB×2の計16GB、1TB HDD、光学ドライブはオプションとして用意される。OSは別売
OS別売がディープラーニング向け、と言いたそうなやや特殊な仕様。
グラボはGeForce 1060(VRAM:3GB)という、本当にディープラーニングに使えるのか再び疑ってしまうゲーミングPC状態。これでディープラーニングできるなら、多くのゲーミングPCがディープラーニングPCですな。
約6万円のエントリー向け17.3型ノート - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1140240.html
税込6万円、17.3型というノートにしては大きめな画面サイズにも関わらず、解像度は1600x900と控えめな点は私好み。21.5~23.5型フルHDが基準と思っているため、17型まで落ちたならフルHDは表示が小さく感じる。
6万円でSSD搭載しつつDVDスーパーマルチ標準は事務用ノートとして最適。メモリ4GBは価格を抑えたオーバースペック回避、ここまでは良いとしても、CPUにCeleron N4100搭載にて台無し。
すべてにおいてCPUがボトルネックになる構成にてオススメ不能。
Adobe Illustrator向けのミニタワーPC - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1140476.html
3D CAD、ディープラーニング、そしてこちらはAdobe画像編集用。
Illustratorだけでなく、Photoshopも同時に起動しながらの作業をスムーズに行なうことができ、プロの現場にも耐え得る仕様
私がPCハードウェアに比較的強いもののイラレとかフォトショは良くわからないように、画像編集職人はAdobeソフトの使用に強くてもPCハードウェアの仕様はよくわからない人は多いはず。
用途に対してピンポイントで提案するニュースリリース好き。
DELL
Core i7-8750H&GTX 1060搭載ゲーミング薄型ノート - エルミタ
http://www.gdm.or.jp/pressrelease/2018/0821/273422
税別で約11万なら税込12万円くらいなゲーミングノート。
本体が薄い割にGeForce GTX 1060搭載はNVIDIAが提唱するMax Qデザインというやつであり、モバイル用のGeForceは薄型化しかり、性能がデスクトップとほぼ同じなど、10シリーズからは大きく進化した印象。
但し、約11万のモデルはGTX 1050搭載であり、リリース文にあるGTX 1060搭載機は税別17万の込18万円オーバーという、外資系メーカーやエプソンダイレクトにあるあるなまぎらわしいプレスリリース。
個人的には売り場へ行きガッカリさせられタブ閉じる、印象悪くしかならないやり方だと思うのだけれども。
TSUKUMO
約5万円からのCoffee Lake搭載小型デスクトップ - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1138946.html
source:ASRock > DeskMini 110 Series
目の付け所がツクモですな。
画像のケースはケース単体ではなくベアボーンという、電源やマザーボードなども最初からセットになった状態で、ASRockのDeskMini 110は5chでも評価が高く、私もコスパ重視なら大アリだと過去記事で書いた記憶がある。
最下位の「MS1J-A180/T」は、CPUにCeleron G4900(3.1GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ4GB、120GB SSDを搭載し、税別価格は46,800円。
後で出る、フロンティアのスリムケースに近い仕様。違いはHDD 500GBではなくツクモのこいつはSSD 120GBであり、事務用途や自作でもブラウザくらいしか使わないなら充分と思われ、コスパ重視なら完成度高い。
Quadro GV100とi9-7980XE搭載のハイエンドPC - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1140468.html
source:価格.com - ELSA NVIDIA Quadro GV100 EQGV100-32GER
何かと桁が違う最新のVOLTA版Quadro。
税別直販価格は1,999,800円。
消費税が約16万円とか。来年10月には8%から10%へ引き上げられる予定なので買うなら今がチャンスでしょうな(棒読)
私には何を言っているのかわからない価格設定ながら、数千万円の高級車を動画のネタとしてポンと買ってしまえるYouTuberならコレはアリかも知れない。
