容量大きめなSSDが1GBあたり70円を軽く切る価格へ。
OCZ製品でしたというオチのような雰囲気は有るものの、定番のIntelやCrucial(クルーシャル)では無いという程度。インテルが現在120GBで12千円強、今回のOCZ製128GBは価格が約2/3で1GBあたり63円くらい。
個人的に気になるので、評判やベンチを見て参ります。
GW前に千円下がり、約2週間で更に千円値下がり
このSSDは2月頃に値下がりを確認しており、発売当初の1月上旬でさえ12千円前後と中々安かったものの、約1ヶ月で1万円程度へ。
source:PCパーツや周辺機器が安くなり驚いた7種類(2012年2月) - BTOパソコン.jp
そこから3ヶ月近く動きが無く、9900円くらいで止まっており限界なのかと思いきや、4月末に9千円、5月中旬現在は8千円へ。
source:価格.com - OCZ PTL1-25SAT3-128G 価格比較
最安のツクモは5千円以上で送料無料、2位のソフマップは延々と続く期間限定で3千円以上なら送料無料。ソフマップは80ポイント付くのでリピートするなら若干安め。ツクモは0ポイント。
価格の推移を価格コムのグラフより。
この型番(PTL1-25SAT3-128G)は1月発売なので、12月の価格はどこかのショップが誤り登録していたのでしょうか。
2/6の週から4/26の週まで最安は9900円前後を横ばい。それが突然4月末から下がっている原因は、ソフマップでは在庫限りとなっていたので生産終了と予想。
更に高性能または発売時の価格を落とした後継が出るのやも知れず。出ないかも知れないけれど。
値下がり率が嘘なので勝手に修正すると、発売時に最安12500円とすると35%くらい下がった計算。
PCパーツ小売店の仕入関係は全く知らないけれど、仕切り価格が65%に近いなら、ほぼ利益が無くなっていると推測。
この機種を待っていたなら買い時でしょう。
読み書き転送速度をレビューや口コミから読み取る
ASCIIに発売当時のニュース記事が有ったので参考に。
ASCII.jp:Indilinx「Everest」採用の廉価版SSD「Petrol」シリーズが登場
http://ascii.jp/elem/000/000/661/661285/
一部引かせて貰います。
- 読み込み360MB/sec
- 書き込み135MB/sec
- 4KBランダム読み込み34000IOPS
- 4KBランダム書き込み4000IOPS
上2つはシーケンシャル(連続)と思われ、読込は今時のSSDとしては普通かやや速め、書込が結構遅め。
ランダムのIOPSとは、1秒間に読み書きする回数(In Out Per Second)の略で、良く見なくとも書込の数値がおかしいですな。
OCZの公式を見ると数値が大幅に変化。
- Max Read: up to 360MB/s
- Max Write: up to 180MB/s
- Random Read 4KB: 32,000 IOPS
- Random Write 4KB: 14,500 IOPS
ASCIIはパッケージの表記やショップの実測かも知れず、誤りとは言わないけれど3倍以上の違いは不自然。
どちらがどうとも言えないので気にせず実測の結果へ。
単位は全てMB/s(1秒間に転送した容量)、CDMで計測されております。
source:OCZ Technology Petrol 128GB (PTL1-25SAT3-128G) クチコミ [coneco.net]
source:価格.com - OCZ PTL1-25SAT3-128G レビュー・評価
比較の際は、右下のみサイズが50MB、左上は容量0にご注意有れ。
全てSATA3(6Gbps)接続で計測されており、50MBを除く3つの結果で平均を出すと以下の通り。グラデーションの消し方が分からず、見づらく失礼。
インテルやクルーシャルの新製品と比較すると結構低めで、シーケンシャル(Seq※連続)の書込はSATA3の高速なHDDと同じくらい。
しかし、読込は(HDDよりは)かなり速く、HDDと比較するとランダムはやはりSSDらしく桁違いの速さ。
価格コムとコネコの兄貴達の感想を一部引用。
- シーケンシャル読み込み速度の点以外は悪くは無さそう
- CrystalDiskMarkを見るかぎりSATA2.0クラスのSSD
- ランダムアクセスもリードはそこそこいいんですが、ライトが低い
- 最新のSSDと比べると遅いですがHDDよりは遥かに早い
- メーカーの3年保証ついています
やはりインテルなどと比較されるのでしょう。しかしHDDよりは遥かに速く、これはランダムが高速な事で体感速度が違うと推測。
私が事務用に使っているPCはインテルの80GB(X25-M)が載っており、若干古い型番なのでベンチでの速度は大した事は無いけれど、やはりHDDのメインPCより快適。
SATA2(3Gbps)と思い込めばよろしいかと。バルクで無ければ3年保証が付くようなので、データ用ドライブとしてなら割安かつ安心かも知れない。
実質SATA2程度のOCZ「PTL1-25SAT3-128G」まとめ
特徴をまとめると。
- HDDよりは高速で快適
- 120GBのSSDとしては現状最安
- コントローラの不具合情報は無し
- 生産終了し次期モデル発売の前触れ か?
売れ筋ランキングは低め、レビュー以外に口コミ情報も少なく、この手のSSDはマニアにも一般にも受けないのでしょうか。
メーカーで分けると、性能を求めるならCrucial、安さ重視なら今回の製品、良く解らないならインテルにしておけ、という事で、私はSSDのコントローラーやチップの種類には詳しく無く、インテル信者なので後一声に期待しております。
というわけで、私が今これを書いているメインPCの起動ドライブ用としてSSD購入を考え、80GBで足りるか試す為にHDD250GBのパーティションを70GBに制限して頑張っておりましたが
128GBのSSDが割安になって来たので解放し120GBへ変更。
偉大なるインテル将軍様の無慈悲な性能アップ実験より、インテル信者は物価が安くなる事を願っております。
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