PC通販では、家庭用パソコンと法人用と分けられている事があります。
大きいメーカーでは、NECや富士通、エプソンダイレクトが法人向けとしてサーバーなどの専用サイトを設けており、BTOではDELLやHPが有名所。日本でもパソコン工房やフロンティアなど、法人サイトがWeb通販の中で開設されています。
コメントで質問頂いた為、私の知る限りというか、今まで調べていた中の情報よりまとめて分類してみましょう。私は元修理のためメーカー内部からの見方では無く、外から見た判断です。
それだけでは面白く無い為、やはり最近の情報より、2009年12月現在のだいたいの価格も付属します。価格はPC本体のみ、ノートは液晶付と同等かやや上。
ナショナルブランド(VAIO、BIBLOなど)は更に数万円値上がりします。
家庭用パソコンを普通に3分類
インターネット、メール中心(5~7万、液晶付7~9万)
省スペース、省エネをうりにしているスリムやキューブなどが該当。マイクロ(ミニ)タワーも有るかと思いますが、CPUはCore2Duo以下でメモリも少なめ、HDDはどれも安いため適当かと思われますが500GB以下でしょう。
サブタイトルの通り一般的な使い方をするならこれで充分。良く分からないけれど、とりあえずパソコンが欲しいなら予算は液晶付きで7万程度の入門をお勧めします。使わなくなる事も考えて安い物で良いかと。安いからと言ってパーツの質に変わりは有りません。価格は性能に比例。
性能を見て5年以上使用する(7~10万、液晶付10~13万)
使わなくなるかも知れない、用途が決まっていない、そうでは無く買い替えなどで毎日使う程のユーザならちょいと性能を上げておくとよろしいかと。
前季モデル処分やキャンペーンで価格から性能が分からないかも知れないため、CPUのロゴ(本体に貼って有るシール)を見て判断する方法も有ります。Windows7は16:9のワイド、安いフルHDが多い為、買い換えるなら液晶セットでどうぞ。
ハイスペック好き、ゲーム用途(10万以上、液晶付13万以上)
金は有る、とにかく新しい物が好き、ゲーム、動画編集、地デジ録画やBluRayでの鑑賞用に何かを編集するなら、本体のみで10万以上。更にハイエンド変態なら、LGA1366(Core-i7の900番台)をどうぞ。
スペックが最高に近付く程、価格と見合わぬ法則が有るため、何がしたいのか用途を必ず相談するか自分で調べる。私ならCPUはi7の800番以下かi5に落とし、グラボを上から3番目程度にして価格を抑えます。モニタは大きすぎると設置に困るためサイズを要確認。
法人向けPCは低価格または専門用途
一般事務やオフィスソフト(複数リースで単価3万円台~)
法人とは言え、やることは家庭用の一番安いラインと似たような用途。メールやオフィスソフト、インターネット、印刷。違いは複数台の購入またはリースで価格が3万円を切ったり、同型番を購入する事でセッティングが楽という利点有り。
ボリュームライセンスならOSは別で購入またはリースになると思われ、余計なプリインストールソフトが無い事でしょう。ウィルスチェックもネットワーク経由なら、個別にアプリケーションは不要。CPUがCeleronで充分なため高くてもPentiumクラスかと。
CADやデザインなどの専業(高級グラボ入り30万円~)
CAD(PCで製図する作業)やデザインにはビデオカードが超弩級変態仕様になる事も有ります。複数台も有るかと思いますが、基本的には完全オリジナルのオーダーメイド。サポートがキモになるため、妙な自称最強最速PCは避けて下さい。
SLI(ビデオカード2枚並列)や3Way(3枚)、クロスファイアなども普通に有り、自作する方が安く付きます。問題はサポートや保証なので、間違ってもおかしな(もういい
シンクライアント、WS(メーカー次第、20万や50万以上など様々)
CPUが2個、メモリスロットが12個ある様な意味の分からない特別機。シンクライアントは、簡単に言えばアプリケーションがサーバーで動作し、コントローラーになるノートPCをクライアントとして端末使用するものです。
明らかに一般向けでは無いため、家PCとして使うわけはありません。
家庭用と法人用の大きな違い
前置きが長くなりましたが、違いはこれらかと。
- 家庭用は単なる分割払い、法人はリース契約可能
- サポートは家庭用が安めで短期、法人はリースに含まれる
- 業務用途はPCリサイクルが適用されない
支払いは法人はリース可能多し。節税に必須です。
サポートは担当の営業が付くものです。何か有れば担当者が活躍しますが、車のディラーのように買い替え時期になると移行の提案までしっかりやってくれる事でしょう。
業務用途では、PCリサイクルが無いものの、多くのメーカーでエコ名目の回収をしています。マウスコンピュータは買取(下取り)前提で購入時に約束出来ますが、それは意味が違うとして、東芝のダイナブック.comがPCリサイクルの説明が図解でわかり易い。
パソコンのリサイクル
http://dynabook.com/pc/eco/recycle.htm
価格を見る限りでは、法人用は性能が極端に低く価格が先に盛って有り、複数台購入やリース用に備えているように見えます。 CPUもCeleronの古めのもの、RAMはオフィスが単体で動く1GBと抑えられており、HDDは160GBなどざら。事務用に大容量は必要無いためでしょう。
業務用が家庭用に変換される有名な流れでは、HPなどのリース下がりが中古PCとして出回り、XPのProが専用OEMとして載り激安販売される事です。
型は古くとも実用に充分耐える性能多数。ただし中古、電源などは要注意。
中古パソコンはXPのProが標準搭載で激安 | BTOパソコン.com
https://bto-pc.jp/select/bto-pc-409.html
以上、家庭用(コンシューマ)と業務用(ビジネス用)の違いでした。
何かおかしい事を書いていればコメントにてお知らせ下さい。
私が知っている範囲では下記の相違がありました。
家庭用(コンシューマ)と業務用(ビジネス用)の違いでした
レノボ)法人向けは、ハードディスクの耐用テスト時間が違う
過去のコンパック)法人向けは、動作を正式に保証しているOSがWindows以外のリナックス等にも及んでいた。
その他、一般的に家庭用はモデルチェンジがはやい、当然平均的にみて、安定性が低い。
スペックが娯楽向けに偏っているため、流行を追うようなソフト、ハードが組み込まれている。それもまた、安定性の低さにつながる。