日本HPが販売中のHP Spectre 13について。
現物を借りたわけでは無く日本HPからネタにしてくれと言われたわけでも無く、目についたので何となく詳細を見ると完成度が高いと思うのでエアレビュー。ダサくないWindows PCは珍しい。
適当に見て参りましょう。
ノートPCとして完成度が高い「HP Spectre 13」
さて、ここから褒めちぎるけれどHPから金貰っているわけでも無くHP信者なわけでもございません。強いて言えば、個人的にHPの高性能ノートは昔からどれも良いと感じている程度。
HP Spectre 13はこれ。
8秒動画が分かり易いのでこちらもどうぞ。音無し。
解像度の設定を1080pにしてフルスクリーンで再生すると全体のデザインの良さが判る、かも知れない。
ロゴは以前まとめ記事でネタにしたProgress Markという一度お蔵入りになっていたものが使われております。
HPのロゴを見慣れている人には繋がっているように見えそう、私はそうだったのでので正面からの拡大。
アンケートの経過。
4人中3人が良いと思うなら優秀でしょう。
100人中100人が良いと感じるデザインとか存在しないはず。ちなみに私はAppleのリンゴ欠けたロゴのどこが良いのか解らない人。
HPのロゴが新しくなるのかと思えば、このスラッシュロゴはHP製品の最上位ブランドのみに使われるそうな。
そして本体は極薄。
閉じた状態で最薄部10.4mmとしか書かれておらず、最厚部をごまかしているのか?と思い仕様詳細を見ると最大11.2mmとなっており0.8mmしか変わらない。現行のMacbook Airは17mmなのでApple CEOはぐぬぬだろうか。
個人的に気に入っている箇所はヒンジ。
フォトショップで加工されている感は有るものの、丸いヒンジが内部へ収納され1枚の板状になるデザイン。閉じても開いても美しい。
オプションのSpectreシリーズ専用らしきマウスも見た目重視、クリックのボタン部分が一体型。
機能性を求めるならばボタンが足りないと思うけれど、見た目重視ならば有りでしょう。ここのロゴはスラッシュにしなくて良かったと思う。
気になる物はACアダプタ。
この形ならば以前私がケチを付けた下の画像の難点が解消されているはず。
source:日本HPの2in1PC「HP Elite 1012 G1」レビュー総評(3/3) - BTOパソコン.jp
ACの箱から直接プラグが飛び出すのでコンセントの差し込み部分の場所を取ってしまう。見た目重視ならばこれが良いのか、機能性重視なので個人的にこうでは無くケーブルを延長して欲しかった。
本体の話へと戻り主な仕様を下位モデルより。
- OS:Windows 10 Home (64bit)
- CPU:Core i5-6200U(2.3-2.8GHz、2コア/HT、3MB、TDP15W)
- メモリ:8GB(1866MHz,LPDDR3 SDRAM)※オンボード
- SSD:256GB(PCIe NVMe M.2)
- モニタ:13.3型フルHD(1920x1080)
- 無線:IEEE802.11a/b/g/n/ac 、 Bluetooth 4.2
- 有線:USB Type-C 3.1x3(うち2つはThunderbolt 3対応)
- バッテリ駆動:約9時間
- 重量:約1.11kg
上位はCPUがCore i7、SSD容量が512GBで他は同じ。
特長はType-CのUSB端子が3本も付いており、2つはThunderbolt 3対応。Tunderbolt 3は最大40Gbpsなので5GB/sという、ここにSSD付けた方が良いのでは?と思える速さ。
但しカスタマイズはほぼ不可。
しかしカスタマイズする必要性を感じない。
CPU性能とSSD容量を落としても価格を抑えたいなら下位モデル、フルスペックで行きたいならCore i7搭載の方で良いわけでマニアックなカスタムは不要。
カラーは2種類かと思いきやダークグレーとローズゴールド2色でのデザインという意味。
