JEITAが5月のPC出荷数や額を発表。
日本式新年度となる最初の4月は前年比が何と49.6%となっており過去最低。続く5月はやや持ち直したものの58.8%という、パソコン市場の衰退が目に見えて判る結果となっております(明鏡止水的棒読)
どうでもよろしい前年比推移から。
2015年度PC出荷数の前年比は4月5割減の5月4割減
ソースはこちら。
JEITA / 統計データ
http://www.jeita.or.jp/japanese/stat/pc/2015/
やる気の見られないJEITAのコメント、4月と5月より。
好調に推移した前年の需要増の反動もあり、台数、金額ともに11ヶ月連続で前年同月を下回った。
好調に推移した前年の需要増の反動もあり、台数、金額ともに12ヶ月連続で前年同月を下回った。
その好調に推移した前年の需要増と反動の推移グラフがこちら。
昨年の4月は前年比147%、出荷台数は4月としては珍しい100万台近くが出ており、5月は123%で90万台弱とやはり多め。
XPサポート終了祭りが終わるラスト2ヶ月、駆け込み需要でも有ったのかと思えるほどの多さ。ちなみに2011年からの4年間で、2014年度の4~5月は同月最高値を記録。
台数は後でやるとし、カテゴリ別で前年比。
モバイルノートがなぜか復調、と言いたいけれど、やはりこれも前年同月を見ると何となく判る、前の年は他のカテゴリより伸びていなかったので反動も少ないと見るべきでしょう。
逆にデスクトップ単体とA4ノートは前年がタケノコ状態なのでその反動。オールインワン(一体型PC)はどうでも良い感じ。
出荷台数は4月と5月が過去4年のワースト2を独占
前年比ではウォルターも腰を抜かす混線状態なので、台数そのまんまで推移グラフ。意味不明失礼。
いくら反動とは言え、特需の直前となる2013年4~5月、その過去の2011-2012年らの同月と比較しても少ない。4~5月の2ヶ月合計でさえ100万台行っていないという事は、2011-2012年の4月分のみで足りてしまうほど。
特需前の2013年4~5月を過去と比較しても台数は少なくなっている為、パソコン市場の衰退は言い過ぎとしても、買い替え需要は減少傾向と言えるかも知れない。
と思ったけれど、良く考えると2013年4~5月と言えば既にWindowsが8になっており半年後。確かタッチスクリーンの生産が追いつかず、パネル足りないのでパソコンが売れないと言い訳していたと記憶している為、それが原因かも知れませんな。
その他、JEITAの集計は途中からソニーが丸ごと消滅しており、2012年以前と比較すると台数の低下は当然。
金額も一応。
出荷台数ほど開きが無い理由は主に2つと見ており、円安とタッチパネル搭載によるPC単価の上昇でしょう。消費税は別勘定になるはずなので、出荷金額には含まれていないはず。
2015年度の4~5月は最低レベル。しかし、これは単価では無く総額なので、出荷台数が少なければ有る程度は並行するので低くなれども当たり前。
台数前年比は2015年6月から本当に復調するか?(まとめ)
私がグラフ作成に使用しているシートより、数値の一覧。
オレンジのセルがXP祭りの影響が出たと思われる12ヶ月。
2013年度6月頃は、NECと富士通が生産ラインを2倍にするという話が有った時期。XPのサポート終了は2014年4月9日で、5月も他の年度より多い。
では2015年6月から前年比がまともになるかと言えば、他の年度が81~107万台と多めなのでまだ厳しい予感。ならば7月から2014年度の66.9万台を超えそうかと言われると微妙。
今年は夏モデルが出たという宣伝より、NECと富士通の旧モデルの叩き売りや安売り用PCばかり目に付く為。私の目の問題かも知れないけれど。
もう一つ、6月以降も厳しいかも知れないと予想する原因はWindows 10の7月29日リリース予定。少しWindowsに詳しい人なら買い控える意味は無いと知っているものの、普通の人は10が出るなら待とうと思っているやも知れず。
出荷台数を棒グラフで。
2014年8月以降の明るくした紫が気になる少なさ。9月は秋冬モデル、12月は年末商戦、3月は毎年多いのでブレとして除外。
そこから水色の2015年へ続いているとするなら、マジでパソコンの出荷台数は低迷し続けそうな流れになっていそう。
