パソコンの記録容量について。
SSDやHDD、メモリなどの容量を持つパーツはどのような物が人気なのか。また、メーカーや規格などに偏りが有るのでは無かろうかと思った為、価格コムの情報を参考に適当に見て参りましょう。
2015年5月下旬現在。
ストレージやメモリの人気有る容量やメーカー
容量に関係する物5種類。ソースは価格コムのPCコーナー。
価格.com - パソコン
http://kakaku.com/pc/
各パーツのページより、グラフをいくつか拝借。
人気のメモリはCFDがトップで4GBが半数近い
2番手にノーブランドが来ている点が気になる。
トップは安定のCFD。価格が安く永久保証、人気が有るのでランキングを見た人が購入し盤石になっている感。
個人的な印象だけれども、修理現場で見たメモリで故障率が低いと体感したチップの種類の順は、Hynix>Nanya>Samsungとなっており、昔はHynix信者。
しかし最近のメモリは故障しても永久保証ばかりな上、2枚購入しても大して高額でも無いので故障とか気にしなくなったと思う。4GBx2で1枚故障しても抜いて修理交換を待てば良いという意味。
話をグラフへ戻すと、規格はDDR3の1600MHzが主流となっており、DDR4はその他の一部を含めてもまだまだ普及せず。高額過ぎる割に全体的な性能はDDR3構成と大した差が無く、コスパ無視したマニアのおもちゃ状態になっているのでしょう。
メモリは枚数により価格が変わるので省略。売れ筋は4GB。メモリスロット2つでも8GB、4つなら16GBまで上げられるのでコスパの良い4GB人気に納得。
SSDは1.4万円以下が多く過半数が容量256GB
価格は半数以上が1.4万円未満となっており、という事で容量256GBクラス以下の需要が過半数。1.4万以上2.8万円未満の幅も3割くらい有りそうなので少ないとは言えない。
個人的に好きなメーカーで言うと、crucialがトップ、3つ離れてCFDは5位。CFDは東芝NANDの寿命事件で評価が下がり、crucialは性能が高く価格は比較的安いので人気が有るのかと。
容量は5割以上が256GB以上。価格コムは早く512GBなどの区切りを付けて欲しい。価格の割合を見ると容量もだいたい判るけれど。
3.5インチHDDはWD5割以上、3TBが主流の時代
WD人気ですな。機種が多く価格がSeagateと大差無く、WDが人気というより不人気なSeagateが競合として弱いのだと思う。
HDDもSSDと似て1.4万円未満が多く、ストレージに1.4万円以上出せる人の割合が低いのか。または3TB辺りのコスパが良い為、4TB超え1本より低容量を複数本として台数的に売れているという意味か。
こちらもSSD同様、3TB以上がどうなっているのか今後の分割に期待。
外付HDDの約半分はバッファロー、2TBが中心
内蔵のWD人気と同じく、バッファローは機種が多い。そしてオリジナルで高速化したり空き容量を増やすようなツールに価値を感じる人が多そう。
内蔵HDDとの違いは人気の価格帯がやや高め。外付で大容量はUSB3.0の影響なのかと考えたものの、テレビ録画用として大容量HDDをレコーダへ外付していると考える方が自然かも知れない。
容量の中心は2.0~2.9TBなので2TBの事。3TBや1TBも同じくらいのシェアとなっております。
個人的には無線の802.11ac普及により、パソコン用の外付として今後HDDは使われなくなるのでは、と感じております。実測どの程度か、障害物問題も有りどこまで普及するか次第では有るけれど。
USBメモリは安物が人気、SanDiskのシェア1割
人気メーカーはシリコンパワー。私が先日購入した栓抜きのようなUSBメモリも同メーカー、安物が人気ですな。
USB接続に転送速度を期待してはいけないのは昔話。USB3.0でもSATA接続のHDDより高速になる可能性が高い為、性能を気にするならSanDiskがお勧め。
