JEITAが2021年1月のデータを公開。
小中学校のPC授業が始まる時期は4月から、となるとメーカーからの出荷は遅くとも2月頃までになると思われ、今回の1月分もGIGAモバイルのせいで大荒れな前年比などとなっております。
適当に見て参りましょう。
国内パソコン出荷台数の前年比推移
元ネタはこちら。
一般社団法人 電子情報技術産業協会
https://www.jeita.or.jp/japanese/stat/pc/
ソースはテキストのURL内2020年。トップページ以外にリンクするなという社団法人様の言い分なのでクソ不便だと思うけれど従うとしております。
JEITAコメントより。
1月は、個人向け・法人向けともに好調に推移し、2カ月連続で台数・金額とも前年を上回った。台数は現行体系となった2007年度以降1月単月で過去最高の実績となり、2013年度以来7年ぶりに100万台を上回った。
もう上回ったとかいうレベルではなく出荷台数は昨年1月の2倍。
200%を突破。y軸伸ばす設定変更面倒なのでやめてほしい。
これで2014年度以来のトップだった2019年9月の最高記録を抜いたことになり、171.8%のラベルは今消した。今後は209.8%がトップとして残しましょう。前年比なので意味があるかは知らない。
数字で見てもわかりやすい。
JEITAが言っている通り、2013年度1月は106万台に対して今回は138万台なので単月トップ。元から1月は台数出ない月なのでGIGAスクールPC特需が効いているわけですな。
関係ないけれど月別の色で分けると、時計の上下左右6,9,12,3月に新製品が出荷されることが多いため、その月に旧モデルが在庫処分されるタイミング。どうしても家電量販店のパソコン買いたい人はこれらの月を狙うべし。
なぜ出荷月に在庫処分するかは新製品の棚を空けるためで、NECなどがプレスリリースばら撒く頃には処分初めていなければならない。私が店長なら3ヶ月遅れで新製品の在庫を表に出して競合店より安く見せかけたいところ、新製品の販売ノルマや報奨金などあるのでそうも行かない。
種類別は相変わらずモバイルが天井突き破り戻って来ない状況。
オレンジは無視して赤青水色の3つを見ると、いずれも上向いております。7サポート終了特需は2020年1月で終わりなので喪が明けた感。これからはプラスへ転じるか100%付近を維持するはず。
ただしコロナ次第で、前年はテレワーク需要があったらしいものの今年はどうなるか、その増減が多少は影響しそうな予感。
カテゴリ別その2はイカレポンチなモバイルに合わせたグラフ。
まさか更に軸を広げて900%になるとは思わず。
今回のモバイルは正確には840.7%となっており、前年の7.4倍クラスな出荷台数ということに。これ基準にすると他のカテゴリの増減が見づらいため、モバイルジャンプ終了したならその2グラフはやめる。
平均単価が6万円を割れて過去最低を記録
実際の台数と金額。
台数は3ヶ月連続で単月過去最大、10月の息継ぎが無ければ8月からトップクラスの単月優勝を決めまくっております。
金額の方もPCバブル期終焉な2013年度の1月は2014年のことなのでXP終了まで残り3ヶ月の特需でラッシュ。その頃の出荷金額と対等で沿う流れ。
PCバブル期との比較。
これもy軸を-60~+60から上下100%へ変更。
出荷台数は+98%なのでパソコン売れまくっていた頃の約2倍、金額は+65%なので1.65倍もの卸値総額でございます。下の平均単価もそうだけれども販売価格では無く。
その平均単価。
これも下限6万から5万円へと範囲変更した。
今回の価格は59,610円で過去最低。GIGAスクールに対して文科省が出す補助金はPC1台あたり4.5万円。本当に4.5万円で購入しているとすると出荷金額は4万円を切れているはずなため、低単価化に大影響していそう。
来期は前年比マイナス100%以下がありえる
今回の前年比全体は+100以上の200%超え、種類別でモバイルが約840%なので+740%くらい。※100%=前年と同じ=±ゼロなので。
ということは来期の1月分が前期の1月くらいの出荷台数へ戻ったならば、来期と今期の全体前年比は約-100の-200%、モバイルは-740%を記録しても不自然ではないどころかそうなるが必然。
そうなると前年比とは一体何なのか。
2020年度(4-3月)は無かったことにして2019年度と比較するべきか。しかしそれでは他のまともな月が前年との比較にならない。
とりあえず2021年7月までは大丈夫、8月からトチ狂った数値との比較になると覚えておきましょうか。私は忘れて「何だこれ?」とか言っていそう。
それ言い出すとWindows XPや7サポート終了特需の翌年はマイナス叩き出して当たり前だったのだから、それはそれこれはこれとして。
>平均単価
政府補助金の分がそのままマイナス分ですか。店頭のPC価格は変わらないのに統計上は価格が大下りする、読者を扇動したい釣り記者には良い統計。
>来期は前年比マイナス100%以下がありえる
とはいえ統計ってそういうものですし。出た数字にどんな意味があるかを考えるのが統計学。日本国民の8割がカレー好きという統計結果から、日本人はカレーが嫌いだ、という結論を出せるのも統計学。
とりあえず来期と今期の比較にはあまり意味が無いだろうことは予想できますけれど。XP
特需のときと同じ流れを辿るのか、経過を見ていくのは面白そう。