2015年6月1日、GTX 980 Tiがリリース。
発売直後の最安は、税込にすると10万円を超える玄人志向のリファレンスモデルとなっており、海外では649ドル~なので124円換算すると税別8万円。ご祝儀も込の価格となっているのでしょう。
ドスパラが当日にBTOパソコンを発売。
ドスパラのGTX 980 Ti搭載PCは税別約22万円
2機種出ており、安い方でさえ税込にすると24万円弱。
上位機種は以下が違う程度で税込約28万円、4万円のプラス。
- CPU:Core i7-4790K(4.0-4.4GHz、4コア/HT、8MB)
- マザー:インテル Z97 チップセット搭載
- メモリ:16GB(PC3-12800 、8GB×2)
- SSD追加:250GB(SATA 6Gb/s接続)
CPUはKが付いただけでは無くクロックがそれぞれ400Mhzも高め、250GBのSSD追加は良いと思うけれど、メモリ盛り過ぎと無改造前提でZ97がやや無駄か。
話を安い方の機種へと戻すと、円安が続いており、2015年6月現在は120円を突破しているので仕入値が厳しいのだろうけれども、それにしても高め。
グラボ以外のCPUからOSまでを市販パーツの最安値で足し算して行くと、10万円切れるくらいと思われ、となるとグラボが14万円以上の計算になってしまう。
ドスパラに限らず、超の付きそうな高性能PCは数が出ない為、薄利多売出来ないので割高になるという例。
980 Tiの性能は現状最高性能なTitan Xに近い
ドスパラの販売ページに面白い比較が載っていたので拝借。
GTX 980 Tiがぶっちぎりで優勝しており、980 Tiより上のグラボを掲載していないのは凄いでしょうと見せる為かと。
価格も桁違いなのだからTitanシリーズと比較しなければ駄目だろう、というわけでその比較がこちら。
source:TITAN Xより断然お得!『GeForce GTX980Ti』速攻レビュー - 週刊アスキー
もう何かTitan要らないんじゃないか感。
他のベンチマークスコアやfpsの比較でも差は僅かとなっており、VRAMが6GBとTitan Xの半分では有るものの、影響は大した事無いという。
もっと詳しく知るなら、PC Watchのレビューがお勧め。
5行にすると。
- 大容量VRAM搭載による4K解像度に対応
- DirectX 12の新機能に対応
- ヘッドマウントディスプレイへの最適化
- ベンチ比較はやはりTitan Xと大差無し
- 消費電力はTitan X並で結構デカい
980無印のTDP 165Wに対して980 Tiは250W。システム全体の実際の消費電力比較では、980無印260Wに対し340Wくらいなので実測80W前後の差。この性能で電源容量600~700Wで良さそうな点も凄いですな。
発売日の価格はこちらが詳しい。
GeForce GTX 980 Ti搭載カード各ベンダーまとめ - ITmedia
http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1506/01/news057.html
各ベンダーの実売を書き出すと、※全て税込
- ZOTAC・・・10万7784円前後
- ELSA・・・13万4800円前後
- Palit~・・・10万9800円
- GIGABYTE・・・10万8864円
- 玄人志向・・・10万5624円
というわけで、Palit入ってると思われるドスパラPCは3万円ほど盛られている計算になる為、自作可能で高級パーツにビビらない自信が有るなら組み立てた方が得かも知れない。
4K解像度とフルHDとの境界線が見え隠れ(まとめ)
ここ数年のGeForceシリーズは、Titan登場で価格に驚き、700番台の性能でインテルが腰を抜かし、900番台は省電力過ぎAMDが裸足で逃げるレベルへと進化。
現実以外で3D処理をしない私と手持ちPCは、NVIDIAは一体何と戦っているのだろうと傍観しているのだけれども、それは4K解像度では無かろうかと。
別の記事で書いてしまい、かぶるので詳しくはやらないけれど、軽くなったFF14程度ならGTX 980辺りでさえオーバースペック。
しかし、アサシンクリードユニティというゲームは4K解像度に対応しており、そうなるとTitan Xでさえ20fps前後しか出せないというゲーム側の進化。※1秒間20コマ、30以上無ければ私でも判るコマ落ち、ゲームなら60は出て欲しい感じ
フルHDまではゲーム側とグラボ側の性能勝負になっていたものの、4Kが普及するならゲーム+4K対グラボ屋の戦いへ。
個人的にはゲームのグラボは3万までと決めているので冗談でも10万とか出せず、そんな金が有るならプレステ4とソフトいくつか買えば良いと思ってしまうところ、画質でハァハァするゲーマーには必要なのでしょうな。
8Kモニタとか出たなら、グラボ作る側以外に描くゲームのCGデザイナーも大変と思ったという小並感で締め。
>画質でハァハァするゲーマー
リアルっぽいゲーム、例えば「黒い砂漠」とかの女性キャラはどう見てもエロニーズに応えたようにしか見えない。ハアハアできる人もいるでしょう、別の意味で(横目
>リファレンスモデル
どうせ高価なビデオカードを購入するなら、箱くらいしか各社の違いがないリファレンスより、ファンの仕様や基板の大きさなど変化のあるオリジナルモデルが好みですね。コチラ辺りは特徴的。
ASCII.jp:3連ファン搭載のGTX 980 TiをCOMPUTEXで展示するZOTAC
http://ascii.jp/elem/000/001/015/1015662/
ただ今回のGTX 980Tiは、リファンレスでもデザインがメカメカしくて格好は良いですね。どことなく「進撃の巨人」の立体機動装置に似ているような。
>メモリ盛り過ぎ
重量級のゲーム「バトルフィールド 4」は推奨動作環境が「メモリ:8GB」ですから、最近の仕様として、ハイスペックのゲーム用にメモリ16GBは順当なのでは。
>もう何かTitan要らないんじゃないか感。
ゲーム用として見ると、TITAN Xと同等性能で価格は2万円くらい安いですから、お買い得ではありますね。TITAN XはVRAMが12GB、かつメモリバス幅が384bitですから、例えば「4K解像度で重量級のゲームを60fps以上でプレイしたい」というような需要では、980 TIよりTITAN Xの方が良さ気。
250Wといえば、古の「GeForce GTX 480」と同じ消費電力ですね。PassMarkによると、両者の3D性能差は3倍近くと大きな開き具合。
http://www.videocardbenchmark.net/compare.php?cmp[]=3218&cmp[]=100
ただし2D性能は大して向上していないため、3Dゲームをやらないなら別にビデオカードなんぞどれでも良い、という定石は当時からずっと変わらない模様。
FPS系ゲームは推奨動作環境のハードルが上がってきてますね。
メモリ8GBだから大丈夫、とは言えなくなり、グラボもミドル程度の性能では画質を落とさないとプレイすら難しい時代に。
グラフィックとは関係ないですが、ゲーマーな方は液晶モニター、マウス、キーボード、コントローラー、ヘッドホンに金をかける傾向があるそうです。スピーカーはゲーム的にNGとのこと。