国内PC出荷台数、やはり前年度水準維持か(by.JEITA)

2017年3月29日

JEITAが2017年2月のデータを公開。

約2年におよぶ前年割れの終わりが見えて来たようで、今回も引き続きマイナスにはならず、ここ1年くらいは前年と同じくらいの出荷台数になって来ているという話を今から少々。

いつも通り前年比から。

国内パソコン出荷台数の前年比推移

ソースはこちらの2016年。

JEITA / 統計データ
http://www.jeita.or.jp/japanese/stat/pc/

JEITAコメントより。

2月は、台数・金額ともに前年同月を上回り、2桁伸長となった。

出荷台数全体の前年比推移。 

前年比

6月頃から100%という名の水面上へ跳ね上がる出荷台数。

しかしこれは前年比であり、冒頭で書いた通り過去2年間に渡り前年比マイナスが続きまくった後のプラスなのだから二桁の伸びなぞ全然凄くない。

左の山脈がXP終了祭り、そこから1年ならまだ解るけれど更に1年も前年割れが続き、その2年目と比較してプラマイゼロになりそうというだけで成長とかPC出荷台数が伸びているわけでは無し。

カテゴリ別の前年比。

カテゴリ別

モバイルノートだけが落ちて他は前年比プラス。

モバイルなノートは一般ならばスマホがあるしタブレットもあればデスクトップPCユーザも居るわけで。パソコンがラップトップ型(ノートブックPC)で良い程度の使い方しかしていない人にはノートPCは微妙なのか。

という見方は極端、単月でマイナスになっただけでしょう。

法人のモバイル需要は用途の想像が出来ない、できたとしてもそれはスマホで出来るのでは?とも思えるけれど、2月という中途半端な月では語れないとも思った。

 

昔ほどの勢いは無いが前年割れ祭りは終わる?

前年比の%ではなく実際の数。

実際の台数と金額

オレンジの線の右端が最新で、昨年を上回る台数と金額。とは言えども過去5年分と比較するとワースト2。

XP祭りと翌年を足して2で割り算し平均したグラフ。

平均化

祭りとその前よりは減っているものの、前年よりはマシなくらい。

パソコンがまだ沢山売れていた頃との比較。言い換えると、Windowsがまだまともだった頃(7当時)との比較がこれ。 

過去比

XP最良説に続き、7はXP並に優秀論は正しいはず。

その後のWindowsとかいうクソOSがアレだからこうなっているとしか言えないのだけれども、どこの大手メディアも指摘無しとは情けない限り。

Windowsのクソ化でパソコンが売れないのだけれども、スマホが、タブレットが、Chromeが、という言い訳は聞き飽きたし見飽きた。

Apple Watchは関係無い。

 

毎年3月は法人向けの出荷台数が高まる時期

経理経験者でなければピンと来ないと思うので、法人の決算月に何が起こるのか簡単に2通りで。

  • 売る側・・・棚卸し在庫を減らし節税したいので安売りする
  • 買う側・・・経費を増やして節税したいので備品類を買う

このマッチングにより在庫と現金の動きが激しくなるわけですな。

なぜ在庫減らしたいかは、売れ残っているという事は売上に関わっていない資産として計上されるので利益額が増えてしまう。利益が増えると納税額も増える。

なぜ経費を増やしたいかは、こちらも同様に利益が残りすぎると納税額も増えるので可能な限り必要な物を買っておきたい感じ。

具体的には、これも決算が関係していると思う。

4月ごろには法人需要ラッシュも落ち着くとの見方も強い。

source:GTX 1080 Tiカードの品薄化の根が深い理由 (1/4) - ITmedia

以下はデスクトップ単体の出荷台数。棒グラフの方をご覧あれ。

デスクトップ単体の出荷台数

分かり難いけれど3月のみ青い棒の色を明るく塗り直しております。

3月は最もパソコンが売れる時期で、昨年度までの3年間はいずれも3月が期内でのトップクラスというか余裕で優勝。

左1/3くらいはXP終了祭り、その影響が右の2年間へ現れた後の今期3月はどうなるか。期内トップになるは当然として、前年度を割らないようなら、法人需要も復活の気配アリと見て良さそう。

台数全体も。棒をご覧あれ。

出荷台数全体の前年比

濃いオレンジは大手PCメーカーのモデルチェンジ月。

前期3月は100万台弱。この内法人が6割くらいとするならば、買い替え需要、景気がどうなのか指標になるかも知れない。してどうするかは不明。

コメント(1)

>法人のモバイル需要
弊社へ打ち合わせに来る営業やら技術職やらの方、11~12型くらいの小型ノートを持って来る事が多いですね。とあるそれなりに大手の会社へ、国内外にある倉庫の在庫を、クラウドで管理するAndroidアプリの開発をお願いした時は、打ち合わせでタッチ操作対応の2in1端末が何度も登場しました。

ただしSurfaceを見た機会は、過去1度しかありません。使っていたのは保険屋の営業さん。

>前年割れ祭りは終わる?
3月に期待しただけの伸びが出たか、で勝負の分かれ目となる訳ですが、市場のニュースリリースなりセール情報を見る限り、あまりお買い得なモデルがあったとは思えず。フラッシュメモリ高騰の影響が出る前に、完成品のPCを購入してしまった方がお得だったのですがね。

>Windowsのクソ化でパソコンが売れない
それだけが原因な訳でも無いですけれど、気に入らないから買い換えない、は一定数いるでしょうね。2020年に「5,000円でWin7へのWindowsUpdateを1年間延長するパック」でも販売すれば、多少はMSの小遣い稼ぎにはなるやも。

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