SSDは相変わらず高価な割に容量少なめ。
一般人の手に届く価格は100GB未満。自作PCや改造マニアなら何とか120GBという高価さで、未だにSSDは普及しているとは言えず無駄に大容量化されて行くHDDが主流。
インテルの新型、新機種発売で変わる気配が有ります。
インテルのSSDロードマップが8月頃に漏れた情報より。
source:Hardware-Infos(注:ドイツ語)
右から2列目、Q4は第4四半期でおおよそ10~12月を指しており丁度今頃の前後になります。濃い赤で置かれている25nm MLCが新型で、80GBから600GBが発射準備となっておりましたが未だ出ず、34nm(青)のX25-Mで新120GBが発売。
現状(2010年11月頃)のSSDの特徴として挙げられる事。 ここからSSD容量や価格は「約」としてどうぞ。毎回付けるのが面倒な為。
- マニア受けしているSSDはインテルの80GBで15千円くらい
- 人気のSSDはcrucialの120GBで24千円、60GBは12千円
- 少容量で良いなら最安はキングストン、30GBで6千円くらい
- 時代は低価格なMLCで、SLCが売れている気配は無い
インテルSSDの80GBは高額な割に人気が有り、春頃には25千円で有ったものの夏には2万円程度まで値下がり。現在は15千円まで下がっております。
Crucial(クルーシャル)が人気な理由は、容量辺りの価格が安い事も有りますが速度が他のSSDと比較し頭一つか2~3個分抜けており、マニアで無くともコストパフォーマンスを考えるとCrucialが良いのでは無かろうかと。ちなみに正確な容量表示は128GB、64GBです。
キングストンはプチフリ(動作中に時々瞬間停止する不具合)が東芝チップに変更する事で解消されつつ価格を落として再販売。CrucialのGB単価に合わせているとも見えます。
SLCは高速かつ耐久性は高いものの高額過ぎて需要少なく、MLCが主流になったのでしょう。さすがに数十GBで5万円超えは一般PCには有り得ない。
日曜のまとめでも引かせてもらいましたが上田新聞殿11月12日の記事より。上のロードマップで漏れていた物とは違いますが、インテルの新SSD。
- 80GB :約15,000円~ (187.5円/GB)
- 120GB :約21,000円~ (175円/GB)
- 160GB :約35,000円~ (218.75円/GB)
120GBの容量単価が最も安く、80GBは現行の80GB(ここから旧80GBとします)が有り考慮したのやも知れません。160GBはさすがに高い。
まだ高額と見えますが、しかしこれは120GB発売直後の現在最安価格で、数ヶ月掛けて値下がりして行きます。現状の価格と比較しつつ、過去の推移も見て行きましょう。
価格の基準を決めてしまうインテルのSSD新80~120GB
インテルでは無く無名なメーカーでも影響はしますが、自作マニアも支持するインテル様御製造となれば影響力は半端無いでしょう。
インテル旧80GBの価格推移を価格コムのSSDSA2MH080G2R5より。
上のグラフは最近の推移、下の一覧は昨年の今頃をくっつけました。
発売間もない事も有り1年前は25千円。この価格は4ヶ月くらい動き無く今年3月まで25千円。しかし上のグラフの通り、9月には18千円近くまで下がっており、11月に入り15千円に急落。
新80GBが15千円なのだから当然と言えばそれまでですが、新80GBが初めから最安15千円で来ているという事は、仕入値も下がっている事を意味しており、ショップとしてはマージンが若干大きめ。これから価格競争して行くわけです。
インテルの新120GBは最安21千円と初めからCrucialの120GBより安く販売され、80GB同様にこれから値下がると思われますがCrucialは今どうなのか。
価格.comのCTFDDAC128MAG-1G1より。
1ヶ月でおおよそ3千円、順調に値下がり中。インテルのように安定はしておらず下げ合戦が中々激しいようです。
Crucialとインテルの120GBと性能を比較。
赤文字は空白の為、インテル公称値を手動にて書き入れ。別の情報源によると書込は70MB/sという話も有り。
読み書き共にCrucial製が1.4倍速くなっており、容量も若干多め。但し、インテルのX25シリーズはランダムアクセスが速いという噂。
性能が同程度なら面白く無い所でしたが、これで一番人気のCrucialとインテルが微妙な差となり競合激化になりましょう。
速度で負けている新製品なインテルは値下げし易く、かと言ってインテル人気は高いため、需要がどちらに流れるかショップ側もしばらく読めず。値下を競いつつ様子を見るしか無くなりましょう。
ちなみに価格比較のやり方は、価格コムのSSD売れ筋ランキングでチェックを入れて比較ボタンを押せば表示されます。ランキングに無い、または探す作業が面倒ならURLを書き換えで行けます。
例:新120GBが見当たらず、一旦Crucialと適当にIntel旧80GBを比較。
