PCパーツの選び方。
金が余っているなら一番良いやつを選択すれば良いけれど、用途に見合う価値があるもので無ければ単なる無駄遣い。BTOパソコンと自作では妥協して良いパーツといけない物があると思われ持論を展開。
参考になれば幸いながら鵜呑みせず。
元ネタはこちら。
PCパーツで妥協が許されるのってどれ? : PCパーツまとめ
http://blog.livedoor.jp/bluejay01-review/archives/50297910.html
スレッド内以外にコメントでも様々な意見があり、どれも間違っておらず、いずれもそうでは無いと言いたくなるなら、PCパーツに対する知識が多少はある人でしょう。
以下、無い人向け。
BTOパソコン選びで妥協しない方が良いパーツ
重要と思う順に5つ。
1.SSD
最も妥協しない方が良いと感じるパーツはCPU、では無くSSD。
どのメーカーのSSDか?という意味にあらず、HDDでは無くSSDが標準構成に入っているように選ぶ事が重要。カスタマイズすると割高になる為。
いくらCPUが高性能でもメモリを特盛りにしようとCドライブがHDDでは台無しと言えるほどで、SSD搭載している人はHDDにはもう戻れない、HDDでパソコン使っている人はその快適さに驚くであろう数年ぶりの大ヒットなPCパーツ。
長所ばかりでは無く短所も挙げておくと、SSDはHDD以上に突然死の危険性が高く、空き容量が少なくなると書き込み寿命が縮まり速度もほんのり低下するので、総容量の2割くらい、またはそれ以上の空きは持たせておきたいところ。
よって、ビッグ5には出て来ないけれど、SSDを搭載するならバックアップ用またはあぶれたデータ用にセカンドドライブとしてのHDDの重要性が高まる。内蔵したくないならUSB3.0以上の速さの外付HDDを使いましょう。
2.メモリ
次こそはCPU、では無くメモリ。
メーカーや速度はどうでも良く、容量が最低でも4GB欲しい。
数年前までWindowsが32bitだったので4GB以上はRAMディスクという変態仕様のみで有効なものが、現在は64bit版が主流なので4GB無ければ苦しい上、4GBを超えても認識するので有効。
余裕があるなら8GB、動画を変換しまくるとか絵を描くなどでメモリ消費量デカいなら16GBくらいは欲しいかも知れない。
インターネット上で出来る事も数年前よりPCパーツの性能や容量を必要とするコンテンツも増えたのでメモリ重要。Chromeブラウザ使いたいなら4GB未満はヤバい。
3.グラボ
ゲームするなら、という事で普通は重要では無いどころか不要。
SSDとメモリに次いで完成品であるBTOパソコンの場合はビデオカードが重要。最低でも3年、故障しないなら5年くらいは使いたいとするならば、ここは盛っておくべきでしょう。
自作なら2年くらいで中程度の物を取り換えて行けば良いところ、自力でグラボ交換しないならもっと先まで見越しておかねば満足なゲームライフは送れないと思う。
ゲーマーならCPUより金を掛けるべきであり、CPUが2万なら2万以上、3万なら3万円以上の物を。価格は型番を見て価格コムなどを参考にしましょう。
4.CPU
重要度が下がってしまったけれど妥協は禁物かも知れないCPU。
しかし、ゲーマーでも無理してCore i7の最高クラスなどは持て余すと思われ、金が無いならCore i5、1万程度盛れるならCore i7のハイエンド仕様では無いやつで。
3Dゲーマーでは無いならCeleronとAtom以外を選べば良く、具体的にはPentiumかCore i3で充分かと。下手に性能を上げると金の無駄な上にCPUクーラーのファンがうるさくなり電気食うだけなのでもったいない。
5.長期保証
BTOラストはパーツでは無いけれど長期保証としたい。
数年前まではこれがトップと言い切るほど重要度高いと当サイトで私は書きまくっていたものの、現在はどこも高額化してしまったので、そこまで金出してプラス2年なら無くても良いかも知れないと考え直しております。
PC自作するに近い知識があるならサイコムが割安なのでおすすめ。無いならどこも同じくらいで、7万円を超えるならマウスが割安。
ドスパラは約10万まで1万円くらい、パソコン工房は6万まで6千円という下限があり超えると10%になるところ、マウスは一律7千円なので高額になればなるほど長期保証の割安感が高まる。
