最近発売のBTOパソコン3月前半分。
今回は5記事分と少なめな原因は武漢肺炎が影響しているのだろうか。量産系BTOメーカーはケースを中国からお取り寄せしているはずなため、香港からコンテナ船出るならケースの在庫がヤバそう。
適当に見て参りましょう。
最近発売のBTOパソコン(2020年3月前半)
4メーカー5記事分。画像は意味のあるモノだけ。
パソコン工房(2)
ディープラーニング環境構築向けミドルタワーPC - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1240143.html
最下位な最安モデルの場合。
Core i3-9100(4コア/3.6GHz)、8GBメモリ、GeForce GTX 1650 SUPER(GDDR6 4GB)、1TB HDD、DVDスーパーマルチドライブ、500W 80PLUS Bronze電源などを搭載。価格は87,978円。
税別表記なら79,980円。
グラボ搭載の割に安いと思えばWindows 10の文字が無く、売り場を見るとOSなし状態で販売中。最安構成はディープラーニング用としては性能低すぎないかと疑うレベルなのでご注意あれ。
そのディープラーニングに興味がないのでよくわからないのだけれども、せめて真ん中の税込約15万円なこれが最低限ではなかろうか。
Core i7-9700(8コア/3GHz)、16GBメモリ、GeForce RTX 2060 SUPER(GDDR6 8GB)、1TB HDD、DVDスーパーマルチ
OSなしで売られて買える人ならば釈迦に説法かも知れないけれど、開発者だからハードウェアに詳しいとは限らない人を過去何人か見て来たので一応。
しかし量産系BTOなパソコン工房でこれやるかと疑問に思ったものの、マウスコンピューターの偉い人いわく、パソコン工房はPC中級者以上やマニアな属性が多く、ネット通販より実店舗が主力とのこと。
そう考えると「ディープラーニング向け」と提案できるメーカーはパソコン工房くらいしかないのかと妄想するとピンポイントで合っているのやも知れず。
光学ドライブ搭載の17.3型フルHDノートPC - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1239276.html
久々に安物来た、62,678円は税別表記56,980円。
Celeron 4205U(2コア/1.8GHz)(中略)、4GBメモリ、240GB SATA SSD、17.3型フルHD(1,920×1,080ドット)非光沢液晶、DVDスーパーマルチドライブ、Windows 10 Home
Celeronでは物足りない気がするけれど、おそらくパソコン工房の狙いはズバリな年寄りがターゲットと見た。
17型は表示がデカい、DVDスーパーマルチがあれば年賀状印刷ソフトもすんなり入る。今どきわざわざ「光学ドライブ搭載の」と付けるくらいなので、昔と逆転している「何とDVDドライブ内蔵」になってしまえるのでしょう。
というわけで、17型でDVDドライブ内蔵で可能な限り安いモノが良いなら。標準でSSD搭載なので電器屋で売っているボッタクりPCより速いはず。
ドスパラ(1)
法人向けデスクトップPCの保証期間を2年に拡大 - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/news_flash/1238244.html
製品ではないけれど珍しいので紹介。
標準の修理サービスの保証期間を1年間から2年間に延長。今後購入するTHIRDWAVE Proデスクトップに付帯する。
2年より長い保証はいくらなのか見て来たところ、3年のオンサイトが+1.2万円、それ以上長い保証はナシながら、6万円でも60万円のパソコンでも1.2万円は高いPC買うほど凄まじくコスパ良くなる。
ただ、法人側な私としては1年でも2年でも3年でもどうでも良く、標準1年または5年保証ならいずれかにすると考え、中途半端に2~3年では押しが弱いと感じる。
また、企業側の都合に合わせる方向性なら、1年保証が10万円として、同じモノが標準5年保証で13万円とかすると選択肢として「なるほど」になりそう。※勘定科目が変わる
ところでドスパラでSSD搭載PCを買うならば、法人向けに限らず中華SSDにご注意あれ。この会社、最後まで誤魔化し通したので信用ならない。
