Core i3とi5とi7の性能比較図解と体感での違い2018

2018年6月20日

2018年度版インテルCPU比較。

Intel Core iシリーズが第8世代になり早いもので半年以上が経過。昨年の春に第7世代のKaby Lakeが出たと思いきや、その年内にCoffee Lakeが出るとはインテルあせってるのでしょうな。

Core i以外にPentiumとCeleronも含めて参ります。

 

CPU設計図解

Coffee Lake-S(以下、Sを省略)が第8世代で新しい方、Kaby Lakeは第7世代でありそれも後で入れて解説。

Core i7,5,3,Pentium,Celeronの性能比較

第2世代Core iシリーズ、SandyBridgeの時に作成したPowerPointファイルを思い出したので編集。

Coffee Lakeの設計・性能の図解

右の縦長なやつは要らない気がしたけれど一応。

小さい四角がコア、HTはハイパースレッディングの略であり、例としてPentiumはコア2つでHT最大4スレッドを意味しており、中央の太陽はターボブースト、右の縦長な周波数自動可変の範囲と同じ。

初代から第7世代までのデスクトップ用Core iシリーズは、プロセッサナンバーこそ違いはあれども、Core i3は2コアHT、i5は4コア、i7が4コアHTだったものがガラリと変わっております。

昨年秋頃からのCPUを見ていなかったなら知らないであろう、現在の最新版Core iは、i5以上が6コア、i3は4コアでHTなしとなっております。ついでにPentiumにHTが出戻った。

L3キャッシュの大きさはそのまんま容量を表しており、Core i7が最も大きくCeleronは小さい。

コア数などを数値で書いて覚えるより、図で見た方がわかりやすく頭に入って来やすいと思うのは私だけだろうか。

Coffee LakeとKaby Lakeの性能比較

第7世代はどうだったか、1つ前のKaby Lakeがこちら。

Kaby Lakeの設計・性能の図解

Core i3とPentiumとの違いがキャッシュ容量くらいしかなし。

実際にはPentiumよりクロックが比較的高めな状態でも省電力を表すTが付いていたり、確かこの世代からCore i3のK付が出たと記憶しておりミドルレンジなのにオーバークロック遊びができるという。

Coffee Lakeとの比較の図がこちら。

Coffee LakeとKaby Lakeの比較

いずれもLGA1151なもののインテルいわく「電源回路が違うので新しいチップセットを買え」とか言っており互換性なしのややこしい状態。

しかしASUSから「そんなことないよ」と否定されたり、BIOS改造したZ170でCoffee Lakeを動かした実例もあるとか。

上の図では変化がわかりにくいため、Core i7を消して矢印を書いた。 

置き換え

以前は4コアが当たり前であったCore i5の状態がCoffee LakeではCore i3となり、ターボ・ブーストはナシに。

大差なかったCore i3とPentiumが統一されてPentium Goldに。そういう意味で、Core i3も統合したのでGoldを付けたのかと思った。

図解は以上。ここからは文字で参ります。

 

CPU性能を一覧でやや詳細

クロックなどの数値については図解に入れると複雑になるので抜いたため、今度は一覧表の状態で見て参りましょう。

インテル公式の第8と7世代の違い

Coffee Lakeから。各シリーズの最高性能を1つだけ選択して比較。スマホ表示では拡大できないので、PC表示にするかリンク先行くか見ないか。

一覧で比較

source:インテル 製品の仕様情報 - 比較

図解以外の部分を見て行くと、Core iシリーズが昨年の第4四半期リリース、次いで今年第2四半期にPentium GoldとCeleronが登場。

クロックは上位シリーズほどターボブースト最大値が高くなり、しかしベースの動作周波数はCeleornを除きだいたい4GHz前後。TDPが100Wを超えないところは優秀ですな。

続いてKaby Lakeも。

Kaby Lakeの場合

source:インテル 製品の仕様情報 - 比較

価格はCeleron、Pentium、Core i3がCoffee Lakeと同じ、Core i5と7シリーズは新しい方が若干値上げ。こうして見ると2コアHTから4コアになったCore i3が価格据え置きはコスパ良い印象。

全体的に見てCoffee LakeはKaby Lakeのほんのり改善版と言える程度であり、Kaby~からCoffee~へ乗り換える意味はなさそう。

インテルよりWikipediaの方が見やすい

インテル公式は数を増やすと横移動が大変であり、一気に見るならWikipediaの方がわかりやすかった。

Coffee Lakeの例。

coffee-lake-cpu-wikipedia

ターボ・ブースト時の最大周波数がコア数別になっている点がインテルの公式より詳しい。

 

体感での違いや差はわかるものなのか?

