レノボのIdeaPad Yoga 13、実機レビューその2。
IdeaPad Yoga 13(以下、Yoga13)はゲーム用PCでは無く、Windows 8のタッチ操作をノートPC兼タブレットPCとして使う目的で作られた物。データを残す為にゲームのベンチマークもやるけれど主にタッチ操作の使い勝手について。
ベンチマークから参ります。
スコアに関係しそうな箇所の性能を一覧。
- OS:Windows 8 (64bit)
- CPU:インテル Core i7-3517U(1.9-3.0GHz、2コア/HT、4MB)
- グラフィック:インテルHDグラフィックス4000 ※CPUに内蔵
- メモリ:8GBx1(PC3-12800)
- SSD:128GB
- モニタ:13.3型液晶(解像度:1,600x900)
1600x900解像度は別名HD+。
Windowsエクスペリエンス・インデックスは4.7~7.7
最も低いスコアはグラフィック。
Ivy Bridgeのモバイル用CPUに内蔵のグラフィク性能なのでこんなものでしょう。
目立って高いスコアはストレージで、プライマリハードディスクになっている内蔵SSDは7.7。Windows 8の最高値は9.9。
スーパーπは最高桁数の3355万桁で約12分
桁数多い方から3種類のみ計測。
最近の高性能CPUはだいたい10分台前半が出るようで、約3年半前のCPU(Core i7-860)が載っていたドスパラのガレリアが11分21秒なので、昔の高性能デスクトップ並のCPU性能と言えるかも知れない。
当日19時頃追記:メールにて「スーパーπはシングルコアの演算性能なので、i7-3517U と i7-860 ではコア/スレが2倍の i7-860 の方が明らかに性能が上では?」のような感じでお便り。
シングルコアに関してはその通りで、言葉(文字)足らずにて失礼。1コア1スレ、ターボブースト時の時間で比較して言っております。しかし、i7-860 が明らかに上とは言えず、CPU全体の性能とするならプロセスルールやバス幅など新CPUの方が何かと進化しており一概にどちらが上とは限らないと言えましょう。
詳しくはインテル公式ページで比較をどうぞ> ARK | インテル® 製品の比較
ゲームのベンチマークソフト各種の結果5種類
いつも通りの5種類で参ります。FF14ベンチとかバトルフィールド動画は無駄だと思うのでやらない。
タイムリープベンチ
設定は標準から何も変更せずスタート。
グラフィックカード増設なしなのでラグると思っていたけれど最後までコマ落ち無し。キャラクタがズームされ動くと22FPSくらいまで低下していたものの、だいたい30くらいは維持。
結果は33FPSぐらい、との事。デスクトップのCeleron G530搭載PCが10とかなので、それと比較すると高いけれど、やはりグラボ無しではこの程度。
FF11ベンチ
定番のヴァナ・ディールベンチ。設定は「High」のみで計測。
やはり目立ったラグは無く、大量のキャラクタが激しく動きズームされた時のみ「今コマ落ちしたかも知れない」というレベル。
フェードアウトする直前の最終スコアは4146となっておりました。グラボ無しノートで4000超えは立派。
スクエニ公式の解説では4000~は8段階中2番めに良いスコアとされており、とても快適にゲームを楽しめるとの事。
試しにデモ(ベンチと一緒に入っている)も久々に動かして見たけれど、普通にゲーム用PC並にきれいに動き回っておりました。
MHFベンチ3種類
設定はいずれも解像度1600x900、最大まで上げ、他は変更無し。
モンハンベンチその1、無印。
やはりCeleronクラスとは違い2千近いスコア。Celeronが千行くかどうかで、標準の画質設定なら何とかゲーム出来るレベルなので、これなら普通に遊べるでしょう。
その2、絆ベンチ。
ラストは大討伐。
以前借りたレノボのゲームPCはグラボにGTX 660を搭載しこの10倍くらいのスコアになっていたけれど、モンハンベンチはどのくらいのスコアでどうなのか不明。
別の見方をするとYoga13は有線LAN端子が付いておらずIEEE802.11b/g/nのみ。今でもホストという概念が有るなら取らない方が良さそう。
というかゲームするならゲーム用のノートかデスクトップでやりましょう。
Windows 8タッチ操作の使い勝手と特徴の評価3つ
Windows 8のタッチ操作で気付いた事3点。
