最近発売のBTOパソコン10月分。
10月は前半1週間更新を休むとか、その後から週休2日制を導入したなどで10月前半でまとめられず今回前後半まとめて全部。なので全26記事分という殺人的な数となっておりヒツジ先輩白目で草。
適当に見て参りましょう。
最近発売のBTOパソコン(2020年10月)
10月はGeForce RTX 3070が出たので先にそれらをまとめて。ここからのリンクはすべてPC Watch。
RTX 3070(10月29日発売)
- ユニットコム、GeForce RTX 3070搭載ゲーミングパソコン
- TSUKUMO、GeForce RTX 3070搭載パソコン4機種
- FRONTIER、GeForce RTX 3070搭載パソコン6機種
- ドスパラ、新ケース採用のRTX 3070ゲーミングパソコン
各社3080/3090とは違い発売と同時に販売開始、なので在庫は潤沢、前もって適度に仕入れていたのでしょう。
税別価格とグラボ以外の最安構成。
- 143,980円:i5-10400、16GB、500GB NVMe
- 159,800円:ryz5 3600、16GB、500GB NVMe
- 164,800円:ryz7 3700X、16GB、512GB NVMe + 1TB HDD
- 189,980円:i7-10700、16GB、512GB NVMe
バランス良く構成すると15万円前後、ムダにCPUなどを盛ると17万円前後。と言いたいけれど、本当にCore i5やRyzen 5で良いのかはこれを書きつつ疑問。
という理由は、RTX 3070は今のところ上から3番目で市販単品価格は税込で7~8万円。ランクや価格だけで見るとミドルクラスに見えるものの、性能は先代最高峰なRTX 2080 Tiと同等かやや下。
となるとCPUはCore i7、もっと上のCore i9でもバランスが悪いとは言えない、むしろCore i5程度では足引っ張る可能性無いか?と感じる。
そう考えると1番のパソコン工房仕様は本当にそれで良いのか仕様となり、安全に行くなら2番のツクモ、3番のフロンティアはHDDが割とゴミとしても計算ミスか価格設定を間違えていると思われるコスパの良さ。4番ドスパラは高すぎて論外。
ドスパラ高いといえるかは簡単、1番のパソコン工房のCPUが2万に対してi7-10700は3.8万なので1.8万円差なのに4.5万円も高いという、これも価格設定ミスっているのか、もしくは新ケース採用らしいのでケースが平凡なデザインの割に3~4万もするのか。
YouTubeなどでCPU違いの比較動画が出るまで何とも言えず。または2~3ヶ月してツクモがCPU性能上げたなら多分今回の仕様ではバランス悪かったと確認できそう。i5へ落としたらパソコン工房が正解。
安全に行くなら上を目指せば良いのだけれども、性能的に3千番台は実質値下がりしたようなものなのでCPUにどこまでカネかけて良いか悩ましい予感。
ここからはいつも通りで7メーカー22記事分。画像は意味のあるモノだけ。
マウスコンピューター
1、17%の薄型化は元から薄いのでどうでも良いとしても、400gの軽量化は凄い。と思いきや、400g軽くなった後に1.59kgは全然重い。しかしサイズ15.6型にしてはまあ軽い方という中途半端さ。Core i7搭載でグラボ無し10万はコスパ良いとしても何に使うのか不明。
2、前回の新製品まとめでマウスだけ3090搭載PCを出しておらず遅れて10月にリリース文。単純に在庫が無かったのでリリース撒いても無意味と判断したのならばマウスらしいマーケティングの賢さを感じる。但し3090はグラボ単体で20万円超えとかクソ高いので普通の人にはコスパ悪すぎてスルー推奨。
パソコン工房
- デスクトップ向け第10世代Core搭載の15.6型ノート
- 240Hz駆動/G-SYNC対応の17.3型ゲーミングノート
- 約5万7千円からのスリムタワー型パソコン
- Ice Lake搭載の15.6型ノート
1、税別6.8万円でデスクトップ版Core i3、8GB、SSD 240GBは月刊おすすめPC記事なら実用本命機にあたるコスパ良い普通のノート。これがCore i5、SSD 500GB級になると8万円前後なので妥当。