Core iシリーズ辺りから違いわからない、少なくとも私は。以下は実際に私が過去から現在まで使用したことのあるCPUの処理速度の体感差。

カッコ内の数値はクロック、コア数がC、スレッド数はT、の順。太字にした部分の解説は後で。

  1. Pentium 4~(3.6/2C):i7-950(3.06/4C/8T)・・・不明
  2. i7-950(3.06/4C/8T):i3-560(3.33/2C/4T)・・・不明
  3. Atom~(1.33/4C):Celeron~(1.1/2C)・・・Celeron速い
  4. Celeron~(1.1/2C):Xeon E3~(3.3/4C)・・・違い明らか
  5. i7-950(3.06/4C/8T):Xeon E3~(3.3/4C)・・・不明

わからなすぎでしょう。私がボケているわけでもなく、いずれも最低でも数ヶ月間は使用した結果であり電気屋でさわった程度ではございません。

わけがわからないのはまず1番で、左のPentium 4は今から16年前に出たCPUで右の初代Core i7は7年くらい前の発売。9年もの差があるにも関わらず私は移行後「劇的に静かになった」としか思わなかった。

3番のAtomとCeleronも矛盾しており、スティックPCのAtomはクロックもコア数もCeleronノートより上、にも関わらずノートの方が快適に使える謎。おそらくサーマルスロットリング(CPU高温時に性能低下)がAtom側で起こっているのだろうと推測。

4番くらい差があると何をするにしても明らかにCore i5相当のXeonの方が快適とわかる程度で他は見ての通り微妙、というか不明、わからない。

これが3Dゲームになると話は変わると言いたいけれど、グラボ挿しているならそちらの影響がデカくなるので、体感でCore i5とi7はもちろん、i3とi7の違いがわかるかは疑問。

もちろん用途によるもので、今ならCeleron Gでも良さそうなレベルの作業しか私がしていないため違いがわからないことは認める。

どこでCPU性能の差がわかるか?

私が体感した性能差がわかった用途は3種類。

  1. スティックPCのAtomとメインPCのXeonでは話にならないほど
  2. PhotoShopの起動時間が2.0GHzと3.3~3.6GHzでは違う
  3. クソデカいZIPファイルを解凍する時も違いがわかる

上からどういうことか変換するとこう。

  1. 明らかにクロックの差がある時
  2. 比較的長めな起動をする時
  3. 長い処理をする時

AtomとXeonでは同じコア数でもクロックは3倍近い差があるのでわかる。それ以外は時間を要する処理の時、例としてPhotoShopの起動なら3.3GHzで5秒くらいが2.0GHzは6秒かかるようになった。

なぜCore i5以上が人気あるのか?

エンコードやコンパイルのような本当にCPU性能を必要とする用途以外は、皆さん保険とか価格差見て上を目指しているのだと思う。

私がCore i7-950を購入した理由は、CPUは当時予算の限り上を目指すものだった上、数年使うモノに2万円台は惜しくないと思ったため。性能不足はイヤだけれどもオーバースペックは構わない、そういう人が上目指しているのかと。

今はネタでXeon搭載しているけれど、もしブログやめる時が来たなら次のCPUは2GHzで2コア以上のPentiumかCeleronにする。そのくらい今のCPUはオーバースペックすぎると感じております。

コメント(4)

なんか、最近のインテルはパッとしないというか、ロードマップがスッキリしていない感じがする。

個人的には新しいCore-Xにおぉ?となってたが、アスキーの記事読んで、おやぁ?って感じに w
http://ascii.jp/elem/000/001/695/1695266/

