自作パソコンと言えばマニアやオタクの領域。
そう思われている方が多いかも知れませんが、最近のパソコン特にLGA775以降ではそう難しい作業は有りません。難点はCPU交換の慣れや相性や規格違いによる散財でしょうか。
今回は自作寄りな個人ブログより5選。役立つかも知れない解説を勝手に入れます。
パソコンの自作は子どもがやるレゴブロックより単純
年季の入った自作ユーザ殿の個人ブログより。
自作パソコン: ドコライフ
http://doko-life.cocolog-nifty.com/blog/2010/06/post-742a.html
私も修理現場に入る前はCPUをぶっ壊した経験から、自作もままならない自分に他人のパソコンを修理など出来るものだろうかと不安でしたが、3日もやれば基板やディスクを交換しているだけと気付き、自作ユーザと同じ程度の事しかしていないと分かりました。
メーカー修理はそんなものです。電源をバラしたりマザーのコンデンサを交換したりは有りません。レインのように電源も自作しているようなショップブランドは除きます。
やったことがない人から見れば、まるで、魔法?でも、実は、幼い子がレゴブロックを使って作品をこさえてるほうが、よっぽど、複雑な 作業をしているのです。
上手い例え方。部品さえ揃えばそれを組み立てるのみ。
- ケース
- マザーボード
- CPU(CPUクーラー)
- メモリ
- 電源ユニット
- 光学ドライブ
- ハードディスク
- カードリーダーやFDD
- グラフィックボード
- その他(サウンドカードや地デジチューナ)
冒頭でCPUの交換がやや難しいと書きましたが、自作のように一から作業する場合はケースからマザーボードへの配線が難しいかも知れません。マザーボードのマニュアルはほとんどの場合は英語。図解されている事が多いものの誤るとぶっ壊れる可能性が有ります。
では、なぜ、多くの人が自作パソコンに飛びつくことがなかったのか。ひとつは、先入観の問題もあるでしょうけど、問題が発生したときに、それを解決するには、それ相当の知識を必要としたからでしょう。
DOS/VやAT(IBM)互換機などと呼ばれるインターネットが普及する以前から自作をしている場合は壊して覚える、運で取り付けて当然。パーツも今では数百円の価値しか無いものが軽く数万しており、そこに金を突っ込むと他の事が出来ない、イコールマニアの遊びと言えましょう。
現代では数百KBの画像どころか10分程度の動画なら無料でYouTubeなどにアップ出来、検索エンジンの精度も上がり多くの人が自作や改造の知識を撒いてくれております。
価格も下がり個人の取付前提と言える程簡単になった事から自作ユーザは増えた、と言いたい所ですが相変わらず趣味な理由はBTOパソコンを購入した方が自作より安くなる為。
電源はコルセアでマザーとグラボはASUSの何とかで、など指定をしないなら、BTOメーカーが自社で大人買いし組立代行して安く売ってくれます。良い時代になったものです。
バックアップは重要、RAID1(ミラーリング)でも安心出来ない
RAID1にしていたHDDのぶっ壊れ話を書かれております。
パソコンクラッシュ!: お気楽な星見
http://hoshimi.cocolog-nifty.com/blog/2010/07/post-bdd5.html
先にRAID1とは何かを簡単に言うと、2台のハードディスクを鏡映しにするように保存する特殊な技術。普通は500GB1台のHDDを使う所を2台使っている状態で、常時バックアップ用の予備を作っているような利点が有ります。
RAID1(ミラーリング)を組んであるのでデータが飛ぶわけない、と高をくくっています。復旧は不可能のようなので、RAIDを解除し、1台のハード ディスクにまずOSをインストールします。その後、もう1台のほうをつないでデータを戻せばOK、と思っていましたが、つなぐと落ちる。どうやらこのハー ドディスクが壊れているようです。
私もやりました。
修理に入る前、今のサイコムPC(マザーがMSIの915)を購入した際にPATA接続でVIAのユーティリティを使うとRAID可能と書かれており、当時は高級だった120GBを2台使いリビルド(再構築、RAIDの準備)。
数日後に1台クラッシュし起動しなくなり、別の同型番のHDDを入れてリビルドするも復活せず。手動でデータを取り出して再度RAID1に挑戦。数日後に再びHDDがクラッシュしRAID恐怖症に。
