パソコン工房のLesance(レサンセ)ノートの実機評価その3。
その1は分解しハードウェア詳細を確認、その2はWindows上での動作など。今回はベンチマーク用ソフトを使用し、レサンセの3万円ノートとデスクトップでどの程度の数値が出るか調べて参ります。
このページから入ってしまったなら、レサンセのノート評価その1からどうぞ。
ベンチマークソフトは数有れど、私がこの手の測定に興味が無い上にベンチマーク計測の比較は高性能PCやパーツでやるものなので期待せずにどうぞ。
関係しそうな仕様詳細のみ抜粋。先にレサンセのノート。
- CPU:Celeron B800(1.5GHz、2MB、2コア/HT無)
- グラフィック:Intel HD Graphics(CPUに内蔵)
- メモリ:2GBx1枚(PC3-10600)
- 表示解像度:HD(1366x768)
そしてレサンセのデスクトップ。
- CPU:Celeron G530(2.4GHz、2MB、2コア/HT無)
- グラフィック:Intel HD Graphics(CPUに内蔵)
- メモリ:4GBx1(PC3-10600)
- 表示解像度:フルHD(1920x1080)
OSはいずれもWindows7 Home Premium 64bit版で、価格はどちらも29,980円。同じ価格でもノートは性能が低い代わりにモニタが標準搭載。
ベンチマーク比較の条件としては、デスクトップのレサンセが解像度の点でノートより不利になるものの、普通にデスクトップPCとして使うならフルHDで表示させるだろうとしてHDには落とさず。
3D MarkやCinebench、リアル彼女ベンチなどは性能の低さから初めから諦め、いつものやつで参ります。
一部アニメのようなキャラクタが出るので、職場や学校で見ているなら周囲に注意、または帰宅してからどうぞ。
Celeron搭載パソコンでベンチマーク測定と比較
ここからの比較画像は、上がノート、下がデスクトップ。
円周率計算の定番測定ソフト Super π
CPUの処理速度が大きく関わる、計算時間を測るツール。
配布されている公式ページでは、最大の3355万桁でもPentium IIでメモリが充分なら12時間以内に終わると書かれておりますが、それは軽く10年以上前の話。
時代は変わり、Celeron如きでも21分を切れる始末。
未計測の桁数は計測していないのでは無く、0秒になり計測不能の事。
上記数値のみで比較すると、デスクトップ(Celeron G530と4GBメモリ)はノート(Celeron B800と2GBメモリ)の1.3~1.4倍くらいの性能。
Core iシリーズには余裕で負けるものの、この計測ツールはシングルコア仕様と思われ、1コア使用の用途ならCPUの価格を考えるとコストパフォーマンス高め。
3Dキャラが踊り狂うタイムリープベンチ
おそらくアダルトゲームと思うタイムリープというやや古めなベンチマークソフト。なぜこれを使うかは私がエロゲー大好きなわけでは無く、以前ドスパラPCを初レビューした際に偶然見つけたというだけ。
設定は1箇所、セルフシャドウONのみ変更し他はデフォルト。
カメラ(視点)操作も出来るけれど触らず放置。
アニメキャラに興味が無くともポリゴンの動きが滑らかで面白いので、やってみるなら「タイムリープ ベンチ」で検索し、公式サイトでダウンロードしましょう。
結果はノートがやや高め。
スーパーπと逆の勝負結果となった理由は表示解像度の違いと推測。
FPSはフレームレートで1秒間に表示したコマ数。例として、日本のテレビ(NTSC方式)なら30FPS、映画は24FPS。10~12FPSではコマ落ちがひどく、動画というより遅めで不規則なパラパラ漫画のような状態。
さすがに3Dは無理が有るのでしょう。後で覆されるけれど。
FF11のヴァナディールベンチで測定
DirectX8時代のソフトなのでどうかと思うけれど、過去にこのベンチで数値をいくつか取っているので比較用として。
画像右下にそれぞれ数値が出ているけれど、一応証拠として終了直前に撮ったもので本当の結果は以下の通り。
- ノート・・3055
- デスクトップ・・3119
設定変更はループ無し、解像度はHighの結果。デスクトップ側が高解像度で不利なものの結果はノートより若干良好、または誤差レベル。
スコア3千オーバーは、スクエアエニックスの目安表でいうと8段階有る内の上から3番目。FF11を高解像度で快適に動作可能な環境となっており、今時のCPUは凄いという事でしょう。
MHFベンチマーク3種類と解像度変更
モンハンのベンチは3種類有り全部使用。第一弾から。
右下に解像度が表示。ノートはデスクトップの約2倍のスコア。
第二弾、絆ベンチ。
はやり同じくらい、ノートが約2倍のスコア。
第三弾、大討伐も計測。