http://kakaku.com/prdsearch/prdcompare.asp?PrdKey=K0000093106.K0000046440
赤文字部分が旧80GBの番号、新120GBのURLを参照。
SSDSA2MH120G2K5:http://kakaku.com/item/K0000168198/
旧80GBを新120GBに書き換え。
http://kakaku.com/prdsearch/prdcompare.asp?PrdKey=K0000093106.K0000168198
大容量なSSDの価格をインテルが引き下げ開始
漏れたロードマップに有る25nmが年内とするなら、何故このタイミングで35nmの新120GBを出したのか謎。
インテルの中を妄想すると、35nm用の部品在庫が余っており価格改定のように型番を変更。25nm(X25-M G3)発売時の実売価格を上げ過ぎると売れず、下げ過ぎると35nm(X25-M G2)が残る。
インテルとしては自社と代理店が良ければ良い殿様思考として、小売店に在庫をさせつつ自社在庫がはけた時点で25nmを発売。ここまで妄想。
量産系BTOメーカーはインテルCPUのロードマップをインテルから事前にもらいますが、SSDまでは不明なものの、他の小売りより情報は速いはずです。
注目するBTOメーカーはパーツも激安なツクモで、ツクモが35nm版の在庫処分を始めたり在庫を切らすようなら、25nm発売は近いと見ておりますが、私の予想は良く外れます。
120GBという基準で値下がりを見る理由
120~160GB以上が目安と考えている人間は結構居ると見ており、単純にこれ以上の容量をCドライブにしていない事。
3年内に購入したPCなら、250~500GB以上も当然やも知れませんが、それ以前に購入のパソコンを使っている人間で中身をいじっている属性なら、Cドライブは故障や再インストール前提として容量を上げず、倉庫用の大容量HDDは2nd以降に内蔵や外付(ネットワーク)にしているでしょう。
また、映像関係を重視していない普通のパソコンなら120GB以上の容量に需要が有るとは言えず、例え1TBがCドライブでも使用量は100GB未満など良く有る事。
私の例で言えばCドライブ(1st HDD)は160GBですが、無駄に置いているDVDのリッピングファイルを整理するなら100GBを切れます。そこで120GBのSSD値下がりを待つ事に。
別の例では、Windowsが64bitとして大容量メモリを搭載するとストレージも大容量が必要という注意がマウスコンピューターのカスタマイズで出ます。
80GB以上とはどういう意味か分からず、マウスに問い合わせた所、そのくらい無ければ一時保存する領域が足りなくなるそうな。
今から大容量メモリが必要なユーザは少ないとは思うものの、SSDの寿命が未だ良く判らない今、長く使うなら数年後を予想しても良いかも知れませんが、普通そこまで考える必要は無いでしょうな。
読まれる方の参考になると思うので、気が向けばコメント時に以下を足してもらえると私も参考になります。
- 購入予定の容量と価格・・例:120GBが1万円切ったら本気出す
- こだわり(速度、メーカーなど)・・例:インテル信者ですが何か?
私は、120~160GBが1万円台前半が本気ライン。性能が余程ひどく無ければ良しとし、メーカーにこだわり無く。
購入時期は価格が安定し2~3ヶ月様子を見て更に3ヶ月(マテ
>Crucial(クルーシャル)が人気な理由は、容量辺りの価格が安い
桜PCさんの調査データがすごいw
SSD Crucial「RealSSD C300 64GB」の性能
http://www.sakura-pc.jp/pc/contents/hardware/hdd/CTFDDAA064MAG.html
Crucial「RealSSD C300 64GB」 性能の変化
http://www.sakura-pc.jp/pc/contents/hardware/hdd/CTFDDAA064MAG01.html
SSD全般の解説ついても初心者にも解るレベルですばらしい
http://www.sakura-pc.jp/pc/contents/hardware/hdd/ssdinfo.html
C300確かにすごいのですが、SATA6.0Gbpsじゃないとレスポンスを出し切れないのと、仮にSATA6.0Gbps搭載マザボであっても、PCIeレーン数の多いX58にするか、H/P55なら帯域不足問題に対応したブリッジチップ搭載マザボでないと、速度が出し切れない罠がありますね。
>コストパフォーマンスを考えるとCrucialが良いのでは無かろうかと
Intel X25-MがCrucialと比べた際にパッと見の性能の割りに、マニアに人気であるワケは桜PCさんの「おすすめSSD」の中に答えがあります。
以下抜粋
-----システムドライブとしてSSDを使う-----
システムドライブは頻繁にランダムアクセスが発生します。ランダム書込も多いためランダム性能が高いSSDが最適です。ファイルの更新による書込が多いため寿命が極端に短い製品は不向きです。
