最近発売のBTOパソコン5月分。
コロナ騒ぎのせいか4月の新製品は4メーカー5記事分しか無かったところ、その反動に加わるかのごとく、第10世代Core iシリーズのデスクトップ版リリースの影響あり、5月は大量、えらいことになっております。
適当に見て参りましょう。
最近発売のBTOパソコン(2020年5月)
7メーカー24記事分。画像は意味のあるモノだけ。ソースは全部PC Watch。
全記事へのツッコミは厳しいので「はいそうですか」的なリリースはスルーし、番号を指して感想文して参ります。
マウスコンピューター(2)
2. やっちまったなあ感あふれるクソダサ初号機。暴走しているのはマウスの中の人アンタだろうと言いたい。これ誰も止めなかったのか?と思ってしまう、良さや価値が全く理解不能なデザイン。
エディオンがエヴァンゲリオンの映画最新作公開を記念した店頭プロモーション「家電補完計画」の一環として用意される製品。
ということは、エディオンに依頼されて嫌々コラボ製品を作ってしまったのか。マウスは平常運転な新製品の提案は上手いけれど、イレギュラーな企画は嫌がるので手を抜いたか。※当サイトとのコラボも半年経たずポシャった
これでは家電補完計画ではなく、展示することでエディオンとマウスコンピューターがファーストインパクトしてしまうのでは無かろうか。
天板以外にもEnterキーに例の槍が小さく描かれているとか、起動ロゴがネルフとか中途半端に痛い。もっとひどいどうでも良さは、コラボあるあるな単なるオリジナル壁紙、パッケージのダンボールの絵もエヴァンゲリオンな誰得状態。
5月の時点では予約受付中で発売は6月。受注分だけ製造する、正統派BTOパソコンと推測。<割とバカにしております
この手のコラボ製品は普通の同等ノートに対して価格は2~3割盛られるものなのでコスパで語るは無理。
パソコン工房(3)
1. HOLO-COMMUNICATION(via:公式)なるマイナーと思われるサービスとも手を組む隙間狙いはパソコン工房の常套手段。一見セコイけれど個人的には小回りが利いていて好き。
既存のノートPCの中でHOLO-COMMUNICATIONが動作するモデルを「推奨」として別途型番を付けるだけの簡単なお仕事なはず。上手いところは(現在は)HOLO-COMMUNICATIONで検索するとこの推奨PCが2番手に出るところ。
ノートもデスクトップもGTX 1660 Tiなので、VRと言えども超高性能なグラボは要らないのでしょうな。
2. と 3. は、デスクトップ版の第10世代Core iシリーズが出たのでお知らせを放流したというだけ風なのでスルー。
ドスパラ(3)
- GeForce RTX 2060搭載で税別129,980円のゲーミングノート
- Core i9-10900K/RTX 2080 Ti搭載ゲーミングPC
- Core i7-10700K/RTX 2080 Ti搭載のゲーミングPC
1. RTX 2060で13万はコスパ良いとは思うものの中途半端な気がしてならず、ノートでゲームしたいなら予算20万前後にするか、同記事内にある下位モデルのGTX 1650 Tiの99,980円まで予算落として割り切りたい、私なら。
2. と 3. は第10世代言いたいだけちゃわなさそうなのでスルーで。
DELL(6)
- 第10世代Core H搭載で10万円からのゲーミングノート
- Core i9-10900Kを搭載可能なデスクトップPCなど全10機種発売
- 世の半数の15型よりも小さい17型ノート「XPS 17」
- GeForce RTX 2080 SUPER搭載の15.6型/17.3型ゲーミングノート
- Ice Lake/Comet Lake採用13.3~15.6型ノートと薄型デスクトップ
- 第10世代Core搭載でRTX 2080 TiのSLIも可能なゲーミングPC
1. Core H搭載の表現がまぎらわしいけれどインテルのせい、Core H7なのではなく、普通にCore i7~で最後にHが付く新CPUのこと。