これもノートが2倍くらいの結果となっております。
デスクトップ側の解像度をノートに合わせ、HDに変更した結果は以下。
ノート764に対してデスクトップは699なので、10%近い差と見るか、計測が1回なので誤差と判断するか微妙なところ。
いずれにしても解像度が同じなら、ノートよりCPU性能が高くメモリは2倍のはずのデスクトップでも大差無いと。
モンハンベンチはCPU性能やメモリ容量より、グラフィック性能(インテルHDグラフィックス)が重視されるという事でしょうか。
これ以上やる気がしないのでベンチマークは以上。
Celeronノートで無謀にもMHFをやってみた動画
MHFベンチのスコアはノートとデスクトップいずれも決して高くは無いけれど、ノートでベンチ第一弾のスコアが1000を超えたので気になる事数分。
私が数年前にMHFをやっていた頃は、確かグラボがGeForce 6600(VRAMは128か256MB)で、スコアが2千行っていなかった気がするので、レサンセのノートへMHFのゲーム用クライアントをインストールしアップデート。
私のアカウントで別サーバー(通常3、今回1)へログイン。
デジカメのシャッターを押した瞬間、空気を読まないキングソフトが問答無用で出現。使わないならアンインストールしておきましょう。
キャラを作成し入門区へ突撃。現在は課金していないけれど、無課金で狩猟や採取に出かけられるクエストが有るのでクック先生のなわばりへ乱入。
その様子がこちら。無駄に長いので程々に切り上げ推奨。音注意。
結論から行くと、プレイヤーキャラが密集する場所以外ではカクカクする事無く普通にプレイ可能。プレイヤーが数十人居たり動いている場所へ行くと若干きつい、けれどプレイに支障は無いレベル。
インデックスを付けておきましょう。
- 00:10・・クエスト出発~Loading画面
- 00:15・・密林到着、滝の観察、草木がカメラに入るよう走り回る
- 02:10・・クック(ピンク色のでかい鳥※これを倒す目的)に逃げられる
- 02:40・・クック対戦その1、波打つ海岸で接近戦
- 04:40・・Lesance瀕死になりキャンプへ逃亡~マップ奥へ移動
- 05:40・・クック対戦その2、草木の多い海岸、怒らせ火を吹かせる
- 06:45・・飽きて来たので攻撃~討伐完了と剥ぎ取り
- 07:40~10:01・・街中を歩いたり走りまくる
音声有りで動画を再生すると判るけれど音は一度も途切れず。
ノート正面からデジカメで撮影しているので荒く見えるけれど、周囲を暗くしているので光沢画面でも反射せずノングレアより鮮明な表示。音声はミニプラグでスピーカーやイヤホン(ヘッドホン)を付けるとデスクトップのように表現可能。
更にメインキャラで、ラオ(凄くでかい竜)やシェン(波動砲付巨大やどかり)、大討伐(大討伐ベンチに出るあほ程でかい竜)へ行ってみたかったけれど、これだけのために課金したくなく断念。おそらく何とかなるでしょう。知らないけれど。
レサンセのノートとデスクトップをベンチ比較まとめ
やる気が感じられない4種類のソフトでの計測では有りますが、まさかCeleronでモンハンが普通に出来るとは思わなかったでしょう。私は思わず、どこまでカクカクするか見たかった。
私のデスクトップはRadeon HD 6670が載っており、それと比較するとさすがにそこまで細かくは表示しないものの3万円のノートでモンハンが出来るとは大したもの。
これはレサンセやパソコン工房が凄いというより、カプコン(モンハンを作って提供している会社)やインテル(のCPUのCeleronの内蔵グラフィック)が凄い。
この後、デスクトップのレサンセでもMHFを5分くらいやってみたけれど、フルHDではプレイヤーキャラの多い所はカクカク、HD解像度に落とすとノートと同じく普通に動作。
Celeronの内蔵GPUでここまで出来るという事は、Core iシリーズの2000とか3000が付くインテルHDなら余裕では無かろうかと。
Super πの最高桁数の処理速度を他のCPUと比較するとこのような感じ。比較対象がおかしく良く判りませんな。
単位は秒に変換、棒は短い方が高速の意味。おそらくシングルコア、そしてCore i7のターボブーストが効いているか不明なので参考にならない件。
以上、ベンチマーク編はここまで。
毎回書くけれど、今回ベンチマークで比較したレサンセのデスクトップとノートは既に完売しているので、このシリーズが気になるなら パソコン工房のレサンセのページをどうぞ。
次回はレサンセ・ノート評価の最終回、総評して終了予定。デスクトップは数日空けて3記事レビューをやる予定なので後日またお越し有れ。
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