海外のBTOショップはえらい事になっております。
パソコンは世界中で販売されており、日本以外でもBTOというかカスタマイズPCは有るとは思っていましたがここまでとは思わず。BTOメーカーの中の人は是非参考にして戴きたいという、いつもとは方向の違う内容です。
おそらく見ているだけで笑え、ではなかった面白いので、無駄かも知れない解説と共に見て参りましょう。どこからの紹介かはラストでリンク書きます。
ムダ無く迫力有るBTOパソコン通販サイトiBUYPOWER
iBUYPOWER: Custom Gaming Computers and Gaming laptops
http://www.ibuypower.com/
英語が読めない方にはきついかも知れませんが大丈夫。私も読めません。
タイトルはカスタマイズのゲーミングなコンピュータとラップトップ、デスクトップとノートの意味でしょう。FLASHがこれでもかと使われており、大変見易く迫力有る通販。日本の通販サイトが霞んでしまう程です。
私は個人的にFLASHサイトは開いた直後に閉じるか迷う程に嫌っておりますが、良い所は見易い事。無駄なリンクが無く上手く誘導してくれます。気になったら上のリンクからどうぞ。
トップページを見ていても意味が無い為、中へ行きましょう。
ゲームPC屋なのでハイスペック満載で低性能は無いかと思いきや、Core i3の日本円では4万円程度のパソコンも有ります。以前書いたインターネットやメール用PCの選び方に有る、Core i3をベースにカスタマイズして参りましょう。
確かこのような構成です。
- OS:Windows7 HomePremium 32bit
- CPU:インテルCore i3 530(540)
- HDD:500GB程度
- メモリ:2GB
- 光学ドライブ;DVDスーパーマルチ
- 電源:ケース付属400W程度
- ケース:ドスパラやPC工房オリジナルのマイクロATX
- 価格:約52千円から65千円(モニタ無し)
Intel H55/H57 Core i3/i5 Configurator
チップセットはH55、CPUはi3またはi5からコンフィグ(カスタム)出来るという意味でしょう。モデル名という概念が無いようです。おもむろにクリック。
一応言い訳をしておきますが、私が故意にドハデなケースを選んでいるわけでも、フロントの温度表示を狙っているわけでも有りません。これでも地味な方。
日本のBTOやショップブランドならまず無い状態ですが、さすがアメリカン。意味が解りませんが、価格は429ドルからとなっており、ケースだけでも結構原価高そうな気もします。
カスタマイズの先頭より、いきなりケースから選べてしまう。
ドスパラやマウス、パソコン工房などではケースがモデル名や型番、シリーズ名の元になっており、性能に合わせて大小する上に初めから基本構成として決まっているため選べない。
ショップブランドのようなノリになっておりますが、実はここからが凄い。
右に価格差が表示されており、それを選ぶと全ての価格が選択したケースに合わせてプラスマイナス表示で自動計算。更に?マークをクリックすると個別に画像の表示。
最も高額な+165ドル、ZalmanのGS1000とやらのフルタワー。
精細に加工されたケースの画像がポップアップし、どのようなケースなのか一目瞭然。ケースに限らず、ほぼ全てのパーツで画像が表示されます。
進化が速く入れ替わりの激しいパソコンパーツでは、これをやると相当な手間かと容易に想像出来ますが、力の入れ所が間違っていない。購入者から見ればカスタマイズするページは重要でしょう。日本のメーカーは見習った方が良い。絶対。
ケースの場合はこれだけで終わらず、上部の表示も選択した物になります。
これ以上詳しく見るならZalmanのGS1000で検索すれば良く、右の小さい画像で見える通り、どのような特長か分かり易い。ケースだけでもこの素晴らしい有様。
続いてCPUなどの主要パーツへ。
メモリのdominatorを開いております。
CPUはCore i3の530から変更無し、メモリも1GBx2で標準。CPUクーラーは何と標準で水冷。マイナス10ドルで空冷も選べますがそれは勿体ない。男は黙って簡易水冷。
メモリの上にチェックボックスが有り、例として4GBのDisplayOnlyと書かれているチェックを入れると4GB以外が消えて表示。これも日本では見られない親切設計。カスタマイズするユーザの事を考えた大変な御苦労様でございます。
次はグラフィックボード。
サイコムも真っ青の品揃え。テイクワンでもここまで無いとは思いますが、普通在庫が無かろうと。していたらアホです。
ご注目戴きたい所は差額。元はCPU内蔵グラフィックのためグラボは無し、要するに0の状態からですが、各カスタマイズの差額が大変良心的。
例として日本ではGTX460(1GB)の単品で市場価格は現在23千円。上のカスタマイズでは232ドルとなっており、日本で買うよりカスタマイズで載せた方が安い計算になります。
グラボのみならず他のパーツも大変良心的で、為替相場や仕入ルートの違いから出る金銭も有るかと思いますが、日本のBTOパソコンのようにカスタマイズで性能を変更すると比例して高額にはならない。