後から聞いた話では、当時はオンボードのRAIDなど無茶にも程が有りおまけ機能と考えた方が良いとの事。最近のPCは分かりませんがマウスコンピューターのカスタマイズにRAID0や1構成が有るようにオンボードでも行けるようになったのでしょう。普通はRAIDカードを増設するもののようです。
私の場合はRAID用に構成したHDDとは別に元のHDDが有った為、数日分のデータはぶっ飛びましたがそれがバックアップとなり今でもそのデータは引き続き残り使えます。
人にバックアップの必要性を説く割には自分では気をくばりません。家のパソコンも写真がたくさん入っています。これがなくなると本当に泣かなければならな いので何とかしなければなりません。いつも思っているのですが、めんどくさがって先延ばしにしています。
人ごとではございません。
バックアップしろと他人には言うものの、自分は面倒だからしないという人が多いのでは無かろうかと。歯が痛い時は歯科へ行けば良かったと後悔するものの、痛みが治まれば忘れてしまうという。
自称初心者ならRAIDを避けた方が良いと思います。やるならBuffaloなどから出ているNAS(ネットワーク上にHDDだけ有る状態の箱)が安全かと。TeraStarion、高いですが良い製品です。
ノートパソコンの異常にコメントで私が突撃している記事
人待ちで10分空いた時に見てしまったブログにて。
ノートブックPCが暑さにダウン。: アロマブレス オブ ライフ
http://e-aroma.tea-nifty.com/aromabreath/2010/07/pc-b345.html
記事下で私がコメントをしております。なぜ書いたかは症状が具体的。
まず、USBからマウスまで接続している物をすべて外して立ち上げるがだめ、また、考える・・・。
次は、バッテリーを一度外す。
これで完全にオフ状態。
バッテリーをつないでもう一度、立ち上げる。
ウィィーンと電源が入っ て、BIOSは立ち上がった。
そうしてハードディスクを読みに行く。
すると、黒いディスプレーの上にシステムが無いと言ってくる。
修理現場では、簡潔に書こうとし過ぎて状態が分からない申告症状を良く見ましたが、上記のように何をした時に何が起こり、どう駄目だったのかが分かると現物を見ていなくとも状況が変わり易い。上手い書き方です。
条件が変わっており
- 熱さでノートパソコンがダウンしたようだ
- 現役ペンティアム4の2.2GHz
ノートパソコンでPentium4が乗っているという事は、ベアボーンから自作した、またはBTOメーカーやショップブランド。 通称デスクノートと呼ばれる今では意味の分からない仕様の高性能ノート。
しかしPentium4全盛当時はノートPCと言えば超高額な割に驚くほどの低スペック。商談で移動が必要なCADオペレータなど限られた職業では活躍したと聞いております。
Pen4を強引に載せたノートは当然分厚くなる上に放熱が間に合わない。マザーボードやメモリの故障に繋がり、今でも現役というなら既に寿命が来ているのやも知れず。
考えられる事と簡単に試せる対処法として回答しましたが、その後どうなったかは続きを拝見しておらず不明。最も簡単な答えはこうです。
デスクノートが未だ現役ならマザーやメモリ、HDDも危ないので故障したと思って買い替えましょう。修理代より安く性能の高いパソコンが選り取りグリーンです。
FF14テスター当選によりサイコムで高性能PCを購入
そこまでしてパソコンを買う気持ちが私には解ります。元ゲーマーなので、最高の描画精度を求めて数万円のグラボへ交換など当然。今ではそんな金が有るならNASを増やします。
古柳教室 サイコム
http://nas1.blog44.fc2.com/blog-entry-66.html
NEC、EPSONと今まで使ってきて、ここ最近は2台続けてDELLのPCを使っていたのですが、一応BTOパソコンとはいえ、DELLのPC は専用規格のパーツが結構多いんですよね。
DELLもそうですが、スリムケースに多く見られます。
メーカーPCではケースからデザインし特殊な状態になっている事も有り改造、パーツの増設や交換が無理に近い事が有ります。
最終的な候補に挙がったのは、
「マウスコンピューター」「パソコン工房」「ドスパラ」「サイコム」「テイクワン」
良い感じで選ばれております。