2、RTX 2080 SUPER搭載で約30万円のゲーミングノート。17.3型も240Hzも良いのだけれども、キーボードがメカニカルではない時点で台無し。高性能PCなのに起動ドライブがHDDのような残念さ。
3、当サイトではスリムは一律おすすめしていないので見なかったことに。
4、税別6.2万でCore i3、8GB、SSD 480GB。なぜ1番のノートは6千円高くSSD容量半分なのかはCPU性能の違いで、同じCore i3でもデスクトップ用の方が上、となると冷却大変なのでこちらの方が割安なのでしょう。
DELL
DELLはまず海外で発売した後に日本向けを用意するので一気に新製品が発売になる傾向。日本HPも似た感じなのでリリース回数が少ない割に中身のボリュームがでかい。
画像を見ていて思ったことは、日本でどうしてもコスパ良く一体型PCを買いたいならばDELLかHPしか無いと気付いた。但しいずれも修理代は(一体型に関わらず)NEC並に高額なので覚悟の上で。
ツクモ
- Crucial製メモリ/SSD採用のRyzenパソコン
- BIOHAZARDのフルCGアニメ制作スタジオと同等仕様のデスクトップ
- 第10世代CoreとQuadroを搭載したデスクトップパソコン
- Core i9+RTX 3090搭載のBTOゲーミングパソコン
1、ツクモは割と変態なのでこのようなアピールをして来る。誰がメモリやSSDのCrucialおそろいにこだわるというのか謎すぎる。
2、以前も映像制作向けとしてカリオストロの城PCで似たことをやっていた、アレのバイオハザード版。ストレートにCGやアニメ用と宣伝するのではなく、逆に「ここで使われているやつと同等」と伝えた方が職人にはわかりやすそう。
フルCGアニメ「BIOHAZARD:Infinite Darkness」を手がけるスタジオQuebicoにて、作品制作に使用されるパソコンと同等の仕様を持つ製品
3、安い方はQuadro P620搭載なのでどう見ても在庫処分ながら、Core i5、8GB、SSD 500GBならば10万円切ってほしかった。デザイン会社が練習機として置く用のような。
4、最強を目指してみた系の構成で40万円クラス。グラボ単体で20万円のやつ。プロゲーマー用か?と思ったけれど、意外とプロゲーマーはここまで高性能を求めていないと何かで読んで知った。
フロンティア
- 排熱性にこだわったRyzen搭載パソコン
- Ryzen PRO 4000シリーズ搭載のスリムタワーパソコン
- 第3世代Threadripper搭載のフルタワー型パソコン
- GeForce RTX 3090も搭載可能なフルタワーデスクトップ
- Core i9-10980XE/RTX 3090も選択可能なフルタワーデスクトップ
相変わらずで呆れるを通り越して笑える。
1、パソコン詳しくないのか国語力に問題があるのか、「排熱性にこだわった」が変だと社内の誰も気付かなかったのだろうか。それ言うなら「排熱に~」または「放熱性に~」が正しい日本語。
また、排熱にこだわったということは、他の機種ではこだわっていないのか?とも捉えられかねず、しかも完成品PCを買う人はそんなことどうでもよろしいはずで特徴になっていない。
2、スリムはスルーと言いたいけれど最安構成の約7万円は価格間違えていないか。CPUのRyzen 5 PRO 4650GはArkやAmazonプライス約3万。マザーとケースベアを各1万とし、8GBメモリと240GB SSDが計7千円、Windowsが1万円前後とすると利益無いレベル。
3、Threadripper言いたいだけ違わなそうな3機種で、GTX 1660S、RTX 2070S、Quadro RTX 4000など何用なのかサッパリわからん。
4、Core i7-10700F + GTX 1660 SUPERは、同じヤマダ電機傘下のツクモにこれで合っているか答え合わせしてもらった方が良さそう。
5、これだけはまともで、Core i9-10980XE + RTX 3090は正しい。しかしCPUをCore i9に統一するなら最下位のCore i9-10900X + GTX 1660 SUPERはツクモに(もういい
というわけで毎月のごとく貼るいつものテンプレ。
フロンティアはパソコン詳しい人とマーケティングに詳しい人も雇うべき。求人の条件や資格の欄に「パワハラに強い人」を入れる前提で。
