最近発売のBTOパソコン6月下旬分。
今回はマウスコンピューターのプレスリリースが5つ全部ノートとなっており、用途に対してピンポイントで狙って来たモノ以外、こういうの売れるのだろうか?と試していそうなモノとか色々。
適当に見て参りましょう。
最近発売のBTOパソコン(2019年6月下旬)
3メーカー7記事分。画像は特徴的なモノや意味のある部分だけ。
マウスコンピューター(5)
6コアCPUとGeForce RTX 2070搭載ゲーミングノート - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1191516.html
マウスの鉄板ゲーミングノートにRTX 2070が標準装備。
硬いとか重いという意味ではなく、このベアボーンは定番とするべきゲーミング仕様的な意味で、キーボードがメカニカル、モニタが144Hz、静音性が高い、の3点が特徴。
マウスがこの時期にRTX 2070をこのテッパンノートに載せたということは、モバイル用のSuperシリーズなRTXはまだ先と見るべきか。しかしデスクトップ用が今月な上にゲーミングノートは本体が割高なので腰が引けそう。
ノートでゲームするならマウスの17.3型も検討を。GTX 1060搭載版ながら現物を借りたことがありそう申しております。キーボードが良すぎる。
税別37,800円からの10.1型着脱式2in1 - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1191727.html
レッドゾーンとしている4万円切りノートは素人には罠な玄人志向。
安い+着脱式=モニタが本体と思えばだいたい合っているはずで、タブレットにキーボードを付属してモバイルノートと表現しているという解釈でOK。
おもな仕様は、SoCにCeleron N4000(1.1GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ4GB、64GB eMMC、1,280×800ドット表示/10点タッチ対応10.1型液晶などを搭載する。
メモリ4GBとeMMC 64GBはギリでセーフとしても、CPUが実用できないレベルにアウト。多分、ChromeブラウザでYouTube再生はできないと思う。メモリ4GBなのでできるかも知れないけれど。
eMMC 32GBの超小型PCを所有してみてわかったことは、Windows 10が20GBくらい占有しており、他に特にソフトを入れていないのにWindowsアップデートできなくなるほど空き容量が足りない、なので64GBなら余裕として。
安い=買いではなく、性能を理解して何に使えるのかわかる人向け。
Core i7搭載15.6型ノートに新色ホワイト - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1191969.html
ついに来たか、パソコン工房と同じベアボーンでしょうこれは。
6月上旬の新製品で紹介したパソコン工房の白いノートとの比較。
パソコン工房の方(iiyama)はSDカードのスロットにダミーを挿した状態で撮影されているので穴が見えない。
しかしベアが同じだから一緒に仕入れているとは言い切れない。おそらくマウスもパソコン工房も仕入元は台湾のCLEVOだろうから、CLEVOの営業が白あるアルよとか言って両者がそれに乗っただけ、の可能性の方が高そう。
何に期待しているかは、同じMCJグループとしてノートのベアをまとめて仕入れると売価を少し安くできるだろうから。仮にマウスが3千台、パソコン工房が2千台とすると、まとめ買いするなら5千台相当の単価まで下がるとして。
ベアやPCケースの見た目がかぶれども、性能や容量とか価格を変えてロゴも違うなら別モノ。しぶとく生き残る国内大手に対抗するならアリなのでは。
6コアCPU/GTX 1650搭載15.6型ゲーミングノート - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1191960.html
キーボードがメカニカルではないこちらには萌えない、と思いきや。
キーストローク約1.8mm
借りてみましょうか。
今は私がクソ多忙すぎていじる暇が無い上、このシリーズはまだGTX 1650搭載モデルしか無いようなのでグラフィック性能低くて推せない。
と思いきや、新製品ではないけれどGTX 1660 Ti搭載があった。
今は1650搭載の方が1万円引きながら元の価格は同じで149,800円。違いは1660 Tiモデルのメモリが半分の8GB、HDD 1TB非搭載。
+1.5万でメモリが16GBのSSDが512GBとなり、更に+1.5万でメモリ32GBのHDD 2TBおかわり可能。借りるならばこちら(1660 Ti搭載の方)か。
