タイトルに時期が入らなかった、2017年2月の話。
入れようと思えば入るのだけれども、私はウェブページのタイトルとは本の背表紙のようなものと考えているので長過ぎるタイトルがウルトラ嫌い。これ↑でも結構長い方と思っております。
このような本文と関係無い入り方の概要も嫌い。
国内BTOメーカー各社よりクリエイター向けPC発売
クリエイター向けPCは需要が限られた職業や趣味の人になるので販売数も少なめになるはずのところ、国内BTOメーカーがやや力を入れているカテゴリ。
何らかの意図があるのかタイミングが良いのか、それとも偶然か、示し合わせたかのように今月はマウス、ドスパラ、おまけでツクモよりクリエイター向けPCが出ております。
マウス:GTX 1060搭載と大型4K液晶ノート、ワークステーション
まずはこちら。
GTX 1060搭載クリエイター向けノートPCをリニューアル - ITmedia
http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1702/21/news089.html
ゲーマー用かと思ったというか、ゲーム用としても充分使えそうな、ビデオカード(以下、グラボで統一)にGTX 1060搭載のクリエイター向けと称するノート。
ノートなのでCPUはやや省電力なCore i7-7700HQを搭載しているものの、ターボブースト時は最大3.8GHzまで上がるという、私のデスクトップPC性能高そうな仕様。
高いのは性能のみならず、もちろん価格もそれなりに高いわけで。
標準構成価格は14万9800円~19万9800円だ(税別)
しかし私の金銭感覚とノート不要派なのでそう感じるだけやも知れず、職人が仕事で使う道具として、持ち運び可能な高性能PCとして15~20万はアリとも思う。
仕様は安い方でもメモリ8GBで240GBのSSDを搭載、予算を盛ればメモリ32GBでSSDがNVMe対応の超高速な上に容量512GB+1TBのHDDまで盛られるそうな。
普通なら安い方、高速化や大容量が必要でメモリ32GBも載せる価値があると思えるなら、または金が余って仕方ないなら後者がおすすめ。
次もノート、こちらは個人的に正統派と感じる解像度重視。
Adobe RGB比100%の17.3型ノート「DAIV-NG7610」 - MdN Design
http://www.mdn.co.jp/di/newstopics/51895/
価値が解らないけれど、クリエイター向けらしい。
Adobe RGB比100%の色域を誇る4K-UHD(3840×2160pixels)液晶を搭載。個体のバラつきに配慮し、工場出荷時に1台ごとのパネル色域が測定され、結果が「色域出荷データシート」として同梱される。価格は31万9800円〜(税抜)。
17型超えのノートで4K解像度は凄い。どこに需要があるのか想像さえつかないけれど、必要な人や場所によるのでしょうな。
本シリーズには、Core i7-7770Kプロセッサを採用した「DAIV-NG7610H1-SH10」および「DAIV-NG7610S1-SH5」と、Core i7-7700プロセッサを採用した「DAIV-NG7610E1-S5」をラインナップ。
全部載せどころかデスクトップPCに近い構成。
共通仕様として、GPUはGeForce GTX 1080(8GB)
Pascal(GTX1千番台)はデスクトップPC並の性能らしいという検証結果があるので、もはやデスクトップPC。ならばデスクトップで良いのでは?と思ったノートの特長がこれである。
重量は約4.4〜4.5kgで、バッテリー駆動時間は約2.6時間(JEITA2.0)。
コンセントとHDMI入力可能なテレビとかモニタをお借り出来るなら、デスクトップPCで(もういい
Pascal世代のNVIDIA Quadroを搭載ワークステーション | マイナビ
http://news.mynavi.jp/news/2017/02/15/370/
マウスのラストはワークステーション。
価格は税別498,000円から。
最高級品でQuadro 6000搭載という、グラボ単品50万円余裕でオーバーする100万円超えてしまう業務用のクリエイター向けなのか何なのか良く解らなくなる構成も存在。
なぜ安くとも50万円クラスまで高額化してしまうかは、最新なPascal版Quadro P5000グラボが30万円級なわけで、50万円の内30万円くらいはP5000な為。
ここまで来ると正直良く解らないどころか理解不能。
今まで2万円くらいのQuadro 620Kとか使っていた見習いクリエイターがもうかりすぎて、「ええい、50~100万のパソコンを持てい!」状態なのか、それを試してみたいのか。
もしくは、何となく高いパソコンなら良いのかな?という安易な発想で軽トラを新車で購入出来るレベルのパーソナルコンピュータをお試ししてしまうのか。
ドスパラ:ディスクリートGPUノート、EDIUS Pro 8入りデスクトップ
ノートから。
第7世代Coreプロセッサ搭載クリエイター向けノート8機種 - PC Watch
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1044157.html
