マウスコンピューターがタッチ操作可能なボードPCを発売予定。
発売は12月上旬の予定となっており、国内BTOメーカーでは初になると思われるWindows8でタッチ操作出来るのデスクトップPC。やっちまったのか先手を取ったのか、10月末現在では未だ不明。
価格や性能を適当に見て参りましょう。
マウスのWindows8入り一体型PCは約9万円から
リリース記事をPC Watchより。
【PC Watch】 マウス、Windows 8搭載のタッチ対応21.5型一体型PC
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20121026_568790.html
概要を引かせてもらうと。
10点マルチタッチに対応したタッチパネルを備えた21.5型液晶の一体型PC。Windows 8の新しいUIを直感的に操作できる。本体の厚みは約26mmと薄型で、スタンドが折りたたみ式で角度調節が可能。また、スタンドを折りたたんで本体を倒した状態で利用できる。
前半は他社でも有りがちな仕様。特徴は3cm切れる薄さと、普通のPCモニタとは違う角度調整や完全に水平近くまで倒せるところ。
最安構成、約9万円PC(Lm-One-T2220DR)の主な仕様を一覧。
- OS:Windows8 64bit
- CPU:Pentium B980(2.4GHz、2コア/HT無、2MB)
- グラフィック:インテルHDグラフィックス
- マザー:インテル HM76 Expressチップセット搭載
- メモリ:4GBx1(PC3-12800)
- HDD:500GB(5400rpm)
- DVD:スーパーマルチドライブ
- 有線:LAN 1000Base-T対応、USB3.0x1、USB2.0x3 など
- 無線:IEEE802.11b/g/n、Bluetooth V4.0 + LE
- モニタ:21.5型光沢液晶(解像度:1920x1080、タッチパネル)
Windows8とインテルHDグラフィックスは無印、書き忘れではございません。
パーツの構成はノートパソコンなのでそれなりの性能。Windows8入り新製品なので当然のようにタッチパネルで光沢液晶。
今気付いたけれど、ボードPCは室内で使う物。タッチ操作ならモニタ表面は光沢になってしまうものとすると、蛍光灯が反射しないよう設置場所や角度調整が難しそうですな。
構成より価格を考えると、ノートPCなら4万円前後の仕様。そのノートのモニタが6インチくらいでかくなり、タッチ操作が付いた為に5万円くらい高くなりました。これに納得出来るなら良いかも知れないけれど、やはり割高ですな。
Windows7で同程度の仕様のノートとiPadで良いと思う。
ちなみに21.5型の一体型は日本HPが約6万円で売っているので、マウスのこれを選ぶ理由が見当たらない。
なぜこのような物を発売せざるを得ないかは、2ヶ月くらい前に発注(製造依頼)していると思われ、9月頃に他社がどの程度の価格で一体型タッチWin8 PCを出すか見当も付かなかった為と妄想。
幻覚悟でビッグウェーブに乗ってみたのでしょう。
ゲーム用と称する小型ノートはWin8で約7万円
マウスの更に良く解らない新製品がこちら。
ASCII.jp:マウスから、Window 8搭載11.6型ゲームノート
http://ascii.jp/elem/000/000/738/738915/
ゲーム用と11.6型が矛盾していると思われ、小型な割に7万円は高め。そして何かのゲームタイトル推奨PCかと思いきや特に無し。
提案の部分を引かせてもらいます。
11.6型というモバイルサイズのノートパソコンでありながら、NVIDIA GeForce GT 650M(2GB)を搭載。ビデオメモリーを多く搭載することで、より高度な3D映像表現や、マルチメディア用途への処理速度向上を実現
GT650(2GB)を載せてみたけれどどうよ、という事でしょうか。だからどうしたとしか思えない製品。
主な仕様を一覧。
- OS:Windows8 64bit
- CPU:Core i3-3110M(2.4GHz、2コア/HT対応、3MB)
- インテル HM76 Expressチップセット搭載
- メモリ:8GB
- グラフィック:NVIDIA GeForce GT 650M(2GB)
- HDD:320GB
- 光学式ドライブ:無し
- 有線:LAN 1000BASE-T対応、USB3.0x2、USB2.0 など
- 無線:IEEE 802.11b/g/n、Bluetooth 4.0+LE
- モニタ:11.6型(解像度:1366x768)
- 重量:約1.8kg
- バッテリ駆動:約4.07時間
先のボードPCより性能などが高い割に価格は2万円くらい安い。そう、タッチパネルではございません。Windows8にした意味が解らない。
更にグラフィック機能はビデオカードとCPU内蔵の切替が出来て省電力も考慮と書かれているものの、バッテリ駆動はJEITA測定でさえ4時間なので更に短いでしょう。11.6型で1.8kgも結構ひどい。
本体1.8kgでACアダプタもセットにすると、iPad3枚分に近い重量になるので11.6型とは言えモバイルとは言えず。
とりあえずWindows8にしてみた、というレベルで売る気が無さそうな新製品リリースと掛けた出来の悪い広告。
余計な世話だけれども、ビデオカードを削除しHDDをSSDにしてゲーム用とか言わなければまだ理解出来ましょう。
以上、いつものマウスなら新製品のプレスリリースはバランスが良く、競合他社も良く考えていると感じるけれど今回はひどい。
Windows8でどう自社製品を売ろうかと混乱しているのか、担当がパソコンを良く知らない人へ変わったのか。私にはそう見えた。
次に来るのはドスパラか工房かフロンティアか(まとめ)
BTOパソコンメーカーと言えるかは微妙なものの、Windows8でタッチ操作のボードPCはオンキヨーも出しており、Celeron搭載で約10万円と話にならないほど高額。
Windows8、タッチパネルになるとPCメーカー問わず3~5万円くらい高額と感じており、次にやらかしてくれる国内BTO PCメーカーはどこか。
予想しても意味が無いけれど、私の勘ではユニットコム、次にフロンティア。ドスパラはこの辺りに慎重なので更に後か。
大型タッチパネルはまだ標準化や普及はしておらず、今後の需要も読めないとすると製造原価が高そうですな。
ノートやハイブリッド(ノート兼タブレット)PCならまだ理解出来るけれど、一体型でタッチ操作が今後流行るとは思えず。
今回書きつつ気付いてしまったけれど、蛍光灯が反射するはずなので、本気で大型画面でお触り操作をしたいなら設置場所とモニタ角度にご注意有れ。
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