しかもエプソンダイレクトのようにベースが高額でも無いため、趣味でやっているのかとさえ思える程に安い。海外ではこれが普通なのでしょうか。
その他、電源ユニットは標準450Wから1500Wまで25種類選択肢有り、マザーも選べる上にPCI増設オプションも安く載せる事が可能。
特にいじる事無く出来た構成。
- ケース:NZXT Alpha Gaming Case Black(ATX)
- ケース電飾:(None)
- 静音:(None)
- サウンド増設:(None)
- CPU:Intel Core i3 530 Processor (2x 2.93GHz/4MB L3 Cache)
- CPUクーラー:Liquid CPU Cooling System w/ 120mm Radiator
- メモリ:2 GB [1 GB X2] DDR3-1333 - Corsair or Major Brand
- グラボ:(None)
- マザー:MSI H55M-P31
- マザー増設:(None)※USB3.0とSATA3を接続可能になる
- 電源:450 W
- HDD1:500 GB - 16M Cache, 7200 RPM, 3.0Gb/s
- HDD2:(None)
- 光学ドライブ1:DVDスーパーマルチ黒
- 光学ドライブ2:(None)
- カードリーダー:(None)
- ディスプレイ:(None)※フロント上部の表示
- 以下略
価格は429ドル、1ドル88円程度で換算すると日本円で約38000円。
しかしこれにはOSが付いておらず、付けても英語版Windowsになるため日本でDSP版のWindows7HomePremiumを購入するとプラス11千円。
総額は5万円を切っており、Windows7が英語版で良ければ日本円で約9千円でオフィス2010のスターターとやらまで付いております。
確か宣伝の入る対Google用のアプリケーションのため、要らなければ消せばよろしい。普通のオフィス2010もHome and Business(Exxcel、Word、Powerpointなど入り)が159ドルとなっております。
オチとしては送料が高額。
ロサンゼルスやニューヨークまで船便で65ドル、空輸と思われるFedexの2日版では95ドルとなっており、届け先はアメリカとカナダのみとなっており、日本へ配送してくれるかは不明。
英語で問い合わせる時間や能力が有るなら、格安で見た目が凄いパソコンを手に入れられるかも知れません。
海外のBTO、iBUYPOWERは見た目やオプションも凄い
価格は安くパーツの種類が豊富。更にケースが選べるように見た目やオプションが多くなっており、遊べるカスタマイズでも有ります。
誰に必要かは知りませんが電飾の追加も可能。
静音(ノイズリダクション)はこのような部品が使われますという説明。
そしてオーバークロックは格安、約1800円から4500円。
コンセプトモデルと思っていたサーマルテイクのLevel10も有り。
カスタマイズ、購入可能となっております。
可動するとは知らず焼酎を吹きそうになりました。
万一購入するとなれば保証やサポートが気になりますが、日本への発送の有無と言語の壁さえ越えられるなら納期が1~3ヶ月かかりサポートは無いに等しい日本の自称プロよりはよろしいかと。
50万や100万出す金が有れば、ガイドを付けて現地へ買い付けに行くと粋かも知れませんな。
iBUYPOWERR Computer
11581 Federal Dr. El Monte, California 91731
通販の営業時間と連絡先
Mon - Fri: 7:30am - 6:00pm PST
Sat: 10am - 3pm PST
Toll Free: (888) 462-3899
Phone: (626) 228-1153
日本のBTOメーカーは海外のBTOを見習え?
激しめのタイトルにしましたが、見習って欲しい戴きたい所は
- なぜか単品と同程度の激安なカスタマイズ差額
- パーツの種類が日本では見られない程に多い
- 電飾やゲームなど無駄ではあるものの提案が面白い
- ページから離脱する事無く選べる充実の部品説明
iBUYPOWERは日本で言うとBTOメーカーというよりショップブランドや組立代行に近い物と思われますが、良い所はぱくらなければどこも似たような無難なIntelマイクロソフトNVIDIAまみれになっており選んだり勧める方が大変。
私も記事を書きにくいので、これ以上特徴の無い企業にはならず、昔のFaithや昔のツクモのような遊び心を頂戴したく存じます。
以上、元ネタはこちらのブログ。
ケースの塗装や水冷仕様まで選べるの( ̄◇ ̄;)!?海外BTOショップはすごい☆|kakuさんのブログ
http://ameblo.jp/kaku60kai/entry-10589613729.html
iBUYPOWER以外に数件のショップを紹介されており、(パソコンの)変態写真満載で楽しめる記事になっております。
何コレ欲しいw
この際、北米在住BTOパソコン.com閲覧者向けに、左ペインに星五つでリンクしとけばいいじゃないw
結構居たりしてw
TakaQさんがサポートや修理、または通訳するならリンク張りますが(笑)
こういうハデなケースが良いわけですな。Celeron水冷計画に入れましょう。