価格は7.5万円の税別から。気になる箇所は上位機種でディスクリートGPUを「搭載」しているという、割と意味が解らないところが個人的にスーパー気になる。
発売されたのは、(略)、17.3型でディスクリートGPUを搭載した「GKF1070NF」、「GKF1060NF」、「GKF1060GF」、「GKF1050TNF」の8機種。
ディスクリートGPUとは、外付グラボという変態御用達なアイテムのはずだけれども、リリース記事にもドスパラの製品ページを見ても外付している様子無し。私がディスクリートの意味を勘違いしているのかと思うほど外付画像無し。
最上位製品「GKF1070TNF」の主な仕様は、17.3型1,920×1,080ドット液晶、Core i7-7700HQ(2.8GHz)、GeForce GTX 1070、16GB DDR4-2400メモリ、250 GB+1TB HDD、DVDスーパーマルチドライブ、OSにWindows 10 Home搭載で、税別259,980円。
ゲーム用?としか思えない原因は、私がクリエイターではないのでGTX 1070をどう活かすのか全然理解していないからでしょうな、という事にしましょう。
映像編集ソフトEDIUS Pro 8をプリインしたクリエイター向けPC | マイナビ
http://news.mynavi.jp/news/2017/02/17/314/
ドスパラのエディウス好きは今始まった事では無く、確か数年前からエディウス推しなので不思議ではないものの、エディウスが何なのか私には不明。
価格コムを見て来ると、エディウス8通常版は最安5万円くらいのようなので、ドスパラPCの税別27.5万円を税込にした29.7万円から引き算するとPC本体25万円くらい。
上位機種にはリアルフォースが付属とかあるらしいものの、リアフォ愛用者に言わせると、このキーボードは人により合う合わないがあると思われセット販売はいかがなものか。
上位モデル「raytrek-V for EDIUS LC」の主な仕様は、Intel Core i7-6700K(4.0GHz)、チップセットがIntel H170、メモリが16GB DDR4、ストレージが1TB SATA SSD + 3TB SATA HDD、グラフィックスがNVIDIA Quadro K620、光学ドライブがブルーレイディスクドライブ、OSがWindows 10 Pro 64bit。価格は税別309,980円から。
CPUの在庫処分?これで税別30万円オーバーは利益盛りすぎ。
ツクモ:GeForce GTX 1050搭載の写真編集向けPC
ツクモは1つだけ。
第7世代Core i7/GeForce GTX 1050搭載の写真編集向けPC-PC Watch
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1045393.html
ケースのダサさを気にしてはいけない中々良さそうなPCケース。左側板のズレた吸気口はCPUとビデオカードが最適に冷えるようレイアウトされていそう。
写真家・礒村浩一氏監修の「写真編集(RAW現像)向けパソコン」の新モデルで、2,000万画素超のデジタルカメラをユーザーを見据えた製品。最新のCPUとSSDを搭載することでワンランク上の快適な写真編集環境を実現
写真に興味無いので監修した人が誰なのか分からないけれど、プロだろうから、そのプロの写真家が監修したとなればお墨付きとも考えられ、名前を貸しただけとも考えられるところ。おそらく前者でしょうな。
高性能CPUとそれなりのグラボが標準で搭載されており、RAW現像にはCPU性能が必要と聞いた事があるので、おそらくグラボは価格を抑える為に性能低めな設定にしたのかと。
個人的に気に入った点は、起動ドライブにSSD 240GB、データ用にHDD 2TBが標準な2ストレージ構成。足りないと感じるならツクモも元からBTO、カスタマイズ可能なので増やせばOK。
ポイントを販売ページより。
さらにグラフィックスカードを10bit映像出力に対応したQuatroにグレードアップすることで、Adobe Photoshopなどで10bitの階調表現が可能となる。
知らなかった。しかしQuadro搭載してもモニタが8bitならば意味が無くなるので、モニタ側も10bit表示可能な物と接続方法も考えましょう。
選べるQuadroは手頃な価格のK620となっており、GTX 1050からのカスタマイズは1.5万円なのでやや高め。
市販品なら5千円くらいの差であり、ならば最初から15.5万円にしたQuadro標準で出せば良かったのでは?と思った。標準構成は149,800円、15万を切りたかったのは分かるけれど、税込すると突破するのだから15万切りの意味が薄い。
クリエイターPCは自作しないなら国内BTOメーカー
クリエイター向けPCは需要が低いと思われる割に、年に何度かマウスやドスパラが新製品を何機種か発表。
当初はプレスリリースによる話題作り、自社名やブランド力の認知度を高めるだけの賑やかしだろうと思っていたけれど、よく考えるとクリエイター用PCは自作しないならBTOパソコンしか無い事に気付いた。
