ダイヤテックがFILCOブランドでキーボードのカスタマイズを開始。
パソコンの性能が高くなり価格が下がり続ける現状、速さを求めるには人間の性能を上げる為としてキーボード選びは重要。パソコン本体のオマケで満足出来ない気がするなら、このようなサービスも有ると覚えておきましょう。
マニアにも愛用される高級キーボードの話。
FILCO通販「キーボード工房」開設
ダイヤテックの公式サイト内の通販ページより。
ダイヤテック・FILCOキーボード工房:通販限定
http://www.diatec.co.jp/shop/kobo/
画像中央左を見ての通り3ステップで選択。2012年5月末現在。
- フレームデザイン(8種類の柄)
- サイズとキー印字(日本語2+英語2、x印字2種類)
- スイッチ「軸」選択(茶、黒、青、赤の4種類)
組合せは私の見方に誤り無ければキリの良い256種類。
PC変態な人なら実際に行けば分かると思うものの、PCやキーボード初心者の人には難しいかも知れないので解説して参ります。
フレームデザイン(8種類の柄)
今後増えると期待したいケースのデザインは8種類。
価格で違いを見ると、塗装は転写より1500円高額。
8種類としておりますが、横の並びは色が違うだけで模様は同じ。(セミ)オーダーメイドというからには、もう少し増えなければ面白く無い。
普通の人には価格がやたら高く見えるかも知れないけれど、これはデザインによる価格設定では無く、後のステップ3で選ぶスイッチが高級品な為。
価格はテンキーの有無で千円違う表記になっているけれど、テンキーはここでは無く次のステップ2で選択する流れ。
サイズとキー印字(日本語2+英語2、x印字2種類)
キーボードの種類と印字の位置を選択。
日本語と英語、テンキーの有無。数字の違いを簡単に書くと。
- 日本語108・・全部載せのフルキーボード
- 日本語91・・108からテンキー17個を省略
- 英語104・・変換、無変換、半角/全角、カタカナひらがな、が無い
- 英語87・・104からテンキー17個を省略
一般的な日本語のフルキーボードは109と思われ、108は右のWindowsキーが1つ省略されております。
関係無いけれど、私が今これを書いているRealforce106はキー106個で、108からWindowsキー2つが省略されたもの。
印字の位置選択は面白いですな。私はカナ打ち出来ずどちらでも良いので、試しに前面印字にしてみたい所。
スイッチ「軸」選択(茶、黒、青、赤の4種類)
これがメインのカスタマイズと思われる軸の選択。
これら軸の種類を選ばないなら、このオーダーメイドは無駄に高いだけなので、もっと安いキーボードでよろしいかと。
私はいずれも現物を見た事どころか触った事さえ無く、以前ツクモなどで見た解説を元に違いを書き出すと。
- 黒軸・・最も強めの反発、打ごたえあるスイッチ
- 赤軸・・黒より反発がゆるく、茶ほど軽くは無い
- 茶軸・・軽めで疲れにくい
- 青軸・・かなり軽く、力が強い人は打鍵がうるさい
個人ブログなどレビューが多く人気と思われる色は茶と黒。
固めが良いなら黒、柔らか派は茶。赤は新しいようで情報が少なく、青は軽過ぎて人を選ぶのでしょう。知らないけれど。
キーボードのスイッチの種類もついでに書くと。
- メンブレン方式・・1~5千円くらい、PC付属キーボードや安物に多い
- メカニカルスイッチ・・6~15千円くらい、打っている感触が有り人気
- 静電容量無接点・・15~30千円くらい、フワフワやポコポコして軽い
特に考えて買っていなければ、5千円以内ならまずメンブレンスイッチで、メカニカルや静電容量方式は勇気の要る選択。
以上、3ステップなものの、デザイン、テンキー有無、キー数、印字箇所、軸、の5種類が組合せられるセミオーダーメイドなわけですな。
私は見た目を全然気にしないのでデザインは要らないけれど、他の組合せは本気でメカニカルキーで打ちたい人には嬉しいサービスと言えましょう。
現状ではセミオーダーメイドとは言え中途半端
上で良さそうと書いたので、バランスを取る為に難点と感じた事も。
デザインの種類が少なく全体的にダサい印象
現在の8種類から良いと思ったデザインは有ったでしょうか。私はいずれも選択したくない色や柄と感じ、これなら白や黒などの無地で良いと思ったくらい。
塗装は撮影がまずいのか安っぽく、転写は個性が有り過ぎて私には趣味の悪いデザインとしか思えず。
白や黒以外にDELLパソコンのような無難な数色、フェラーリっぽい黄色や赤、竹の模様とか有っても良さそうなもの。
軸の固さや感触が判らない人には選びにくい
触った事が無ければ文字や画像だけの解説、有っても他人がタイピングしている動画程度なので、どれが本当に良いのか、自分に合っているか分からず不安。
市販品より数千円高くなるのだから、もう千円くらい上乗せして4種類の軸が比較出来るサンプルを先に送ってくれて選べるなら納得出来ましょう。
前払いで全額入金しておきサンプルで確認、返送してカスタマイズし発注。面倒と思うけれど、このくらいやってこそオーダーメイド。
高額なので更にサービス内容を充実してほしい
保証が5年になるとか、送料のみでクリーニングしてくれたり、キーを購入すると差し替えてくれるサービスなど有れば初心者でも安心。
メカニカルキーボードの相場を知っている人なら15千円くらいでも多少高い程度と感じそうなものの、PC本体のオマケや3千円の無線キーボードで満足している人には茶を吹ける高級、高額品。
原価では無く15千円レベルで納得出来る何かが有ると私も勧め易く、自分でも買ってしまうかも知れない。せっかく会員ログインの仕組が有るのだから。
と、ここで書いても意味は無いけれど、このくらいやれよという提案。
軸が選べるフィルコのオーダーメイドキーボード(まとめ)
どうしても目についてしまう箇所がやはり価格。
私が過去に見たCherry製のメカニカルは、確かクレバリーが過去売っていた約6千円が最安。通常は8千円とか1万円以上はするもの。
カスタマイズで無くても良いなら、同じくダイヤテックのサイト内通販で13千円くらいから既成品が販売中。
一部限定品を除き、型番で検索すると価格コムなどがヒットし12千円切れていたりする為、現状ではまだダイヤテックに直販してもらう価値は薄め。
冒頭でも書いたけれどキーボードは重要。特に仕事などで作業効率を求めるならメモリ容量やSSD並に優先するPC性能。
私を例にすると、ここ(BTOパソコン.jp)のブログだけでも毎日5千回以上はタイピングする為、速く疲れずストレスを溜めないキーボードがいかに良いか身を持って知っております。
メカニカルキーボードも試してみたいけれど、現物を持っている人が居らず、展示品を探すほど暇でも無し。
キーボードのカスタマイズは良いサービス、今後に期待しております。
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