何をするにしてもオーバースペックだろうけれどもネタにはなる。
4K60pノンリニア編集向けワークステーション - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1140853.html
VOLTAなQuadro搭載PCより大幅に安い、半額以下な4K編集機。
税別直販価格は899,800円。
こちらは冗談や暴走して構成したわけではなさそう、と思うところがここ。
1フレーム40MBを超える非圧縮のDPXシーケンスファイルの編集をすることを想定し、徹底した動作検証と実用性の確認を行なった。
4K60pコンテンツのノンリニア編集とかいう行為をしたいとか仕事にしている職人には安心の動作確認済。
パソコン工房と同様、「4K60pノンリニア編集向け」という決め打ちがわかりやすくてよろしいかと。
FRONTIER
Mini-ITX採用の省スペースPC - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1139535.html
見た目は普通にダサい、いかにもBTOパソコンといえそうなデザインのスリムケース。なので法人向けかと思えば、おそらくそう。
最小構成は、Celeron G4900(ビデオ機能内蔵)、メモリ4GB、500GB HDD、OSにWindows 10 Homeを搭載し、税別価格は44,800円。
必要最小限の構成、価格を限界まで抑えたと見た。
Celeron搭載が気になる人が多そうだけれども、デスクトップ用CeleronはちょっとしたPentium、簡易Core i3とも言えるほど性能は悪くはなく、G4900は5千円もしない割に2コアな3.1GHzなので仕事用なら充分だと思う。
但し、上を目指せる辺りがフロンティアのわけのわからなさ。
最上位はCPUにCore i7-8700(同)、メモリ8GB、525GB SSD、OSにWindows 10 Homeを搭載し、税別価格は85,800円。
こういうの要らない、買う側を迷わせるだけ。Celeron搭載モデル1種類だけで良いものを余計なことをする。
GeForce RTX 2080 Ti/2080搭載PCを予約開始 - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1140427.html
32コアスリッパに続き、今回の新製品グラボなRTX 2080系搭載PC予約開始はフロンティアが一番早かった、というか、他社は予約受けているというニュースはなかった。
GeForce RTX 2080搭載時の税別価格は299,600円、GeForce RTX 2080 Ti搭載時の税別価格は339,600円となる。
2080は13万円、2080 Tiは18万円と言われているため、グラボ以外の部分は16~17万円くらいか。
盛りすぎだと思うけれど、BTOにて完成品となれば修理用の在庫パーツなどの都合もあり自作より価格は跳ね上がってしまうもの。金に糸目を付けないゲーマーで自作しないなら、フロンティアの構成は過不足なくオススメ。
Sycom
室内インテリアとの調和を重視したRadiant Coloriage - エルミタ
http://www.gdm.or.jp/pressrelease/2018/0824/273786
ここ数年のサイコムは昔と違う印象が強まりまくり。
今回はフロントパネルの色違い、のみならず、向かって左の強化ガラスサイドパネル以外が同じ色で全塗装されたケースでPC発売。BTOパソコン=見た目がダサいを払拭したいのかも知れませんな。
サイコムが最初に変わったと感じたのは2012年10月の公式通販リニューアルがまずその1で、従来はCPUから選ぶカスタマイズがケースから選ぶ方式へ変更され、個人的には改悪だと思った。
そしていつからか、InWinから乗り換えたかフラクタルデザインのケースを前面に押し出し始めた頃より、サイコム=硬派な自作代行屋なイメージから、市販ケースを上手く取り入れたBTOパソコンメーカーになった印象。
時代が変われば人も会社も変わるは自然、良い事だと思い込むことに。
久々にツクモが暴走したBTO PC新製品珍回
いつも通り私の独断と偏見で勝手に評価。
- 用途次第で大アリ・・・パソコン工房20万円ゲーミングPC
- 納得の構成・・・ツクモとフロンティアのCeleron G搭載機
- ワケガワカラナイヨ・・・ツクモのVOLTA搭載で200万円
パソコン工房は同じMCJグループでもマウスほど金はかけられないのか、ガールズバトル認定はしょぼい印象があり、RyzenとVega搭載なのだからAMDにOKもらいAMD推奨ゲーミングPCとでもした方が格好つくのではなかろうか。