3万のCPUを搭載しているならマザーボードが7千円なわけは無いと思われ、8万のグラボが故障して修理代7千円なわけもございません。7千円で買えるパーツは、電源、メモリ、HDD、SSD、DVD、カードリーダーくらい。2回故障すると元が取れる。
パソコンを自作する際に妥協しない方が良い物
同じく重要と思う順に3つ、但しBTOの5項目と同じか、SSD以上にこだわるべきかも知れないトップスリー。
1.ケース
PCケースに部品を入れないという人は棚に上げておき、自作するならケースに始まりケースに終わると言いたくなるほど重要なパーツ。
source:コスパ重視と自作で違うPCケース選びで確認する箇所 - BTOパソコン.jp
左の画像はカラの状態、右は現役で今動いている私のPCに近い状態。
完成品では無いパソコンの場合、自作するなら自由度が高くなければつまらないわけで、CPUクーラーのバックプレートはマザーを外さず着脱出来るか、クーラーの背の高さはどこまで行けるか、裏配線用の設計になっているか、ストレージ積みまくれるか、ケースファンは充分な数と直径と配置になっているか。
完成品は全く考えなくとも良いところ、自作PCは自分がどこまでを求めるか、将来的に何をするかを数年、私の場合は10年以上を目安に予想して購入しております。本格水冷用のチューブももちろん通るし、HDD寄せればDの空間にタンクも置ける。
もう一度書く、BTOパソコンは丸ごと買い替えるのだからケースは全く重要ではございません。これ重要とか言っている人は自作マニア。
2.マザー
ケースと同じかその次に重要な物はマザーボード。
source:ASRock Z97 Extreme6が凄すぎて全私が勝手に震撼 - BTOパソコン.jp
ストレージは何本行けるか、M.2スロットの速度は、PCIeのx16は2つ以上か、万一SLIとかする際のスロット幅は、など「もしかしたら使うかも知れない」という絶対に使わないフラグを立てつつも不足無いよう選びたいところ。
やはり自分で仕様変更をしない完成品のBTOパソコンならば、マザーボードは全く気にしなくてよろしいかと。ASUSに限るとか言っている人はただのPCオタク。
3.電源
電源はコルセア、シーソニック、そういう意味ではございません。
source:XeonとASRock先生のZ97とSSDで自作PCを組み立て - BTOパソコン.jp
私が現在のメインPCを組み立てた、組み替えた際、画像右上のクラマス電源を新品で購入しております。
先代のX58構成に不調が出たのでマザーからの一式を購入したのだけれども、その先代PCで使っていたGIGABYTEの500W電源は故障していない。
電源にこだわるとは、メーカーでも価格でも無く、グラボ積まないなら容量でも無く、自作PCならば正常な電源を1個余らせておくべきという意味。
幸い私のPC環境はデスクトップが2台あるので、もしメインPCの電源が逝ったならばサブPCから応急的に移植してAmazonやヨドバシからの納品を待つという手もあったのだけれども、外して着けての往復の作業が面倒なので新規購入。
デスクトップ1台、余り物の電源が無いなら予備は必須。
自作しない人用に理由を説明すると、PCの電源さえ入るならグラボを外したりメモリを挿し替えたりで何がおかしいのか検証可能なところ、電源が入らない場合は不具合の原因が電源なのかマザーなのか判断不能になるので予備が必要。
これも自分で仕様変更をしない、修理もしない完成品のBTOパソコンならば、電源は全く気にしなくてOK。電源重要とか言っている人は、自作ユーザでも時代遅れかオーバークロック遊びしている人。
おまけ:10年以上昔の妥協しない方が良かったパーツ
Pentium 4時代は、CPU>メモリ>グラボ>電源>マザーボード。
当時のCPUは最高性能でも現在のCeleron級であり、メモリは財布の限界まで金を詰めども満足とは言えず、マザーにグラフィック機能を載せたオンボードは故障が怖かった。
そしてマザーはチップがインテルでは無くVIAだとか、ASRock製品が一律変態過ぎて後悔するなど珍しくは無し。
現在はCPUがオーバースペック、メモリは数千円でGB単位、グラボはゲーム性能に追いついて来ており、電源は昔ほど気にしなくとも良くなり、マザーボードも変な物は無くなってしまったので昔と比較するとどれもそれなりで良くなってしまった。