邪推するとHはHotの頭文字と見ており、コア数やクロックを上げる代わりにTDPの高さや省電力をガン無視したゲーミング仕様なCPUと見ており、その割に価格がバカ高いわけでもなし。
これで395ドルとか中々意味がわからない。
- Core i7-10750H(2.6-5.0GHz、6コア/12スレ、TDP45W)
CPUに対してグラボがGTX 1650とGTX 1650 Tiが標準なのでカスタマイズする前提、PC初心者(詳しくない人)はご注意あれ。
3.「15型より小さい17型」は確かに凄いと思った、しかし15型を超える時点でモバイル用とは言えず半固定設置が前提だろうから、小さくなる意味は薄い。
もう1つの15型の方も通常の15型より小さいようで、こちらはアリか?と思いきや、重量が1.83~2.05kgという、普通の15型レベルなのでやはりモバイル用とは言えず、小さめにこだわった理由が不明。
6. これも第10世代Core~ネタなのでスルーしたいところ、ALIENWAREなのにケースがおむすびではなく、割とまともなダイソン扇風機型へ変化。
かなりまともなデザインというか、人によりカッコイイと感じそうな外観ながら、中身は自作PCする者としてはアリエンワー。
Apple Watchがどうしても四角になってしまった理由を思い出した、プロダクトに丸みは無駄になるという悪い例。
日本HP(1)
HPもようやく気付いたか、あの七色に光る斜めサイコロのデザインは日本ではウケない。欧米ならヒャッハーしてくれるのかも知れないけれど。
source:日本HP本社でOMEN Xなど実機を見たレビューその2
と言いつつ本文を読んでみると、海外で発売するというプレスリリースとなっており日本で発売されるとはどこにも書かれていない件。
2種類あるケースの高さは同じ。なのでミドルタワー(ATX)ケースの奥行きを短くしたのか、フルタワーの奥行きを長くしたのか、どちらか気になり仕様を見るもインチ表記に萎えた。
見た感じ前者、25Lの方(左)がATXの奥行き短いバージョンでしょうな。
ツクモ(4)
- Crucial製メモリ&SSD搭載のミドルタワーゲーミングPC
- Comet Lake-S搭載のデスクトップPC
- 第10世代Coreプロセッサ搭載のゲーミングPC 3モデル
- 税別8万円切りのRyzen 5 1600AF搭載ゲーミングPC
箇条書きで。
- 第10世代にこだわらずコスパ重視でRTX 2070S搭載の良構成
- マザーにこだわりある、わかる人にはわかるが12万はやや高い
- 第10世代へ移行のお知らせ
- ツクモ独特なバランス感覚で低価格を追求したゲーミングPC
特筆すべきは4. で、5月発売で異様に安いと言われたCPU Ryzen 5 1600A、完成品PCにマザー遊びは要らない市販最安1万円切れるASUS PRIME B450-PLUS、8GBメモリと240GB SSDはパーフェクトな低価格重視。
これにRadeon RTX 5500 XT載せて8万円は、学生やフリーターでも最新のゲーミングPCに手が届く、少し高いプレイステーションのような。いや、少しではないか。
目の付けどころが(最近のネット通販を担当している)ツクモ(の中の人)。さすがでございます。
フロンティア(5)
- Comet Lake-S搭載のデスクトップPC
- 144Hz対応液晶/RTX 2070 SUPER搭載15.6型ゲーミングノート
- Ryzen 5 1600AF採用で73,700円のデスクトップPC
- Ryzen 3 3100/3300X搭載のデスクトップPC
- 第10世代CoreとH470採用のデスクトップPC
3行で。
- バランス悪い
- だいたい全部が値段高め
- グラボ無しで電源850Wは意味不明
いつものやつ(テンプレ)で。
パソコン詳しい人とマーケティングに詳しい人も雇うべき。求人の条件や資格の欄に「パワハラに強い人」を入れる前提で。
税別ギリ10万円切り表示に魅力はあるのか?
