凄まじい勢いでプレスリリースが飛んでいるフロンティアのFRUX。
珍しく他社より新製品を早く発売したと思ったものの価格が約6万円とBTOメーカーとしては高め。以前書いたAtom450記事ではAtomの270~280がやばいと書きましたが、あれはWindows7がStarter(マイクロソフトの規制)での話。
予想では4万円前後から3.5万まで下がるだろうとしていますが、フロンティアのAtom450搭載ノートは小さいだけで中身は普通のノートと同様。カスタマイズでWindows7のHome、Pro、Ultimateが選択可能となっております。
KOUZIRO、幅広いBTOに対応する10.1型ネットブック、「OSなし」も選択可能
http://bcnranking.jp/news/1001/100104_16158.html
「FRUX1471/CST」の標準(最小)構成を書き出し。
- OS:Windows7 Home Premium
- CPU:インテルAtom N450(1.66GHz)
- チップセット:NM10 Express
- RAM:2GBx1(最大2GB)
- HDD:320GB
- 液晶:10.1インチワイド(1024×600)※LEDバックライト
- バッテリ:約6.4時間(6セル)
- 無線LAN:IEEE802.11 b/g
- 重量:1.3kg
- 価格:59,800円
フロンティアは商品ページを削除しリンクが切れるため貼りません。
詳細は手数ながらコピペにて。
http://www.frontier-k.co.jp/direct/c/cUX/
いつも通り、良し悪しを勝手に評価して行きます。
フロンティアのFRUXの悪いところ
ラストに締める都合があるため先にケチをつけ 個人的に思う難点から。
これで6万は有りなのか?
まだAtom N450製品が出回っていないため何とも言えませんが、全体の仕様とAtomの安さを合計するとなぜ6万になるのか良く分からない。OSにWin7のHomePremiumが標準で載っているとは言っても高過ぎはしないか。OS無しが1月10日に出るらしいため差額が楽しみではあります。
BTOの宿命か、デザインがひどい
フロンティアに限らず、他のBTOもそうですが、相変わらずコストパフォーマンス重視でデザインは無視。そういう性能や安さに偏った層を相手に商売をしているため悪いとは言えませんが、なぜ液晶のベゼルが白でしかも太いのか。大人しくパームレスト(手首載せる所)と同じものにすれば良いものを。台湾クオリティでしょうか。
大容量バッテリーと書かれている割に駆動時間が短い
他のAtom450では9時間や11時間など謳われる程の省電力セットのはずですが、なぜかフロンティアさん6.4時間と短め。他の日本のPCメーカー全般に言えますが、古の測定法JEITA1.0のため更に短くなります。
※59駆動時間の値は「JEITAバッテリ動作時間測定法(Ver.1.0)」に基づいて測定しています。
※60バッテリ駆動時間や充電時間は、ご使用状況によって記載時間と異なる場合があります。
どこまで異なるのか無線で動画をストリーミング再生し測定してほしいものです。
モバイルなのに無線LANが時代遅れ
求められる性能によりますが、IEEE802.11 b/gとある通り高速な「n」も、Wifiと同じ「a」も無く。先日、ノートの無線LANでIEEE802.11a/b/g/nとして解説したばかりですが、この価格設定にしては標準機能として弱い。USBで外付けという手もありますがモバイル用途なら付けて欲しい所かと。
フロンティアのFRUXの良いところ
実物を見ず触らず良いというのは大変難しいため自然と少なくなりますが、私が書く記事としては珍しくも無く。更に厳しくなる事はいつも通り。
Windows7がUltimateまで選べるが・・
ネットブック、Atom程度の用途ならStarterで充分とは思えるものの、何度も書きますがあれはマイクロソフトが他のエディションを凄いと思わせるための規制。Ultimateが標準で他のエディションは制限付きと解釈するというひねくれぶりですが、大は小を兼ねるという事で結構な事でございます。
但し、UltimateやProのウリの一部でもあるXPモードはもちろん使えず、無駄なエアロ機能などもAtomのシングルコアでメモリ2GBでは苦しいのでは無いかと。OS無しも出るらしく、選択肢が広い事は良い所でしょう。
Intel® Atom™ Processor N450 (512K Cache, 1.66 GHz) with SPEC Code(s)
http://ark.intel.com/Product.aspx?id=42503&code=Atom+N450
Intel® Virtualization Technology (VT-x) が「No」になっているためXPモード不可。
液晶がWSVGA(1024x600)でLEDバックライト
ここ数ヶ月というか1年以上前からのフロンティアは新製品が遅く、ヤマダ電機から何か言われているのかと思うほど、とにかくリリースが遅かったものの、ナショナルブランドと同じスタートラインに立つかのごとく液晶のバックライトにLEDを採用。Atom450もそうですが、今回のフロンティアはいつもと違う何かを感じます。
LEDと言えばフロンティア、何故かLED電球も売っています。東芝などのメーカー製ではありませんが市場価格の50~65%程度の安さ。脱線失礼。
http://www.frontier-k.co.jp/contents/led_lamps/
今ならスピーカーが付く特典有り
かなり苦しくなって来ましたが、1月15日まではスピーカー(Logitec R-15)が付くそうです。Amazonで検索すると1700円。ノートのスピーカーはおまけ程度のため、移動せず固定で設置するならスピーカーは有りですね。ということで。
この発想は無かった最大の利点「バックアップ用HDD内蔵ノート」
延々と書きましたがここが要点。
カスタマイズのメニューとしては安め。HDDを単品で買えば良いとは思うものの、マジックベイ(おそらくアダプタの事)が付属という価値は大きい。1stと同じ容量、または超えるHDDを2ndとしてノートに内蔵出来、しかも取り外して光学ドライブにも換装可能。
光学ドライブ無しならマイナス3150円で、マジックベイは標準添付とあります。
ノートのスーパーマルチは7~12千円が相場と思われ相性も心配なので、これは外すべきではありませんが、ちょっと待て。
なぜマジックベイだけをプラスさせないのか?
手軽に光学ドライブを外して2ndハードディスクを差し込める状態。先程から2ndという書き方をしていますが、3rdでも4thでも100thでも結構、ハードディスクもデフレ状態な今なら予備のHDDを複数台用意出来る上にフロンティアには未だ無いSSDにさえ換装可能でしょう。
なぜやらないのか意味が分かりませんが、それだけマジックベイというものの中身が入れ替え簡単で複数持つ必要が無いのかも知れず。それなら更に評価は上がります。
ノートPCのバックアップは内蔵が不可能に近い程難しくそういう構造になっていなければ、配線剥き出しで無理矢理接続するしかありません。このノートが唯一と言って良いほど光っている箇所は、マジックベイというHDDへの換装では無かろうかと。
ノートでの外付けは未だUSB2.0が主流の為、SATA接続でバックアップ出来れば最強とか妙な表現はしたくありませんが、その高速さからバックアップという作業が手軽になるでしょう。ちょいと詳しい人間なら同期させるやも知れず。
このブログは私が元BTOメーカーの修理担当という事も有り、長期(延長)保証の長さと安さ、そしてバックアップをとにかく重視しています。
私の感覚がおかしいのか、売っているフロンティアがこの良さを解っていないのか、残念ながら簡単な絵だけの解説で詳しく判る写真や動画がありません。
しかし、この仕様でOS無しにすると余程安くしなければ、DELLがAtom450を発売した時に価格で負けるでしょうな。
バックアップHDD内蔵可能を宣伝した方がよろしいかと>フロンティアの中の人
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