フロンティアとドスパラで激安PCが販売中。
フロンティアは良く分からないけれど夏のセールか何かで安めなデスクトップ。ドスパラは決算セールと称して中古部門よりノートを本気で叩き売り中。私が激安と書く時は本当に安い時だけなので見るだけでもどうぞ。
2012年7月下旬より、期間限定と思われる販売。
フロンティアのスリムPCはオフィス付で約4.5万円
フロンティアのニュースリリースをITmediaより。
KOUZIRO、4万円台からのOffice導入済みデスクトップPC- ITmedia
http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1207/23/news091.html
4万円台と来たなら大抵は49,800円など約5万円な物が多いけれど、今回の4万円台は44,800円という健全な4万円台。
フロンティアは2ヶ月くらい前からマイクロソフトオフィス2010パーソナルのセット販売で特設ページを作っており、その中に有る1機種。
先日はオフィスに3年保証までセットになっておりネタにしておりますが、今回の約4.5万円PCはセットはオフィスのみでモニタも省略。
構成は今時の安物に見られる仕様、そしてH61マザーやPC3-10600メモリの処分と思われる内容。
- OS:Windows7 Home Premium 64bit ※セレクタブル
- CPU:インテル Celeron G530(2.40GHz、2コア/HT無、2MB)
- マザー:インテル H61 Express チップセット搭載
- メモリ:2GBx1(PC3-10600 ※8500で動作のはず) ※今なら4GBx1
- HDD:500GB
- DVD:スーパーマルチドライブ
- オフィス:Microsoft Office Personal 2010 プリインストール版
- その他:カードリーダー、キーボード、マウス など
- ケース:スリム
- 電源:250W
この仕様がどのくらい安いのか、市販パーツの単品最安と比較したいものの、おそらく真面目に合計するとマイナスになってしまう上、スリムと電源の価値が何とも言えないのでやり方を変え、Windowsとオフィスの価格を引いてみましょう。
- Windows7 Home Premium・・約1.2万円(DSP版で換算)
- MSオフィス2010 Personal・・約2.0万円(無しとプリインストールの差額)
計3.2万円とすると、ハードウェア一式の価格は約1.3万円というわけの判らない状態へ。これではケース、電源、HDDで終わり。CPUやマザー代などが出ない計算。
だいたいWindows7 Home~仕様の安物PCでさえ3万円は下らず、オフィスが付くと2万円乗るものなので少なくとも5千円がどこかへ行っております。
マイクロソフトがオフィスやOSを叩き売っている可能性
なぜこのような考えになるかは、以前パソコン工房から借りてレビューしたレサンセのデスクトップと比較すると分かり易いかも知れない。
2ページ目の構成一覧と比較すると、主な仕様の違いはレサンセ側が電源300W、USB3.0対応の2箇所程度で他は同じ物または同等品。
レサンセの3万円も安過ぎておかしいけれど、フロンティアのオフィスが付いて4.5万円は有り得ない価格設定。
フロンティアが赤字販売で無ければ、他にコストを削る事が出来る箇所はマイクロソフト提供部分。
上ではWindowsはDSP換算で1.2万円としているけれど、フロンティアのWin7はOEMと思われ、巷の噂では6~8千円。PC本体部分を3万円とすると、オフィスは7~9千円という事に。
OSがVistaとかメモリが1GBなどの落とし穴は無いので、オフィスが必要な環境、主に法人の業務で必要ならこれは有りでしょう。
但し、Windows8発売は約3ヶ月後。新オフィスはマイクロソフト公式発言でWindows8より前に出したいと言っていたので、これらが引っかかるならスルーですな。
ドスパラ中古のノートはWindows XP Pro~で1.6万円
こちらはドスパラのメルマガで発見した中古ノート。
メルマガ登録をした覚えが無いけれど、パーツを購入した際にDJ会員とやらになっているので標準で受信しているのでしょう。
ページが分かり難いのでURLを貼付け。リンク切れ回避の為に切っているので、行くなら手数ながらURLコピペにて。
DJ CLUB PRESS 中古号外 - ドスパラ中古
