2015年12月頃のストック記事を放流。
現在もパソコンの性能や容量は進化し続けているものの、体感ではここ数年でのパーツの性能差は微妙。昔はどうだったのか、今後どうなるのか、約10年前のパソコンと比較してみましょう。
別名、おっさんホイホイ記事。
2004年頃のパソコンの性能を振り返る
適当に5つで。
自作ユーザの多くがハイスペック厨なCPU性能
CPUの特徴を時系列にすると、以下のような印象。
- Pentium 3頃まで・・・何もかも足りない
- Pentium 4至上時代・・・まだ何か足りない
- Core 2シリーズ登場・・・性能が頭打ち傾向
- Core iシリーズ登場・・・静音性が上がり完成?
10年前はPentium 4の頃。私がサイコムで購入したデスクトップPCのCPUはもちろんPentium 4で、当時は静音とか全然気にしなかった、というか、うるさいほど高性能CPUを搭載している妙な満足感が有ったと思う。
ターボブーストとか無いガチ3.4GHzなTDP115W、常時余裕で75度を超える常夏の騒音状態であり、TakaQさんと私がPC周辺で盆踊りするほどうるさかった。騒音値は体感で70デシベルくらい(適当)※注:TakaQさんも元PrescottなPen4遣い
Windowsはマルチタスクが特徴の割にPen4はまだ1コア。ハイパースレッディングとか何それ凄いと良く判らないながら、とりあえずCPUは盛っておくのが正解、2年くらいで性能不足は嫌とか考えておりました。
今、そのような考え方をすると間違い無く無駄な散財。
チップセット915シリーズ登場でDDRは2の時代へ
私がほんの数年前、正確には2010年12月なので5年前まで使っていたマザーボードはチップセット915のMSI製品。
source:MSI 915/925マザーボードシリーズ
左下のグラボ挿す場所がAGPでは無くPCI-Express x16となり、その下にはx1が2つ、そして下3つは最近無くなったPCIスロット。
右の青x1、黄x2の横長はIDE端子でHDDを接続する所。右上の黒はフロッピーディスクドライブ用かも知れないけれど忘れた。そして右上のオレンジと水色はメモリスロット。
ここまでサラッと書いたけれど、多くの罠が隠されております。
まず、グラボはそれまでAGP対応の物を利用していた為、そこまで見ていない私はグラボが物理的に挿さらない事に気付く。オンボードグラフィック非搭載。
HDD2本をIDE接続し、Windows XPのインストール後、ドライバを入れている途中でRAIDツールなる物を発見。何か凄そうなので入れてみると同期(RAID1)してしまい、2本目のHDDの中身が吹き飛ぶ。その後Spanningを試してしまい2本丸ごと吹き飛んだ。
メモリはDDRとDDR2のいずれも所有していた為、全部挿してみると動かない。サイコムへ問い合わせると排他仕様との事で、いずれか各2枚までしか認識しない、両方挿すと壊れるかも知れない事を後で知る。
私が阿呆なだけとも言えるけれど、昔のマザーボードやパーツには罠が沢山有り、今のグラフィカルなUEFIのように親切では無く、だがそれが良かった。難しいほど燃えるゲーマーな性格が幸い。
120GBという大容量なHDDを搭載。しかし、
- 当時「HDD超速い。凄い時代になったものだ」
- 現在「HDD遅い。起動ドライブとしては無理」
基板の画像を見ると、爆熱Prescott様の周囲に液コン満載で配置とか、中国に対抗しているのかと思えるほど爆発の危険性。※2015年現在のマザーは固体コンデンサが主流
自作パソコンのメモリは一般人とは桁違いな容量
メモリは大容量、何と1GBも搭載。
現代では4万円のノートでさえ4GB載っていたりするので少なく感じるかも知れないけれど、だいたいマザーボードが最大2GBしか搭載出来ず、XPはもちろん32bit版なので天井が3.4GBくらい。
当時のメモリはまだまだ高価で、Vistaが出た頃でも2GBx2とかやると4万円超えていたはず。10年前なら1枚2GBのメモリは一般向けとしてまだ出ていなかったと思う。
まずい事は多くのノートPCが多くても512MB、NECなどのクソ高いブランド物になると逆に256MBでも多いとか当たり前で、この頃は「動作が重いならメモリを盛れ」が常識。
現在は動作が重いならHDDでは無くSSDにしろが普通。CPUをオーバークロックしても効果は超薄く、メモリを盛れども意味が無い。
デスクトップPCユーザにだけ許されたVGA増設
高性能デスクトップ、自作PCの醍醐味と言えるのがCPU性能と同じくらい重要として高性能なグラフィックアクセラレータの増設。グラボ、ビデオカードの事で意味は同じ。
915マザー購入前に私が使っていたグラボがこれ。
