マウスコンピューターよりMHF用ノートが新発売。
画面の小さなノートで3Dゲームという段階で、なぜデスクトップや大きめな画面のノートでやらないのか問い詰められそうな仕様では有りますが、個人的に上手い提案と思ったので適当に解説して参ります。
半分冗談で書いているので話1/4くらいでどうぞ。
ゲーム用PCは高性能デスクトップで大画面が普通
私なら、でゲーム用パソコンに求める仕様は
- 物理的に大画面で、高解像度なモニタ
- ファンクションキーが打ち易いキーボード
- 長時間でも疲れ難いマウス操作用機器
- 耳が痛くならず音質の良いイヤホンなど
- コストパフォーマンスの良いグラボやCPU
気合を入れてやってしまうので、どうしてもデスクトップ一択に。今回のマウスのノートは上を全否定するような小型かつ中途半端な性能で操作性も低め。
しかしMHF(モンスターハンターフロンティア)の場合、慣れると操作は複雑な会話以外全部コントローラー(ゲームパッド)で出来る為、上記2と3は大した影響は無し。
4の音声はスピーカーでやるならまだしも、ヘッドホンやイヤホンならデスクトップもノートも同じ。配線が長くならない分、ノートの方が有利とも言えましょう。
というわけで、残る1(モニタ)と5(PC性能)はどうしてもノートでは劣るものの、何が気に入ったか後で理由をこじつける事にして、先に仕様から。
MHF推奨11.6型ノート「i300BA1-MH」は約7万円
マウスコンピュータのニュースリリースよりイメージを拝借。
見た目はダサいけれど、そこに金を掛けず中身で勝負がBTOメーカーのノート。それにしてもモニタのベゼル(枠)の太さはどうにかならなかったのか。
主な仕様を引かせて貰うと。
- OS:Windows7 Home Premium 64ビット
- CPU:Core i3-2350M(2.30GHz、2コア/HT対応、3MB)
- メモリ:4GB(4GBx1、PC3-10600)※空きスロットx1
- HDD:320GB(5400rpm)
- マザー:インテル HM76 Express 搭載
- グラボ:GeForce GT 650M 2GB
- 光学ドライブ:無し
- モニタ:11.6型ワイド(解像度:1366x768)光沢液晶
- LAN:有線Gigabit対応、無線IEEE 802.11b/g/n対応
- その他:Bluetooth V3.0、カードリーダー など
ポイントはモンハン推奨な所で、これでリネ2やFF14をやろうとするとおそらく無理が有るでしょう。問題はグラボ、ノートならではの性能の低さ。
GT650Mは、NVIDIAの新製品かつ新技術としてニュース記事では良いと書かれているものの、やはりデスクトップと比較してしまうと劣るもの。
しかしモンハン用なら大丈夫と思い、マウスの出し方が上手いと感じた次第。何を言っているのか3つ。
CPUとグラフィックの性能は結構高い
上で仕様を書き出していた際、Core i3シリーズにも関わらずデュアルコアのHT対応とはマウスの表記ミスかと思い調べると間違いでは無し。ターボブーストは無いものの動作クロックは普通くらいの高性能。
PassMarkのCPUベンチより。
source:PassMark Intel vs AMD CPU Benchmarks - High End
これを参考にすると、私はAMDが良く判らないので無視するけれど、インテルで言えば一つ上にCore i7 2617Mという、ノート用i7の低性能CPUに近いスコア。
ほぼ数値に差が無いといえる範囲で個人的に印象深いものは、4つ上のCore2 Quad Q6600で、Core iシリーズが出る前なら高性能、現在でも余裕で使っている人も居られましょう。
デスクトップ用Core iシリーズと比較してしまうと数値では大幅に負けるものの、小型ノートにしては高めな性能。私なら持て余すレベル。
グラフィックのベンチはPassMarkに無かったので、パソコン工房のベンチマーク各種ページより数値を抜き出し2種類を再度グラフ化。
デスクトップ用グラボの中へ挿入されたGT 650Mは下から5番目。
