NVIDIAの新製品、GeForceシリーズが700番代へ。
先行して発売されたグラボは上位のGTX 780で、2013年5月24日発売解禁。BTOパソコンでも早速搭載されていたり、単品販売も出ているけれど価格や性能はどうなのか。GTX Titan含めベンチマークや市場価格など比較。
グラボに8万とか12万も出せるゲーマーなら是非お読み有れ。
ベンチの数値のみが目的なら、こちらからページ内ジャンプをどうぞ。
GeForce GTX 780搭載BTOパソコンが各社から発売
いつもの3ブランドからゲーミングPCとして販売開始。
- フェイス、「GeForce GTX 780」搭載ゲーミングPC発売 - GAME Watch
- ドスパラ、「GeForce GTX 780」搭載ゲーミングPC発売 - GAME Watch
- マウス、「GeForce GTX 780」搭載ゲーミングPC発売 - GAME Watch
画像は大した意味が無いけれどドスパラのガレリアより。
ドスパラとマウスは基本は標準構成1種類のOS違いで複数展開。リリース文ではOSがWindows 8になっているけれど、販売ページでは7も選択可能。
潔(いさぎよ)すぎるのがフェイスで完全にWindows 8を捨てており、清々しささえ感じる売り方。ここぞとばかりにWindows 7入りをアピールしているのでしょう。上手いと思う。特にゲームPCでは。
グラボは当然ながらいずれもGeForce GTX 780が標準搭載。CPUは単品で3万円前後のコスパに優れる高性能な物が載っており、PC本体価格は20万円前後から。
これもフェイスのみ違い、フェイスはゲームPCに特化して行っているらしく、SLI(この場合、GTX780の2枚挿し)で40万円超えとかやらかしており4種類の標準構成。
特徴と思う事は各メーカーでの売り方の違い。
- マウス・・バランス型。高性能でこの価格ならという見易い設定。
- ドスパラ・・良く解らない。ゲームPCに何故ブルーレイ標準?
- フェイス・・弾幕型。昔のマウスのように複数の標準構成。
ドスパラはここ1~2年、売り方がおかしくなっていると感じており、このリリースの本体は価格は約23万円。
売り場へ行くと18万円台からの標準構成も有り、無駄にブルーレイ標準搭載やWindowsの上位(Pro~)入りから宣伝する理由が不明。普通は安い物をプレスリリースに入れ、売り場でより高い物へ誘導するものでは無かろうかと。
いずれにしても、ボッタクリ価格では無い為、自作しない(できない)ならゲームPCの場合はBTOパソコンがお勧め。NECなどの大手はゲーム用をまともに作っていない為。
GTX 780のグラボ単品価格は約9万、Titanは約12万
性能の前にGTX 780の単品価格も見ておきましょうか。先に、3ヶ月ほど前に発売されたGTX Titanの価格一覧。
2013年5月末現在、価格コムの「ビデオカード」より「GTX Titan」で検索。
source:価格.com - ビデオカード スペック検索
どこのメーカーも12~13万円くらいが相場。品薄と言われていたけれど現在はいずれも在庫有りとなっております。
発売当初は13.5万円くらい。0.5~1.5万円安くなったと言うと差は大きめに感じるけれど、1割も値下がっておらず、人気が有るというより需要が限られている為に値下がり額が少ないのかと。
では5月24日に発売のGTX 780の価格を2chまとめより。
え?GTX 780が10万越え? : PCパーツまとめ
http://blog.livedoor.jp/bluejay01-review/archives/28177977.html
ソースはエルミタで、某ショップ店員いわく「売れるわけがない」と悲観的。
発売5日前の予価は11~12万円と言われていたけれど、本当なら確かに「普通にTitan買うわ」になるやも知れず。
しかしフタを開けて見ると9万円前後との事。
古田雄介のアキバPickUp!:GeForce GTX 780が登場 (1/4) - ITmedia
http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1305/27/news070.html
冒頭より引用。
週末までに販売を確認したのは、ZOTACとMSI、Palit、InnoVISION、ASUSTeK、ギガバイト、玄人志向、GALAXYなど。価格は8万5000円弱から9万円台となる。
Titanとの差は2~3万円。しかし9万円と12万円で最高性能か1ランク下かと言われると、この価格帯のグラボを買う人には大差無いと感じるのか。
某ショップは「10万円以下なら最強ですが、その価格ラインにどれだけの意味があるのか。GTX 680で満足している人が多い現状で、乗り換える価値を見出すために様子見する人が結構いるんじゃないかと思います」
ゲームやグラボに興味が無ければ価格がぶっ飛んでいるので良く解らないと思われ、全く興味の無い私から簡単に解説すると、NVIDIAに限るなら性能上からおおよそで
- GTX Titan・・12万円
- GTX 780・・9万円
- GTX 680・・5万円
5万円なら出せるゲーマーが、2倍近い9万円クラスに手を出すか。それなら12万まで行ってしまえと思わないか。
どこまで値下がりしてくれるか、またはGTX 700番代の下位モデルを待っている人も居られましょう。
しかし、待たずにGTX 680クラスで良いなら今が買い時かも知れず。