マウス、工房、ドスパラは有名所で安く高性能。サイコムとテイクワンは細かい所まで選べる上に匿名掲示板での評判も昔から上々。なぜかはサイコムとテイクワンの評判が良い理由をどうぞ。
サイコムでの構成は。
- OS: Windows7 Home Premium 64bit
- CPU: Intel Corei5-750[2.66GHz]
- M/B: ASUS P7P55D-E [Intel P55chipset]
- MEMORY: 4GB DDR3 SDRAM PC-10600
- VGA: RADEON HD5770 VRAM:1GB DDR5(Catalyst 10.4)
- HDD: HITACHI HDS721050CLA362 [500GB 7200rpm 16MB]
- DRIVE: IO-DATA DVR-SN24GSB[S-ATA接続]
- CASE: CoolerMaster CM690
- POWER: Antec EarthWatts EA-650 [650W]
良い構成。FF14用ではグラボがやや低いでしょうか。
この後に写真を掲載されており引かせて貰います。
クーラーマスターのケースは数年前の自作ユーザなら憧れとまでは言いませんが良いケース。今では変態ケースが多数出ているため影が薄いものの優良メーカー。
その下から続く写真、上はASUSのマザーボードですが、その他CPUやグラフィックカードなど全て箱が付いています。これが何を意味するかは、未だにサイコムはリテール(市販と同じボックス状態)で仕入をしているのかという。
ドスパラやパソコン工房などではバルクという、箱どころか説明書や付属品など取っ払った基板のみが段ボール内で縦に複数刺さった状態で大人買いし安く上げます。
私のPCも全部リテールでしたが、サイコムは未だに箱で買っているのでしょうか。でしょうかというか写真が証拠です。
MSのパートナーや3年保証など大手に近付いたイメージは有りましたが、やはり組立代行屋として変わりなしと見ます。良い意味で。
高性能の自作パソコンを安く組み立てる見本
良く解らないため軽めに参ります。
私のパソコン自作構成~The End of the World Circus: CyberGarden
http://cybergarden.cocolog-nifty.com/blog/2010/07/the-end-of-the-.html
CPU:Phenom II 1090T(6C/6T:3.2GHz)
Opteron 6128(8C/8T:2.0GHz)と迷ったが、ほぼ全てのパラメータを変更できる、コンピュータそのものを遊べる、Black Editionに決定。
冒頭から目眩がしそうな心意気ですが、AMDのBlackEditionはオーバークロック時に定格より高い倍率に出来るという利点が有り、相応なマニア向けの製品。一般人は恩恵無しとまでは言いませんが勿体ない。
私はAMDに触れませんが、理由として。
- 自分が延々とインテルPCを使っている
- AMDのAthlon(K7)の修理多数で難儀した
- 使っている人間が少なく情報が少ない
分からないなら調べるものですが、検索するも情報が少なく、有ったとしてもマニア過ぎて分からず。秋葉原の店頭調査ではインテルとAMDの購入比率が8:2という話も聞き覚える気が出ず。
話を戻し、AMDは安い。
- CPU:Phenom II 1090T・・27,980円
- マザーボード:Crosshair IV Formula・・28,811円
- メモリ:センチュリーマイクロ 4GBx2・・26,053円
- ビデオカード:Quadro FX560・・2,500円(中古)
- 光学ドライブ:LG NS24・・3,298円
- ストレージ:Seagate 7200.12 500GBx2台・・8,516円
- ケース:Ninehundred・・9,681円
- 電源:Seasonic S12II 520W・・10,152円
- OS :Windows7 home 64bit(DSP)・・11,800円
- Other:OC Station・・15,792円
- 合計:144,583円
インテルで6コア6スレは一般的には無しではあるものの、AMDでは6コアが3万円を切るという。マザーはX58と同程度の価格、その他はインテル構成と変わらず。文字通り取って付けたようなグラボに侠気(おとこぎ)を感じ、OC Stationに浪漫を感じます。
