FRONTIER(KOUZIRO)より高解像度ノートが新発売。
フロンティアPCは、他のBTOメーカーより2割前後高額が通常運転。年に1回くらい本当に良い物を出しており、今回のフルHDノートがそれかも知れないという個人的な感想文。15.6型でフルHDにピンと来たなら常連殿またはノートマニア。
性能は普通、価格は低めの約6万円。適当に見て参りましょう。
ITmediaが実機レビュー「FRNDVIHDA5/D」の性能や中身
ITmediaのレビューは宣伝記事とは思うものの、過去記事を数件を読む限りではべったりメーカー寄りでは無い冷静な評価が多め。
完全に中立では無いとは感じるものの、筆者が悪いと思う所は厳しめに評価しており、依頼するメーカー側も多少は緊張しているかと。
タイトルを省略せず、そのまんまで引かせてもらいます。
大画面ノートでWXGAは狭いでしょ?:“6万円切りでフルHD液晶”が魅力のノートPC―KOUZIRO「FRNDVIHDA5/D」実力診断 (1/3) - ITmedia +D PC USER
http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1112/16/news076.html
私が評価するは僭越ながら、ITmediaのレビューは本気で購入を検討しているマニアックなユーザには良記事。
何が書かれているか3行にすると。
- 1ページ目:概要とノートPC本体を軽めに分解
- 2ページ目:インターフェイスや解像度など解説
- 3ページ目:ベンチマークによる性能比較とまとめ
本気で読むなら元記事へ。ネタとして見るなら当記事をどうぞ。
最安機種の主要構成を書き出し。
- OS:Windows7 Home Premium 32/64bitセレクタブル
- CPU:Core i3-2330M(2.20GHz、3MB、2コア/HT対応)
- グラフィック:インテルHDグラフィックス 3000(CPUに内蔵)
- マザーボード:モバイル インテル HM65 Express
- メモリ:2GB(2GBx1)DDR3 PC3-10600
- HDD:320GB SATA
- 光学:DVDスーパーマルチドライブ
- LAN:無線IEEE802.11b/g/n、有線ギガLAN対応
- I/F:USB2.0x1、USB3.0x2、カードリーダー、HDMI出力 など
- モニタ:15.6型ワイド光沢液晶(解像度:1920x1080)
- バッテリ駆動:約3.6時間 ※JEITA測定法
- 重量:約2.5kg(バッテリ込)
- サイズ:幅374x奥248x高36.2mm
Windows7は普通にHome~。マウスコンピューターの一部機種と同じくセレクタブルになっており、再インストールで32/64bitを選択出来るOEMでパッケージ版のような利点有り。
CPUは高性能とは言えないけれど、CeleronやPentiumでは無くCore i3搭載。内蔵のインテルHDはノートは全部3000。デスクトップの3000とは違うのでご注意有れ。ノートの方が性能は下。
メモリは今や低めな2GBx1となっており、これ以上要るならカスタマイズしろという事で、低価格という目的に合わせているのでしょう。HDDも少なめ、しかしそれ以上必要なユーザがどの程度いるのかと。
LANは無線と有線いずれも高速な最新と言える規格で文句無し。更にこの価格のノートでUSB3.0x2本は優秀と言えましょう。
今回売りにしている所がモニタで、個人的には光沢が気に入らないものの大きさは実用的な15.6インチ、そしてフルHD(1920x1080)となっております。
バッテリはJEITA測定なので普通に使うと3.6時間は無理と予想。重いので室内を移動する程度。大きい事も合わせて考えると半固定状態で使うノート。
フロンティアやITmedia的には15型フルHDが特長。私の価値観で見るとUSB3.0x2本と、その他ケチの付け所が特に無いバランスの取れた良い構成と感じております。
上位機種も2つ有り。
中段のスタンダードと書かれた機種は
- CPU:Core i5-2430M(2.40-3.00GHz、3MB、2コア/HT)
- メモリ:4GB(4GBx1)DDR3 PC3-10600
- HDD:500GB SATA
これらの違いで差額は8千円。最上位の機種は更に
- HDD:750GB SATA
- 光学:Blu-ray(読み書き)ドライブ
上の2点が変わりスタンダードとの差額は1万円という上手い刻み方。
バリューモデルはいかに安く見せるか、スタンダードはコストパフォーマンス高め、最上位はBlu-rayが要るなら、という感じですな。