独断と偏見で勝手に評価。
- 用途次第で大アリ・・・工房のHOLO-COMMUNICATION
- 納得の構成・・・ツクモの4番、8万円ゲーミングPC
- ワケガワカラナイヨ・・・マウスのNERVノート
パソコン工房のやり方はいつものことで、HOLO-COMMUNICATIONを利用したい人がパソコンの仕様に詳しいとは限らない、そこで「推奨」を付けたパソコンが売られていたなら?という隙間すぎながら上手い提案。
ツクモに関しては、ここ数ヶ月毎回のように書いている気がする、中の人(責任者?)が変わったかと体感するほど構成が上手い。滅多に構成上手い+コスパOKとか両刀で言わない私が唸(うな)るほどなので、相当なバランス感覚と思う。
マウスのやつは中の人が「チッ・・・めんどくせえなあ」とか言ってそう。このデザインで予約が1件さえ入るとは思えないため、展示される1(初)号機で終わるでしょう。展示品処分を狙う手もあるけれど、元から数万円乗っているはずなのでご注意。
さて、今回はオマケ探す余裕が無かったのでオリジナルなネタを。
どのメーカーと限らず「99,980円」のような表記は当たり前として、そこから送料が2~3千円追加された上に消費税が10%乗るので結局は10万円オーバー、実際には112,200円くらい支払うことに。
私はひねくれているのか、見た目10万円切れている->実際には11万円超える、この値上がるスタイルにテンション下がる。
そこで皆さんにお聞きしてみたい。
予算は10万円として考えつつ(実際の資金は10万円以上の余裕はあるとして)税別ギリ10万円切りの実際11万円オーバーはアリなのか?予算というからには10万円から逆算した税別(送料も別)で88,909円と考えるべきなのか?
個人的には、他人PC候補を代理で選ぶ際、「予算10万」と言われた場合、9万円未満で探すので後者の88,909円の方の考え方。
但し自分用か他人への提案かで変わるかも知れない。私の自分用なら10万円少々超えても必要なら仕方ないとも考える。
といった難しいことは考えず、「予算10万円」は表記が10万円以下か、実際の支払い額が10万以下か、どちらの考え方に近いかをお答えあれ。
投票後に経過表示、投票せず経過のみ見るなら View Results をどうぞ。※2020.07.07 締めて画像へ差し替え
>エヴァンゲリオンコラボのゲーミングノート
エヴァコラボなら冷却装置は水冷にすべき。たとえノートでも。どうせなら「電源ケーブルを外すと5分でシャットダウン」をデフォ設定にするくらいの遊び心も欲しいところ。
ピクシブ百科事典|アンビリカルケーブル (あんびりかるけーぶる)とは
https://dic.pixiv.net/a/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%93%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%AB
>世の半数の15型よりも小さい17型ノート「XPS 17」
アスペクト比が「16:10」な点は強み。16:9より縦が欲しい方は食指が動くやも。15型で「3,840×2,400」とかオフィス用途とは思えんので、ゲームやイラスト専門PCでしょう。自宅の環境を持ち歩きたいゲーマーやクリエイター向けのヘビーノート。
私的に持ち歩くなら重さよりかさばらないこと、質量より容積が重要なので、重めの小型はまったく許容範囲。
>見た目10万円切れている->実際には11万円超える
いちいちテンションは下がりませんけれど、一様に「○9,980円」と値付けされている様を見ると、価格の決定には手を抜いているのだろうな、と一段ほど価値を下げて見ます。
せっかくパーツをあれこれ足し引きしてBTOパソコンの1モデルを作ったのに、それが最も反映されるべき価格を脳死状態で決定するのは非常にもったいないです。
>「電源ケーブルを外すと5分でシャットダウン」をデフォ設定
そのくらいの遊び心は欲しい。
バッテリ駆動時間:5分 ※但し暴走時は8時間35分
仕様まで痛くて草ながら、元々痛いのでこの程度はセーフでしょう。
>一様に「○9,980円」と値付けされている様を見ると、価格の決定には手を抜いている
これ意味解る人が少なそうなので捕捉。
仮に利益率15%の設定とし原価75,000の場合、販売価格は86,250円になるところ、86,250を切るのはダメでも上乗せするのはOKとし、何も考えず見栄えだけで89,980円にしておけば良いだろう的な脳死。
極端にすると、原価7万円の+15%ならば80,500円。そこで79,800円はNGとして89,980円にしてしまう手抜き。これをやりすぎるとBTOパソコン.jpのヒツジ先輩とかいうタチの悪いブロガーから型番潰しされるのでやりすぎ注意。