>今のCPUはオーバースペックすぎる
てか、オーバープライスすぎない?ちゃんと比較してる訳じゃないので感覚論。
まぁ記事にあるように世代交代するならワンランク落として買えばいいんだろうけど。なんか納得が行かない

>i5以上が6コア、i3は4コアでHTなし
一時期AMDが多コア化を推進していましたけれど、現代ではIntelがこれを踏襲。私的にCPUは4コア欲しい派のため、そこそこ低価格のi3が4コア化は嬉しい限り。

>図で見た方がわかりやすく頭に入って来やすい
私は数字が羅列されていた方が覚えやすいです。興味の無いCPUは覚える気が無いため、非常に忘れやすい気もしますけれど。

>Core i3のK付
7350Kでしたっけ。i3なのにK付きだからCPUクーラーが付属しないモデル。OC好きな方には好評でしたね。

ASCII.jp:たーのしー!Core i3-7350Kをオーバークロックしたら5GHzで動いたよー
http://ascii.jp/elem/000/001/432/1432084/

>インテル公式の第8と7世代の違い
Core i3のTDPが不思議。

i3-8350K:4コア4スレッド、4.00GHz、L3キャッシュ8MB
91W

i3-7350K:2コア4スレッド、4.20GHz、L3キャッシュ4MB
60W

i5やi7が2コア増えても91W→95Wと微増なのに対して、i3だけ1.5倍。クロックはむしろ下がっているのにコレ。

>Coffee Lakeマイクロアーキテクチャ - Wikipedia
どうでも良いですけれど、8600とか8400とか見ると古きGeForceを思い出して懐かしさを感じます。

>体感での違いや差はわかるものなのか?
私が「Pentium4 2.80GHz(1コア1スレッド)」から「Core i5-750(4コア4スレッド、2.66GHz)」へ変更した時は、ガンガンガン速のCM並に動作速度の向上を体感しましたよ。具体的には

・動画サイトがまったくカクつかない
・圧縮ファイルの解凍が爆速
・音楽ファイルのエンコードが一瞬で終わる
・DVDを再生してもフリーズしない
・2Dゲームならどれをプレイしてもフリーズしない

これらは至上。OSがXPからWin7に変わっていましたし、その影響もあったでしょうが。

>Pentium 4~(3.6/2C)
Pentium4ってすべて1コアでは。ですから2Cではなく2Tのはず。

>Celeron Gでも良さそうなレベルの作業しか私がしていない
近所へ買い物に行くだけなら、デミオとプリウスとベンツ、どれに乗ってもさして違いは分からんような感じ。BTOパソコン.jp的には、1日のタイピング数が200くらいなら、バッファローだろうがRazerだろうが東プレだろうが、どのキーボードを使っても同じ、と言い換えても良し。

>インテルあせってるのでしょうな
個人的にはMSがあせってほしいのですが対抗馬がどうにも。

お題からは外れますが
先日Intelが記念CPUをプレゼント、なんてことやってましたがその後AMDがソレ交換しますよ、的なことを発表したそうで。
「8086Kが当たった方、先着でThreadripper 1950Xに交換します」。AMDがまさかのユーザー強奪プログラム開始
http://www.gdm.or.jp/pressrelease/2018/0619/266743
ただし米国のみとか。私なら1分ほど迷いますが交換希望で送ります…米国在住で当たれば、ですが。
日本では企画の対象外ですが500個ほど割り当たっているそうなので【当たれば】skylakeとの比較ができそうです…OSの件さえ我慢できれば、ですが。

Core i7とi5とi3の性能や機能を比較し図解 - BTOパソコン.jp
http://bto-pc.jp/btopc-com/select/core-i7-i5-i3.html

新Core i7 i5 i3 (SandyBridge)の価格と性能を比較 - BTOパソコン.jp
http://bto-pc.jp/btopc-com/select/core-i7-i5-i3-sandybridge.html

新Core i7とi5とi3の性能の違いを比較し図解(初心者用) - BTOパソコン.jp
http://bto-pc.jp/btopc-com/select/core-i7-i5-i3-sandy-bridge.html

過去にも同様の記事があったんですねw
Sandy Bridge以降長らくなかったのは以外ですw
私はi7とi5とi3の違いを調べていたときにこのサイトに辿り着きましたw

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