年に数回、本気で特価でPCを処分販売するフロンティア。
その回数が今年の3月頃から頻度が高くなり、気のせいと思っていたけれど6月になり確信。BTOパソコンは相変わらず他社より高めなものの、完成品の限定セールが安め。6月に来た広告メールを例に適当に見て参りましょう。
本当に安いのは一部機種なのでご注意有れ。
一応前置くと、結果として宣伝になるものの、フロンティアから依頼されたわけでもステマのつもりでも無い、いつも通り私の勝手な評価。
今回のネタは期間や台数限定なので、この記事が公開されている時期には既に売り切れているかも知れないけれど、今後も本気セールが有るかも知れないとして。
「明日着モデル」のセール品デスクトップは26,800円
数量限定で6種類。目立つのは右下の白いスリムケース。
26,800円は、以前書いた3万円で買えるドスパラの処分品より安く、通常価格35,800円なら他のBTOメーカーと同じくらいの価格設定。フロンティアにしては激安。
主な仕様は以下の通り。
- OS:Windows Home Premium 32bit(64bitとのセレクタブル付)
- CPU:Celeron G530(2.40GHz、2コア/HT無、2MB)
- マザー:インテル H61 Express チップセット搭載
- メモリ:2GB(2GBx1、DDR3-SDRAM、PC3-10600)
- HDD:500GB(SATA2)
- DVD:スーパーマルチドライブ
- ケース:スリム
- 電源:250W
- その他:キーボード、マウス、カードリーダー など
安いなりの構成。
利点はフロンティアの場合はOSがOEMな為かセレクタブルになっており、この機種は32bit版がインストールされており、再インストール時は64bitも選択出来る仕組。初めから32bit版が良いなら手間が無いでしょう。64bitにするならいきなりリカバリ。
ケチっている箇所はメモリが2GBx1枚。私ならブログを書いて他のサイトを巡回する程度なので2GB有れば充分なものの、足りない用途ならスロットは空き1有るので増設出来るかによるでしょうな。または別の機種へ変更。
どう安いかは単純な計算で、WindowsをDSP版換算で12千円とするとPC本体は約15千円。CPU、マザー、HDD、メモリ、DVDドライブ、の時点で15千円くらい行ってしまうので、ケースから下が0円以下に。
スリムケースやスリム用電源はミニタワーなどのATXよりやや高くなるので計7千円としても、キーボード、マウス、カードリーダーで1万円くらいになりましょう。
という事は自作PCでやると計37千円くらい。通常価格は35,800円と記載が有る為、普段でも自作より安い、フロンティアにしては珍しい量産系BTOメーカー価格となっております。
OSを切り替えるならセレクタブルの価値が有り価格差は拡大。
「バーゲンセール」はノートが3万、ネットブックは2万円
もう一つのセールより、目を引く物がノートとネットブック。
上段中央のノートは29,800円で、構成は以前借りたパソコン工房のレサンセのノートとほぼ同じ仕様、違いはCPU程度。
レサンセはCeleronのB800、フロンティアはB710。動作クロックはフロンティアのノートが0.1GHz高く、キャッシュが0.5MB低いという微妙な差なので、やや苦しいけれど同等品と見て良いでしょう。
レサンセのレビューで「おかしいくらいの安さ」と感想文にしている為、フロンティアのノートも同じくおかしいくらいの安さ。在庫1台なので余っていたのでしょうか。
強引なものの、Windows代を12千円とするとノート本体が18千円くらい。ノートの自作はベアボーンが割高で数年前に終わっているので、レノボ並の安さとでも言いましょうか。
もう一つはネットブック。今、見ている間に売り切れ。
こちらは制限が多く難点と思う箇所を書き出すと
- Windows7でもStarter(32bit版のみ)
- メモリが1GB(空きスロット0)
- 無線のIEEE802.11b/gのみ(nが無い)
通常価格が約4万円になっているけれど、これは1~2年くらい前の仕様なので、最近のネットブックと比較すると価値としては2.5万円くらいが妥当でしょう。
このネットブックの見方としては、Windows7のStarterでは嫌なのか、HomePremiumとそう変わらないと思えるか、でしょう。メモリはインテル公式でAtom N455の仕様を見ると最大2GBなので、おそらく2GBx1へ変更可能。
無線はnが欲しいならUSB2.0でやれ、と。
Windows7 Starterは単品販売されておらず価値が何とも言えないけれど、Home~の2/3くらいとすると8千円程度。本体12千円なので家庭用ゲーム機さえ買えない低価格。
特価品狙いの利点と難点、注意する事
マニアックな人に突っ込ませるとこう返って来ると推測。
- CPU:性能が低過ぎる
- メモリ:1~2GBとか少な過ぎる
- HDD:今時、遅いHDDを使うのか
- チップセット:拡張性が乏しい安物マザー
低い少ないで揃っておりますが、私に言わせると全て知った上で用途と合っているなら問題無し。
例として私はほぼブログを書く為のメインPCで、Core i7 950とかメモリ16GBとか載せており、グラボも挿さっておりますが無駄。有るから使っているだけで、最初に出したフロンティアの2.7万円スリムでも大差無いでしょう。
性能が低い、容量が少ない、という助言のようなものは基準が高いか、私のように古い人間が将来性を気にしていると予想。
昔のパソコンは、7年くらい前までメモリ512MBでも1~2万円、HDD120GBが1万円以上、CPUは今5千円で売られている物より低性能でも2万円以上していたので、少しでも高性能にしておかねば数年で性能や容量不足に陥っておりました。
最近のパソコンはCeleronでさえモンハンが出来てしまったり、私がレビュー用に使えど体感でCore i7とどう違うのか判らない事も多め。
用途から性能を考えるもので、逆になるとパソコンを使うというよりパソコンの性能に振り回される事になりましょう。そういう趣味の人も居るので否定はしないけれど。
フロンティアに限らず、完成品の特価で注意する事は。
- 旧機種が多いので多少の目利きが必要
- 保証を3年(+2年)へ延ばせない事が多い
- 安い=良いでは無く、用途を満たす性能なら良しとして
フロンティアは送料がマウス並に高かったけれど、最近はさりげなく送料無料が増えており、その表記が無いが有るので適当に決済画面まで行ってみましょう。
フロンティアの本気特価処分セールが最近多い(まとめ)
フロンティアの話に戻すと、冒頭で書いたように珍しい低価格、そして頻度が結構多くなっております。私の記憶では今年の3月頃から。
ゴールデンウィークや日常的にやっているセールは大して安くは無いけれど、フロンティアも選択肢に入れるなら、メールマガジンを登録し様子見をお勧め。
カスタマイズ出来る方のBTOも昨年ほど高く無く、値下げしている感も有り。売り方も以前のような下品さが無くなった為、販売部署の担当や責任者が変わったのかも知れませんな。
当ブログ内をフロンティアで検索すると妙な事をしている記事が複数ヒットする為、それらが気にならず、ここまで安いなら有りでしょう。
SandyBridge世代のCPU、インテル6シリーズ、PC3-10600、低容量のHDD、不良在庫のノートやネットブック、これら在庫が無くなるまでかも知れないけれど。
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