但し、パソコン工房のGT 650MはVRAM(グラフィック用メモリ)が1GBなので、マウスの2GB版より下。
一つ上はGTX 550Ti。昨年から今年に掛けてゲーム用PCの標準構成で載る事が多かった、コストパフォーマンスに優れる物。一つ下のGTS450は、1万円を切れる汎用グラボ。
MHFの絆ベンチもGT 650Mを突っ込みグラフ化。
画面解像度が違っており、マウスPCは1366x768なので、どちらかと言えば1280x720の赤い方が近いスコアと言えそう。
名称の先頭に「*」を付けている3種類がノートで他はデスクトップ用。CPU内蔵のGPUよりは性能が高く、デスクトップ用GTS450とHD6670に挟まれております。
HD6670は私が今無駄にメインPCで使っているグラボで、モンハンはフルHD(1920x1080)でも普通に高画質で映るレベル。GTS450は知らないけれど、GT430も持っておりMHFを動作させた事が有るけれど、やはり普通に高画質でカクカクせず動作可。
それ以前に、パソコン工房が貸してくれたレサンセの3万円ノートでもMHFは余裕で動いている為、それより高性能なこのノートで支障は無かろうと。
MHFは、CPUがCeleron、グラフィックはCPU内蔵のインテルHD無印という無茶ぶりでも行けるゲーム。
小画面の高解像度はMHF用なら有り
11インチ程度の割に1366x768以上の解像度なノートは片っ端から見づらいに決まっているだろう、バランスが悪い、と蹴散らして参りましたが、それはWindowsのデスクトップアイコンや文字、オフィスを利用した際の話。
MHFをやった事が有る人なら分かると思うけれど、MHFの文字サイズは小さくは無く大き過ぎもせず、11.6インチHDでもストレス無く見えるかと。私の肉眼ではの話。
ポータブルゲーム機のモンハンも見た事が有るけれど、やたらアイテムや文字の枠が大きく、肝心なアクションをしている画面が見づらい。広くは無いけれど、MHF用なら支障は無いと感じており、ここがマウスがMHF用として出した上手い販促と思ったポイント。
7万円という価格をデスクトップと比較
デスクトップはモニタが別なので、安物の23インチが15千円としましょうか。マウスのノートは約8万円なので引き算するとPC本体代は6.5万円。
6.5万も有ればデスクトップなら、Core i5、メモリ4~8GB、HDDは1TB、グラボも中の上あたりで揃う価格。CPU性能を抑えるならSSDが値下がりして来ているので載るかも知れず。
私はパソコンの置き場所に困らない環境なので、こう比較するとやはりデスクトップの方が良いと思うものの、どうしてもモバイル用途とMHFを1台で済ませたいなら有りかも知れない。
また、おまけながらMHF推奨というだけ有りマウスPCは特典付き。オリジナルの武器が1本、装備が2セット、その他どうでもいいアイテムが数種類。
武器と装備は推奨PC専用のアイテムなので、課金アイテム換算すると2千円くらいの価値と思うものの、PC抱き合わせで無ければ手に入らない分のレア価値が有りましょう。
しかし武器はガンランスが微妙、そしてオリジナルインストールディスクが付くと書かれているけれど、光学ドライブ無しでどうやって使うのかは不明。
モンハン用11.6インチHD解像度のノート発売まとめ
今回は、なるほどモンハンなら有りか、という事で適当に解説して参りましたが、普通の人ならデスクトップ、ノートが良いなら少しでも大きな画面がよろしいかと。
そして、季節はこれから夏。コタツトップが必要な気温でも無く、布団の中で寝落ち前提なプレイも不要なので時期が悪い。
また、BTOメーカーのゲーム推奨ノートはマウスに限らずドスパラやフロンティア、オンキヨーなど過去いくつか出たものの、継続性が無く需要も少ないと推測。
どうしても小型ノートが良く、どうしても1台でMHFもやりたいなら。
ゲーマーならやはりデスクトップ選択が普通。自作ユーザなら将来的にグラボの換装が一般的でしょう。
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