スタート画面のタッチ操作はマウスよりやや快適
こればかりは実際に使ってみなければ判らないと思うので、タッチ操作している参考になりそうな動画をどうぞ。
マウスより圧倒的に使い易い操作はスワイプで、スライドさせる操作はマウスよりタッチの方が断然快適。
しかし、私が長年マウス(トラックボール)を使い慣れているせいか、それ以外は特にタッチが良いとは思わず、手や腕が邪魔になる難点を含めるとタッチ操作の使い勝手は想像ほど良くは無し。
だいたいマウスのホイール操作で左右へ移動しない設計がおかしい為、強引にタッチ操作させようとするマイクロソフトの嫌がらせと思われる欠陥Windowsが駄目。
13.3型のHD+では一覧や詳細は行が小さすぎる
もちろんデスクトップ画面でもタッチ操作は可能。
しかしこちらは明らかにマウスの方が操作性や効率に優れており、タッチ操作で快適になるアプリケーションなら、という感じでしょう。
Yoga13は13.3インチ画面、そして高解像度な1600x900なので、下のようにフォルダ内を詳細表示にすると選択が困難。
意地になり一発で目的のファイルをタッチしようと考えた末、指を斜めにすると選択出来たという、タッチ遊びと化した次第。
ここでスタイラスペンか、と思ったけれど、そんな物を使ってまでタッチ操作するくらいなら、やはりマウスが楽。
Windowsでソフトウェアキーボードは有りなのか?
もう一つタッチ操作。タブレットへ変形させて気付いた事はソフトウェアキーボードが邪魔な上に操作しづらい点。
画面の半分近くがキーボードに占有されているにも関わらず、マイクロソフト純正キーボードではテンキーどころかファンクションキーさえ無し。タブレットのキーボードと似ております。
画面を縦にするとキーボード以外の表示範囲は増えるけれど、
今度はキーボードが小さくなり片手タイピングになるので非効率。横長表示でも両手でタッチタイピングとか罰ゲームかと思うほど打ちにくいけれど。
Yoga13にはBaidu関連のものが標準で入っており、キーボードを切り替えるとマイクロソフト純正より少しは良さそう。
しかしMS純正はテンキーへの切り替えが有るけれどこちらは無し。
発展途上と信じたい、何かと不便なソフトウェアキーボードをパソコンで使うなら、ノート型にして普通にキーボードで打った方がよろしいかと。
Lenovo「IdeaPad Yoga 13」ベンチとタッチ編(まとめ)
ベンチマークスコアは主にグラフィック性能なので当然ながら期待出来るような高い数値は出ておらず。しかしSuper πの最高桁数11分台は凄いと思われ、実用ではSSDの高速さが生かされ、HDD搭載PCより体感でかなり速い。
問題はやはりWindows 8で、タッチ操作になると8の良さが判るかと思いきや見事に裏切られ、正直「え?こんなもの?」と肩透かしを喰らった感が半端なし。
デスクトップ画面ではタッチ操作は不要。スタート画面側を頻繁に利用、またはデスクトップよりスタート側の利用度が高いならタッチ操作は有りかも知れない。
以前やったアンケートでタッチ操作は必要か?と皆様へ問い合わせた結果。
source:Windows8の発売後アンケート調査の結果(2013年3月) - BTOパソコン.jp
私は確か「有った方が良い」か「必須」に1票入れたと記憶しているけれど、実際に使うと「無くても良い」へ心変わり。価格が同じなら有った方が良いけれど、これのせいで2~3万円高くなるなら要らない。
2万円も有るならRealforce(高級キーボード)1台かM570(私が愛用している壊れまくるトラックボール)6個くらい買いたい。
約束なのでリンク。Yoga13では無くYogaシリーズへ繋いでおります。
IdeaPad Yoga シリーズ - ディスプレイが360度回転するノート | Lenovo
http://shopap.lenovo.com/jp/notebooks/ideapad/yoga/
今回はゲーム用では無いPCでベンチマークとか、Yoga13のせいでは無くWindows 8への不満ばかりになったけれど、次回のまとめではYoga13そのものの評価としてまとめ。
レビュー「その3」が公開になると下にリンクが出る仕様。または明朝8時過ぎにトップページからご覧あれ。
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