source:VGA Legacy MKIII - NVIDIA GeForce2 MX 400
インターフェイスはAGP 4xで、リンク先ではVRAMが64MBになっているけれど32MBだったと記憶。これで何のゲームをしていたかはラグナロクオンラインという2D(擬似3D?)ゲームで、グラボの意味が有ったのかは不明。
しかし、当時はオンボードグラフィックの故障=マザーの故障率が高かった印象が有り、グラフィックは増設して当然な風潮が有ったかも知れない。
そして10年前頃に新たに購入したグラボがこちら。
source:NVIDIA GeForce 6600 LE AGP | techPowerUp GPU Database
GeForce 6600、ちなみにPassMarkのスコアは63。間違いでは無く二桁の63。更にちなみにMX400は3。いや、マジで3だった。
話を戻し、VRAMは128~256MBまで増加し、初のデジタル出力端子を搭載。MX400まではD-sub15pinのアナログのみ。
今ではいずれもクソ性能だけれども、当時は6600でさえ2万円を下らず、7千番台の後半になると6~8万円とかザラ。それでも購入している人は存在。メーカーの修理現場で見た。
今やVRAMはGB単位が当たり前。ゲフォ6600とか660円の価値も無し。
自作PCが面白かった理由は遊べた為
2004年頃と言えば2ちゃんねるが出来てまだ3~4年くらいで、当時の2chは嘘を書いたりケンカする所と言えるほど荒れており、答えの逆をやれば正解かも知れないレベル。
- 今時の自作ユーザ・・・先に調べる、分からないなら質問板で聞く。教えてくれて当たり前なゆとりも存在。
- 当時の自作ユーザ・・・とりあえずやってみる。故障しなければラッキー。壊れたら2chで嘘を書いて巻き添えを増やし楽しむ。
聞けども嘘しか返って来ず、嘘を嘘と見極めて時間の無駄が基本。自作PCが面白く無くなった原因はハードウェアの進化以外、当時の2ちゃんねらーがオッサン化して丸くなったからかも知れない。
今の自作ユーザは環境が良い為、それが自作の面白さを奪っていそう。
PC性能の進化が必要なパーツはグラボ程度(まとめ)
CPUでいうと、AMDは知らないけれどインテルは着実に進化しており、大きな差は無いとしても技術的には製造プロセスの細分化やアーキテクチャがどうとかで新しい物の方が高性能は続いております。
しかし問題は、そこまで高性能なCPUが必要なのか?という点。
私を例にすると、2009年6月発売のCore i7-950と、2014年5月に出たXeon 1226-v3の違いが体感差で不明。クロックは上がり、HT無しで処理本数半分になったけれど判らない。しかもクロック下げても判らない。
- Core i7-950(3.06-3.33GHz、4コア/8スレ、8MB)
- Xeon 1226-v3(3.30-3.70GHz、4コア、8MB) ※標準
- Xeon 1226-v3改(2.00GHz、4コア、8MB) ※現在
原因はオーバースペック、私の用途で3GHzや4コアは不要なわけですな。
これは私だけに言える事では無く、パソコンユーザ全体を見渡すと、今や数万円のノートPCでさえオーバースペックな人が多く、用途以上にパソコンが進化し過ぎてしまった感。
今後はタブレットスマホのようなクソ性能でも動くアプリに合わせたプロセッサが主流になるならば、インテルでいうCore iシリーズなぞマニアのおもちゃと化してしまうと思う。
唯一、まだ進化しても良さそうと感じるパーツはビデオカード程度。ゲームや3Dデザイン用としてグラボの性能が追い付いたかと思えば、新たなゲームや解像度の上昇により更に上の性能を求められるイタチごっこが継続中。
それ以外の部分で遊ぶ事は出来なくなっている為、今後パソコンというハードウェアの性能を楽しむならば3Dゲームしろという事になると思う。
おまけ:ゲームは3Dブームでつまらなくなった
昔ながらのゲーマーなら「最近のゲームはつまらない」と感じているのでは無かろうか。私は逆に元ゲーマーから現役へと復帰しており、その要因となったタイトルが以下の2つ。
- 艦これ(Flash対応なPCなど用)
- スプラトゥーン(Wii U)
1は2D、2は3D。ゲームの面白さという点では立体的で有る必要性は無く、艦これは通信してはいるもののマルチプレイヤーでは無いので実質ローカルゲームと変わらない。
個人的にゲームがつまらなくなったと感じた時期はバーチャファイター、鉄拳辺りからで、見た目は凄いけれどゲーム性に乏しく、テクニックより運の要素がデカ過ぎになってしまった。
特にPCゲームのリネージュ2とかひど過ぎると感じており、グラフィックとBGMは最高でも、コスパを考えると有り得ない月額の高額なクソゲー。※現在は無料のアイテム課金化