もうダメかもわからんレベルではなく、ダメだこりゃクラスのバカ。
source:ドスパラの対応が最悪でネタでしかないSSD Z1事件
フロンティア(1)
Corsair製ケース採用のゲーミングPC - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1240545.html
それがどうした感の凄さが凄い。
コルセアのケースにしたから何なのか、何がしたいのかわからない理由はフロンティアも何がしたいのかわかっていなさそう。
ケースがコルセアだから?に回答できる何かは無いと思われ、コルセアなんですよと返って来そうで餅つきの芸人思い出した。「男は黙って、クーラーマスター」みたいな。いや別にクラマスなら良いとは言っていない。
ここまでコメントに困るプレスリリースも珍しいので、2月前半のBTO PC新製品記事より引用。
フロンティアは早くパソコン詳しい人を雇うべき。求人の条件や資格の欄に「パワハラに強い人」を入れる前提で。「本社からの恫喝に耐えられる人優遇」もあった方がよろしいかと。
今回のコルセアケース、サイドパネルがガラスなのだけれども、フロンティアのことなのでもちろん中身光らないとか普通に有り得そうで、もしそうなら意味ない。※以前そういうケースがあった
サイコム(1)
Premium-LineにRyzen搭載の新筐体採用モデル - ITmedia
https://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/2003/13/news108.html
ややエスパー私。
サイコムがFlactal Designのケースをよく採用しているけれど、もしDefine 7まで採用されたなら良く考えるべき。単純にケース代が2~3万円以上もするのだから、普通のケースより1~2万くらい本体価格も高価になる。
Fractal Designとサイコムは蜜月状態なので仕方ない。
上の画像の右下に@Sycomのロゴがある理由は、おそらくながらOEM(サイコムが大人買いする前提でのオリジナル状態)なのでしょう。
上の引用の続き。
最初にサイコムでBTOパソコンで購入し、そこからパーツ交換し始めて自作PCを目指すならば良いけれど、本体丸ごと買い替えてしまうとか、クリーニングやパーツ交換/増設しない人には見た目が良いだけの割高PCになってしまう。
というわけで、フロンティアのコルセアケースは無意味ながら、それをサイコムがやると全く内容が変わってしまう良い例。
OEMならば2~3万円もするとは言い切れず、仕入れ値プラスいくらかは乗っているだろうけれども、サイコムは元々組み立て台が加算されるBTOなので量産系とは比較できない。
3万を5万と言い値引きで3万になる安定のレノボ
独断と偏見で勝手に評価。
- 用途次第で大アリ・・・サイコム
- 納得の構成・・・パソコン工房17型
- ワケガワカラナイヨ・・・フロンティア
サイコムの用途次第とはパソコンの使い方ではなく、この高級ケースを活かす自信がある、簡単にいえばここから派生させて自作へ転換しこだわりたいならアリ、単なる完成品としてなら割高なだけなので全然意味が変わりナシだと思う。
パソコン工房のノートは、低性能な最低限の構成と理解してのコスパ重視としてなら、実家の年老いた親にプレゼントなどなら納得。年に数回しかパソコン使わないなら10万もするノートとか要らないでしょう的に。
フロンティアはマーケティングに詳しい人も雇うべき。求人の条件や資格の欄に「パワハラに強い人」を入れる前提で。「本社からの恫喝に耐えられる人優遇」もあった方がよろしいかと。
今回のオマケは安定のレノボ製品。画像は関係なし。
レノボ、クーポン適応で約3万円の11.6型モバイルノート - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1237976.html
source:https://www.e-trend.co.jp/items/1194325
リンク先のリリース文より。
標準モデル(81VR001UJP)と、Microsoft Office Home & Business 2019を搭載モデル(81VR001VJP)の2モデルを用意し、直販価格は前者が58,300円、(中略)eクーポンコード(中略)適応で、前者が30,899円、