フロンティアとツクモのCeleron G4900は大アリ。この価格帯なら一気に複数台を導入して事務所のPCリプレースとかコスパ良さそう。
ツクモの200万円PCは構成してみた感しかない。
タイトルにあるツクモの暴走が「久々」とは、ツクモは9年くらい前にこういうスーパーバカなパソコンを平気で出していたため。
source:さらば慈威魏亜(ジーギア)ツクモの爆走終了-BTOパソコン.jp
絶対に笑いながらデザインしたと思われるカラーリングやオプションパーツの配置がズルい。特に天板の「全国制覇」が卑怯すぎる。
しかもこのG-GEARならぬ慈威魏亜、九十九電機の倒産前ではなくヤマダ電機がお買い上げになられた後の製品であり、子会社ツクモの勇者すぎる珍品。
最近は目立つためか値段を盛るだけのドヤ構成は見かけるけれど、慈威魏亜やAI養命酒的ウケ狙いなプロダクトを見かけない。
source:AI養命酒 ≪養命酒製造株式会社≫
パソコン市場に嫌気がさし国内大手メーカーが撤退して行き出荷台数が上がらず悲観的な今だからこそ、こういったアホなネタはSNSを利用して拡散するべきではなかろうか。
言うだけで提案ナシはダメな社員のサンプルのようなものなので、例としては、ネタの洗練されている日清とコラボしてUFOのパッケージをケースにしたゲーミングPCを完全受注生産としてネーミングを「ARIENWAA」にする。
販売ページで、「DELLさんのArienwareとは何の関係もありません。」とか、「DELLさんの最強ゲーミングPC、Arienwareがアリえんわーと言っているわけでもありません。」などとDELL公式エイリアンウェアへのテキストリンク散りばめDELLとも協業。
広告費はDELLに出してもらい、UFOパソコンはCGで作り、SNSでの展開は日清が考えてくれるはず。CGではなく本当に作るなら、「抽選で1名に当たる!」で在庫処分して終わり。
スーパーファミコンPCとか作っていた店員M氏は現在アユート勤務らしいため、アユート持っているMCJグループ、マウスかパソコン工房ならUFOパソコンできそう。
パッケージそのまんまではひねりがないため、AI養命酒のこれをパクる。
「間違えて食べられてはいけないので、AI養命酒を見習いメタルエディションのみの販売となります。」とか。もしやるなら「ヒツジ先輩推奨」を使ってOK。
>PUBG GIRL’S BATTLE
とりあえず女性陣の後ろにあるスイカはもったいないなと。
PUBGは画質にこだわらなければGTX 1050くらいでも60FPSはクリアできますから、こちらの認定モデル最上位は最高画質でも100FPSを切りたくない方に向けたモデルですかね。
>3D CAD用クリエイター向けデスクトップPC
クリエイター向けの機能がどこにあるのか気になります。Core i3、メモリ8GB、240GBのSSD、という良さ気なパーツはそろっていますが、8万なら1TBくらいのHDDが付いてしかるべきでは。
>約6万円のエントリー向け17.3型ノート
要チェック。仕様を書くときに「搭載CPUは」の枕詞がなく「4コアの○○を搭載」といきなりスペックを書く場合、搭載するのはCPUではなくSoCである可能性が大。
>Quadro GV100とi9-7980XE搭載のハイエンドPC
最近はこの手の無駄にハイスペックなPCでさえ、Blue-rayドライブを搭載しなくなりましたね。
>室内インテリアとの調和を重視したRadiant Coloriage
限定50台なら、ケース内も同色で塗って欲しかった。
>慈威魏亜やAI養命酒的ウケ狙いなプロダクトを見かけない。
・昇圧器により5V2AのUSB給電で動く「モバイルバッテリーで動くモバイルPC」
・結合パーツで繋げるごとに「1CPU2GBメモリ32GB-eMMC」→「2CPU4GBメモリ64GB-eMMC」→「3CPU6GBメモリ96GB-eMMC」とスペックが上がっていく「繋げるごとにスペックとモニタが増えるタブレットPC」
・月額1,000円でゲーミングPCが使える「サブスクリプション型PC」
・いざという時は乾電池で動く「エマージェンシーモード搭載PC」
>消費税が約16万円とか。来年10月には8%から10%へ引き上げられる予定なので買うなら今がチャンスでしょうな(棒読)
災害が多発したので本来は消費税増税を凍結すべきなんですけどね
>タイトルにあるツクモの暴走が「久々」とは、ツクモは9年くらい前にこういうスーパーバカなパソコンを平気で出していたため。
【ツクモ】プレスリリース | 株式会社ProjectWhite
https://kaisya.tsukumo.co.jp/static/release/180830m.html
初音ミク仕様のPCとキーボートとマウスも忘れずにw