新製品を構成してプレスリリースを撒くという手段が目的になっており、提案や特徴が皆無な上にバランスおかしい機種が多すぎ。
サイコム
小型PCカスタムしたい人の定番になるであろうサイコムの貫通弾2発。
ASRock製の小型ベアボーン「DeskMini H470」(Intel)、「DeskMini X300」(AMD)を利用した小型デスクトップ
サイコムで構成いじるような人には釈迦に説法ながら、そこまで詳しくない人用に一応説明すると、このPCはケースだけではなく電源やマザーボードなどが最初からセット売りされており、自作ならば後からCPUやメモリなどを自力で取り付けるベアボーンというタイプ。
ケースの左下に @Sycom のロゴがあるということは、サイコムはこれら2種類をOEM(自社専用)としてASRockから一定数大量に仕入れているはずなので定番になると表現した次第。
販売ページを見てきたところ、いずれもカスタマイズせずカートへぶち込んでも動く標準構成になっていたためいじらなくても良いけれど、サイコムでパーツ変更しないならなぜサイコムで?くらい意味不明なので自称PC初心者はそっ閉じにて。
ドスパラ
- PCIe 4.0 SSD標準搭載のクリエイター向けデスクトップ
- 税別59,980円のエントリー向け15.6型ノート
- RTX 2060搭載ゲーミングノートにCPU強化モデル
- Ryzen 9 3900X+GeForce RTX 3080搭載のデスクトップ
1、ツクモとかぶりましたな。
raytrek Quebico使用スペックモデルは、アニメーションスタジオQuebicoの制作現場にて導入されている仕様の製品
同じマーケティング会社でも使っているのだろうか?な疑問は置いておき、CPUが24万でグラボが5万として、どうすればこの構成が60万円になるのか全然わからない。
2、パソコン工房4番の6.2万円ノートのSSDを半分にして2千円安くなった感じなのでだいたい性能もコスパも同じくらい。
3、CPUの比較。
- 旧:Core i7-10750H(2.6-5.0GHz、6コア/12スレッド、45W)
- 新:Core i7-10875H(2.3-5.1GHz、8コア/16スレッド、45W)
CPUを強化したというより、旧ベアボーン(ノート本体部分)の在庫を売り切ったのでおかわりしようとしたら値下がりしつつCPUが1ランク上になったと見た。いや知らないけれど。
4、RTX 3080の品薄はメーカー単品問わず有名。なぜ在庫切れなのにプレスリリースを撒くのか不明。
これもテンプレにしましょうか。
※ドスパラはパーツの偽装疑いを誤魔化したり取引先を勝手に切る信頼性暴落した事件ありなのでご注意あれ。
RTX 3千番台を本当に買っても良いのか?
独断と偏見で勝手に評価。
- 途用次第で大アリ・・・パソコン工房の1(デスクトップCPUノート)
- 納得の構成・・・サイコム
- ワケガワカラナイヨ・・・やはりフロンティア
昔からデスクトップ用CPU搭載ノートは存在しており、高性能な割に安い。但しこれも昔ながらの難点で、TDP高いのでどうしても騒音がひどくなり、今回のやつも65Wというノートならゲーミング仕様かと思えるほどなので多分うるさいはず。冷却音が気にならない人向け。
ASRockの小型PCは別にサイコムで買う必要はないけれど、自作する自信が無いけれど構成は自分で選びたいなら。なので構成に納得しているのではなく、サイコムが(OEMと思われる版で)出したことに納得。
フロンティアはもういい。疲れる。
今回のオマケは元ネタが中国なのでリンクはしないけれど、Radeonの6千番台がRTX 3千番台に性能圧勝しているという噂。話半分以下くらいで。
- Radeon RX 6900X・・・RTX 3090同等
- Radeon RX 6800X・・・RTX 3090同等かやや下
- Radeon RX 6800・・・RTX 3080同等
問題はもちろん価格で、1番が20万円級ならば特に驚かないし、3番が10万円を切れる程度ならばまあそんなものかで終わり。
しかし1が22万で2が20万、3が10万円切れるような10万円台を無くした価格設定をするとは思えず、下から考えると3が10万弱とすると1と2は10万円台前半で来るのではなかろうかと。