-----Intel X25-Mについて-----
キャッシュが少ないので大きなファイルの書き込み(連続書込)は速くないですが、数が多い書き込み(ランダム書込)はライバル不在の高速性能。
システムドライブへの使用に最適な性能です。
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システムドライブにSSDという使い方をする場合に最適なのは、シーケンシャルが無敵に爆速のCrucialよりもランダムが無敵に爆速のIntel製SSDだと言うことではないかと。
そもそも情強wであるはずのマニア達が無意味にコストパフォーマンスの低いSSDを買うはずがないですw
以下、ヒツジ先輩ご所望のテンプレ
本気出すライン → 1GBあたり100円きったらいくと思う。
こだわり → システムドライブをSSD、2nd以降はHDDと想定してるので
Crucialイラネ、ランダム爆速が他に無い以上Intel製にする予定
1.OSが飛んだ時になるべくダメージが少ない方が良い
2.Cドライブのクローンを作成する際、容量が少ない方が作成先の選択肢が多い
3.パーティションを分けると性能が低下する製品がある
4.安くてもランダムアクセスならどれもHDDより速い
のような理由から私はIntel X25-V(40GBモデル)を選択しましたが、一般的にはX25-M(80GBモデル)の方が人気ですね。やはりゲームユーザーでしょうか
ランダムアクセスが速いというわけでCrystalMarkによる計測では、私のX25-Vはランダム4K読み込み25MB秒、書き込み40MB秒くらいでした。X25-Mだともっと速いのでしょうね。今のところ私は必要ありませんが
SSDは省電力なのが最も魅力です
省電力性能に優れたHDDの半分以下しか電力を消費しないという。ただ、HDDで今更250GB品を購入する人はあまりいないでしょうから、HDDと同じ容量をSSDで揃えた場合、消費電力は逆に上がる可能性もありますが(256GBx8などというリッチな構成でも)
ヒツジ先輩のブログは、本当にパソコンについて本以上に丁寧に説明されていてなる程と思うことは多々あります。私は初心者で、次のパソコンを買い替えるときは4年くらい先なりますが、このブログで知識を付けておこうと思います。現在の使用機種はシャープメビウスのノートパソコンでPC-WE50Wです。Windowos Vista でCPUはAMD Senpronです。ソフマップでメモリ2GBで最安値とつい誘われ88,800円で買ってしましました。メビウスシリーズの最後の機種になるものとも知らず。お恥ずかしい限りです。
皆さんお詳しくて流石ですww
SSDについてはうろ覚えの知識しか無く、お話させて頂く事が無いのですが、一つお話させて頂くと、私も庶民Aさんと同じくSSDの省電力が魅力的だと思います。
たしか5Vからの供給でしたよね?ですから電源への負荷が少ないので、最近のPCはグラボなどで電源が苦しむことになりやすいご時世に、SSDはある意味救世主なのではとか肥大妄想を抱いておりますww
だってHDDって長時間付けてると意外と電気食い散らかすんだものw
情報間違えてたらすいませんw
うちのCドライブは160Gですが、たまに容量をチェックし使用量が50%を超えてるとヒステリックな削除作業に突入します。
データドライブも160Gですが、使用量が100Gを超えると整頓を始めて・・・あれ?自分には保存しておくほどのデータはないのか?^^
1年くらい前から、SSDの120Gが2万切ったら本気出すと考えていましたが、ついにそのときが・・・
SSDについてはあまりよくわかっていなかったので、今回の記事とコメントを参考にIntelさまの120Gを第一候補にしたいと思います。
ただ、ここを見るようになってからヒツジ先輩症候群の仲間入りを果たしてしまい、液晶やらPCやらすべてに買い控えが発生しているので買うかどうかは・・・w
SSD入れてみたいなあ。私も120Gで1万にして欲しい所です。
興味深いのが皆さんHDDを電気喰いと仰る所。
正直HDDの電気量はたいしたことないと思っていたのですがそうじゃなかったのか。自分の勉強不足を痛感しました。
TakaQさんが引かれている桜PCさんお勧め。
特にこれ(SSDとは)が簡潔で分かり易く私の記事とは大違い。
http://www.sakura-pc.jp/pc/contents/hardware/hdd/ssdinfo.html
読み切るとSSDも使い捨てが前提という事になり、やはり低価格で無ければ一般的には難しく。データ用としてHDDと速度差がほぼ無いとの事から、起動ドライブにそこそこの容量、HDDは大容量2本を同期で決まりのように思えます。
昔は速度を求める為に、CPU>メモリ>その他 でしたが、現在は、SSD>マザー>その他、になっている気がします。SATA3無いならとりあえずPC本体買い替えてからの話になりそうです。
300MB/sでも充分速く、ランダムアクセスが体感を速めるならSATA6Gbpsは要らないかも知れない。やはりSSDの内容(と価格)次第ですな。