今、私がマウス公式でオススメとしているモデルは17.3型でメカニカルキーボードなモニタ144Hzのやつながら、15.6型でも大差無く、メカニカルでなくともストローク1.8mmが良さそうなら、そして144Hzと60Hzの違いがよくわからない人には1660 Tiが単なる利点。
ストローク1.8~2.0mmと書くと浅い印象があるものの、私が今これを書いている3万円の外付キーボードもスペーサー入れているので2mmのはず。
実機レビュー、なるはやで検討(してもらう予定マウスの中の人に)。
Core i7+GeForce MX250搭載1.13kgの14型モバイル - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1191959.html
GeForce搭載にしては薄いですな。
とは言え、GTXよりも性能はあからさまに低いMXシリーズ、こいつが載ると途端に用途がわからなくなり価格が妥当なのか判断難しくなる。
14型フルHD液晶ディスプレイ、Core i7-8565U、GeForce MX250、DDR4メモリ8GB、256GB SATA SSD、OSにWindows 10 Home
バランスの良い高性能めな仕様。しかしMX 250の存在価値がよくわからない、こいつのせいで1~2万高くなっているだけでは、と思ってしまう。
DAIVブランドはクリエイター向け、マウスのやることなので何らかの意図があるはずと思い調べるとこれですな。
- OpenGL Support 4.6
- OpenCL Support 1.2
MX 150よりもOpenGLの対応バージョンが高く、OpenCLにも対応。VRAM盛られているのか調べたところ2GBらしいので無いよりマシな程度。
特徴としてはMX 250のTDPが10Wしかなく、CPUは4コア/8スレの1.8-4.6GHzなのに25Wなためか、バッテリ駆動が約14.7時間と激しく長め。
職人がモバイルするために作られたノートなのかと勝手に納得。DirectX 12にも対応しているけれど、性能はGeForce GT 1030並なのでゲーム用ではございません。できないこともない、CPU内蔵GPUよりマシ、くらい。
ドスパラ(1)
Core i7搭載NUCなどクリエイター向けPC 3モデル - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1191968.html
最近のドスパラはなぜか小さいモノマニアなようで、スティックPCやタブレットと同時にNUCにも情熱的。
マウスの構成には8割方のモデルでその仕様に何らかの理由がある、に対して、他のメーカーは「なぜコレがソレ用なの?」と思える謎製品が多く、このNUCもどこがクリエイター向けなのか全然わからない。
小さいがためにCPUは全てモバイル(主にノート)用なので性能は低め、モバイルCPUは割高なので本体価格にも反映される。グラボ搭載でもないし、どこがクリエイター向けなのかと思えば冒頭に書かれておりました。
手のひらサイズの超小型筐体を採用し、さまざまな機材を用いて制作するクリエイターの作業環境に向く。
なるほど、まったくわからん。
エプソンダイレクト(1)
CAD設計向けのハイエンドデスクトップ - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1192344.html
短いリリース文にも限らず何かとおかしい。
「AutoCAD 2019」、「Solidworks 2018」、「Creo Parametric 3.0」の動作確認をエプソンが実施したモデル。
AutoCADとかがCore i5-9600K内蔵グラフィックで動くのか?と思ったならばエプダイのプレスリリースをナメてはならない。
ビデオカードにはOpenGLに適したQuadro RTX 4000が選択可能なほか、
標準構成でAutoCADなどを動作確認したとは言っていないパターンで、CPUもCore i5ではなかった可能性もデカそう。
また、ツールレスでHDDを交換できるHDDフロントアクセス機能を標準搭載する。
それは税別+2.3万円もする方のケースのことで、安い方のモデルはフロントアクセスは付いていないので標準搭載とは言えないのでは。
一例として(中略)を搭載した仕様で、税別/送料別価格は260,500円。
相変わらず凄い商売をなさる。
一見すると12~13万円くらい。少しカスタマイズすると価格2倍。
まともにCADなどのソフトを使うには、HDD 500GBを1.8万円も出してSSD 256GBにしたりなど、いつの時代の値段なのかと感じるセレブ価格すぎるカスタマイズをしなければならないという。
CPUは第9世代Coreプロセッサを標準搭載し、従来のMR8100から性能を向上させた。
そのMR8100の標準構成はCPUがCeleron G4900なので比較は鬼畜。
24万円もする東芝のノートが5万円?