衝撃の27,401円引き。バカかな?という意味で貼った画像は見ての通りe-TRENDで完売したAcerの15.6型ノート。
Lenovoノートが勝っていると言える部分はSSDがNVMeな点と価格が3千円くらい安い程度。
HD(1,366×768ドット)解像度の11.6型TN液晶を搭載。(中略)おもなスペックは、APUがA4-9120E、DDR4 4GBメモリ、ストレージがNVMe対応 128GB M.2 SSD、OSがWindows 10 Home
解像度が1ランク低く、何と言えども今どきノートなのにTNパネルは頭おかしい。このCPU(APU)の発売は2017年Q2らしいので倉庫の奥から出てきたのか、または売れなくて在庫過多なのか。
メモリ4GBは価格や形態としてアリだとしても、APUがボトルネックとなりSSDのNVMeはムダな気がしてならない。ただでさえ体感差はWindowsの起動が早いとか程度で、発熱するならリスクでしかございません。
Lenovoに限らず、DELLやHPもこういう二重価格のような売り方は当たり前にして来るため、クーポン商法に惑わされぬようご注意あれ。クーポン適用後が適正価格は海外メーカーあるある。
>ディープラーニング
私はまったく興味ありませんが、だいたい「あるひとつの結果を導くためにある多種の要素を、大量にある情報の中から選択するための関連性(パターン)を見つけ出す機械学習方法」だと理解しています。
ところでディープラーニング向けならCPUのコア数が重要なのでは。i3-9100は4コア4スレッドと少ないですから、ディープラーニング向けというよりゲーミング向けと言ったほうが良さそう。
>電器屋で売っているボッタクりPCより速いはず
最近のボッタクリPCって、店頭で見た体感ですが6~7割くらいSSD搭載ですよ。SSDの方が耐衝撃性やバッテリ持ちが良い(すべてのSSDがそうとは限らず)ですから、メーカも採用には積極的なのやも。
>レノボ、クーポン適応で約3万円の11.6型モバイルノート
公式サイトにも日本語配列のキーボードレイアウトが載っていない時点で、私は購入の選択肢から外れます(写真は英語キーボード。売られているのは日本語キーボードのモデル)。ハンドルやギアの詳細が分からない車は購入しないのと同じこと。
> ところでディープラーニング向けならCPUのコア数が重要なのでは。
そこでGPGPUです。
仮想通貨マイニングと同様にディープラーニングは、計算量が膨大な反面、条件分岐などの複雑なことはあまりしないので、GPUに大量に積まれているショボくて電力・シリコン効率の高いプロセッサが適しています。
裏を返せば、強力なOoO実行(初代atomとは違うのだよ、初代atomとは。)、3命令/クロックを越えるIPC、巨大なキャッシュ、等々。
これら25年前から(i686以降)CPUで当然とされている技術は、ディープラーニングに於いては電力とシリコンの利用効率を無駄に落とす足手纏いでしかありません。
マイニングリグを作ってみた | 電脳農場
https://cyberspacefarm.com/2017/0825/%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%82%B0%E3%82%92%E4%BD%9C%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%BF%E3%81%9F/
「
夏休みの宿題ということで新しいことにチャレンジしようと思いマイニングリグを作ってみました。
実際はマインニングよりもディープラーニング用として使いたいと思ってます。
(略)
CPUは最低のものを選択です。
GPUパワーは必要ですが、CPUパワーは必要ないのです。
」
件のパソコン工房のラインナップは、CPUがそれなりに強力なのにGPUカードが一枚しか乗っていません。
構成だけ見せられて用途を問われたなら、ディープラーニング用と答えられる人はほとんどいないでしょう。
うちの子こんなです
CPUセレロン
RAM4GB
SSD4TB
RTX2080Ti(2つ)
電源2こ(1つはバックアップ)
OSはUbuntu
当時60万円ちょいでした
ヒツジ先輩はレーン数ぜんぜんたりてないんじゃね?って言ってましたけど元気です
CPU1コアにRTX1つみたいなの聞いたような気が…