最近発売のBTOパソコン10月分。
当月は上下旬に分けるほどの新製品が無く、1記事分だけで上旬をやるという手法はいかがなものかと思い1ヶ月まとめてどうぞ。その1ヶ月分にしても10月分は6記事分しかございません。
適当に見て参りましょう。
最近発売のBTOパソコン(2019年10月)
4メーカー6記事分。ソースは全部PC Watchより。
パソコン工房(3)
エピックゲームズジャパン監修のUnreal Engine 4向けPC
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1214757.html
デスクトップとノートで計3種類。デスクトップの最安標準構成。
Core i7-9700(8コア/3GHz、ビデオ機能内蔵)、DDR4-2666 8GB×2、GeForce GTX 1660 Ti(GDDR6 6GB)、500GB M.2 NVMe SSD、DVDスーパーマルチドライブ、500W 80PLUS Bronze認証電源などをベースモデルで搭載。価格は153,978円から。
税別14万円、ゲーミングPCとして当たり前にアリなバランス。
高い方も。
上記モデルからCPUをRyzen 7 3700X(8コア/3.6GHz)、電源を850W 80PLUS Gold認証のものに変更した「SENSE-R0X5-R73X-RXX-UE4」も用意。価格は170,478円から。
税別15.5万円。どうしてもRyzen+GeForceにしたい変態以外には1.5万円の差額は無意味と思える謎仕様。電源厨ホイホイでもしているのだろうか。
ノートの方は税別18万円でこれ。
16.1型ノートPCの「SENSE-16FXR27-i7-ROSX-UE4」は、Core i7-9750H(6コア/2.6GHz、ビデオ機能内蔵)、DDR4-2666 8GB×2、GeForce RTX 2060(GDDR6 6GB)、500GB M.2 NVMe SSD、144Hz対応フルHD(1,920×1,080ドット)非光沢液晶
ゲーミングノートとしてアリですな。ノートなので高くつく、を理解しており、どうしてもノートで何か開発したい人向け。
Unreal Engine 4が何なのか良くわからないため、私にこれらの価値を語ることはできずゲーミングPCとしてしか評価不能。
Core i9-9900KS搭載ゲーミングPCなど
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1215884.html
またもや新たなケースか、私が知らなかっただけか。
今に始まったことでもパソコン工房に限ることでもなく、なぜか昔から量産系BTOメーカーのケースは故意でダサくしているとしか思えないデザインばかり。
最近は特にクーラーマスターやフラクタルデザインなど見た目も気合入れて製造されるPCケースが増えたので余計に量産系BTOメーカーの量産型ケースの見た目はガッカリ感が相対的にアップしている印象。
比較的新しいKS搭載言いたかっただけと見える、いつもの書き方で。
- Core i9-9900KS(4.0-5.0GHz、8コア/HT、16MB、127W)
TDPが15年くらい前レベルの高さ。特徴は8コア中数コアが5.0GHzになれるのではなく全コア5GHz動作するというもの。
性能は価格コム最安で約1万円高いRyzen 7 3900X以下なご様子。
source:ASCII.jp: i9-9900KSをRyzen 7 3800Xや3900Xと比較 (3/6)
インテルCPUはしばらく次が出ないと聞いているので、どうしてもインテルが良いならこの9900KSで、そうではない俺TUEEしたい人なら素直にRyzen 7 3900Xと言いたいけれど今月3950Xが出るはずなので時期が悪いか。
VFXなどのエフェクト処理に好適なPC 2モデル
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/news_flash/1213298.html
こういうのでいいんだよ的な声が上がりそうなクーラーマスターケース。
真ん中のSENSE∞ロゴがパソコン工房による後付ではなく、クラマスが製造した段階で付いているならOEM、ならばミドルタワーでこのケースを量産して行く可能性があり良いこと。
上でも書いた通り、BTOメーカーのケースは意図してダサくしていそうなところ、自作PCユーザ向けのケース採用は正しい。