また、年内にはRTX 3060 Tiが発売との情報もあり、3070が499ドルで7万円なら3060 Tiは5万円前後になる可能性もあり、RTX 3070は在庫潤沢らしいものの「今は時期が悪い(様子見しろ)」なのでは。
必要な時が買い時、時期が悪いとか言っているといつまでも新製品を買えないとは言うとしても、3060 TiとRadeon3種類の発売まで、せめて年内は様子見がよろしいかと。
>税別価格とグラボ以外の最安構成。
せっかくなので詳細まで書くと以下。
パソコン工房の143,980円
Windows10 Home、Core i5-10400、16GB(8GB×2、DDR4-2666)、RTX 3070 8GB
500GB-NVMe、Z490チップセット、ミドルタワー、700W-BRONZE
ツクモの159,800円
Windows10 Home、Ryzen 5 3600、16GB(8GB×2、DDR4-2666)、RTX 3070 8GB
500GB-NVMe、B450チップセット、ミドルタワー、700W-BRONZE
フロンティアの164,800円
Windows10 Home、Ryzen 7 3700X、16GB(8GB×2、DDR4-3200)、RTX 3070 8GB
512GB-NVMe、1TB-HDD、B550チップセット、マイクロタワー、850W-GOLD
ドスパラの189,980円
Windows10 Home、Core i7-10700、16GB(8GB×2、DDR4-2666)、RTX 3070 8GB
512GB-NVMe、H470チップセット、ミドルタワー、650W-BRONZE
フロンティアはmicroATXマザーであり、メモリスロットが2つしか無い点には少し注意。メモリ増設=交換、となります。
反対にパソコン工房は「i5の無印にZ490チップセット(K付きのOCモデル向け)」という不思議構成なのに安いのは面白い。
>DELL
画像の一体型PC、脚がダサくも見える頑丈さでけっこう好きなデザインです。首振りとか無理じゃなかろうか、という不安を感じさせない地味なスタイリッシュさがDELLらしい。
>排熱性にこだわったRyzen搭載パソコン
意味は分かるので日本語が崩壊している訳ではありませんけれど、排熱性能が高い=PCのそばに座っていると熱くなる、という意味ですからね。私なら
「Ryzen 9+RTX 3090+簡易水冷にも対応した冷却重視のタワー型パソコン」
「エアフローにこだわった掃除しやすいパソコン(ホワイトケース有り)」
とかで攻めましょうか。
>PCIe 4.0 SSD標準搭載のクリエイター向けデスクトップ
>どうすればこの構成が60万円になるのか
Threadripper 3970X ・・・・25万円(CPU)
ELC-LTTRTO360-TBP・・・・・1.5万円(3連ファンの水冷クーラー)
Radeon RX5700XT・・・・・・5.0万円(RTX 2070くらいのグラボ)
HX 850i・・・・・・・・・・2.0万円(850Wのプラチナ電源)
DDR4 SDRAM 64GB・・・・・・3.0万円(16GBメモリ4枚)
1TB NVMe SSD ・・・・・・・2.0万円(容量1TBの速度早目なSSD)
ASRock TRX40 Creator ・・・6.0万円(動作と通信の安定性が重視のX570マザー)
とりあえず値段が分かるのはこの程度。OSで1.5万円として、すべて足すと46万円。残り14万円はケースほか一式ということで。
NVIDIA GeForce RTX3060とRTX3050 Tiは、GA106 GPUを搭載していると噂される : PCパーツまとめ
http://blog.livedoor.jp/bluejay01-review/archives/57360915.html
ミドルハイ~ミッドレンジも「今は時期が悪い」なんですねw
AMDのZen 3アーキテクチャCPU「Ryzen 5000」シリーズがついに発売、Intelの第10世代Core i9との比較レビューが登場 - GIGAZINE
https://gigazine.net/news/20201106-amd-zen-3-testing/
ますます時期が悪いと言えますねw