消去法すると、他のメーカーが2行で全部消える。
- NECとか富士通のような国内大手・・・基本グラボ非搭載
- DELLとかHPのような外資系BTO・・・クリエイター向け無い
私が知らないだけで実は法人向けに生産し販売しているのかも知れないけれど、通販や店頭を見る限りではクリエイターと称したパソコンを大手メーカーは提供していないはず。
私がもしクリエイーター系の職人ならば、自営業なら自分で構成して自作PCしてしまえるだろうし、その手の事務所で働いたなら、経費削減として私が組み立てて差し上げるやも知れず。
しかし、職人がいくら「パソコンを使うプロ」とはいえ、メモリどこに挿すか判らないプログラマが存在するように、PCを使うと作るは違う、ハードウェアの知識は別もの。
全てのクリエイターやデザイン会社などでPC自作可能な人間が居るとは限らず、かと言えどもそれ用のパソコンは大手メーカー製品には無し。
となると、マウスなどがクリエイター向けPCを時々アップデートし販売している理由は、もしかすると結構な数が売れている、おいしいカテゴリなのかも知れないと思った。
ゲーミングPCのようなものなのだろうか。
もしメーカーの人が当記事を見ていたなら参考までに言いたい事。職人がPCハードウェアに詳しくないとするならば、デスクトップPCはモニタもセットで販売した方が良いと思う。
最近はDisplayPortという端子が増え、コネクタの大小もあり、今後は4K解像度とかHDMI2.1も普及して行くなら、最低でも私程度の勉強と知識が必要になると思われ、職人がそんな事を知っているとは思えない為。
モニタセットで価格が跳ね上がるのが嫌なら、カスタマイズにクリエイター向けモニタ、そのPCのGPU出力に合う物だけを表示させておくとか。
>マウスのラストはワークステーション。
>最高級品でQuadro 6000搭載という、グラボ単品50万円余裕でオーバーする100万円超えてしまう業務用のクリエイター向けなのか何なのか良く解らなくなる構成も存在。
CPUが 8コア/16スレッドの Xeon E5-2620v4、メモリが32GB DDR4 ECC、すごいです。
ちなみにNECで同じようなものを組むことができるか調べたら、こんなものが出てきました。
56Xg ワークステーション 50シリーズ
http://jpn.nec.com/workstation/50/56xg/index.html?
Quadro® P5000も搭載可能だそうです。
仕様・構成を選択していくと、余裕で200万を超えるものもありで。
マウスコンピュータが、このようなワークステーションを出していたのは知りませんでした。
>長過ぎるタイトルがウルトラ嫌い
私も嫌いです。しかし説明不足も嫌い。メールの件名がコレに当たりますね。
1.件名:ご無沙汰しております
2.件名:ご注文の商品の入荷の件について
3.件名:2月19日(日)にある栃木県のイベントについてのご相談
4.件名:緊急連絡
こういうのは止めろと。急を要する案件なのか、中身の確認は早くても返信は急がない案件なのか、そもそも返信が必要なのか不要なのか、その辺りが全く不明なメールは大嫌い。中身を開かなければ内容が全く分からないメールなら、いっそ件名は入れずに送信してくれと思う限り。
どうでも良い話だろうとは思いますが。
>Core i7-7700HQ
標準クロックが「2.8GHz」の時点で、かなりハイパフォーマンスのCPUですね。というかこのマウスノートPC、これだけ高性能なのにバッテリ持続時間「7.6時間(JEITA 2.0)」は非常に優秀。最大消費電力「200W」は、夏場にやや厳しそうですが、クリエイターなら文句は言わないやも。
>工場出荷時に1台ごとのパネル色域が測定され、
調整するのかと思ったら測定するだけとは、ケチですね。とはいえパネルの出来には自信がありそうなモデルですから、不出来な結果を出した個体はハネられるはず。客先へのプレゼンで色合いに自信のある製品を表示したい時は、特に威力を発揮しそう。
>ディスクリートGPU
ここでは単に「CPU内蔵の統合GPUではなく、単体のカード」という意味なのでは。一般的にそう呼ぶ事は少ないですけれど、単体のグラボの事を「ディスクリートグラフィック」とも言いますし。
ASCII.jp:GPU黒歴史 高い前評判を裏切るおそまつな実力 Intel 740 (1/3)
http://ascii.jp/elem/000/000/666/666972/
>中々良さそうなPCケース
側板を開ける際に回すネジは、始めから手回しネジを採用しているとのこと。実利的で好印象です。
>ウェブページのタイトルとは本の背表紙のようなもの
>長過ぎるタイトルがウルトラ嫌い
これ、ラノベのタイトルをdisってませんかねw
>クリエイター用PCは自作しないならBTOパソコンしか無い
>PCを使うと作るは違う、ハードウェアの知識は別もの
同じようにDTM用PCはないんですかねw DTMerが必ずしもPCハードウェアやシステムに詳しいとは限らないと思いますのでw クリエイター用よりももっと需要がないのかなw
ちなみに私は半年前ぐらいからDTMに挑戦することを諦めましたw