今後のパソコン遊び=3Dゲームくらいしか無い、ならば、グラフィックの美しさだけでは無く、艦これやスプラ~のように「これ考えた人凄いな」と感じる、開発者とプレイヤーの戦いのようなゲーム性が無ければ、ゲーセンが壊滅したようにPCゲーも絶滅危惧状態だと思う。
3D美麗グラフィックだけが取り柄のヌルゲーや萌えゲーは要らない。ガチなゲーマーを熱くさせるムリゲーに近い燃えゲーが無ければ、グラボ挿す人が今後減ってしまうはず。
おまけ2:今こそゲーム要素を高めるべき時
ゲーマーはオタクやマニアが多い=趣味が狭く金を注ぎ込む。
10年以上前の私はグラボ代は3万以内が基準。しかし、当時の私でさえ本当に素晴らしいゲームと感じたならば20万円のゲーセン筐体を購入したり、中古でさえ1枚10万以上する基板を買う金は惜しく無かった。
私を基準にすると、年収は若い頃の1.5倍以上にはなっており、私より上の世代なら2倍以上かも知れない。
現在の30~40代はマジで面白いゲームが有りハマったなら10万のグラボとか平気で買えてしまうと思う。第二次ゲーマー世代といえる昔のファミコン世代が良い大人になったのだから、もう少しマジでゲーム開発した方が良いのでは。
10年前
10年
10万
10・・・
開発者とプレイヤーの戦いのようなゲーム性
ハッ つながった!
>Pentium 4
私が使用していたPentium 4はPrescottではなくNorthwoodでしたから、TDPや発熱については少しだけマシでした。性能では Prescott>Northwood ですがね。
ASCII.jp:CPU黒歴史 夢の5GHz CPUは燃費最悪 Prescott~Tejas
http://ascii.jp/elem/000/000/632/632999/
日経トレンディネット:PrescottコアのPentium 4、従来のP4より熱く性能はほぼ変わらず
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/news/20040203/107055/?P=2
>騒音値は体感で70デシベルくらい
当時の私が使用していたPCはスリムケースでしたから、騒音値は高かったですね。通常時は50デシベルくらい、高負荷時は60デシベルくらい、光学ドライブ使用時は70デシベルを超えていたやも。
騒音調査・測定・解析のソーチョー:騒音値の基準と目安
http://www.skklab.com/standard_value
>今のグラフィカルなUEFIのように親切では無く、だがそれが良かった
趣味の世界ですから、あまり親切にされると萎えますね。手探りで色々と試すのが面白い。確か「辛うじてまともに動かせるドライバが海外サイトにしか置いていないPCパーツ」なんぞも販売されていたような。
>メモリは大容量、何と1GBも搭載
私が購入したFRONTIER製WinXPデスクトップ機は、確か標準で256MB搭載でした。購入してから3ヶ月くらいはネットに接続しなかったくらいレポート作成にしか使っていませんでしたから、半年以上は256MBで粘っていた記憶が。
>PassMarkのスコアは63。間違いでは無く二桁の63。更にちなみにMX400は3
私が初めて購入したAGPのビデオカード「Radeon 9250 SE」はスコア未登録。無印の「Radeon 9250」はスコア「2」ですから、それと同じくらいと思えばボロ性能。
とはいえPassMarkのグラフィックテストは基本的に3D性能を測るテストですから、2D性能がメインなら問題なかったと思いますが。
>そこまで高性能なCPUが必要なのか?
私の用途だと、快適に作業をするならCore i5くらいの性能が欲しいですね。2コア4スレッドは並行作業に弱い。
最近プレイしたPCゲームですと、海腹川背に似つつよりアグレッシブに動き回るワイヤーアクションゲーム「ニュー・スーパーフックガール」がけっこう面白かったです。フリーソフトなのに優秀。Windows10でも問題なく動きましたし。
Vector 新着ソフトレビュー 「ニュー・スーパーフックガール Windows版」
http://www.vector.co.jp/magazine/softnews/160319/n1603192.html
>ニュー・スーパーフックガール
ワイヤーアクションは海腹川背もヒトラーの復活もトップシークレットも超好きなのでハマる前提でやってみたところ、6面の2匹目シャチが超えられず断念。セーフ(何がだ)
自分が仕事で使っているデジカメのSDカードの容量は128MBですw
機能と特徴から変わるものが見つからないのでオクで予備機もゲットしてあります。PC98みたいなものですかね。