過去のニュースを読んでいると、概要に気になる一文。
Windows 7のパッケージ製品には、x86版(32bit版)とx64版(64bit版)のインストールディスクが両方とも含まれるという
ASCII.jp:32bit vs 64bit Windows 7を入れるならどっちだ?|買う前に知っておきたいWindows 7のアレコレ特集
http://ascii.jp/elem/000/000/457/457279/
ASCIIでは「入れるならどっちだ?」と有りますが、これはパッケージに32bitと64bitが入っており、どちらをインストールし使うかというタイトルで、どちらを購入するかという意味では無い事が解ります。
以前書いた、Win7のDPSやアップグレードの価格比較では、パッケージを含め予約販売での優待価格を一覧しましたが、今回は優待や予約を抜いて今後の事を考えます。
グレードと販売方法の各3種類を並べました。
DSPがツクモになっている理由は、FDがセットで平均的な価格になっていたため。この表から一発で判ることは、予約販売の優待価格に今乗らなければアップグレードはDSPより高価という事です。
特にXPユーザの場合は、アップグレード版を購入してもクリーンインストール(再インストール)になるため全グレードでDSPが得。アップグレード自体が期間限定のようなもののため、次の表では外します。
パッケージは32bitと64bitが丸ごとパック、DSPは32bitまたは64bitという単体別売りのため、単純にパッケージの価格を1/2にし、DSPからパッケージの差額を出しました。
今後64bitの利用予定が2~3年以内に有るなら、UltimateではDSPが5600円高く付く。HomePremiumでも約2000円。Proは逆に高く見えますが、これは企業用途という意味も有るかと思いますがUltimateを安く見せるための当て馬です。
たかが2~5千円程度と思えば、初めからアプリケーションや周辺機器の対応状況が怖い64bitでも良いかと思いますが、逆に今32bitで今後64へという事なら、差額は4~11千円と倍になります。
Ultimateで例えると、パッケージ41千に対してDSPを32と64の2個買えば52千円。しかしそれは時の流れで価格は下がり、1万円以上の差額は出る事は無いでしょう。
インテル様が何年も前から、はよ64bit対応しろや と待ち構えていた事を汲んだのか。ようやくマイクロソフト様も重い腰を上げたと思いきや、消費者に選ばせ、市場を静観するという賢い選択に出ました。これは上手い。
タイトルの末尾にかっこで括りましたが、OEM(PCメーカーがパソコンにインストールして出荷するWindows7)は、通常製品と同様の内容となるため、32bitのパソコンを買えば64bitが付属し逆も有りと予測します。
マイクロソフトとしては、最も力を入れる所はOEMです。
パッケージの利益や出荷数、DSPがどうだという事では無く、世界のOS「Windowsシリーズ」としてパソコン市場を独占しておかねばならない。
中古PC用のXP(Pro、格安OEM)を出したと思えば、中古PCにLinuxを標準仕様として官公庁へ大量に突っ込むNPO法人が現れたり、箕面市ではMS様のセレブ生活から脱却したいようです。そして、来年の今頃にはGoogleがChromeというLinuxベースのOSをリリース予定。
既にWindows7とAndroidをスイッチできるネットブックを、世界市場第三位のAcerが元気良くかどうかは知りませんが出ます。
Googleの携帯電話向けOS「Android」と「Windows 7」を再起動せずに切り替え可能なネットブックがついに登場 - GIGAZINE
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20091015_android_aspire_one/
64bitのWindows7が必要になる頃、Windows7が本当に必要なのかが気になりますが必要でしょうね。 チッ
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