約3週間遅れでのCPU単品が発売。
一部のマニアや金持ちもしくは業務用でしか使われないと思われるハイエンドなCore XとExtremeが10月25日解禁となり、プロゲーマーやエンコーダーは金を突っ込んでしまうのか。
適当に見て参りましょう。
最上位Core i9 XEは単品予価が約25万円
元ネタはこちら。
18コア/36スレッドのCore i9-7980XEが25日発売 - AKIBA PC Hotline!
https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/news/news/1087675.html
一桁間違えているとかカンマ打つ場所違うのかと思える高額さとなっており、このCPUが買えるような人なら対応するマザーボードが3万円オーバーでも余裕で購入出来てしまうのでしょう。
価格コムでLGA2066、X299チップセットのマザーボードを見ると、最も売れている物は16位でASUSのROG RAMPAGE VI EXTREME、最安は100,791円(過去最安8.3万円)という、これまた桁間違えていると勘違い出来てしまえる高額な基板。
各モデルともTDPは165W
165W冷やせる空冷は限られるので水冷が安全でしょうな。
BTOパソコンはデルやドスパラが10月上旬に出しており、CPUに合わせてバランスが取られているので中古車買えそうな価格。
画像の仕様の見えている部分のみでも40万円オーバーするはず。しかし他の何を盛ると税別53万になるかは謎。
各CPUのベンチマークはこちら。
18コア/36スレッドの怪物Core i9-7980XEを検証 - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/topic/review/1082435.html
Ryzenコスパ良いと思った。
インテルが全コアターボブーストのクロック非公開へ?
Core i9の7千番台は第7世代なので関係無いと思われるけれど、最近出たこの話が気になった。
Intel CPUの全コアターボの数値が非公開に ベストエフォートみたいな扱いになりそう | ジサクテック
http://jisakutech.com/archives/2017/10/39462
ソースとリンク先の意味概要。
On Intel’s Decision to no Longer Disclose All-core Turbo https://www.techpowerup.com/237740/on-intels-decision-to-no-longer-disclose-all-core-turbo
インテルは第八世代よりオールコアの詳細なブースト仕様、クロックダウン条件などを含む、を明らかにしないと決めた みたいな事書いてあるな
基本インテルARKしか見ない私には、「元から定格と1コア最大しか表記されていないのでは?」と思いきや、こういう一覧があるようで初めて知った。
上の画像はCore i5でi7もございます。
- Intel Turbo Boost Technology Frequency Tables for Intel Core i5...
- Intel Turbo Boost Technology Frequency Table for Intel Core i7...
確かに、これを書いている10月24日の深夜の時点ではいずれも8thなCore i7/5の一覧は掲載されていない。
これで何がマズいと2chまとめで言われているか簡単にいうと、マルチコア時のターボブーストは高くならなくて良いとか、バラつきが出てもOKなベストエフォート(速度の保証をしない)になるなら当たりハズレが出るのでは?という不安。
ところが上の画像の上部を見るとターボブーストのバージョンは2.0である事に気付いた。最新バージョンは確か3.0だったはずと思い調べてみたところ、こう来た。
Intel Turbo Boost Max Technology 3.0
Intel Turbo Boost Technology 2.0の場合、稼働するコア数が増えるとクロックの上限が下がる。しかし、Intel Turbo Boost Max Technology 3.0では全コアに負荷をかけても公式スペックの上限値まで上がる。全コア稼働時でも1コアだけ他のコアよりもさらに高クロックで動作をさせることが出来る。
ソースの1つ、ASCIIの記事より。
全コアに負荷をかけても公式スペックに書かれているTurbo Boostの上限値までは上がる。
という事はTB3.0からは2コア時とか4コア時はいくつと表記しなくて良くなっただけでは無かろうか。更に表記「しづらくなった」点もありそうな部分が次。
ITBM3.0は全コア稼働時でもさらにその中の1コアだけ他のコアよりも高クロックで動作する。
TB最大3.7GHzのCore i7-6900Kを例にすると、TB2.0で8コア中7コアが3.7GHzで動作し、1つだけは4.0GHzまで伸びるという仕様。
ならばこう書けとも思った。
- 定格:3.2GHz
- TB最大:3.7GHz
- TB3.0:4.0GHz
と思ったらそう書いてあった。
source:製品の仕様情報 - Intel Core i7-6900K Processor
これはまさか2chのおっさん達あるあるな、勝手に勘違いして盛大に釣られているパターンなのだろうか。私が何か勘違いしているのだろうか。いや、していないはず。
CPUマーケットシェアはインテルが依然として約8割
そろそろ7割くらいまで落ちたかと思いきや盛り返して約8割を維持。
PassMark CPU Benchmarks - AMD vs Intel Market Share
https://www.cpubenchmark.net/market_share.html
但し右端のポイントは2017Q4(2017年第4四半期)なのでまだ10月の途中。年末までにAMDが再び上昇しないとは限らない。
しかしAMDの勢いは今年前半はあったと思うけれど、後半はサーバ向けのEPYCプロセッサを発表したくらいでシェアを盛り返すような物が出ていないはず。
Ryzenは5以上が売れている程度で3とかA12シリーズは価格コムのランキングでは20位圏外。A10-9700Eが10位なので上位モデル以外はスルーされている模様。
インテルはこれ以上焦る必要があるのか謎になって来た予感。以上、ターボブースト3.0凄いという話のような違うような。
>一桁間違えているとかカンマ打つ場所違うのかと思える高額さ
フラッグシップモデルなら10万超えは妥当と思いつつ、それでも20万超えは高いですね。懐かしのCore 2 Extremeなんぞでも13万円くらいでしたし。
ASCII.jp - 「Core 2 Extreme QX9650」発売開始!
http://ascii.jp/elem/000/000/083/83862/
>各モデルともTDPは165W
7920Xでやっと140Wに下がる模様。並べると
7980XE……18コア36スレッド、2.6~4.4GHz、165W
7960X……16コア32スレッド、2.8~4.4GHz、165W
7940X……14コア28スレッド、3.1~4.4GHz、165W
7920X……12コア24スレッド、2.9~4.4GHz、140W
7900X……10コア20スレッド、3.3~4.5GHz、140W
ちなみに上記5モデルは全てPCI-Expressのレーン数が44。さすが高いだけはあります。
>Intel Turbo Boost Max Technology 3.0
レビューを読む限りでは「負荷や発熱状態によって、クロックが柔軟に上下されるようになった」としか思えず。
>私が何か勘違いしているのだろうか。いや、していないはず。
2chの解釈
1コアずつ何GHzまで上がると詳細が公開されないなら、4コア中1コアだけ最大クロックに上がるだけの外れ石を引かされても文句が言えなくなった。
インテルの説明
ターボブーストテクノロジーが優秀になったため、クロックの上昇率はシステムの冷却性能とソフトの中身に左右される部分が大きくなった。負荷がかかると1コアは必ずこのクロックまで上がるとは保証できなくなったため、最大クロックのみ公開し、各コアがどんな状況で何クロックまで上がるのかは非公開とした。
私の解釈だと以上な感じ。大意としては「冷却不足だとクロックが上がらないかもよ」という考えでよろしいかと。