独断と偏見で勝手に評価。
- 用途次第で大アリ・・・マウスのMX 250搭載ノート
- 納得の構成・・・※該当なし
- ワケガワカラナイヨ・・・エプ(略
今回私が調べて説明したように、パソコン少し詳しい人ならマウス製品には「なぜその構成なのか」がわかるモノが多く、MX 250搭載の職人向け長時間バッテリ駆動モバイルは意味がわかった。
納得の構成といえるパソコンは今回見当たらず、新製品ではないけれどマウスの15.6型GTX 1660 Ti搭載ノートのキーストローク次第ではこれもテッパンゲーミングノートになるかも知れない。
エプダイのカオスリリースはスルー。
さて、今回のオマケは6月上旬に見たこのニュース。
ソースネクスト株式会社の直販サイトにて、東芝製15.6型ノートPC「PB65MPB11R7AD21」が79%引きの税別49,800円で特価販売している。
source:【本日みつけたお買い得品】 - PC Watch
約8割引しても5万とか、一体どのくらい化物仕様なのか。元はいくらなのかは逆算すればわかるけれど、公式に価格が表記されているので検索すると手っ取り早い。
source:ビジネスノートB65/M(PB65MPB11R7AD21)|ダイナブック(東芝)
グラボでも搭載しているのかと思えば主な仕様がマジキチ。
- Windows 10 Pro 64ビット
- Celeron 3867U ※1.8GHz、2コア、2MB、$107
- 15.6型 HD
- 4GB(4GB×1)
- 500GB HDD
- DVDスーパーマルチドライブ
- IEEE802.11a/b/g/n/ac,Bluetooth(Ver4.2)
- 約2.4kg
- 約8.0時間
レノボ公式(二重価格状態)かよ感。
だいたい今年1月から東芝ではなくDynabook株式会社の製品なのだし、なぜビジネス向けがSatelliteではないのかもわからないし、そしてこの構成のどこに税別24万円の価値があるのか謎すぎる。
税別5万円の方こそ妥当でしょう。
このような価格設定がまかりとおるならば、新車の軽トラを600万円のところ8割引で120万円のような表現もアリなのか。
東芝当時のラストとなった2018年の決算は売上1400億円規模に対して営業利益率の時点でマイナス5.7%とか、国内PC市場を荒らしているだけにしか見えないのだけれども。
このdynabookの価格がどのくらい狂っているか、マウスにほぼ同じ構成のノートがございます。
主な違いは以下。
- DVDスーパーマルチはオプション(+3,800円)
- 解像度がHDではなくフルHD(プライスレス)
別にマウスが1ヶ月前に税別24万円だったわけでも、2019年1月に24万で発売したわけでもございません。最初から49,800円。
オクでQuadroで検索かけルト
Zeon+Quadroワークステーション機が3万台即決でイパーイででルヨ
なおかつ3年保証謳っちゃってるトコもあルヨ
ノークレームノーリターンどこイタ
パソコンの「GPU」って何のパーツ? “グラボ搭載PC”の存在感が増しているワケ - ITmedia NEWS
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1907/08/news030.html
これは本当ですか?
>さて、今回のオマケは6月上旬に見たこのニュース。
東芝 ビジネスノート|ソースネクストeSHOP
https://www.sourcenext.com/cp/h/1907/c_0000040582/
今月もしていますよw
というか前からしていますが、CPUがCeleronなのはなしだと思いましたw
>6コアCPUとGeForce RTX 2070搭載ゲーミングノート
どうせ25万円くらいからだろ、と思ったら税別229,800円。送料税込で251,424円。性能から見るとコストパフォーマンスは良さそうですが、買うのにはやや度胸が要る価格。私の友人知人らの中には「とりあえず最上位を買う」が定石となっている方が2~3人ほど居ますから、その手の方々にはお手頃なのやも。
>SoCにCeleron N4000(1.1GHz、ビデオ機能内蔵)
いちおうバースト周波数は2.60GHzですから、スティックPCのようにパーツがすし詰めではない=ある程度の冷却性能はある=サーマルスロットリングは起きにくい、考えられるため、言うほどゴミ性能という訳では無さそう。
何よりスティックPCは性能の低さより冷却性能の低さを問題視すべき。外側のプラケースを開け、負荷が掛かるたびに冷却スプレーで強制冷却しつつm-Stickを使ってみた私からすると、冷却さえしっかりしていればAtomでも事務作業くらいなら問題ないです。ただしAtomを搭載したPCで冷却に配慮したモデルなんぞ皆無。
>GeForce MX250
ベンチマーク結果からすると、MX150との差ははぼ無し。5~10%くらいの差。ゲームをプレイしたくて買うなら、MX250搭載モデルは非推奨。
>最近のドスパラはなぜか小さいモノマニアなようで
そういうジャンルはオリオスペックに任せておくのがよろしいかと。
オリオスペック|スモールPC
https://oliospec.com/shopbrand/ct1227
>そしてこの構成のどこに税別24万円の価値があるのか謎すぎる。
グラム単価100円とか安めの豚肉かよと。