そう考え昔と比較すると、PCケース以外は全部妥協している気もする。
完成品であるBTOとパーツ単位な自作PCの違い(まとめ)
自作する人は判るだろうけれども、しない人はピンと来ないと思うそれぞれの違いは、完成品PCの場合は完全に他人(メーカー)任せの縛りがあるに対し、自作はほぼ自分頼みなところ。
BTOの場合は最初に自分でパーツを選べるというだけで後から変更は基本的にしない為、故障するか性能や容量不足を感じて買い替えるまでの付き合い。
自作PCは、随時パーツの変更を考えながら、故障するか性能や容量不足を感じたならリアルタイムで仕様を変えて行くもの。
自作の場合は気に入らなければそのパーツは予備と思い込み買い替えてしまえば良いけれど、完成品PCはそうも行かないのでBTOの方がより妥協してはいけない。
かと言って無駄に高性能や大容量にしてしまうと冒頭で書いた通りに価値を見い出せない単なる金の無駄遣いになってしまう。
他人と自分の考え方、パソコンの用途、価値観は違うので人に聞く行為が無駄かといえばそうとは限らず、質問用掲示板や2chなどで聞いた他人の回答から自分の解答を導き出すとコスパよろしいPCに。
一つ注意する事は、その回答者は自作PCユーザとして答えていないかという点で、BTOでマザーや電源とかケースにこだわっても何も得しない、という話を今回は書いてみたかった。
以上、別の視点で皆さんにもお聞きしてみたい。現在使用中のパソコンのどこを改善したいか、パーツ単位でお答えあれ。分からない場合は無回答にて。
結果のみ見るなら選択せず投票ボタン。※2017.01.09 締めて画像へ差し替え
リンクの元スレで、パーツ名を言い切りや同意を含むと
フロッピードライブ:3
ケース:3
マザーボード:2
光学ドライブ:1
電源:1
CPU:1
メモリ:1
ファン:1
グラボ:1
CPU:1
「妥協しても良い」なら以上な感じ。まとまりが無くて参考にはならず。逆に「妥協しない方が良い」な意見だと
電源:2
以上な感じ。やはり参考にはならず。総レス数が30ですから仕方なし。
>HDDでは無くSSDが標準構成に入っているように選ぶ事が重要
条件に当てはまるPCだと、Core i5にメモリ8GB、240GBのSSDに2TBのHDDを組み合わせた、マウスの「LM-iH430BN-SH2」辺りが好みの構成ですね。税抜き7万円ですから、送料込みで約8万円。
価格.com:LUV MACHINES LM-iH430BN-SH2
http://kakaku.com/item/K0000902730/
>BTOパソコンの場合はビデオカードが重要
欠点としては、ビデオカードを搭載したモデルは全体的に高性能な構成になり、価格がやたら高くなる所でしょうか。GTX 1050という「安くて低消費電力でそれなりに高性能」なグラボに、Core i7を組み合わせて値段と消費電力を引き上げるのは如何なものかと思っています。
>パソコンを自作する際に妥協しない方が良い物
パーツ以外ですと「コンセプト」ですかね。方向性と言い換えても良し。どんな重いゲームでも快適に動くPCが作りたいなら、やっぱり今回は妥協して~と性能を落とせば、そこから数年は不満がつのるゲームライフになります。自作PCなら予算を第一とせず、作りたい構成で作るのが良し。
>質問用掲示板や2chなどで聞いた他人の回答から自分の解答を導き出す
私が思うに、そんな事をできるくらい知識と発想の柔軟さがある方なら、始めから他人に質問なんぞしないはず。そういう方は黙々とサイトを巡り、他人のPC構成を参考にして自分の構成を決めて行きそう。
ちょうど最近PCを壊した一般の方から相談を受けたので。
性能も各パーツの重要性も交換や修理の容易性もすべて説明をした結果、その人が決めた理由は安いから……まあ、そんなもんですよね。
ちなみに、友人に作ってもらったという壊れた自作デスクトップPCはミドルハイスペックという有る程度何でもできるPCでしたが、決めたのは某激安量販店の激安2in1。
これが一般の現実なんだなーとしみじみ思いました。
まあ後で苦労をすることは見えていますが、たぶんヘルプがきたら手伝っちゃうんだろうなw
ということで、パソコンを選ぶときに一番重要なのは「パソコンを使う人の認識そのもの」だと感じます。