http://used.dospara.co.jp/sale/free/extra_tyuko_mail.html
こちらは7月末までとなっており、左のThinkPadは現在在庫11台。
赤字覚悟と書かれたセールは大抵、覚悟しているだけで全然安くない物が多いけれど、さすがにWindows入りで16千円のノートは安いと言わざるを得ないかと。
安い理由は古い為で、性能が結構低め。
- OS:Windows XP Pro ※ダウングレード版
- CPU:Celeron M 420(1600MHz)
- メモリ:1024MB
- HDD:80GB
- 光学ドライブ:DVD-ROM
- モニタサイズ:15インチ
これだけでは良く解らないので、他店やインテル公式などの情報を集めて付け足し。この機種はカスタマイズ(BTO)PCだったらしく合っているかは不明。
- CPU:Celeron M 420(1.6GHz、1コア/HT無し、1MB)
- メモリ:1GB(PC2-5300)
- グラフィック:Intel 940GML Express(VRAM:最大128MB割り当て)
- モニタ:15型スクエアTFT液晶(解像度:1024x768)
- 重量:約3kg
重量が凄まじいですな。ウルトラブック2台分くらい。
バッテリが重いと思われ、中古なので使えない物として外せば軽くなるものの、それでも2kgは切れないかと。失礼、バッテリは欠品しておりました。
この仕様というかCPUとの構成は、私がメーカーの修理工場で開いた事が有るので時期的には5年くらい前。ダウングレードと書かれているのでWindows Vistaが出た頃と推測。
XPは2年弱で終了、IBMロゴのノートが欲しいなら
ここまで性能が落ちると、私が一昨年末まで使っていた5年物のデスクトップより処理能力は落ちると思われ、CPU交換やメモリ増設が困難とするならXPのサポートが終わる約1年9ヶ月後を目安に使い捨てでしょう。
動画をYouTubeで見るにしても高画質は厳しいと思われ、HDD容量80GBはXPなら空き容量は結構有ると思うものの少なめ。SSDに交換しようにもIDE接続の可能性が有り厳しい。
レノボでは無くIBM時代の製品なので、IBM製のThinkPad所有がステータスと思う変態以外にはお勧め出来ない。また、買い替えでは無く買い足しの場合、これだけの為にセキュリティソフトを入れるなら更に数千円掛かりましょう。
しかし1.6万円(送料1500円)は安いですな。無駄に計算すると、既に無いもののXPのProをDSP版換算すると1.2万円以上、と思うならノート本体は約4千円。
ハードウェア価格が激安なパソコン(まとめ)
どこが激安かは、Windowsやオフィスを除いたPC本体のみの価格。
私の妙な計算に納得してしまったなら本当に1万円台、または4千円になるので本格的に安いけれど、衝動買いしてはいけない注意点をそれぞれ挙げると。
- フロンティア・・オフィス(エクセルとワード)を使わないなら割高
- ドスパラ中古・・消耗率が高いと思われる上、捨てるにも金が掛かる
オフィスのパーソナルはエクセルとワードしか入っておらず、例としてエクセルだけ、ワードだけしか使わないならそれだけで2万円、またはWindows7入りPCを3万円とするなら1.5万円も上乗せされる事に。
オフィスは要らない人が多いから飛ぶようには売れない。ここがフロンティアの特徴的な販売の弱さで、机上の計算では超割安かも知れないけれど需要を考えておらず、結果として宣伝が大げさに見える仕様。
中古の特にノート、更に5年前の物は消耗以外に製品そのものの質が今より悪く気になる所はマザーボード。当時は液体コンデンサ満載が標準なので、寿命という概念で考えるとそう長くはもたないでしょう。
また、液晶パネルが有るが故に廃棄料は(自治体によるけれど)4千円くらい。2年も使えないとするなら、セキュリティソフトや廃棄料を含め、送料も入れると捨てるまでの費用は計2.5万円くらい。しかも保証は1~3ヶ月なので、鷲巣並の強運が無ければ ざわざわ するレベル。意味不明失礼。
結局はユニットコムのレサンセ、3万円シリーズと比較するとオフィス無しや新品という価値によりこれらの抱合せや中古は私の選択肢から消える為、特にお勧めしているわけではございません。
安い=買った、の癖が有る人はご注意有れ。ちなみに私は、安い->なぜ?->なるほど->要らない、または酔った勢いで購入。
困ったものですな。
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