但し、価格は量産オリジナルケースよりは数千円は高くなるので良し悪しなので、見た目気にしないならコスパ良いBTOパソコンおすすめが私の言い分であり矛盾もする。
VFXが何かわからないので調べて来た。
「Visual Effects」の略で、視覚効果という意味を持っています。実際に現実では目にすることのできない画面効果を実現させるために、特撮を用いる映画やテレビドラマの中で使われる効果がVFXです。
source:CGとVFX技術の違いとSFXについて | デジハリ
このページの説明を読む限りではCG(コンピューター・グラフィックス)の一種のような解釈になったのだけれども、分けて考えるべき何かがVFXなのだろうか。
Ryzen 9 3900X、DDR4 64GBメモリ、500GB NVMe SSD、ビデオカードはGeForce RTX 2080 Ti、80PLUS GOLD認証 850W電源を搭載した場合、価格は340,978円。
オーバースペックな最強くさいゲーミングPCでございます。メモリ64GBはさすがに意味不明な盛り方ながらVFXとやらでは特盛するべきなのか。
マウスコンピューター(1)
144Hz液晶搭載のゲーミングノート
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1211259.html
最初に出たパソコン工房のノートと構成丸かぶりで1万円高く、同じく144Hzモニタ採用で違いはマウスの方が0.5インチ小さい。
マウスで買うならこれではなくメカニカルキーボードな17.3型の方を激しくおすすめ。要するにこれで良いならパソコン工房の最初のやつでも良いとして、広く出回っている他のゲーミングノートと大差無いはず。
ツクモ(1)
Ryzen 3000シリーズ搭載のスリムタワーPC
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1215250.html
悪い意味でツクモらしい品揃え。
- Ryz3 3200G・・・4GB、HDD500GB:52,800円
- Ryz5 3400G・・・8GB、SSD240GB:62,800円
- Ryz5 3600・・・8GB、SSD240GB:82,800円
- Ryz7 3700X・・・8GB、SSD240GB、GTX 1050 Ti:99,800円
ポイントは「Ryzen 3000シリーズ搭載」の部分で、まるで自作PCユーザが趣味で揃えたような4機種、「10万円以下のRyzen 3000シリーズ搭載スリムケースなデスクトップを並べてみた」が目的となっており誰向けに出したのか方向性がわからない、もしくは無い。
1番はHDDの時点で失格、2と3は3400Gと3600の性能差が2万円+消費税分の価値があるか自力で調べろ風、4に至ればグラフィック機能内蔵していないからと取って付けたようなGTX 1050 Tiで何をさせたいのかわからない。
一般PCユーザには違いが理解できず、違いがわかるPC変態は完成品の状態では買わないだろうと推測すると、本格的に誰が買うパソコンなのか見えなくなりましょう。こういうの多いのがツクモとか次のフロンティア。
フロンティア(1)
Quadroを搭載したクリエイター向けPC
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1213512.html
これは誰宛かわかりやすい、Quadro搭載なのでOpenGL使う人向け。
CPUにCore i5-9400F、メモリ16GB、240GB SSD、1TB HDD、Quadro P620ビデオカード、OSにWindows 10 Homeを搭載し、税別価格は89,800円。
上位2機種はグラボの格が上がり値段も上がる約18万でQuadro P2200、27万でQuadro RTX 4000搭載。
ところがクリエイター向けとして出していることはわかるとしても、どういう種類のクリエイターで何のソフト使う時にQuadro RTX 4000が必要なのかは自力で調べろ状態な平常運転がいただけない。
それは良いとして、良くないところはこのメーカーはパワハラ所長がパートのマダムやシニアな親父をいじめまくり作られているため、怨念とか搭載されていそうで怖いので見なかったことにしたい。
自作代行系ストームのデュアルシステムBTO PC?