総額は約15万。
自作ユーザはここからパーツを交換して楽しむ為、趣味維持費として年間数万の保守費用が発生。くだらない物を買うなら、こういう趣味を持った方が人生面白いやも知れず。
以上5選とさせて貰いましたが、もう2つ。
自宅PCのCPUをPen4 3.4GHzにアップグレードしてみた | shimajiro@mobiler
http://shimajiro.sakura.ne.jp/2010/07/18/%E8%87%AA%E5%AE%85pc%E3%81%AEcpu%E3%82%92pen4-3-4ghz%E3%81%AB%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%89%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%BF%E3%81%9F/
CPUをPentium4の2.4GHzから3.4GHzへ交換。
未だSocket478を使われている事に驚きですが、もっと驚いた事は私がアップロードした動画が参考になったかも知れない事。ちょいと早送り気味なので機会が有れば次はもう少し真面目に撮ります。
やや真面目にやった動画より、冗談で上げたグリスの塗り方が再生3万回を超えておりビビりました。
最近Googleアラートから行くと時々有りますが、参考になったと書かれると嫌々書きながらのため私の気が晴れます。
PuppyLinuxで爆速PCライフ: パソコンの電源が入らなくなった
http://puppylinux.seesaa.net/article/156192244.html
治し方は、こんなページを参考にしてみました。
https://bto-pc.jp/repair/power-supply-unit-repair-charge.html
役に立った有り難う、という記事を上げて貰えると同時に、私としては被リンク有り難う、という価値観の違いは有るものの嬉しいものです。
私が時々個人ブログの役立ちまとめ記事をやる理由は、もっと広く情報を集めようという趣旨とは別に、こういう記事はリンクされるべきだという意味も有り、やはり最後でグダグダになってしまいました。
不定期ですが面白役立ち記事が溜まったらまとめさせて貰います。
身近なPCの話でなくて参考にはなりませんが、むしろそれだけに私が見た中でインパクトがあったというか、RAIDとかのシステムでいくら冗長構成にしても逝くときは逝く、バックアップが大事だなと思ったケースがあります。
個人の環境ではない大規模なシステムで、サーバ複数台のクラスター構成に1エンクロージャあたりDISK(SCSI)×12本が全部で12個ついた合計144本ののDISKが入ったストレージがあって、データ保護のために1エンクロージャにつき2つのディスクコントーラ(×24)の冗長構成、1コントローラあたり3HotSpare、1parityのRAID5というパッと見何が起きてもデータ守れんじゃねってなシステムがありました。
仕様上、同じコントローラ配下(12本中)で同時に3本までならDISKがfailしてもspareが走って活性交換できるシロモノです。コントローラ内でLUNをまたがない領域ならDISK4本までの同時故障に耐えられます。
これならデータ喪失とかまずあり得ない。
そんなふうに考えていた時期が私にもありましたw
結論から言いますと、これが年に1回の頻度でデータ破壊起こしてくれるんだから意味が分からない。
原因はコントローラ障害で冗長系に切替え失敗→全DISKofflineであぼんとか、同一コントローラ配下で想定外の同時に6個DISKがfailしてRAID5データ破壊とか、他にもバリエーションに富むんですが、当然保守対応は2徹3徹当たり前とかなんなの、死ぬの状態。
こういうぶっ飛んだ事象が起こる時にはほんとに起こるから困るw
そのなんというか『仕様上は安全』な構成のおかげで定期バックアップが無いってんで、別サイトにある同様のデータをDLTドライブで吸い上げてきて(80本くらいw)2週間かけてリストア作業とかもうね、アホかとw
サーバもコントローラも1台でいいからバックアップ取れ、バックアップw
いや、取ってくださいお願いします。
復旧させる人は別に不死身とかじゃないんで。
バックアップの必要ない安全なシステムなんてきっとこの世には無いです。