容量は8~16GBが中心となり、4や32GBが両脇、と言いたいけれど、シェアトップは面積の広さから32GBか8GBかと言ったところ。私の眼では黄緑の32GBの方が大きく見える。
今年からはUSBが3.1となり、PCIeの転送速度が活かされるので高性能SSDでも外付出来てしまう時代が到来予定。無線のacが普及しなくとも、USBメモリの大容量化で普通の人はUSBメモリでバックアップするようになりそう。
但し、USBメモリは低性能SSDのような仕組、TLCばかりと思うのでSSDより短命な可能性が高く、突然の故障時はデータ復旧困難と予想出来る為、酷使するなら2本でミラー状態にするべきでしょうな。
以上。予想通り過ぎて何の驚きも無かった。
32bit版WindowsならVRAMを盛るという手も(おまけ)
容量と言えばVRAM、ビデオメモリも進化しており、最近は1GBや2GBが当たり前にグラボへ搭載されている時代。TitanXは12GBとかマジキチ状態。
グラボを搭載していないならメインメモリがVRAMとして割り当てられるもの。しかしWindowsが32bit版ならばメモリの上限は4GB、認識する容量は3.2GBくらいなので中々厳しい。
最近の最大VRAM割り当て量は結構デカい為。
source:グラフィックス・メモリーに関するよくある質問
3Dゲームとか動画編集などしなければ1.7GBも使うわけが無いとは思うけれど、最大時1.7GBも使われると残りは1.5GBとなり、同時にChromeブラウザとか使ったなら残量が瞬殺される可能性。
3~7千円くらいでVRAM1~2GB搭載のグラボも普通に出ているので、映像関係の処理を始めるとメモリの空き容量がやたらと減るなら、グラボを挿してみる手も有りかと。
関係無い上にやや古いけれど、VRAMの話はこれが面白かった。
解像度とVRAMの関係を知ろう | ドスパラ - パーツの犬
http://partsdog.dospara.co.jp/archives/51396656.html
何の事か要約すると、同じチップのグラボでもVRAM容量が多い方が高解像度でもベンチマークのスコアが高いという、当たり前と思えるものの、数値での比較は初めて見た。
>2番手にノーブランドが来ている点が気になる
100円ショップでボールペンを買うのと同じ感覚なのでは。価格のみ重視、メーカなど気にしない、の精神。
>Hynix>Nanya>Samsung
私はチップの種類など気した事はありませんね。そんなにバカスカ壊れるなら、採用するメーカは無くなるでしょうし。
>SSDは1.4万円以下が多く過半数が容量256GB
4.9万円以上が4%もいる点に驚き。7,000円未満が17.18%、4.9万円以上が4.05%。単純に掛け算しても
6,999×17.18=120,242.82
49,000×4.05=198,450
4%のセレブ(マニア)達の方が、お買上金額は高い模様。4%が17%に勝つ図式。
>容量は5割以上が256GB以上
大変に興味を惹かれるのは、棒グラフで見ると「31GB以下のSSD」を購入している層が「0.14%」も存在している事。1,000人に1人。10,000人に14人。例えばで言うと、東京都内に31GB以下のSSDを購入した方が18,690人もいるという計算(東京都の人口を1,335万人と仮定)。何の目的で購入したのか気になります。
>WDが人気というより不人気なSeagateが競合として弱いのだと思う
現状で売れ筋ランキング3位、Seagateの「ST8000AS0002」辺りはGB単価4円くらいと激安の8TBで、個人的には好印象なのですがね。
価格.com - SEAGATE ST8000AS0002 [8TB SATA600]
http://kakaku.com/item/K0000726464/
>USBメモリは安物が人気、SanDiskのシェア1割
電器屋ですと、大抵が激遅の「エレコム」「アイ・オー・データ」「バッファロー」の三銃士が並んでいるのですが、オンライン上ですとバッファローのみが踏み止まっていますね。