独断と偏見で勝手に評価。
- 用途次第で大アリ・・・フロンティア
- 納得の構成・・・最初のパソコン工房デスクトップ
- ワケガワカラナイヨ・・・ツクモ
Quadro搭載3種類はコスパ良いのでアリながら、縁起は悪そうなので個人的にはおすすめしかねる。クリエイター向けならマウスがDAIVブランド展開しているのでそちらの方が選びやすい。
最初に出た工房デスクトップ、i7-9700、8GB×2、GTX 1660 Ti、500GB M.2 NVMe SSDは、俺TUEE別にしたくない少しゲーマーな私には少々贅沢といえる仕様の割に税込で15万円台は納得可能。
ツクモはパーツ屋、完成品を出すとマニアックな人間が自分の言い分を押し通すようなラインナップになるのでBTOやめた方が良いと思う。時々コスパがマジキチなノートが出る、アレは完成品の販売として続けてほしい。カスタマイズは要らない。
さて、今月のネタはこちら。
最強のRyzen PC?Ryzen搭載PC×2台を合体させたデュアルシステムBTO PCをチェック - AKIBA PC Hotline!
https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/sp/1211633.html
このケース新発売されていた、高額なだけなのでブックマークは要らないか、と思ったケースを採用されており、この時点では文句ないけれど、リンク先記事の締めの提灯感がひどい。
こうしたニッチな構成のPCであってもしっかりと組み立てられるSTORMの技術力だろう。
このケース買って来てパーツぶち込んだだけで技術力?
source:1台でデュアルデスクトップPCなケースが3.3万円- ITmedia
こんなもの私でも普通に組立できるし、配線もカネかけて良いならSTORM並かそれ以上に仕上げる自信ある。
あとトップページ見ていたらダメなやつが目に付いた。
source:BTOパソコン通販専門店のストーム(STORM) / TOPページ
小売の現場に居るわけではない私でさえ知っている、商売しているなら常識と思っておりました。
「消費税還元セール」などの表示を従来通り禁止する一方、
難癖レベルながら、随所にある画像が町内会の回覧板に毛が生えた程度のデザインは何なのか。素人の私が見てもデザインの勉強を全然していないのだろうとわかる。
STORMがどのような会社だったか思い出せず会社案内へ行くとYouTubeが自動再生されるクソ仕様。しかもページの下の方に貼られているため、どこで音が出ているのかわからない鬼畜モード。
フロンティアのパワハラ所長しかり、会社がダメならモノもダメと判断する私がこれらメーカーのパソコンを勧めるわけはございません。
>Unreal Engine 4が何なのか良くわからないため
私はゲーム開発環境だと理解しています。プログラミング言語を知らずとも、効果を組み合わせたりポイントを追加したりがビジュアル的に操作できるゲーム開発環境。DOSに対するWindowsみないたモノだと思えば良いはず。アンリアルエンジンはアクションゲーム向け。
なお大金を稼ぐゲームでない限り使用料はタダですから、ゲーム開発の入門書でけっこう取り上げられているゲームエンジンです。
>性能は価格コム最安で約1万円高いRyzen 7 3900X以下なご様子。
そらi9-9900KSは8コア16スレッド、Ryzen 7 3900Xは12コア24スレッドですから、単純にCPUパワーを比べると見劣りするのは当然。なおアスキーのテスト環境では冷却能力が足りず、i9-9900KSは高負荷時にサーマルスロットリングに陥っていた模様。
>VFX
撮影後の映像をCG加工するのがVFXかと。色を塗る前の塗り絵が元映像、色を塗った後の塗り絵がVFX、色鉛筆がCG、のような分け方では。
>2と3は3400Gと3600の性能差が2万円+消費税分の価値があるか
Ryzen 5 3600にもGPUは内蔵されていませんから、該当機種にも 1050Ti が載っていますよ。詳細な変更点は以下。
52,800円モデル
Ryzen 3 3200G、4GB、500GB-HDD、DVDスーパー、450W、ミニタワー
Ryzen 3 3200G、4GB、240GB-SSD、光学ドライブなし、300W、スリム
59,800円モデル
Ryzen 5 3400G、8GB、240GB-SSD、光学ドライブなし、300W、スリム
62,800円モデル
Ryzen 5 3400G、8GB、240GB-SSD、DVDスーパー、450W、ミニタワー
82,800円モデル
Ryzen 5 3600、8GB、240GB-SSD、DVDスーパー、1050Ti、550W、ミニタワー
Ryzen 5 3600、8GB、240GB-SSD、DVDスーパー、1050Ti、300W、スリム
99,800円モデル
Ryzen 7 3700X、8GB、240GB-SSD、DVDスーパー、1050Ti、550W、ミニタワー
差が分かりづらい。