GTX 780登場でGTX 680カードが4万円台前半に!? (1/2) - ITmedia
http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1305/25/news008.html
これはツクモの秋葉原実店舗、しかも限定らしい為、価格コムを見て来ると4.7万円くらいが最安となっておりました。
GTX 680から700番代の780へという事は、680のリメイクかと思ったけれど実はタイタンの廉価版のようだという話を次で。
GTX 780とTitanのベンチマークスコアを強引に比較
GTX 780のベンチマーク結果を3種類のメディアより。
- NVIDIA「GeForce 700」シリーズ第1弾「GTX 780」ベンチ - PC Watch
- 「GeForce GTX 780」はどれだけ速い? (1/3) - ITmedia
- ASCII.jp:「GeForce GTX 780」は新シリーズらしい力を示せる? (1/5)
各メディアともにGTX 680やRadeon HD 7870との比較を掲載。
性能など詳しく知るならASCII、解説がマニアックで良いならITmedia、グラフを沢山見たいならPC Watchがお勧め。
ITmediaより引用。
GeForce GTX TITANの下位モデルでありGTX 680の“正当”な後継GPU
(中略) つまりNVIDIAは、これからもTITANを最上位に掲げ、その下位としてGTX 780を投入する。言い換えるなら、TITANが実質的にGeForce GTX 785辺りに相当するとも言える。
しかし、各メディアとも肝心のGTX Titanとの比較は無し。さすがに11万円もするグラボをベンチ用に経費で在庫とか出来ないのでしょう。
そこで、PC Watchが過去にやっていたTitanのベンチスコアを参照。
- 超ハイエンドシングルGPU「GeForce GTX TITAN」を試す-PC Watch
比較用グラボはGTX 680とHD 7870なので、GTX 780の物と同じと推測。マザーやCPUなどは同じ、違いはこれら。
- HDD・・Western Digitalの500GB と 詳細不明の2TB
- 電源・・アンテックの1200W、シーソニックの750W
- OS・・Windows 8 Pro、Windows 7 Enterprise
HDDと電源はスコアに影響しないと思うけれど、OS違いは影響が有るかも知れない。同じベンチマークソフトでもスコアに違いが出ていたけれど、その中でも以下の条件にて
- ベンチマークソフトが同じ
- ソフトのバージョンも同じ
- GTX 680のスコアが大きく違わない
GTX 780のグラフへ強引にTitanを突っ込んだ結果、その1がこちら。
計算方法は、
- Titanベンチの680スコア / 780ベンチの680スコア * Titanスコア
- Titanスコアを780ベンチの上へ挿入し再度グラフ化
グラフその1へ話を戻し、一番下(Physics)はCPU性能で頭打ちになるらしいのでスルー。上3つの緑3つをご覧有れ。GTX 680と780は大きめに違うけれど、Titanと780は僅差。
もう一つDirectX11のスコアを合成。
ちなみに私はベンチマーク変態では無い為、3D Markくらいは知っているけれど、このStone何とかが何かは知らないレベルなので、妙な事をしているならご容赦有れ。
フルHDではGTX 780とTitanの差がほぼ無く、Highでは逆転しているので計測や再計算の誤差と思うけれど、より高解像度になると階段のように差が出ております。
ラスト、DirectX9のモンハン大討伐ベンチを合成。
こちらも差は微妙。解像度がWQHDでもTitanと780のスコアは1割も変わらず。
別のベンチマーク結果ではPassMarkに期待。
source:PassMark Software - Video Card Benchmarks - High End Video Cards
ぶっちぎりでTitanが優勝しているけれど、GTX 780はどの位置に来るか。
上から2番目になると思うけれど、PC Watchから拝借し合成したグラフに近いなら、GTX 680以下がGTX 780とTitan組から一気に差を広げられるところ。
今後のRadeonの立場は如何に。
結論:モニタがフルHD以下でコスパ重視ならGTX 780
ベンチマークのスコアが全てでも実際の動作でも無く、何のゲームやソフトで使うかにより差は大きくなるかも知れないものの、少しでも高性能が良いならTitan、価格重視ならGTX 780で良い気がする けれど、性能重視ゲーマーは価値観が逆なのでしょう。
BTOパソコンの選び方でも3万円差を取るか、僅か(かも知れない)性能差を目的としTitan入りにするか。
普通のゲーマーなら2~3万円くらいのGTX 660やTiで充分と思われ、680以上が必要な人はコスパとか考えていないと思うのでTitanになるのでしょうな。
600番代が処分されて行き、GTX 770や760 Tiが出る頃には700番代も値下がりするはず。待てば待つほど安くなるけれど、その待った時間に比例し快適にゲームを出来る時間を削った事になるので、本当に必要な物なら待つのもほどほどに。
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