JEITAが2019年9月のデータを公開。
当月は何か間違っていないかと疑うほど出荷台数も金額も爆上がりとなっており、過去12年間を範囲としても7終了祭りがラストスパートに入ったことがわかるデータとなっております。
適当に見て参りましょう。
国内パソコン出荷台数の前年比推移
元ネタはこちら。
一般社団法人 電子情報技術産業協会
https://www.jeita.or.jp/japanese/stat/pc/
ソースはテキストのURL内2019年。トップページ以外にリンクするなという社団法人様の言い分なのでクソ不便だと思うけれど従うとしております。
JEITAコメントより。
現行体系となった2007年以降、9月単月として過去最高の台数実績(中略)
第2四半期は(中略)9月同様2007年以降最高の台数実績となった。
2019年上半期は、2012年以来7年ぶりに500万台を超える実績となった。
9月単月と第2四半期としては過去12年くらいで最高。しかもJEITAが500万台と言っているなら、JEITAはMM総研の67%くらいの数値しか取れていないため、実際の国内出荷台数750万台相当。
x2で年間1500万台とするとパソコンがバチクソ売れていた頃の数値の上の方にあたるもののx2はやりすぎで、9月は消費税増税の駆け込み需要だろうから、実際には1500万台/年も行かないはず。
全体の前年比推移。
グラフが上へはみ出てやり直したので過去の画像とは比較できない。面倒なので上限を200%、下限0%へ修正した。全体では前年比171.8%、去年の9月の1.7倍も出荷されているの図。
カテゴリ別。
やはりデスクトップが強い。
なぜ強いかは今でも法人向け、業務用PCとしてはデスクトップが良いという風潮がそのまんま続いていると思われ、普段冴えないオールインワンも前月は見なかったことにすると絶好調。
マウスコンピューター談では法人でもノートが売れ始めているとのことで、その影響もありノートも昨年の1.5倍クラスなのでしょう。
実台数も金額も9月は過去9年間で爆勝
出荷台数も凄いが金額が特に凄まじい。
台数はJEITAが書いていた通り過去12年くらいで最高なので9年分しかないこのグラフでも優勝するは当然。
金額は灰色の濃い線な2013年、XP終了まで1年を切れている年と比較しても2番めの出荷金額となっており、言い換えると過去9年間の全単月で2番めな金額の高さ。XP終了滑り込みな前月の2013年3月の次、という言い方も。
パソコンまだ売れまくっていた頃との比較。
こうしても7月からプラスへ転じており、9月は出荷がプラス、金額は4割ものマシマシ。PCバブル期と比較している、と言えばわかりやすいですな。
平均単価は最近にしては良心的か。
おそらく一般向けで家電量販店にてボッタクられている個人向けに対し、予算5万などとふざけた性能を法人向けとする流れが変わっていないならば、それに薄められて9万円を切れたと見るべきか。
数値で見た方がわかりやすいカラースケール
数字嫌いな人用にカラースケールをぶち込んでスクリーンショット。
上半分が台数、下が金額。
左端の黄色いセルがXP終了祭り年、2014年4~5月頃までなので実質2013年が祭り年であり、黄色上段の行と比較しても今期の好調化がよくわかる。緑に近いほど優秀、赤になるほどゴミのようだ。
しかし今回の9月の爆上げは明らかに消費税おかわり増税の影響なので10月で反動は出るとして、その反動が11~12月まで続くのか、それともまだまだ需要はあり11~12月で盛り返すのか。
毎回のごとく書いている気がしないでもない、そういうのは私ら消費者にはあまり関係ないので割とどころかバチクソどうでもいいですな。ならJEITA記事やめろと言われてもアーアー聞こえないというやつにて失礼。
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スパートを掛けていないのにラストスパートとは妙な表現。
>やはりデスクトップが強い。
法人需要は従来どおり、多少なりとも省スペースなスリムケースが強いのでしょうか。Pentium4くらいまでのスリムケースは、光学ドライブの読み込みでケース全体がガタガタ揺れるほど騒音無視な設計でしたが、最近は省エネなパーツが多いのでスリムケースには有利な環境だとは思いますけれど。