マウスコンピューターより液晶モニタセットPCが新発売。
6月に発売されたばかりの新CPU、コードネームHaswellを搭載し、1画面では無く3画面にしており液晶ディスプレイが3台付属。少し前の感覚なら液晶3枚で6万円、しかし現在は値下がり続けそこまで高額ではございません。
提案として上手いと思ったので紹介。
マウスよりトリプルディスプレイBTOパソコン
ニュースリリースをPC Watchより。
マウス、99,750円から3画面液晶セットHaswellデスクトップ - PC Watch
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20130614_603679.html
発想は良くても画像が下手ですな。これでは3画面をどう使うか考えた事の無いPCユーザには何が良いのか分かり難いはず。
モニタアーム無しなら自動的に横並び、こうしなければ。日本HPの旧製品より。
これも画面がゲームなので普通の人にはピンと来ないかも知れないと思われ、一般的かも知れない、私は3画面ならこうすると思う例。
ブログ編集時
- 左:画像サムネイル表示、画像加工ソフト(Gimp)
- 中:ブログ編集用ブラウザ、確認用ブラウザ
- 右:メールソフト など
ウィンドウを切り替えず、しかも同時に表示されるので並行して作業が可能、それがマルチディスプレイの良さ。ちなみに作業中はメール受信ウィンドウは開かない方が良いと思う。
以前見た3画面ウェブデザイナは確かこうしておりました。
- 左:Illustrator(ボタンなどウェブ素材の作成や加工)
- 中:Dreamweaver(html、CSSなどの編集)
- 右:ブラウザ3種類(IE、Firefox、Chrome)
単純にモニタが3倍の広さになり、フルHDなら横5,760x縦1,080解像度へ。
話を戻し、マウスの最安機種(99,750円)の標準構成より主な仕様。
- Windows 8 64ビット
- インテル Core i5-4430 プロセッサー
- インテル HDグラフィックス 4600
- 8GB メモリ
- 500GB SerialATAIII 7200rpm
- インテル H87 Express
- DVDスーパーマルチドライブ
- 500W 電源
- iiyama ProLite E2278HD-2 (21.5型LED液晶ディスプレイ×3台)
- ※DisplayPort-DVI 変換コネクタ付属
太字にしていない行は普通の良く有る標準構成で使われるパーツ。
特徴はCPUがHaswellなので合わせてチップセットもインテル8シリーズ、H87となっており、標準3画面のセットなので液晶ディスプレイは3台。
変換コネクタの話は次で。この提案を私が上手いと感じた事3つ。
Haswellの特長を早速生かしている
4K出力は未来を先取りしすぎなのでスルーし、Haswellの特徴。
第4世代Coreプロセッサを搭載し、プロセッサ内蔵のIntel HD Graphics 4600の3画面出力で価格を抑えた。
普通にマザーボードから3つの映像出力が出来る為、ビデオカード(以下、グラボ)不要でトリプルディスプレイが出来ており、そのグラボ分の価格が抑えられている、と。
Haswellは省電力以外にグラフィック性能も上がったと言われており、3Dなど複雑な処理をしないならCPU内蔵グラフィックで充分でしょう。
変換コネクタが付属している理由はDP(DisplayPort)をDVIへ変換する為で、DP端子の付いているモニタは少なく、子会社(iiyama)の安いものをセットし10万円を切りたかったと見ております。
注意点はここ。
グラボを増設すると3画面全てデジタル出力も出来るけれど、マザーボード側の端子がDP、DVI、D-Sub15pinとなっており、D-Subはアナログ。
同じモニタを3つ並べるとD-Subのみややボケた感じになる為、そのモニタでは細かい作業はしない方が良いかも知れない。映り具合の差は、アナログ放送が地デジテレビになったくらいの違い有り。
性能を落とし過ぎず、とりあえず3画面が必要なら、でしょうな。
21.5型からの3画面は良く考えている
在庫が余っているだけかも知れないけれど、
21.5型から27型のフルHD液晶4種類を選択可能
間に23と23.6型が有り、最安の標準は21.5型。なぜ小さめにしたか、在庫の都合以外でマウスの中の人が何を考えたか想像すると設置スペースの横幅の問題。
今私の正面にある23型は幅約50cm。まっすぐ横へ3台並べると1.5mのデスクが必要になり、左右をそれぞれ30度程度斜めに設置しても1.2mは切れないかと。
左右の画面をデスクの外へはみ出して置いても良いけれど、隣が通路ならぶつかって破損したり他人のデスクへはみ出したり。その他、震度3~4程度で万円単位の機器が壊れる危険性が上がるのもどうかと。
23と21.5型の横幅はわずかな差と感じるかも知れないけれど、横に長くなると人間側の首が疲れましょう。
解像度はどちらもフルHDなので、トリプルにするならあえて小さめのモニタという選択肢は有りと思う。
Windows 7有り、10万円切る価格設定
マウスに限らないけれど、国内BTOパソコンメーカーはほぼ全機種で現在もWindows 7モデルを選択可能、もちろんマウスのこれも7有り。そして10万円を切る背中押し感。
21.5型のiiyamaモニタ(ProLite E2278HD-2)は6月現在価格コム最安1.6万円くらいなので3枚で4.8万円。
Windows 8の無印をDSP版換算で1.3万円とすると、PC本体部分は3.9万円くらい。i5-4430のBOXが価格コム最安約2万円なので残りの部分は1.9万円くらい。
