海外発の新サービス、ペーパースペース。
タイトルの通り、インターネット接続してクラウドサービスを利用。ここまではGoogleなどが色々と出しているけれど、それらはPCの処理能力や性能目当てでは無く、端末違いでのデータ共有が目的。
しかし発想の違う凄い話が出ております。
高性能パソコンそのものがクラウドから提供?
ソースはこちら。
仮想化コンピューティングを大衆化したPaperspace - TechCrunch
http://jp.techcrunch.com/2015/03/04/20150303paperspace-lets-(略)
PC本体が写っていないけれど必要。その他、モニタとキーボード&マウスまでは普通のパソコンと同じ。
違いは左の黒く丸いPaperweightという周辺機器で、これを通してクラウドPCサービスのPaperspaceへと接続するそうな。何故この黒丸が必要なのかは不明。
利点は操作する側のパソコン性能は高くなくて良く、インターネット接続した先のパソコンの画面をストリーミングで映せるなら良い感じ。
高性能PCクラウド提供で具体的にどうなるか
ゲームやデザイン用PCを購入しなくて良くなる
3Dゲーマーならグラボは2~3年で買い換えるかと。Quadro使いの3D職人も3年以上経過するときつくなって来るのでは。
万円単位ならまだしも、10万円以上のGeForceを3年程度で交換したり複数挿したり、50万円クラスのQuadroが保証期間過ぎて故障とかしゃれにならない。
そこでクラウドPCですよ的なサービスなのでしょう。
クラウドPCが買い替われば良いわけで、手元のPCは数万円の適当なパソコンで操作するという。これを商売として成り立たせ、しかも家庭用、個人向けは新しい。
Amazon Web Serviceも似た感じらしい
はてブのコメントを見ると、以前からAmazonがやっているそうな。
ユースケース - Amazon AppStream| AWS 日本語
http://aws.amazon.com/jp/appstream/use-cases/
しかしどう見ても開発者用のクラウドサービスとなっており、私如きでは説明文の意味さえ良く解らず。試用出来るらしいので、興味が有り意味が判るならどうぞ。
当サイトでも過去似た事をやっていた件
これ。
無料ソフトを利用し遠隔操作でパソコンの実機レビュー
https://bto-pc.jp/etc/remote-pc-review.html
ドスパラからパソコンの実機を借りてレビューした際のイメージ。
遠隔地に置いた右の黒いPC一式が通常動作。それを私が自宅から遠隔操作していたという。左のノートPC(緑)はガレリア本体からの映像がラグった(遅延した)際、ネット回線かPC性能どちらが原因かを判断する為にウェブカメラも動作。
ゲーマーなら、このMHFベンチのスコアがどのくらい高いか判るはず。
クライアント、遠隔操作する側のPC性能はこれ。
- CPU:Core i7-950(3.06-3.33GHz、4コア/HT、8MB)
- グラボ:Radeon HD 6670(VRAM:1024MB)
CPU性能は良いとしても、このラデはゲーム用では無い数千円のグラボ。なぜ1万を超えるスコアになっているかは、クラウドPC(では無いけれど)ガレリアの性能が高い為。
- CPU:Core i7-4770(3.4-3.9GHz、4コア/HT、8MB)
- グラボ:GeForce GTX 660(VRAM:2048MB)
当時の私のメインPCは無駄に高性能、グラボはマルチディスプレイ用。やってはいないけれど、ある程度の描画性能とネットスピードの速いPCならノートでも行けるはず。
最初からこれで解説しろよと思ったなら私も思った。
回線速度と利用料金、そして自作マニア次第(まとめ)
クラウドPCの性能は高いものとして、まずは回線速度と価格でしょうな。これら2つさえ妥当なら利用者は増えるかも知れない。
具体的には、GTX 980搭載のゲーム用とかQuadro上位モデル搭載PCが1日貸し切り1ドルとかなら私でも冗談で借りてみたい。しかし、1時間10ドルとか、こちらの回線は太くても経路で低速化するなら厳しい。
高性能が特長ならばサーバー側は買い替えの維持費が必要となり、もしクラウドPCが普及し高性能PCパーツの数が売れなくなるならパーツの販売価格も高くなって行き、どこかに需要と供給、価格が折り合う境界線が出来るはず。
但し、このようなサービスの利用者はライトユーザになるで有ろうと予想出来る辺りが矛盾しております。
自宅へ帰らないような研究者、あちらの世界が現実なゲーマー、そこまででは無いとしても、やはり自己満足や安心感を得る為、手元に高性能PCを置いておきたい人も多いかと。
私も半分くらいそのような感覚が有り、いくら安いとか高性能を維持出来るとしても、Xeon搭載のグラボ無し3画面PCを持っているというネタ的な自己満足感なども有る上、クラウドで出来る事は限られると感じております。
どちらかと言えば適当に普及して欲しいところ。高性能パーツやPCを買う前に試してみるという選択肢が増えるのは歓迎。但し、ローカル用PCが売れなくなり価格が上がるのは勘弁して欲しい。
ガタッ!!
来たかッ!!
なんだろこの様子見前提気分は・・・。
あえて先陣切るほどでもなく世の中がそれでいける感じになってからでいいや感。
動画編集を丸投げできるなら便利かも、と一瞬だけ思いましたが、少なくとも10MB/s(80Mbps)くらいの速度で編集する動画ファイルを送信できない限り、実用性は皆無でした。
実用性があるとすれば、CADデータの編集くらいでしょうかね。ゲーム用PCとして使うには、回線速度が厳しそう。RPGなら何とかなるでしょうか。それでも映像と音声のズレがあると台無しな訳で。
個人的には分散コンピューティングよろしく、何らかの重い作業を行う際、ネットワーク越しのハイスペックマシン数台~数十台が分散処理してくれると面白いのですがね。
>以前からAmazonがやっているそうな
マイクロソフトもAzureという開発者向けクラウドサービスで仮想マシンを提供していますよ。Visual Studioが入ったイメージも用意しているから、ハイスペックなPCが無くても開発できるようです。WindowsだけではなくLinuxを動かすことも可能だそうな。
仮想マシン - Linux & Windows VM | Microsoft Azure
http://azure.microsoft.com/ja-jp/services/virtual-machines/
>クラウドPCの性能は高いものとして、まずは回線速度と価格でしょうな。
一般家庭に10ギガビット・イーサネットが普及し、外には無線LANアクセスポイントが増え、ネットワークの混雑が解消されないと無理でしょうなw
>このようなサービスの利用者はライトユーザになるで有ろう
CADやソフトウェア開発をするならもはやライトユーザーじゃありませんしなw
>クラウドで出来る事は限られると感じております
クラウドになってもディスプレイやキーボードは自前で用意しないといけないのは変わりないですしw