先日書いた東芝のダイナブックが激安というノート比較の続きです。
リンク先記事最後でまとめた通り、発売直後の有名メーカーのノート(以下ナショナルブランド)は、BTOパソコンやパーツの単価を知っている人間から見れば驚くほど高額ですが、大量に売れ、時期が過ぎるとDELL並に値下がりします。
「ダイナブック」vs「その他」と言えるi3ノートの価格比較
前回の比較一覧をもう一度。大差無い箇所はグレーアウト。
いずれも標準仕様はCore i3-330M、Windows7のHomePremium。
一見、BTOメーカーのノートが安く見えますが、メモリとHDDが低めの設定。マウスコンピューターはキャンペーン中でメモリ4GBになっていましたが通常は2GBです。
富士通(FMV)と東芝(dynabook)は近いものの、ブルーレイとオフィスの有無という、差額にして約4万円分の開きが有り、いかに東芝が安いかが分かります。
これらは春モデルで時間が経っており在庫処分と思われ。更に昨日、富士通が夏モデルを10種類くらいと新ブランド(FMVをやめてLIFEBOOKとESPRIMO)を発表。東芝も7月下旬に25万くらいの3D対応ダイナブックを出すそうな。合わせて縦の価格ラインも出すでしょうか。
カスタマイズすると更に高くなるBTOノート
既にナショナルブランドはボードPC(一体型)に逃避しており、デスクトップではBTOやショップブランドと比較さえ出来ない現代ですが、ノートは話が変わります。
カスタマイズで東芝と同等の仕様になるようスペックアップ。
BTOでパソコンを買う人間はブルーレイの需要が低いか興味が無いのか、マウスコンピューター以外は全てブルーレイの選択無し。赤で強調している通りDVDスーパーマルチドライブのみと成りまして候。
MSオフィスのPersonalが約2万円、ブルーレイも約2万円。
他、ハードディスクやメモリを上げて行くと差額はDELLでさえ1万円以上高額に。ブルーレイの無いドスパラ、パソコン工房では27千円前後の上げ幅となりました。 富士通はどうにもなりません。
ドスパラ、パソコン工房、DELLにブルーレイが有ったとし2万円を乗せると13万円近くなりマウスコンピューターの128,100円に近付きます。これらとダイナブックとの差は45千円。これは無い。
では、オフィスとブルーレイは有っても使わない持ち腐れになるならどうなるか。ブルーレイは無し、オフィスも無しに取っ払いました。
唯一デルのみ1万円近く安いものの、価格を合わせていると思われるドスパラなど三社は7~9千円高くなっております。BTOパソコンだから安いという思い込みは危険。
前回も触れていなかったけれど、ドスパラのGeForce GT330Mはゲーム以外に用途が不明で、なぜこのノートに付いているのか、普通の人間には要らないだろうとして無視しました。
ゲーム用途でどうしてもノートが良いなら、ゲーム内のグラフィックなど設定を落とせば丁度良いかも知れません。
なぜBTOノートの方が安くならないのか?
ナショナルブランドは一方通行に近い流通と大規模な販売展開
ナ ショナルブランドはノートで勝負しており今回のような完成品が意味不明な程に市場価格を下回る時期があります。6月がその時で、先に書いたように夏モデルの発表により家電店が嫌がるのでしょう。競合はメーカーのみでは無く販売店も同様。
2chから流れて来た元店員の噂話ですが、ナショナルブランドのノートを1000台売るとメーカーが10台無料でくれるという、処分価格のからくりが有るようです。返品せず売れという。
発売直後は買わない方が賢明のようです。
BTOメーカーと有名メーカーは競合を避けている
と思っているかは知りませんが、DELL以外のBTOメーカーではダイナブックが売れまくれど価格勝負しておりません。私が修理現場に居た頃はデスクトップとノートの比率が体感8対2。ノートが故障しにくいわけでは無く数が出ない。BTOメーカーはノートを本気でやっていないのでしょう。
逆にナショナルブランドがデスクトップ単体をやめた理由として、性能がBTOメーカーには追い着かず、価格も下げまくられるため長期間販売するには無理が有ります。
BTOメーカーはベアボーンの仕入が高く付く
単体販売が珍しくなりましたが、5年程前まではノートのベアボーンという、CPUやHDD、メモリ、光学ドライブ無し、もちろん無線LANなど無いマザーボードと液晶キーボードタッチパッドが売られていました。今でも有りますが完成品より遙かに高くなるため需要が無いでしょう。
ナショナルブランドはベアボーンを数万や数十万台単位で中国や台湾などで製造させ、金型というケースの原型から指示を出して生産。フォーキャスト(大人買いの約束)をするため製造原価が安くなる事は当然。
逆にBTOメーカーは、これから製造するベアボーンを数百や数千台、もしかすると万に行くかも知れませんが、ベアボーンの既製品を買うようなものです。これは想像ですが、ノートベアの原価はナショナルブランドより高額な可能性は充分考えられます。
東芝の3D対応ノート(ダイナブックの夏モデル、上位機種)は約25万円。冬のボーナス商戦前には処分が始まり確実に20万は切り、今回の8万円ダイナブックと同じ運命なら15万は切れるやも知れません。ハイエンドは台数が少ないため、そこまでは落ちないか。
宣伝するつもりではありませんが、オフィスとブルーレイが要らないなら、楽天の東芝直販が結構安い。送料無料のポイント5倍、但し6月15日までかつ納品は7月頃というマゾい条件ですが、ポイント相殺で実質8万円、そしてCore i3では無くCore i5(430M)になります。
【楽天市場】dynabook Satellite AXW/60LW(東芝ダイレクトPC)
http://item.rakuten.co.jp/toshiba/paaw60llg10bw/#10000251
リンク切れが嫌なので手数ながらコピペで。
Celeronで良ければ実質5万円を切っております。無茶苦茶ですな。
【楽天市場】dynabook Satellite PXW/55KW(東芝ダイレクトPC)
http://item.rakuten.co.jp/toshiba/papw55klg10w/
私はノート嫌いの為、過去の記事でも余程の掘り出し物が無ければネタにせず滅多に見ていません。安く買うという目的なら時期によりBTOパソコンにこだわる必要は無いでしょう。
今回(前の記事で)は依頼によりCore i3のWin7-HPという条件でしたが、安いノートが良いならCeleronやAtomではBTOメーカーも結構安い。
フロンティアのCULVが2万円値引。何かケチを付けたい所ですが、フロンティアにしては珍しく本格的に安く性能も文句有りません。但し送料が高いのでご注意あれ。
他にはドスパラ。
このノートをWindows7発売前(2009年10月22日)に見た記憶有り。
値下げせず宣伝もしない所が不気味ですが、ベアが無名のようでドスパラは在庫せず代理販売でもしているのでしょうか。画面サイズは微妙ですが、セカンドPCとしてはどちらも有りでしょう。書いて有りますが右はAtom N270、左はN450。
ノートも安い物は安いという締めで終わろうかと思いましたが、ネットブックは除きデスクトップなら大画面で安く高性能。やはりBTOパソコンならデスクトップが良いわけです。
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