原因を適当に考えてみると、
- パソコンそのものの買い替え需要が減少
- ソニー撤退によるJEITA統計の分母縮小
- Windows 8以降のPCが不人気な割に高額
- 7仕様PCをまだ販売中のBTOへ流れている ※ほぼJEITAに載らない
「PCはスマホに食われている(キリ」は、当サイトでは通用せず。
source:マルチデバイス利用動向調査(2013年5月調査) | 株式会社D2C
「タブレットに(略」も無理。
source:Windows8系とタブレットの需要調査結果(2014年6月) - BTOパソコン.jp
「Windows 10が出たなら売れる(キリ」も困難。
source:Windows 10の期待度や必要性の調査結果(2015年6月) - BTOパソコン.jp
だいたい7や8系から10へ1年間無料アップグレード出来るのだから、パソコン出荷台数にはほぼ影響しないはず。
単に、故障しなければ買い換えない人が増えただけかも知れませんな。
私も昨年末の故障した4年物のPC、Core i7-950搭載、X58仕様も故障しなければ組み直さなかったほど、最近のパソコンは4~5年落ちでも高性能で大容量のまんま息が長いと思う。
Windows10に期待している自分はイカレ野郎ですかね?
>円安とタッチパネル搭載によるPC単価の上昇
安倍のせいだー(アルティメット棒読み)
>消費税は別勘定になるはずなので、出荷金額には含まれていないはず。
消費税増税による消費意欲減退は関係ありそうですがw
>パソコンそのものの買い替え需要が減少
XPパソコンの買い替え需要も一巡しましたし、消費税増税による駆け込み需要も終了しましたしw
>ソニー撤退によるJEITA統計の分母縮小
JEITA統計はあてにしてはいけないんですってw
>故障しなければ買い換えない人が増えただけ
オーバースペックになってきた上に、壊れにくくなりましたしw
>最近のパソコンは4~5年落ちでも高性能で大容量のまんま息が長い
私も2年前(CPUとチップセットの世代的には3年前)のi7-3770搭載、Z77仕様のPCを未だに使っていますが、まだまだ性能不足を感じないどころか、今の基準でも高性能なんですけどw
ノートに至っては5年前のi5-520M搭載で、SSDに換装したら現役で使えるw
「Windows 10」、7月29日に全ユーザーに届くわけではない(段階的に提供) - ITmedia ニュース
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1507/03/news047.html
「Windows 10」、リリース計画が一部明らかに--Windows Insider参加者を皮切りに段階的に提供 - CNET Japan
http://japan.cnet.com/news/service/35066852/
Windows10は7月29日の発売当日に全員に行き渡るわけではないと判明 - GIGAZINE
http://gigazine.net/news/20150703-windows-10-rollout/
無償アップグレードが発売日当日に行き渡るとは限らないって情報が出ていますがどうなんでしょうか?w
いずれにせよ発売日に盛り上がるってことはなさそうですなw
>10に期待している自分はイカレ野郎ですかね?
あなたがそうなら私もそう。現在もそして(たぶん)未来もWindowsしかない以上、期待はしてなくともそれを口にせざるを得んという超絶消極モードではありますが。
「X」の方ももちろん同じ。「りんごしんじていく」人みたくポエれるほどの期待はありませんが。
左下のスタート(Windowsロゴ)ボタンからシャットダウンとか再起動しかしないなら大丈夫だ問題無いとしか感じない。デスクトップ画面に生理前のファイルやショートカットを置くような一時ファイル的な使い方をしている人には10は無い、という程度かと。
7でOKな人は、10ユーザが増えて10がどうなっているか実況して欲しいのでは無かろうか。問題は10にした後、MSがどれほど強引な広告をWindows OS上へぶち込んで来るか。その都度作業を止められるなら、それはもはや有料とは言えないだろう的な何か。