今回はBTOでは無く自作パソコンの構成と価格。
今月に入り大容量SSDが値下がり、量産系BTOメーカーでもSSD 120~128GB標準構成が出て参りましたが機種が少なく選択肢が狭め。自作PCでやるといくらになるか見積もって見たので、本当に3.5万円程度になるかご覧有れ。
2012年8月15日現在の相場で参ります。
ライトユーザ用とし実用的で安価な構成を考える
先に条件を設定。
3桁容量(120~128GB)のSSDを搭載しながらも、どのくらいまで安く構成し完成するかがポイント。
安さという目的から用途を考えると、メールとかインターネット、時々オフィスや家計簿、稀に年賀状といったライトユーザ用。
2012年8月現在の現行パーツで安い構成を考えると私の脳内では以下の通り。BTOパソコンと比較しづらくなるのでAMDは除く。
- CPU:インテル Celeron(あまりにも低性能は避けたい)
- マザー:インテル B75 Express(安ければH77でも可)
- グラボ:無し(付けると確実に数千円上がるので無し)
- メモリ:2GBx2(1枚でも良いけれど将来性を考えて)
- SSD:120~128GB(メーカー不問、但し転送速度は高めに)
- DVD:スーパーマルチ(無くても良いけれど有った方が良い)
- 電源:300W以上(ここまでの構成で計算すると300Wで充分)
- ケース:マイクロまたはミドルタワー(とにかく安く)
- OS:Windows7 Home Premium(DSP版)
縛りはSSDとその容量のみ。
他は自由に考えられるけれど、電源容量を落としまくってケースがスリムになるとケースの選択肢が減り高額になる上、SFX電源も高くなると思うので容量より価格優先で自動的にケースはミドルかマイクロ、電源はATXに。
自作PCで価格優先ならWindowsはDSP版一択。32/64bitどちらも同価格なのでそこは良いとしても、何がセットになるかが鍵になるでしょうな。
数ヶ月前ならSSDのせいで総額は4万円、下手すると5万円を超えておりましたが、タイトルの通り3.5万円で終わってしまうので具体例をどうぞ。
価格コムの最安上位5件以内でパーツを選択
何でも有りにすると面白く無いので、各パーツの規格や容量を絞った後の最安5位以内から選ぶ事にしましょう。
こうしなければ、私の個人的な趣味でKEIANが嫌とかGIGABYTEはスルーとかやり始めたり、n千円差ならこちらが良いとか言い始める為。
全部の画像に価格コムの各カテゴリへリンクするのは厳しいので、代表してパソコンカテゴリへリンク。
価格.com - パソコン | 製品情報、価格比較、通販
http://kakaku.com/pc/
リンク先ページの左のメニューに有る、「パソコンパーツ」と「ドライブ・ストレージ」より検索し画像など引かせて貰います。
CPU:インテル Celeron
条件を、インテル、LGA1155、で検索。
初っ端からIvy Bridgeを捨てる事になるけれど安さ重視ならCeleron。上はいずれも一つ前の規格でSandy Bridgeなものの、安さ=低性能なのでIvy~にこだわる必要は無いでしょう。
上の一覧ではG440が最安で2,132円。省電力なもののクロックやキャッシュが低過ぎて実用的と言えるか疑問なので、2ランク上のG530、と行きたいけれど100円差も無いのでG540にしておきましょう。
- CPU:Celeron G540(2.50GHz、2コア/HT無、2MB)・・3,457円
以前パソコン工房が貸してくれたレサンセのデスクトップがG530でMHF(PC版モンハン、3Dゲーム)さえ動いていたのでG540なら充分。
マザー:インテル B75 Express
条件をB75で検索。
これは1位のASRockでよろしいかと。昔の変態な印象が有るなら心配かも知れないけれど、私が今これを書いているX58マザーもASRock。最近はマジメに高機能かつ低価格になっております。
- マザー:インテル B75 Express ※ASRock B75M・・5,470円
気になりH77を検索すると最安は約5800円と大差無し。Z77でさえ約8千円。後々、パーツを換装するならケチらない方が良いと思うけれど、安さ優先なのでASRockのB75Mで。
OSはWindows7 Home~の予定なので最大16GBで充分。メモリスロットx2は、いずれ8GBが値下がりまくった時に2枚交換の計16GBで延命出来ましょう。
グラボ:無し
構成パーツのバランスから用途を考え、載せても意味が無いと思うのでCPU内蔵GPUで良いとしましょう。
- グラボ:無し ※インテルHDグラフィックス(CPUに内蔵)・・0円
載せたいなら自作なのだから後付でよろしいかと。
メモリ:2GBx2
DDR3、PC3-12800で検索。SODIMMも見えておりますが気にせず。
CeleronなのでPC3-8500までしか出ないけれど、PC3-8500は種類が少なく割高。PC3-10600でも良いけれど価格差が100円とか。
普通やらないと思うけれど、万一CPUをIvy Bridge(Core iシリーズ3000番台)に変更するならを考えたり、丸ごと買い替えの際の流用パーツに大は小を兼ねるとして。
- メモリ:2GBx2(PC3-12800) ※JM1600KLN-4GK・・1,970円
最安1位のトランセンドで良いと思うのでこれで。
SSD:120~128GB
条件は、120GB~、MLC。
