JEITAが2017年1月のデータを公開。
早いものでWindows 10のリリースから1年半が経過しており、7仕様PCは一部を除き昨年10月で出荷終了したので一般向けWindows PCの販売は10のみ。中古PCもMAR版の10で出始めております。
いつも通り前年比から。
国内パソコン出荷台数の前年比推移
ソースはこちらの2016年。
JEITA / 統計データ
http://www.jeita.or.jp/japanese/stat/pc/
JEITAコメントより。
1月は、台数は前年割れとなったものの、金額は前年を上回った。
金額は後で見るとして、出荷台数の全体による前年比推移。
やはり100%前後での安定に近付いていると思われ、タイミングはXP終了祭り開始から1年、では戻らず、更に1年後の昨年6月頃から100%辺りで上下に振れ始めております。
昨年4月から今年1月までの累計は99.4%、4~6月の四半期を抜くと100%を少し超えるくらいなので、今後はこの調子で行くと思われ、大きく振れたならば翌月に逆方向へ大きく振れてプラマイゼロに近くなるはず。
カテゴリ別。こちらは見づらくなったので今回より期間を短めに変更。
オールインワンは分母が小さいので上下は激しくなり当然として、主力となるノートPCがやはり昨年6月頃から100%前後。
1月のデスクトップ単体は、正月早々企業がパソコンを新調するとは考えにくく、買い換えるとするなら決算前になるだろうから2月下旬から3月までに多めに出ると予想。
経理的豆知識として、企業のパソコンはなぜセパレート(分離型)なデスクトップPCが多いかは、単純にモニタ使い回せば安いから、ノートよりも安いから、と思われるかと。
もちろんその通りだけれども、パソコンは1年以上使うもの(通常は4年で計算)、となると10万円を超えると4年で割り算した減価償却(10万なら2.5万x4回)になるので調整が難しい。ちなみにサーバーは5年。
そこで10万円を切れるデスクトップ単体ならば少額減価償却資産というやつに該当する為、消耗品として一発で経費になるので、例として今期は黒字、来期からは赤字かも、ならば予定が立てやすいという意味もございます。
なので大手メーカーの10万円余裕で超えるノートとか、モニタ巻き添えで廃棄処分になる高価な一体型はそういう意味でも嫌われてしまう。
現役の経理担当では無いので鵜呑みせず、知識が古いなら失礼。なお、これは株式法人の話なので他の決算方法になる場合は知らない。
台数と金額は昨年度とほぼ同じくらいで推移
比では無く実際の台数と金額の推移。
緑が昨年、オレンジが今年度。台数は同じくらい、金額は本年度の方がやや上かというところ。
金額は為替相場、他に変形やタッチスクリーンなどの無駄な高機能の盛り合わせにより上がるものであり、安さで勝負するBTOパソコンや台湾直送便とは違うので上げても国内大手メーカー好きな人は買ってくれるのでしょう。
XP祭りと反動を足して2で割り平均しつつ棒グラフ化。
紫の2013&2014年平均まではだいたい同じくらい。
反動が薄れて来るはずの緑になれども以前のようには回復せず、本年度もそれと同じくらいで推移しているので、今後はこの台数が標準になるのだと思う。
次の祭りはWindows 7サポート終了がきっかけならば2019年末頃。
XPの時はNECと富士通が動いたのか、サポート終了の10ヶ月前から徐々に盛り上がりを見せ、半年前からは過去最高値を次々と更新し、終了月の前4ヶ月と後1ヶ月はアホのように売れていた模様。
これに当てはめると7終了祭りは2019年3月頃から、秋頃から年末年始にかけては最高潮になると予測可能。但し、あと2年で7のシェアがどこまで落ちるか次第。
過去比という、XP祭りより更に前の2年分の平均。イメージとしては、「まだパソコンが沢山売れまくっていた頃」でよろしいかと。
台数と比較し金額の上がり方がえげつない。
元の数値はこちら、台数のみ。
グラフと同じオレンジのセルはグラフとは無関係で祭り期間を表しており、青は濃いほど過去の年度の同月と比較し数値の低いセル。
金額を台数で割り算しおおよその単価を出してみると、最新の本年度1月は98,594円くらい、2011年1月は73,529円、差は2.5万円、昔の1.34倍に上昇。
為替や無駄機能変形以外にも、予算やコスパを重視する人が昔ほど店頭で買わなくなり、金が余っており店員の説明を聞いて騙されたい人が実店舗で買うとするなら単価上昇への影響があるやも知れず。
皆さんどこでノート買うか聞いてみましょうか。
結果のみ見るなら選択せず投票ボタン。※2017.03.06 締めて画像へ差し替え
富士通など縮小するならJEITA統計への影響は大きめ
毎回似た事を書いている気がしないでも無い、まずはMM総研調べの国内PC出荷シェアの最新がこちら。
source:2016年度上期国内PC出荷台数5半期ぶりプラス ~MM総研調べ - PC Watch
JEITA統計に参加していない企業は紫のHPと水色のDELL、そしてその他の内の一部メーカー。
JEITAはMM総研のデータの中の約3割くらいが抜けているので、残り約7割がJEITA的10割。その7割の中の3割となる富士通と東芝が事業縮小、富士通はレノボ丸投げ準備OKの段階。
DELLは昨年から個人向けとして店頭販売に力を入れ始めております。
逆に国内メーカーが中華PCとなり力が弱まるとするならば、実は国内PC出荷数は昨年と変わっていないけれどJEITAでは100%割れが続くとか有り得そう。
Windows7のPC、オンラインショップのラインナップからほぼ見なくなりましたね。パーツ屋としての矜持か、ドスパラが少し頑張っているようにも見えますが。
>主力となるノートPCがやはり昨年6月頃から100%前後
モバイルとA4他、2つの折れ線はだいたい同じタイミングで増減しますけれど、稀に逆方向へ振れるのが面白いですね。原因の分析は良い暇つぶしになりそう。私はやりたくないので、PC市場の動向に詳しい誰かが原因を探ってみて欲しい限り。
>単純にモニタ使い回せば安いから
私の部署、未だに17型のSXGA(1,280×1,024)が現役なのですけれど、1.5万円でも21型フルHDくらい買えますから、いい加減に買い替えて欲しい限り。使い続ける方が、作業効率を考えるともったいない。
>皆さんどこでノート買うか
私は通販サイトへ行き、そこで目ぼしいPCを見つけた後、価格比較サイトで値付けが極端に高くないか調べた上で、購入に踏み切るタイプです。買うサイトは固定、そこのラインナップから妥当なモデルを選ぶ形。