ケース、電源、HDD、メモリ、DVDスーパーマルチ、キーボード&マウス、これらの合計が2万円未満という事になり、同じ構成で自作しようとすると厳しい。
但しマウスは送料がバカ高く、モニタも別の計算になるのでこの通り。
PC本体とモニタは1台に付き3,150円という高額設定。送料は9,450かと思いきや1,050円値引いているご様子。
送料別はおそらく経理上の都合と思うけれど後付感が半端無く悪印象。買う側の都合や心情も考えた方が良いと思う。
以上。1枚はアナログ接続で良く、自作したり改造しないならいかがかと思うけれど、送料込の総額で約11万はどうかと思う。
自作したり改造に興味が有るなら続きもどうぞ。
Radeonなら1枚のビデオカードで最大6画面表示
RadeonとはAMDというメーカーのグラボのブランドで、型番はAMD Radeon HD 6670のように現在は4桁。千の位は大きいほど新しく、百以下は大きければ性能が高いとは一概に言えないけれど高め。
Radeonは以前から安いグラボでも1GPU(グラボのCPUのような感じ)で3画面出力に対応しており、調べてみると現在は6画面も可能との事。
source:一般ユーザー向けAMD Eyefinityテクノロジー
更に調べると、6個も端子の有るHD 6870など見当たらず、有っても4~5万円あるいはそれ以上になると思われ、コストパフォーマンスを考えるとぶっ飛びすぎ。
話を戻し3画面なら私が適当に挿している8千円くらいのグラボでも可能。WindowsがXPなのでまだやっていないけれど、現在はHDMIとDVIでデュアルディスプレイ中。
3画面になると、左へ横長の23型が追加になりそれが1番。中央の現在1が2になり、右の2が3へ。ちなみに右のモニタはSXGAを縦向きにしており1,024x1,280。
やはりこのグラボもHDMIとDVIともう一つはDP端子なので変換コネクタが必要。アナログにはならないのでまだ良いけれど、この変換コネクタが結構高い。
source:Amazon.co.jp: 玄人志向 DisplayPort to DVI変換 アクティブ変換 Eyefinity対応
たかが3千円。しかし先程も書いた通り私のグラボは当時8千円。それなら予算1.2万円で変換せず使えた方が何かと楽。
というわけで、NVIDIAなら出来るようなので次もどうぞ。
GeForce 640以降なら1GPUでも4画面まで行ける
簡潔で分り易いベストアンサー。
GeForceであれば、640以降のものであれば、接続可能であればすべて単体で4画面までに対応しています。
NVIDIAの場合は、NVIDIA GeForce GT 640のように3桁。640以降とは単純に640より数値が大きければ以降に該当し、他のグラボは見ていないけれどASUSのGT 640は公式で4画面対応と書かれておりました。
source:ASUS - ビデオカード- GT640-2GD3
ページ内より引用。
4画面出力に対応
Nvidia Surround技術に対応しており、4画面出力に対応します。
話を戻し「接続可能であれば」 とは物理的に端子が3つしか無ければ4画面は無理という意味で、ASUSのGT 640はHDMIx1、DVIx2、D-Subx1なのでデジタル3画面可能。
価格コムで最安を見ると8~9千円。GT 640は少し古いけれど、性能を求めるクラスのグラボでは無い為、マルチモニタ用としてのコスパを考えると優秀。
安いグラボの増設はメモリ並に簡単で、自己責任になるけれど
- ケースの側板(サイドパネル)を開く
- PCI-Express x16のスロットへグラボを挿す
- ケースを閉める
- モニタを複数繋ぎ電源オン
- Windows上から配置を設定
数千円程度のグラボなら補助電源はまず不要。HDDのようにケーブルを接続するわけでも無く、挿して繋げば後は設定するだけなので、何も問題無く進めば10分くらいで出来るかと。
BTOパソコンを改造する場合でも修理時は外せば良いだけ。但し推奨しているわけではございません。比較的簡単に改造は可能というのみ。
作業効率、映像品質、費用対効果の検討を(まとめ)
マルチディスプレイにすると元(シングル、1枚)に戻せないという人も居るけれど、私に言わせるとそこまでとは思わない。
結局、用途により利便性が変わる為、私のように酒飲んでブログ書いて時々画像編集する程度なら2枚でも充分。1枚でも支障無し。
しかし上で書いたウェブデザイナの例のように3画面でも足りない用途も有り、ウィンドウの切り替えや同時進行するアプリケーションが多いなら効率は向上。
モニタが3枚になれば作業効率3倍というわけでも無し。デザイナなどがアナログ(D-Sub)接続すると使い方により厳しい。
モニタを2枚追加するという事は21.5型でもプラス3万円以上。IPS液晶とかEIZOや三菱の23型が良いとかこだわり始めると2枚で4万、または軽くそれ以上になりましょう。
マルチディスプレイの使い勝手は実際に使ってみなければ分かり難く、安い買い物でも無い為、導入は良く考えましょう。
別の見方をすると、3画面はかっこいいとか、仕事出来るっぽい見栄えになるなど、来客の有る職場ならはったりとして良いかも知れない。
マウスは変換コネクタをカスタマイズの追加として「3画面対応BTOパソコン」という提案でPC単体を売った方が良いと思う。モニタの送料が高過ぎる上、iiyama縛りがいただけない。
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