(人気)ランキングはいずれも低いけれど、2、3、5番目のOCZやSilicon Power、ADATA製品の満足度が高め。
シリコン~は公称速度が無いので今回はスルーし、一覧の見た目だけで考えると2番目のOCZが無難でしょうな。
- SSD:120GB(SATA3) ※OCZ AGT3-25SAT3-120G・・6,799円
本当はレビューやクチコミ情報を読み実測も比較したり、マニアックな人はチップやコントローラの種類を吟味し選ぶ物では有りますが、今回はそこまでせず満足度を信じる事に。
電源:300W以上
ATXで検索。これはきつい。
価格昇順で10位にGIGABYTEの500Wが約3千円で有り、私が今これを書いているPCにも載せている電源なのでそうしたいけれど上の一覧より高い。
ここはサイズを信じて2番目、と言いたいものの250WではHDDや拡張ボードの増設、経年劣化後が不安なので4番目の400Wに決定。
- 電源:400W ※サイズ Ichi Power IP400A・・1,979円
KEIANは私の目には見えておりません。
ケース:マイクロまたはミドルタワー
ケースの検索は単純に安い順。2千円台が有るとは思わなかった。
安くてマイクロが3千円台と思っていたので心配になり、1番目のサイズのケースを選択し内部の写真を見るとまとも。これが2,480円はコストパフォーマンス凄い。
どこにケチを付けると良いのか判らないミドルタワー。ドライブはツールレスでロック出来る構造、PCIスロットも多く水冷用のホース穴までございます。
- ケース:ミドルタワー ※サイズ BOCTOK-BK・・2,480円
満足度が気になったので適当に見ると、不満は鉄板が薄い程度。頻繁にパーツを入れ替えなければ大丈夫でしょう。
OS:Windows7 Home Premium(DSP版)
ラストはOS。価格コムにまともなDSP版が無いのでツクモより。
光学ドライブ(DVD)を飛ばしたのはこの為で、上の画像の右上がDVDスーパーマルチ抱き合わせのWindows7 Home Premium。
ドライブは珍しいと思うASUS製品で、価値としては2千円くらいでしょうか。一応DVDスーパーマルチで検索した安い順が以下。
32/64bitはどちらでも良いけれど、最近64bit標準が多いので64で。
- OS:Windows7 Home Premium 64bit DSP版・・12,500円
- DVD:スーパーマルチドライブ ※ASUSTek DRW-24B5ST・・0円
LANやUSB2.0ボードのようなゴミと一緒のDSP版では無く、OSは約1万円で手に入った事になりますな。
3桁容量SSD搭載の自作PCは約3.5万円(まとめ)
選択したパーツを改めて一覧。
- OS:Windows7 Home Premium 64bit DSP版・・12,500円
- CPU:Celeron G540(2.50GHz、2コア/HT無、2MB)・・3,457円
- マザー:インテル B75 Express ※ASRock B75M・・5,470円
- グラボ:無し ※インテルHDグラフィックス(CPUに内蔵)・・0円
- メモリ:2GBx2(PC3-12800) ※JM1600KLN-4GK・・1,970円
- SSD:120GB(SATA3) ※OCZ AGT3-25SAT3-120G・・6,799円
- DVD:スーパーマルチドライブ ※ASUSTek DRW-24B5ST・・0円
- ケース:ミドルタワー ※サイズ BOCTOK-BK・・2,480円
- 電源:400W ※サイズ Ichi Power IP400A・・1,979円
計34,655円。但しこれらには送料や手数料が入っておらず、実際には2千円くらい高くなるでしょう。
送料が付きそうな物は5千円を切れているパーツ。今回はWindows7がツクモで送料無料になる条件を超えているのでツクモに有るパーツはまとめて買えば良いけれど、その価格が最安とは限らず。
とりあえず自作用パーツで約3.5万円で揃ってしまったという事にすると、量産系BTOメーカーでも同じ価格で似た構成が出来るはず。
上の構成をHDD 500GBにしたような物が3万円のレサンセ。500GBのHDDを4500円くらいとすると120GBのSSDは約6800円なので差額2300円程度。
量産系BTOメーカーはインテルの縛りのような大人の事情が垣間見えるので、インテルSSD 120GB(330シリーズ)8500円とすると差額4千円くらい。キーボード、マウスが付き送料込で3.6万円なら出来そう。利益はかなり薄いと思うけれど。
電源とケースがチートっぽいので、これらが無理としてもメーカーの大人買い仕入なら39,800円が出来るのではと推測しております。
ライトユーザ用のPCとして格段に処理速度が上がるので、いつまでもHDDで引っ張っている場合では無いでしょう。
というわけで、SSD 120(か128)GBを標準構成にした3万円台(約4万円)のBTOパソコンの発売に期待しております。>PC工房、マウス、ドスパラの中の人
補足:今回のパーツの組み合わせは規格上完成する構成となっておりますが、実際には相性問題やコネクタが足りないなどで手を加えたり交換するはめになる可能性有り。それが自作PCというものなので、博打をしたくないなら完成品を探しましょう。
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