その他の特徴としては、キーボードがアイソレーションでテンキー搭載。そんな事より気になる事は分解の容易さ。ITmediaより引かせてもらいます。
フタを1枚開くのみでマザーボードがほぼ丸見えの状態。
基板に載っている右下がHDD、その左上がメモリ。左上の角に無線LANカードが内蔵されており、その右下の丸はCMOS用バッテリ(ボタン電池)。
中央のCPUから右上に伸びるヒートパイプで熱を逃し右上角のファンで冷却。HDDやメモリの換装が楽ですな。個人的には、CPUが中央に有るすぐ横にメモリとHDDが挿さっている箇所が温まり過ぎそうで若干気になります。
ちなみにこの状態で既に光学ドライブのビスが抜けていると思われ、ドライブをイジェクトし手でカンっと引けば抜けるはず。同じ規格ならやはり換装は簡単かと。ドライバとかは知らないけれど。
CPUなどの性能が解っておりベンチマークには興味が無い為、気になるならITmediaの3ページ目をどうぞ。
15型フルHDとして他メーカーのノートPCと価格を比較
価格コムで条件を15~16インチ、フルHDに設定し検索。
source:価格.com - ノートパソコン スペック検索・性能比較
価格昇(安い)順、上位5件の結果より。
最安はフロンティアの新製品でバリューモデル、次はスタンダードモデル。その次にVAIOの新製品が直販のみで登録されております。価格の近いフロンティアのスタンダードとVAIOの違いをそれぞれ利点で挙げると
- FRND:CPU性能が上、メモリ容量は2倍
- VAIO:グラフィックにRadeon HD 6470M、BluetoothとWiMAX搭載
フロンティア側は無駄の無い性能や容量重視。 VAIOは今時のソニーファンが好きそうなおまけ有り、でしょうか。価格が同じなら普通の人はブランドが気になりVAIO、ソニー嫌いや性能重視ならフロンティアでしょうか。
4段目のエプダイは、グラフィックカードが載っているものの、CPUなど性能は落ち、DVDはROM(読取専用)という。無線LANも内蔵されていないようで、有線も100BASEまで。
5段目のドスパラは2千円くらい高いものの、性能はフロンティアのスタンダードと同程度でグラボにGT540Mが載っておりBlu-rayドライブとBluetoothも内蔵されております。
ここまでの中ならドスパラですな。
15.6型クラスでフルHDなノートが少ない理由(まとめ)
解像度は高い方が良く、ITmediaのタイトルでは「大画面ノートでWXGAは狭いでしょ?」と書かれておりますが、私に言わせると「15.6型でフルHDは狭いでしょう」。
広いという意味が高解像度で表示出来る、は誤りでは無いものの、物理的な画面サイズが小さいなら高解像度では表示が小さくなり利点としての広いとは言えず。分り易く極端な例にすると、スマートフォンのような3.5~4.5インチでフルHDなWindowsは使い物にならないレベル。拡大しなければ文字が見えないでしょう。
どの程度の大きさか、私が今これを書いている23型モニタ(三菱のRDT232WLM)を基準に15.6型モニタを原寸大に加工。
モニタが23インチなら表示された画像が横幅34cmくらいになっているはず。私が何か盛大に勘違いしているなら失礼。上の画像は右クリックで保存可。
原寸大のファイルはこちら。横が約34cmになるようアスペクト(縦横)比を変えず調整すると、15.6型フルHDを再現出来るはず。
画像はボケを取るために画像編集ソフトでシャープを掛けており、実際にはもっとはっきり映ると思われるものの、文字の大きさとしてどう思われるか。Windowsの設定を変更し、文字やアイコンを大きくする手も有るけれど、それをやるとフルHDとしてどうなのか。
解像度は落とす事が出来る為、大は小を兼ねるという事で、フロンティアに限らずフルHDのノートを購入し調整すると良いかと思うものの価格に問題有り。
私が15.6型程度の限界と思っているHD(1366x768)、かつCore i3で検索。
2段目のマウスノートはフロンティアのスタンダードとほぼ同じ性能と容量でBluetooth内蔵。但し解像度は最大1366x768。価格はマウス通販の送料の高さを考慮すると1.5万円くらい安価。
私の肉眼性能がしょぼい為かも知れないけれど、文字やアイコンなどの見易さ以外に操作にも関係し、小さい箇所をポイントしクリックやドラッグは眼精疲労や肩こり、効率が低下するもと。
何が言いたいか一言にすると、小型画面の高解像度は現物を見てからどうぞ、という事で、ITmediaや私の記事を鵜呑みせず、この手の物は展示などの現物を見る事をお勧め。
高齢者へのプレゼントにすると嫌がらせになるのでご注意有れ。
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