PCメーカーにしては珍しく、CDMでのベンチマーク結果の公開。
「なぜランダム512Kで比較?」と思えば倍率を高く見せたかったのかと。さすがPCIe接続なだけはあり全体的に激速。
見た目が良く性能高く容量デカい、USB3.1による外付の自由度も高い。高級機だからと安易にタッチスクリーンにしなかった点も高評価出来ましょう。
スマホやタブレット、おさわりPC持っている人なら解るはず。手で触れまくるので頻繁にモニタを拭く必要が有り、放置するといくらApple製品であろうとも小汚い端末になってしまう。
Spectre 13はそういうみすぼらしさが合わないと考えた、のかも知れない。
最安でも約15万円のHP Spectre 13は買いか?(まとめ)
ハードルはただ1つ、価格の高さでしょう。
日本HPが値引きセールでもしない限り最安モデルでさえ税込15万、送料含めると15万4千円はパソコンとしてどうなのか。
ところで今回のエアレビューの書き方で常連の皆さんは気付いたかも知れない、私の感覚が先日借りた日本HPのHP Elite 1012 G1で変わった自覚有り。
普段というか過去の私はパソコンという物に対して以下のように捉えていた為、当然ながら作文もそのようになっておりました。
- パソコンに10万円以上とか冗談では無い
- 但し3Dゲームやデザイン用なら話は別
- 実用PCで効率重視ならノート非推奨
- BTOはどれも見た目ダサいが普通
BTOパソコンは中身同じでコスパ良いのでお勧め、ゲームやデザインするなら予算の限り盛りまくるべし、が基本。そして決めるのは買い使う人次第なのだから私が口を出す筋合いは無いとしつつも、「10万円超えは無い」は余計な世話だと気付いた。
デザインや薄さのような見た目に価値が有ると思える人、10万も20万も大して変わらないと思う金銭感覚、私以上に収入が有るとかパソコンを使いこなしている人ならば今回のようなHPノートは有りかも知れない。私には無理というだけ。
実機を借りたElite 1012がSurface対抗とするなら、これはWindows版Macbook Proの対抗でしょう。
デザインなど見た目のセンスが無い私でもこのノートの見た目は凄く良いと思う。Apple信者に言わせると色が、ヒンジが、ロゴがダサいとか言いそうだけれども、個人的にはクラシカルな色、高級感あるヒンジ、シンプルなHPロゴが気に入っておりMacbook ProよりSpectre 13の方が勝っていると思う。
以上。自分でもHPの宣伝記事に見えるほどイイネワッショイしている気がするけれど、HPから頼まれたわけでは無し。
逆に日本HPがこれ見たなら、「では使ってみよ」と送って来そうだけれども、これ以上書くこと無いと思うので、もし依頼されても借りる気は無し。
CDMでベンチまでされては、私では無くともレビューする人は困ると思うほど解説が行き届き過ぎていると思った。
そういえば、ヒューレット・パッカードの略称は「HP」ですが、ロゴは「hp」なのですよね。何故かは知らず。
>HP Spectre 13
Spectre、スペクターですか。幽霊とか妖怪とかの意でしたね。それだけ薄くて軽いという意味でしょうか。
>PCメーカーにしては珍しく、CDMでのベンチマーク結果の公開。
比較対象が自社製品な点は好評価。ランダム512Kの読込は確かに18倍&20倍ですけれど、ランダム4K読込なら110倍とひと桁も倍率が違います。数字が地味だから無視でしょうか。
>高級機だからと安易にタッチスクリーンにしなかった
13.3型で1,920×1,080ですから、デフォルト設定だと表示が細かくなり、タッチスクリーンにはそぐわない、と考えた可能性もありますね。DPIを大きくすると、今度はせっかくのフルHD画面を一杯に使えなくなり、使いづらくなります。
>「10万円超えは無い」は余計な世話
本人が納得しているなら、余計な世話ですね。性能が高いほど使いやすいと思っていたり、価格が高いほど壊れにくいと思っていたり、誤解を解いた上でなお大金を出すなら止める必要は皆無です。